フライパン1つで時短調理!子供も喜ぶお弁当・離乳食にも便利なワンパンレシピ
フライパン1つでいくつかの料理を同時に作る「同時調理」は、忙しい子育て中でもかなりの時短になります。
そこで今回は、フライパン1つで行うワンパン調理のメリット、お弁当のおかずにもおすすめのレシピ、離乳食の取り分けにもおすすめのレシピ、時短を成功させるコツなどをご紹介します。
どれも離乳食期の子供から大人まで食べやすい簡単なメニューばかりですので、ぜひ献立に取り入れてみてください。
フライパン同時調理(ワンパン調理)のメリット
フライパン1つで同時に複数の料理を作れるワンパン調理は、忙しい毎日に嬉しいメリットがたくさんあります。調理中だけでなく、調理後の片付けにも利点があります。
- 調理時間が大幅に短縮できる(時短になる)
- フライパン1つで複数の料理を作れるため、コンロが塞がらない
- 洗い物が少なくなり、後片付けが簡単
- 電気代・ガス代・水道代の節約につながる
フライパンを使った同時調理は、一度に複数の料理を完成させられるため、まさに時短の味方です。特にお弁当作りや離乳食作りが重なる朝は、コンロが複数の調理器具で塞がりがちになるため、大変助かります。
また、1つのフライパンで複数の料理を作れるため、IHの場合は電気代を、ガスコンロの場合はガス代を節約できます。
さらに、洗い物が減るため後片付けがとても楽になるだけでなく、水道代を節約することもできます。
お弁当に便利!フライパン同時調理レシピ(3品)
まずはフライパン1つで作れて忙しい朝のお弁当のおかずにもぴったりの、同時調理レシピをご紹介します。冷凍食品やレトルト食品を使わない豚肉の生姜焼き風、トマト入りスフレオムレツ、きんぴらごぼうの3品の同時調理法です。
作り方はとても簡単で、各具材を準備したら、あとはアルミホイルに包んでフライパンで蒸し焼きするだけです!
フライパンでの同時調理に慣れてきたら、具材や味付けの組み合わせを変えて色々と作ってみましょう。
豚肉の生姜焼き風の材料
- 豚こま切れ:玉ねぎと同等量
- 玉ねぎ:1/4個
- 生姜すりおろし(チューブ可):少々
- 醤油:大さじ1
- 酒:大さじ1
下準備として、玉ねぎを薄切りにし、豚こま切れ、生姜、醤油、酒を合わせておきましょう。
トマト入りスフレオムレツの材料
- 卵:1個
- トマト:1/4個
- 塩コショウ:少々
- 粉チーズ:少々
下準備として卵を溶き、ダイスカットにしたトマトと塩コショウ、粉チーズを混ぜ合わせておきましょう。
きんぴらごぼうの材料
- ごぼう:5cm程度
- にんじん:5cm程度
- 醤油:小さじ2
- みりん:小さじ2
- ごま油:少々
下準備としてごぼうをささがきにして酢水につけ、にんじんは細切りにしておきましょう。
3品同時調理の方法
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アルミホイルにサラダ油を薄く塗ります。下準備した材料をそれぞれアルミホイルでしっかり包み、フライパンに並べます。きんぴらのアルミホイルには、ごぼうとにんじんに醤油とみりんを入れましょう。 - ホイルの高さ1/4程度まで水を入れ、蓋をして中火にかけます。沸騰したら弱火にして10分程度蒸し焼きにします。途中で、きんぴらごぼうを軽くかき混ぜましょう。
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ごぼうと豚肉に火が通っていれば火からおろし、きんぴらごぼうにごま油を加えて軽く混ぜます。 -
出来上がったおかずをお弁当箱に詰めて完成です。
調理中のポイントと注意点
トマトスフレオムレツはホイルにくっつきやすいので、アルミホイルには少し多めにサラダ油を塗っておくと良いでしょう。お弁当箱にはスプーンですくい入れ、ケチャップを添えると美味しくいただけます。
蒸し焼き中に水が全部なくなってしまうとフライパンが焦げ付くため、水が減ったら足すように注意してください。また、ホイルをしっかり包まないと、穴から水が浸入して味が薄まってしまうので気をつけましょう。
離乳食に便利!フライパン同時調理レシピ(蒸し魚)
次はアルミホイルに包んでフライパンの同時調理に加えるだけで、パパやママのおかずと一緒に作れる離乳食にもおすすめのレシピ「蒸し魚」です。
魚はフライパンを使えば野菜と一緒に簡単に蒸すことができ、栄養も逃しませんのでおすすめです。蒸すことで魚もふっくらヘルシーな仕上がりになります。野菜はお好みのものでOKです。
このメニューは離乳食の取り分けにも活用できます。大人だけお肉も食べたい時や、朝ご飯やお弁当のおかずと一緒に離乳食を作りたいと言う時にも、同時調理ならフライパン一つで作れて時短になりますので便利です。
蒸し魚の材料
- 白身魚の切り身:1切れ
- キャベツ・玉ねぎ・にんじん:各適量
- きのこ類(しめじ、えのき、えりんぎ等):適量
- サラダ油:少々
- 塩コショウ:少々(大人用)
- お酒:小さじ1(大人用)
骨処理済の切り身や刺身用を使うと調理が楽になります。骨のある切り身魚を使う場合は、骨抜きで骨をしっかり取り除いてから調理しましょう。また、月齢に合わせて野菜を細かく切ったりして、赤ちゃんや小さな子供も食べやすいように工夫してください。離乳食用にはコショウをせず、塩を使う時もごく少量に留め、お酒の代わりに水を使用してください。
蒸し魚の作り方
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魚に塩コショウ(大人用)し、野菜類を細切りにします。少量のサラダ油をひいたアルミホイルにキャベツを広げ、その上に魚をのせます。 -
魚の上からかぶせるようにして、他の野菜類をのせます。 -
お酒(大人用。離乳食には水)をかけたら、アルミホイルをしっかりと包みます。 -
包んだアルミホイルをフライパンに入れ、ホイルの高さ1/4程度のところまで水(または湯)を入れます。 -
ふたをして中火にかけ、沸騰したら弱火にして10分程度蒸し焼きにします。にんじんに火が通ったら出来上がりです。大人はお好みで醤油やゴマダレ、ポン酢などをかけて召し上がってください。
白身魚を離乳食に取り入れる際の注意点
離乳食に取り入れやすい魚は鯛やヒラメ、カレイなどの白身魚ですが、食物アレルギーの有無には個人差があります。比較的安心とされる白身魚でもアレルギーを起こすケースがあるため、お子さんに白身魚を食べさせるときは、種類や時期、量などに十分に気を付けましょう。万が一、異変がある場合は早めに小児科を受診してください。
フライパンで同時調理を成功させるコツ
フライパンを使ってうまく同時調理するには、いくつかのコツがあります。「同時調理をやりたいけれど、うまくできるか心配」という方は、是非参考にしてください。
下準備はしっかりと行う
時間に余裕がないときに料理をするのは、どうしてもバタバタしがちです。火を使い始めたら出来上がるまではあっという間ですので、レシピに沿って、具材のカットや味付けなどの下準備を事前にしっかりと済ませておきましょう。
調理の見守りが不要なメニューを選ぶ
フライパンで調理をする場合、長時間焼かなければいけないようなメニューは焦げ付きなどが気になり、何度も確認が必要です。サッと軽く焼くだけで済む料理、またはただ焼くのではなく、ふたをして蒸し焼き状態にする料理などは、比較的見守りが少なくて済みます。
数品のうち1品だけでも見守り不要のメニューを取り入れれば、その間に何か簡単なメニューをもう1品作ることも可能です。
様々な調理法を試す
フライパンは基本的に焼いたり炒めたりすることが中心ですが、蒸し物や煮物を作るときにも活用できます。
今回ご紹介したお弁当のおかずレシピの場合、焼く以外に蒸すといった調理法が入っていましたが、フライパン1つで3種類もの料理が出来上がりました。調理法の組み合わせによって、バリエーション豊かなメニューを作ることができるので、色々と試してみましょう。
何種類もの調理器具をそろえて使いこなすのは大変です。作りたいメニュー全部をフライパンで同時調理することはできませんが、家事の時短にフライパンが役立つのは確かです。
フライパンのお手入れ方法
使用後のフライパンを熱いうちに水につけて洗う人がいるかもしれませんが、フッ素加工が施されたものは熱い状態ですぐ冷やすと、変形し、加工が剥がれるおそれがあります。これを繰り返すと傷みを早め、フライパンの寿命を縮めることになります。
フライパンは熱いうちに、キッチンペーパーなどで油汚れをしっかり拭き取りましょう。そして、粗熱が取れてから水ではなくお湯で洗うことをおすすめします。洗った後はよく乾かすことも忘れずに。
フライパンの素材によってお手入れ方法も異なりますので、お使いのフライパンに記載のお手入れ方法を確認したうえで、少しでも長持ちさせるようにしましょう。
また、フライパンの汚れ落としに役立つキッチンペーパーは、豆腐の水切りに使ったり、煮物の際の落としぶた代わりに使ったりと色々な使い方ができるので、是非常備しておきましょう。




