フェイクスイーツの作り方の前に!メイン材料100均粘土の種類と選び方ガイド
フェイクスイーツの作り方は、身近な材料で簡単に始められることから、ハンドメイドの趣味として大変人気があります。小学校の工作や手芸クラブで取り入れられることも多く、その可愛らしい仕上がりからインスタ映えするとして、幅広い世代でブームとなっています。もちろん、夏休みの自由研究工作にもおすすめです。
フェイクスイーツの土台となる主な材料は粘土です。以前の紙粘土は重く扱いにくいイメージでしたが、近年は100均ショップでも軽量で多様な種類の工作用粘土が手軽に購入できるようになりました。
粘土の種類によって、特徴や成形のしやすさ、乾燥後の質感が大きく変わります。フェイクスイーツ作りを始める前に、まずどの粘土が、作りたいフェイクスイーツに最も適しているかを知ることが、作品の完成度を高めるための重要なポイントです。
この章では、主に100均で手に入る粘土を中心に、フェイクスイーツの制作に役立つ主要な粘土の種類と選び方について詳しくご紹介します。
1フェイクスイーツの基本!軽量紙粘土の種類と特徴
フェイクスイーツの材料の中で最もオーソドックスで、初心者にも扱いやすいのが軽量紙粘土です。写真の軽量紙粘土は、ダイソーで購入した「ふわっと軽いねんど」のような、発泡スチロールの粉末を主成分とするタイプです。
軽量紙粘土は名前の通り非常に軽いのが特徴で、成形や型取りが簡単で、乾燥後のひび割れも少ないため、オールマイティーにフェイクスイーツの土台として使えます。
軽量紙粘土は乾燥するとフワフワとした軽さとマットな質感が残ります。この質感が、小麦粉を主材料とする焼き菓子系や、ケーキのスポンジ、アイスクリームなどのフェイクスイーツ作りにおすすめです。
軽量紙粘土におすすめのフェイクスイーツ
- クッキーやビスケット
- ケーキのスポンジやタルトの土台
- ドーナツやパン
- マカロンの皮(コック)
- アイスクリームやパフェの具材
100均ショップによって、軽量紙粘土の性質には違いがあります。例えば、ダイソーの製品は水を足すとドロドロになりやすい傾向がある一方で、セリアの製品は臭いが少なく、水を足しても比較的溶けずに柔らかくなって伸びやすいといった特徴が見られます(時期により製品は変わります)。
ご自身の制作スタイルや、作りたいフェイクスイーツの種類に合わせて、実際にいくつかの100均粘土を試してみて、最も使いやすいものを選ぶのが、失敗を防ぐコツです。
2造形におすすめ!軽量樹脂粘土・エンジェルクレイの特徴
樹脂粘土は、軽量紙粘土よりもキメが細かく、乾燥後に硬い弾力やツルッとした表面に仕上がる粘土です。写真の「エンジェルクレイ」もこの一種で、制作中にはしなやかによく伸び、乾燥後も多少の弾力(ムニュムニュとした手触り)が残るものもあります。
軽量樹脂粘土は、その弾力と柔軟性から、スクイーズの材料としてもよく知られています。以前は専門の手芸店でしか手に入りませんでしたが、現在では100均ショップ(セリアやキャンドゥなど)でも、さまざまな名称の樹脂粘土が購入可能です。
樹脂粘土は軽量紙粘土のようなザラザラとした焼き菓子の触感は出にくいですが、表面がツルっとした感じや、強度が求められる、次のようなフェイクスイーツの制作に向いています。
樹脂粘土(エンジェルクレイ含む)におすすめのフェイクスイーツ
- チョコレートやキャンディ
- アイスクリームのコーンやウエハース
- フルーツやベリー類
- 菓子パンやシュー生地など、表面が滑らかなもの
- タルトの縁やクッキーのトッピングパーツなど、強度が欲しい部分
特にフルーツやベリー類、チョコレートなど、リアルさを追求したい小さなパーツを作る際には、粘り気があり細工がしやすい樹脂粘土の利用がおすすめです。
3デコレーションに最適!ホイップ粘土(デコレーション粘土)
ホイップ粘土は、ケーキやパフェのデコレーションに特化した粘土で、シリコンやアクリルを主成分としたものが一般的です。100均ショップでは写真のような絞り出し袋やチューブに入った状態で販売されていることが多く、液体紙粘土としてボトル入りで売られていることもあります。
ホイップ粘土は、見た目がホイップクリームそのもので、フワフワととろとろとしたテクスチャが特徴です。乾燥するとしっかりとした硬さに固まるため、絞り出してクリーム形状を作ったり、そのまま塗り付けてケーキやアイスクリームなどのデコレーションに使います。
もしフェイクスイーツを少しだけ生クリーム風にデコレーションしたい場合は、わざわざホイップ粘土を購入しなくても、軽量樹脂粘土や軽量紙粘土に水を少量ずつ足して練ることで、ホイップ粘土の代用としてクリームらしく飾ることも可能です。ただし、水分調整の難易度が高く、また種類によってはドロドロに溶けるものもあるため、本格的なデコレーションには専用のホイップ粘土の使用がおすすめです。
軽量粘土の代用品の場合、時間が経つと角が立たずにダレてしまうことがあるため、その場合は、ある程度乾いてからつま楊枝やヘラなどで再成形すると、よりリアルなクリームの質感が出せます。
4透明感が魅力!おゆまる(熱可塑性プラスチック粘土)や樹脂粘土
フェイクスイーツにジャムやゼリーのような透明感やツヤを出したい場合に活躍するのが、熱可塑性プラスチック粘土(一般的に「おゆまる」などの名称で販売されているもの)や、透明度の高い樹脂粘土です。こちらの写真は100均ショップダイソーの「お湯でやわらかくして何度でも作れるねんど」のような製品です。
熱可塑性プラスチック粘土は、紙ではなくエストラマー樹脂などを主材料とする粘土で、お湯で柔らかくしてから成形するのが特徴です。形を自由に変えることができ、一度固まっても再度温めれば柔らかくなるため、繰り返し工作に使えて便利です。
この種の粘土を柔らかくするお湯の温度は60~80℃と商品によって異なりますが、火傷の危険性があるため、お子様が使う場合は必ず保護者の方(パパやママ)がそばについて安全に配慮してあげましょう。
透明粘土(熱可塑性プラスチック粘土など)におすすめのフェイクスイーツ
- グミや琥珀糖のような半透明なもの
- キャンディーやドロップ
- ジャムやゼリーなどのトッピング
- 炭酸飲料のソーダアイスや氷の表現
- フルーツの透明な皮の表現
また、UVレジンやエポキシ樹脂といった透明度の高い材料も、ジャムやソース、水滴などの表現に非常に優れており、フェイクスイーツのリアリティを格段に向上させる上級者向けの材料として人気があります。
フェイクスイーツの作り方が楽になる!100均ショップの便利な道具
フェイクスイーツの作り方をより簡単で本格的にするためには、粘土の他にも、成形や着色、ツヤ出しのための道具が必要です。ほとんどの道具は、ご家庭にあるものや100均ショップでリーズナブルに揃えられますので、ぜひ活用しましょう。
フェイクスイーツを成形するための道具
フェイクスイーツの形を作るための道具は、本物の製菓に使う道具と共通しているものも多く、パティシエ気分で楽しく作業ができます。
- 抜き型(クッキー型、シリコンモールドなど)
- 押し型(モールド)
- 絞り出し袋・絞り出し口金(ホイップ粘土用)
- 伸ばし棒(麺棒)
- ヘラ(粘土ヘラ、スパチュラ)
- 計量スプーン(アイスの成形など)
- カッターやハサミ
- つま楊枝・竹串・割りばし
- 歯ブラシ(古歯ブラシ)
- ワックスペーパーやクッキングシート
フェイクスイーツの成形に役立つ道具の大部分は、100均ショップの文房具売り場や製菓コーナー、手芸コーナーで購入できます。特に伸ばし棒やヘラなどは、お子様が使う小麦粘土遊び用の道具でも十分に代用が可能です。
中でもフェイクスイーツ作りに欠かせない道具は、古歯ブラシです。軽量紙粘土の表面をポンポンと叩くことで、焼き菓子が持つ細かい気泡やザラザラとした風合い、スポンジ生地の質感をリアルに表現することができます。このテクニックはぜひ覚えておきましょう。
同様につま楊枝やスプーンも、成形だけでなく、表面を擦ってザラザラとした質感を出すのにも活用できます。
抜き型や押し型などのフェイクスイーツ作りに使う道具がご自宅にない場合でも、ヤクルトの空き容器の飲み口を切り取ったものやストローでも十分に丸型や穴を開ける代用が可能です。
厚紙や牛乳パックなどを折り曲げることで、オリジナルの型を自由に作ることもできますので、まずは家庭の中で使えるものを探してみることから始めてみてください。
フェイクスイーツのツヤ出しや着色に使う道具
おいしそうなフェイクスイーツを作るためには、色付けするための着色料や、ツヤを出して本物らしさを出すための仕上げ材が必要です。これらも全て100均ショップで揃えることができます。
- 絵具(アクリル絵の具または水彩絵の具)
- ガラス絵具(ソースやゼリー表現)
- 水性ニス(ツヤ出し用、ツヤ消し用)
- 透明マニキュア(ツヤ出しの代用)
- クラフト用シュガーパウダー(砂糖の表現)
- ボンド(接着・アイシング表現)
- 絵筆、綿棒、スポンジ
絵の具は、アクリル絵の具の方が耐水性があり、時間経過による退色が少ないためおすすめですが、手に付くと落ちにくいという特徴があります。ご家庭でフェイクスイーツを作る分には、お子様が学校で使って余った水彩絵の具でも十分に着色が可能です。
100均ショップではさまざまなカラー付き粘土が売っていますが、白い粘土を自分で着色したほうが、色のバリエーションを増やせてリーズナブルです。
紙粘土に色を付けるには、粘土に絵具を混ぜてカラー粘土にする方法と、乾燥してから外側に色を塗る2つの方法があります。作りたいフェイクスイーツによって方法を使い分けましょう。
カラー粘土の作り方はとても簡単です。袋から出した白い粘土をこねて柔らかくしてから、絵の具をそのまま粘土に絞り出して、こねて混ぜ込んでいけばできあがりです。
色の濃さは少しずつ絵の具を足して、理想の色に近づけましょう。完全に絵の具を混ぜずに、マーブル模様や大理石模様を作るのも、個性的なフェイクスイーツ作りにおすすめのテクニックです。
粘土は乾燥すると、水分が飛んで色が薄くなる性質があります。そのため、少し薄めに着色して形を作り、足りない色は乾燥後に外側から絵筆やスポンジで塗り足したほうが、より本物っぽい見た目を作ることができます。特に焼き色などは、乾燥後に着色したほうがリアルな仕上がりになります。
ガラス絵具はとろりとした透明感のあるチョコソースやフルーツソースの表現に、ボンドはパーツの接着だけでなく、色を混ぜてアイシングやシュガーコーティングの表現などにも活用できます。
フェイクスイーツの作り方!人気の簡単クッキーやホールケーキなど全10種のレシピ
フェイクスイーツの中でも人気のある10種類、クッキーやドーナツ、チョコレートやアイスクリーム、キャンディー、グミ、マカロンや各種ケーキの作り方を、簡単に手掛けられるものから一つずつステップを追って見ていきましょう。
クッキーのフェイクスイーツの作り方!一番簡単でおすすめの一品
フェイクスイーツの作り方の中でも、一番簡単に作れてリアルな仕上がりになるのがクッキーです。作り方も本物のスイーツ作りと同じで、着色した粘土をこねて、伸ばして、型抜きするだけです。
低年齢のお子様や、初心者の方にもおすすめのフェイクスイーツの入門編ですので、ぜひこのクッキーから挑戦してみてください。
1軽量紙粘土を黄色い絵の具で着色したら型抜きをして乾燥
フェイククッキーの生地を作って型抜きします。まず白い軽量紙粘土に黄色い絵の具を混ぜ、薄いクリーム色の粘土を作りましょう。次にワックスペーパーで挟んでから、伸ばし棒で0.5cm程度の均一な厚さに伸ばします。
抜き型を使って、好きな形に生地を型抜きしてください。クッキーらしい質感を出すため、表面や側面を古歯ブラシで軽く叩いて、細かい気泡の風合いをつけておくのがポイントです。
形が整ったら、反りやひび割れを防ぐため、1日程度、風通しの良い場所に置いて自然乾燥させます。ドライヤーで乾かす方法もありますが、自然乾燥のほうがきれいに仕上がります。
2乾いたフェイククッキーに焼き色を色付け
フェイククッキーが完全に乾燥したら、絵の具を使って焦げ目や焼き色を着色します。最初は薄い茶色から塗り始め、少しずつ色を足しながら、クッキーの端の部分に向けて色を濃くしていくとリアルな焼き色が表現できます。
紙粘土は水分をどんどん吸い込みますので、色を乗せたらすぐにスポンジや綿棒などでふきとるようにすると、ナチュラルでぼかしの効いた焼き色が表現できます。
着色ができたら再度乾燥させ、ツヤ出しのために水性ニスを薄く塗って乾燥させればフェイククッキーのできあがりです。
自然乾燥でもわずかに反りが出ますが、これも本物の手作りクッキーらしい雰囲気を作るポイントになります。最初は丸い形やハート形など、単純な形から始めるのがおすすめです。
ドーナツのフェイクスイーツの作り方!簡単なのに見栄えがする
フェイクスイーツの作り方の中でも、形が単純なのにデコレーション次第で見栄えがするのがドーナツです。色々な種類のドーナツを数種類作り、箱に詰め合わせると、非常に見ごたえのある作品になります。
本物らしさを出すための成形のポイントや、乾燥後の着色やトッピングなどのデコレーション例を、ドーナツの作り方として詳しくご紹介していきましょう。
1生地を黄色い絵の具で着色したらドーナツ型に成型して乾燥
薄いクリーム色に着色した軽量紙粘土を伸ばし、1.5cm程度の厚さにします。好みの大きさの丸い型で抜き、ストローなどを使って中央に穴をあけます。
このままだとドーナツらしいふっくらとした感じが出にくいので、中央の穴や丸い形の縁に沿って指でなでつけ、斜めに角度をつけていきましょう。形が決まったら表面や側面を古歯ブラシで軽く叩いて、生地らしさをつけてから乾燥させます。
2フェイクドーナツに着色やトッピングをする
ドーナツが乾燥したら、黄色や茶色の絵の具を使って焦げ目をつけていきます。その後、ガラス絵具やボンド、余った粘土などでトッピング材を作ってデコレーションしましょう。
アイデア次第でいろいろなドーナツが作れますが、写真のドーナツの飾りつけ例を紹介していきましょう。
- 絵の具だけで焼き色を着色したプレーンドーナツ
- 軽量紙粘土のあまりで作ったスプレーパーツを、ガラス絵の具で張り付けたドーナツ
- 茶色のガラス絵具を、チョコレートに見立ててかけたドーナツ
- ピンク色のガラス絵の具を、イチゴチョコレートに見立ててかけたドーナツ
- ボンドを塗って、ザラメ砂糖に見立てたクラフト用シュガーパウダーをつけたドーナツ
- 茶色い軽量粘土をちぎってナッツに見立てて、ガラス絵の具で張り付けたクランチドーナツ。
- ガラス絵の具のかけ方を変えた、チョコドーナツ。
- 熱可塑性プラスチック粘土をちぎってゼリービーンズに見立てて、ガラス絵の具で張り付けたドーナツ
トッピングに使うスプリンクルやナッツ、フルーツなども、粘土を使って手作りすることで、よりオリジナルなフェイクドーナツを制作することができます。
3仕上げにフェイクドーナツにニスを塗る
最後にツヤ出しのニスを薄く塗り、テリテリとした油で揚げた感じを出すと、フェイクスイーツのドーナツの完成です。
焦げ目を演出する絵の具は1色だけでなく、茶色と黄色など2色以上の色を重ねて使うのが立体感を出すポイントです。スポンジや綿棒などを使って擦るように少しずつ色を付けていくと、失敗が少なく、リアルな焼き色を表現できます。
マカロンのフェイクスイーツの作り方!難しそうで意外と簡単
不思議な食感とかわいい見た目でフェイクスイーツの作り方の中でも大人気のマカロン。軽量紙粘土を土台にして作ることができます。難しそうに見えますが、作り方は意外と簡単なのが魅力です!
1生地を好みの絵の具で着色したら計量スプーンで半球型にして潰す
マカロンのフェイクスイーツを作るのに、まずは赤色の絵の具を混ぜて、軽量紙粘土をピンク色の淡いパステル調の色に着色して使います。
紫色など2色以上の絵の具で着色する場合は、最初にパレットなどで絵の具を混ぜて色を決めてから紙粘土につけてこねると、色ムラになりません。
紙粘土を3cm程度の厚みに均一に伸ばして、丸型などで抜いて同じ分量を2つ取り分けます。これを計量スプーンに押し付けて、半球型を作ります。
この半球型の粘土を上から手の平で押して、上を平らに潰しましょう。マカロンらしい表面の質感を出すため、表面は古歯ブラシで軽く叩いておきます。
2マカロンにピエをつけたら白い粘土を丸く型抜きしてクリームも作る
マカロンの特徴であるフリル、「ピエ」(マカロンの足と呼ばれる部分)を作っていきます。つま楊枝を使い、縁の周り2mmぐらいに筋をつけ、つま楊枝をプスプスと刺していきます。この工程でリアルさが格段にアップします。
マカロンの中に挟むクリームを作ります。白い軽量紙粘土を0.5cm程度の厚さに伸ばしたら、ピンク色のパーツにあわせて丸型で型抜きしましょう。クリームはホイップ粘土や色付けしたボンドで代用することも可能です。
3生乾きのときにボンドで貼り合わせてからしっかり乾燥
マカロンの各パーツを半日程度乾かし、表面が固まったら、生乾きの状態でボンドを使い貼り合わせましょう。
パーツを完全に乾かしてしまうと、それぞれ反りが出てきれいに貼りつかなくなるため、生乾きの状態で接着するのが重要なコツです。接着後は1日程度しっかり乾燥させたら、フェイクマカロンのできあがりです。
フェイクスイーツのマカロンの作り方のポイント
材料をきちんと等分に取り分け、上下のパーツが同じ厚みにならないと本物っぽく見えません。型抜きや計量スプーンなどを使ってキッチリ量をはかることで、美しいマカロンが完成します。
フェイクスイーツのマカロンは、ツヤをつけないマットな作り方のほうが、本物っぽい見た目になります。ただし、人形遊びなどに使うため頻繁に手で触る場合やストラップをつけて使うときは、水分や汚れから守るために「ツヤ無し」のニスを薄く塗ると耐久性が上がります。
アイスクリームのフェイクスイーツの作り方!軽量粘土を活用
フェイクスイーツの作り方の中でもバリエーションが豊富なアイスクリーム。軽量紙粘土の擦れた質感を上手に使い、樹脂粘土やホイップ粘土も組み合わせることで、美味しそうに作ることができます。
フェイクスイーツのアイスクリームを立たせて飾りたい場合は、コーンカップの形に合わせて100均ショップの針金などでホルダーを作ると、より本物っぽくなります。
1軽量紙粘土でアイスクリームを作る
軽量紙粘土をイチゴやチョコ、ミントなどの好みのアイスクリームのイメージ色に着色し、計量スプーンにギュギュっと押し付けます。
スプーン面にこすり付けるようにねじって外すと、アイスクリームのスクープ型ができあがります。軽量紙粘土のマットな質感が冷たさを表現してくれます。ちょっとはみ出す部分を残しておくのが、本物っぽく見せるポイントです。
擦れた感じが足りない場合は、つま楊枝の側面で優しく擦ると、掬い取ったアイスクリームのリアルな質感が出せます。
2樹脂粘土でアイスを入れるコーンカップを作る
樹脂粘土(エンジェルクレイなど)に茶色い絵の具を混ぜて着色し、コーンカップを作ります。0.5cm程度の厚さに丸く伸ばし、割りばしの先や竹串の角をポンポンと並べて押してワッフル上のくぼみをつけます。
規則正しく、斜めに模様をつけていくのが本物らしく見せるポイントです。模様をつけたらそのまま2~3時間程度、表面を軽く乾かします。
曲げても模様が伸びて崩れなくなったら、ワックスペーパーなどを外して、三角形のコルネ型に作った厚紙に円すい型に巻きつけ、そのまま1日程度乾燥させればコーンカップのできあがりです。
乾燥しているうちにワッフルの凸凹模様が薄くなってしまった場合は、上からもう一度割りばしなどで模様をつけておくと模様が鮮明になります。
3コーンカップとアイスクリームのパーツを貼り付けてからトッピング
フェイクスイーツのコーンカップにアイスクリームのパーツを乗せて、ボンドで貼り付けましょう。写真のアイスクリームの飾りつけ例は、次の通りです。
- スプーンで掬ったアイスをボンドで止めつけて、茶色のガラス絵具をチョコソースのようにまわしかけたもの
- ホイップ粘土を絞り出してソフトクリームを作り、アイスクリームやウエハースを加えたもの
- 軽量粘土でフルーツやスプレーパーツを作り、絞り出したホイップクリームの上にトッピングしたもの
仕上げに透明のニスをコーンカップとトッピングのソース部分に塗ると、リアルなツヤが出て完成度が上がります。
チョコレートのフェイクスイーツの作り方!難易度は中級
チョコレートのフェイクスイーツの作り方は、リアルな質感を追求するため、軽量紙粘土よりもキメの細かい樹脂粘土を使うのがおすすめです。型を使う押し型で作ることで、難易度は中級程度になります。
1樹脂粘土を着色する
樹脂粘土(エンジェルクレイなど)に茶色い絵の具を混ぜて、チョコレート色に着色します。チョコレートらしい濃い色は、かなりの量の絵具を混ぜ込まないと作れません。
一度に絵の具を混ぜると水分が多すぎて粘土が緩くなってしまうので、絵の具は少しずつ加え、根気よく手で伸ばして、粘土が柔らかくなりすぎるのを防ぎながら調整しましょう。
色が決まったら、粘土の水分の含み具合を確認してください。手に持った時にベタッとくっつく場合は水分が多く、押し型に入れるとくっついてきれいに外れません。
水分が多い場合は、平らに伸ばして1時間程度乾燥させてください。水分が程よく抜けたら、再度よく練って柔らかくして押し型に使えるように調整して使いましょう。
2型を使って様々なチョコレートの形を作りニスで仕上げ
粘土を好みの押し型に入れて、上からギュギュっと押し付けます。すぐに型から外すと、粘土が型に張り付いて形が崩れます。
1日程度風通しの良い場所において、しっかり乾燥させましょう。乾燥して型の隅に隙間があいてきたら、様子を見ながらゆっくり型から外します。粘土が型に張り付いている場合は、戻して再度乾燥させてください。
型から外して乾燥させ、ツヤ出しにニスを塗ればフェイクスイーツのチョコレートの完成です。
エンジェルクレイを型から外す時に形が崩れてしまったら、思い切って爪で切り取ってしまいましょう。チョコをかじったような仕上がりになり、これも面白いですよ。
グミやキャンディーのフェイクスイーツの作り方!プラスチック粘土を使おう
フェイクスイーツのグミやキャンディーの作り方も、押し型を使います。透明感のあるプラスチック粘土を使いましょう。
プラスチック粘土はパッケージの表示に従って、60~80℃の熱湯に3分程度つけておきます。柔らかくなったら取り出してキッチンペーパーで水分を拭き取り、ハサミで必要な大きさにカットします。
好みの押し型に入れて、ギュッギュッと指で押し込んで型取りをします。冷えるとすぐに固まりますので、ねじって外せばグミの完成!まん丸いキャンディーは半円状に型抜きをして、ボンドで張り付ければ完成です。
プラスチック粘土のフェイクスイーツの作り方のポイント
ポイントはスピーディーに行うことです。あっという間に冷めて固まってしまうので、すぐに次の工程に移れるよう、必要な道具はあらかじめ手元に用意しておきましょう。
固まりかけたプラスチック粘土を無理やり押し固めても、筋が入って透明感が失われます。冷えてしまったら再度お湯につけて、温めてやり直してください。
ロールケーキのフェイクスイーツの作り方!一番簡単な初心者向け
フェイクスイーツの作り方の中で、最も楽しめるのがケーキです。まずは、一番簡単なロールケーキから始めましょう。
工程も多く作ったパーツを乾燥させながら作っていくので時間がかかりますが、できあがりをイメージして作っていきましょう。
12色の軽量紙粘土を伸ばして重ねてロールケーキのように巻く
黄色く着色した軽量紙粘土と白いままの粘土を、それぞれ0.5cm程度の厚さに広げて伸ばしたら、定規を使って黄色い粘土は3cm×5cm程度に、白い粘土は3cm×4cm程度にカットします。
カットしたスポンジ生地になる黄色い紙粘土とクリームになる白い紙粘土を重ねます。このとき白い粘土は黄色い粘土の端から0.5cm程度ずらし、端を手で丸めておきましょう。
2色の粘土を合わせたまま、クルッと本物のロールケーキのように丸めます。巻いた端は押し付けて、しっかり止めてください。
2ヘラや古歯ブラシを使ってロールケーキのリアルな質感を出して乾燥
断面の2色の粘土をヘラの先を使って撫でてなじませ、表面は古歯ブラシで叩いて質感を出します。断面の切り口部分は、爪楊枝などを作って大きめの気泡を作るとよりリアルに仕上がります。
形ができたら1日程度風通しの良い場所において、しっかり乾燥させれば完成です。薄切りしたロールケーキは長い1本のロールケーキを作ってから、カッターで半分に切ってくっつけましょう。
紙粘土を巻くとどうしても表面が割れ、あわててしまいますが、これも本物のスポンジらしく見えます。そのまま残しておきましょう。
ホールケーキのフェイクスイーツの作り方!デコはケーキ屋さんを真似て
次はフェイクスイーツの作り方の中でも大人気のホールケーキです。ケーキ屋さんのチラシなど見て、実際のケーキを参考にして作るときれいにデザインが決まります。
1デコレーション用フルーツなどのパーツを作る
最初に絵の具で紙粘土を着色してイチゴやブルーベリーなどのフルーツパーツを作り、乾燥させておきます。果物によりリアルな透明感を出したい場合は、プラスチック粘土でもOK。
イチゴムースをイメージしたピンク色の紙粘土を作り、3cm程度に広げて平らにしてから、丸い形で型抜きをします。
茶色い紙粘土を薄く伸ばして乾燥させ、爪でちぎりとってホールケーキの側面にデコレートするクランチのパーツを作ります。
2各パーツが乾燥したらホイップ粘土やボンドで接着しニスで仕上げ
それぞれのパーツが乾燥したら、ホイップ粘土をケーキの側面に塗ってその上にクランチパーツ貼り付けます。
ホールケーキの表面にはボンドでフルーツパーツを表面に貼り付け、最後にジャムの模様を油性ペンで書き、ゼリー掛けをイメージしてツヤ出しにニスを塗れば、完成です。
ショートケーキのフェイクスイーツの作り方!驚くほどリアルな出来栄え
最後はケーキの定番、イチゴのショートケーキ。フェイクスイーツの作り方の中では一番時間がかかりますが、丁寧に作ると驚くほどリアルに仕上がりますので、ぜひトライしてください。
1トッピングとスポンジや生クリームを作る
最初に軽量紙粘土を着色し、ショートケーキのトッピングとなるイチゴとイチゴの葉のパーツを作っておきます。
スポンジの土台となる黄色い軽量粘土と生クリームとなる白いままの粘土を用意し、黄色2枚、白1枚をそれぞれ1.5cm程度の厚みに伸ばします。
2ショートケーキのスポンジ部分を作る
黄色い紙粘土で白い紙粘土をはさみ、重なった3つの紙粘土を軽く押しつけてから丸い型で抜き、カッターで三角形のショートケーキのケーキの土台の形に切り取ります。
ケーキの断面の黄色い粘土部分は、歯ブラシや爪楊枝を使って気泡の質感を作ります。白いクリーム部分はヘラで撫でて滑らかにし、1日程度風通しの良い場所において乾燥させておきましょう。
3ショートケーキをデコレートする
茶色い絵の具をぼかしながら断面の上下や縁に焼き色を付け、再度乾燥させてから表面にホイップ粘土を2mm程度の厚みで塗りましょう。
断面の縁が綺麗なほうが、ショートケーキのリアルさがでます。最初に縁にホイップ粘土を擦りつけ、ヘラで表面を平らに伸ばすとうまくいきます。
再度乾燥させてからホイップ粘土を絞り出してクリーム飾りをつけ、ボンドでフルーツパーツを飾り、乾燥したらイチゴや葉っぱの部分にだけニスを塗って、ツヤを出したら完成です。
ホイップクリームの飾りは直接ケーキの土台に絞り出してもよいのですが、側面は形が崩れやすく難しいかもしれません。その場合はワックスペーパーの上に個別で絞り出し、乾燥させて固まってから張り付けるといいでしょう。
フェイクスイーツのアレンジ方法!100均のカップや小物を使おう
作ったフェイクスイーツは小さな取り皿やアルミホイルなどをプラスして飾ると、素敵なディスプレイになります。女の子のおままごと遊びも、本物っぽくなって盛り上がります。
100均ショップの手芸品コーナーで売っているプラスチック製のデコカップや、ミニサイズの調理用具をプラスするのもおすすめです。
作ったアイスクリームやホイップ粘土などを飾ると、アイスフラッペやパフェ、クリームソーダなどのフェイクスイーツが簡単に作れます。子供でも完成度の高い仕上がりになりますので、自由にデコって楽しみましょう。
フェイクスイーツのストラップの作り方!100均のアクセサリーパーツを利用
紙粘土製のフェイクスイーツは油性のニスを塗っても耐水性がなく、筆箱やスマホなど室内用となりますが、100均ショップのアクセサリーパーツを取り付ければ、ストラップなどのアクセサリーにすることができます。
フェイクスイーツストラップの作り方は、形ができた段階でアクセサリーパーツを埋め込み、しっかり乾燥させて着色するだけ。
乾いたアクセサリーパーツがグラグラする場合は、木工用ボンドで回りを固めておくと安心です。これにストラップやボールチェーンをつければ、あっという間にキーホルダーのできあがり!
100均のストラップなどのアクセサリーパーツは、毛糸のポンポンで作れる動物など様々なハンドメイドチャームに取り付けて使えますが、品切れになることもあるので見つけた時に購入しておくのがおすすめです。