赤ちゃんがよく笑うのは発達に遅れや極端な偏りがある兆候?早期発見への考え方
新生児から生後2~3ヶ月の赤ちゃんを子育て中のママやパパは赤ちゃんが自らの意志を示し笑う日を心待ちにしますが、赤ちゃんが次第によく笑いやがて笑い過ぎたり突然笑ったりするようになると、今度は発達に何か問題があるのではと心配する声が聞かれるようになってきます。
親は子供の変化や異変を見落とさず早期発見を心掛け、何か異変を見つけたら早めに対処しようと焦りがちですが、発達の遅れや極端な偏りといった問題は、乳児期の乳児健診でも発見するのが困難なため、幼児期になってからも健診で検査が行われること。
赤ちゃんがよく笑うことは親が一緒に喜んで笑顔をお互いに送り合いたい嬉しい出来事ですので、様々な情報に惑わされて楽しい蜜月を辛い期間にしないように心掛けましょう。
Q赤ちゃんがよく笑うのは発達の遅れや極端な偏りなどの問題の徴候だった?
「赤ちゃんがよく笑うのは発達に問題がある徴候」という情報がありますが、不安を掻き立てる情報を目や耳にすることで、我が子の赤ちゃんの頃の貴重な笑顔を心から喜べず、逆に心配してしまうママは決して少なくありません。
赤ちゃんの成長と共に情報に振り回され過ぎていたことに気づくと、「今赤ちゃんを子育て中のママ達には、私と同じような不安を抱かず、楽しんで育児をして欲しい」と願うようになるママは多いので、そんな先輩ママからのアドバイスを見てみましょう。
A赤ちゃんはよく笑ったけど徴候ではなかった
よく意味のない所で笑う赤ちゃんでしたが発達の問題はみられません
うちの子供は今小学校一年生ですが、今のところ発達の問題はみられません。生後3ヶ月頃から、よく笑うようになりました。笑顔がかわいい赤ちゃんでした。しかし、何もないところを見て突然大笑いをするため「何かが見えているんだろうか?」と不安になることはありました。
微笑むとかいうのではなく突然大笑いするようになったので、小児科の先生に相談したら「赤ちゃんならよくあること」と言われたのですが、私の中では不安を覚えるようになりました。けれど特に逆さバイバイなど発達の問題の特徴は見られませんでした。
よく笑うのは小さい子によく見受けられる様子なので、長い目でみるといいと思います。私の息子は幼稚園年中さんになるまで落ち着きがないなど、発達の問題が心配になる様子が多々見られました。しかし発達の問題というものは生まれつきのもので、その年齢によって現れる様子も様々みたいです。
なので、心配しすぎてネットで色々調べて考えすぎてしまう前に、専門医にみてもらった方がいいと思います。やはり専門医はちゃんとみてくれるので、ママのためにも不安なことがあったら気楽にみてもらいにいってください。
発達の問題はありませんが生後2ヶ月からよく笑う娘です
多くの育児本には『赤ちゃんの社会的微笑は3ヶ月から』と書いてあるのに、うちの娘は2ヶ月半の頃からよく笑いました。最初はいわゆる赤ちゃんが寝ながら笑ったりする生理的な『新生児微笑』だと思っていたのですが、明らかにこちらが顔を近づけたり声を掛けたりするタイミングで笑うので、これはこちら側の行動に対して喜んでいるんだ!と嬉しくなり、パパやじぃじばぁばと代わる代わるたくさんあやしていたのを覚えています。
それでも本当によく笑う娘。ひょっとしたら発達の問題かなぁと思った事もありましたが、どうやらそれは本人の性格だったようで、成長するに従って娘は喜怒哀楽の『喜』と『楽』の部分がとても多い子供である事が分かって来ました。
小学生になった今はそれがすっかり彼女の長所となり、明るくよく笑うのでお友達や先生に好かれて毎日楽しそうに過ごしています。
赤ちゃんの頃から現在までよく笑う子ですが障害はありません
娘は生後2ヶ月くらいからよく笑うようになりました。突然一人で笑うなど変わった笑い方は見られず、発達の問題の特徴的な様子などもなかったです。
赤ちゃんの時は授乳、おむつ替え、抱っこなど1対1でふれあう時間が長く、ちょっとしたことでも赤ちゃんに声かけをしていました。「今からおっぱいあげるね」「おしりスッキリしようか」などのいわゆる語りかけ育児をしていくうちに、私の声ひとつ聞こえるだけでニコッと笑ってくれるようになりました。
月齢が進むにつれ声を出しながら笑ったりして、助産師訪問の際にも「育てやすくいつもニコニコ笑う子でいいね」と誉めていただきました。
今現在、小学一年生。怒られ凹んでいても「ママ」と声をかけてくれたらニコニコと笑って私のイライラをなくしてくれる笑顔をしてくれます。なので「笑うから発達の問題」と思うのではなく「ママの声が聞こえて嬉しいのね」と思って喜んでいていいと思います。
A発達の問題を抱えていたけど赤ちゃんがよく笑うだけで徴候とは言えない
発達の問題に関しては様々な情報があるため何も知らないとママは心配になりますが、発達の問題を抱える子供のママ達は一様に「赤ちゃんがよく笑うから発達の問題とはいえない」と言っています。
また、子供の発達の問題を発見すると初めはショックですが、親が理解を深めて正しい捉え方をすることで親子共に幸せに暮らしている人達も多く、むしろ「子供の存在によって視野が広がり、これまで知らなかった世界を知ることができた」「これまで見えなかった幸せに気づけるようになれた」と感謝する親もいます。
よく笑いスクスク育ったが2歳で医師から問題を告げられた
息子は発達の遅れと極端な偏りによる問題を抱えています。息子は生後3ヶ月ごろからよく笑うようになり、赤ちゃんの頃からよく笑っていました。現在は5歳ですが、突然爆笑したりして周囲を驚かせます。バイバイはとても特徴的で、手首に力が入っていない感じ。バイバイというよりぶらぶらさせたようなバイバイでした。
発達の問題のある赤ちゃんや子供の特徴としては凄く一般的ですが、つま先歩きをしていました。あとは高い所が好きで平気で登ったりもしました。赤ちゃんがよく笑うというだけで、発達の問題とは限りません。一つの事で判断は出来ないと思います。
それだけ赤ちゃんの時期に発達の問題と判断をつけるのはかなり難しいです。実際、診断がつく年齢は様々ではありますが二歳以降だと私は思います。
お子さんが笑う事はとても喜ばしいことです。あまり深く考えず我が子が笑ったら母親であるあなたも笑ってあげて下さい。
よく笑う赤ちゃんでした。発達の問題でした。
私の9歳になる息子は発達の問題を抱えています。知能指数がとても高く、感情豊かで、よく喋り語彙も多い子供ですが小学校入学前に医師に告げられました。そんなうちの子が赤ちゃんの頃に笑うようになったのは、生後2ヶ月を過ぎた頃とごく平均的な時期です。
理由がないのに笑い出すことや特徴的なバイバイをすることもなく、乳児期に発達の問題を疑うような行動はナシ。一歳半や三歳児健診で指摘されるようなこともありませんでした。ただ、乳幼児が集まるあそび場へ連れて行っても、近くにいるお友達と遊ぶことはほとんどせず、黙々と自分の世界へ浸って遊んでいた印象はあります。
専門医へ行くことになったのは保育園の年中さんの時です。年少さんの時にお医者さんから「目が合わせにくいので少し気になる」と言われていたので、私も気にしていたのですが、行事やクラスでの集団遊びにあまりにも参加出来ないので、専門の施設で発達の精密検査を受けました。そしてそこで発達に問題を抱えていると告げられることになりました。
よく笑うだけで発達の問題であるという事は無いので心配する必要はありません。そして発達の問題の特徴が見られるとすぐに悲観する必要もありません。自己判断はせずきちんと専門医の検査を受けるのが一番良い方法だと思います。
そして大切なのは発達の問題かそうでないかというよりも、子供が辛い思いをせずに自分の長所を伸ばしていける環境を親が整えてやることだと私は考えています。
よく笑う赤ちゃんで今は発達の問題が明らかになっています
小学3年生になる娘は発達に問題を抱えています。娘が赤ちゃんだった頃は機嫌の良い事が多く、あやすとよく笑いました。生後3ヶ月頃から声を出してゲラゲラ笑ってくれるようになり「すごくノリのいい子だな」と思っていました。誰もあやしていないのに1人で突然笑う事はありませんでした。
1歳の少し前からバイバイなどの身振りは出来ていましたが、手の平を自分に向けたりする様子は見られませんでした。言葉も少しずつ出ていたので健診で何かを指摘された事はありませんでしたし、私自身も娘の発達への異変を感じた事はありませんでした。
そんな娘に対して違和感を感じ始めたのが、娘が2歳を過ぎた頃です。2~3歳頃になると自我が出てきて言葉でのコミュニケーションも上手になってきますが、娘の場合、言葉は出ていても自分の欲求を伝えるばかりで会話になっていませんでした。
うまく会話が出来ないのはまだ子供なので特別おかしいとは思いませんでしたが、欲求が上手く伝わらなく思い通りにならないとかんしゃくを起こすようになったのがショックでした。
医師に相談に行ったのは娘が2歳半の時です。検査した結果、発達に問題を抱えていると告げられました。我が子の事で悩んでいる親御さんがいたら、恥ずかしがらずに市のこども課やかかりつけ医に相談して欲しいです。我が子の事がよく分かるようになると育児も楽しくなります。
笑顔をよく褒められていましたが気になってはいました
赤ちゃんの頃はよく笑う子で周りからも「よく笑うね、笑顔がいい」と言ってもらえていましたが、最初は普通な事だと思い特に深く考えた事はありませんでした。だんだん周りからよく褒められるようになり、言われてみればそうかな?と呑気に思うようになりました。
3歳~4歳くらいの頃から何となく他の子と違うような感じが見えてきて、たとえば風が吹いて落ちている物が飛んでいく事に怯える、返事をしない、みんながやっている事についていけない、信じられないほどの不器用さなど。
4歳になると周りの子も年相応の行動ができるようになってきますが、我が子には難しいようで出来ない事が増えてきて、ここで専門医に相談することになり、結果として発達の問題に気づくことができました。
発達の問題を告げられてから初めて、赤ちゃんの頃からずっと笑っていた理由がそれだったのかなあと繋がりました。ただ当時は気付かなくて当たり前だった事だと思います。幼稚園に行き出したことで他の子との違いがはっきり見えてきて考えるようになりました。笑顔だけでは判断付かない事だったと今でも思いますが、それ以外に気になる部分が必ず出てきます。
最初はすごく悩みましたが専門機関への相談や個別対応などで救われてきました。子供を他の子と比べる事よりも、子供が今までできなかった事が出来るようになることが大切だと思います。それに気付くとすごくリラックスした状態で子育てができるようになりました。
普通の子でした。
我が家の可愛い娘は発達に遅れや極端な偏りがあります。初めての子ではなく2人目です。最初の子と何も変わらない子育て。強いて言えば男か女かの違いでした。赤ちゃんの頃からあやせば笑うし、手足をバタバタさせて最高の笑顔も何度も見せてくれました。1人でいる時は割と大人しく本を見たり、おもちゃ遊びに集中した様子で遊びの中では笑ったりしてました。
発達の問題を疑いだしたのは一歳も終わりに近づいた頃。発語が5つ以上増えない。定着しない。指差しをしない、共感がない、母親以外は目を合わさない、棒やCDケースを目の前でヒラヒラさせる、砂場の周りのブロックをひたすら回るなど一般的な発達の問題の特徴が出てきたのです。
そこでまず市の相談員へ電話をし、すぐ検査を受けました。3歳前なので子供に合う教育を受けさせることを勧められました。実際、専門の施設に行って問題があることを伝えられたのはもっと後です。
よく笑う赤ちゃんは沢山います。娘は今でもよく笑います。よく笑うだけじゃ発達に問題があるなんて言えないのではないでしょうか。私には三人の子供が居ますが3人共よく笑う可愛い子でしたよ。2人は健常児です。
よく笑うなんて素敵な事じゃないですか。発達の問題を抱えていてもいなくても笑う事ができるって幸せだと思います。よく笑う以外にいくつか当てはまる事があり、気になっているお母さん。わかります。怖いですよね。私も震えが止まりませんでした。でも子供は成長します。受け止める事で楽になる事がありますよ。
よく笑う赤ちゃんが発達の問題を疑われる理由は「積極・奇異型」の可能性があるから
発達の問題の中でもコニュニケーション能力など社会性に困難がある子供の場合、人との関わり方には次の3つのタイプがあると考えられています。
社会性の問題を抱えた子の人との関わり方の特徴
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孤立型
比較的重度で、相手が存在しないかのように振る舞う -
受け身型
幼少期は従順で問題が少ないが、成長と共に無理な要求をされることが増えることで、青年期以降に異常行動が現れることもある -
積極・奇異型
他者と積極的に接するため発達の問題を抱えているようには見えないが、自分の関心があることや要求を一方的に話す(注1)
この3つの分類のうち積極・奇異型の子供達は、人を嫌いではないため小さい頃によく笑う傾向があり、受け身型の子供達はいつも笑顔と言われています。
そのため発達の問題の発見が遅れたり、見落とされたりして自分に合う教育を受けられず、中には自立に必要な能力を身に着けられないだけでなく、周囲の理解不足から深く傷つけられながら大人になっていく子供達もいます。
だからこそ「親は赤ちゃんの発達の問題の徴候であるあやしても笑わないという面だけに着目するのではく、赤ちゃんがよく笑う場合も成長と共に発達の問題が発見されることがあるという認識を持ち、子供をしっかりと見守りましょう」と啓発する人達がいるのです。
よく笑うだけで赤ちゃんの発達の問題は発見できる?基本的に乳児期は経過観察
対人関係や社会性などに問題を抱える子供は少なくとも50~100人に1人と言われ、決して珍しくありません(注2)。
自分の子供が発達に問題を抱えていることが分かるとショックを受けますが、親や周囲の理解、環境、適切な教えによって楽しく生活している子供達もいますし、専門家のサポートを受けて理解を深めることで、子育てがこれまでより楽になったと感じる親は多いです。
赤ちゃんの場合は発見の困難さもあり「徴候がみられても経過を観察することが大切」と考えられているため、乳児健診でよく笑うことなど気になる特徴をいくつか相談しても経過観察になるケースが多いです。
赤ちゃんの発達の問題の発見は専門医でも判別が非常に困難ですので、乳児期に赤ちゃんがよく笑う、あまり笑わないといった理由だけで発達の問題を心配する必要はありません!
発達の問題の早期発見は1歳6ヶ月から!自治体の1歳半健診で行われる
近年は早期発見により子供への対応をはじめ、家族へのサポートや関係機関との連携を早期支援が行えるというメリットがあることなどから、1歳6ヶ月からの早期発見が可能になりました。
日本ではおよそ5%の市町村で1歳6ヶ月健診に導入され一定の成果が出ていますが、親が記入するため質問への理解度や親の気づき、人との関わり方のタイプなどによって見逃されてしまうケースもあります。
一方、1歳6ヶ月健診全受診児のうち11%が発達や行動に問題があるという調査結果もあり(注4)、ママの中には赤ちゃんや幼児の発達の問題に過敏になっている人も増えています。
多くの自治体の1歳半健診の内容に子供達の発達の様子を調べる項目がありますので、ママ一人で心配して苦しまず健診を利用して気軽に保健師や医師に相談してみましょう。
子育て4コマ漫画:赤ちゃんがよく笑うのはいいこと?悪いこと?
赤ちゃんなのによく笑うなど、自分のイメージとの違いに戸惑うママが多いのですが、ほとんどの場合はその子の個性で、永岡さくら(saku)さんの子育て4コマ漫画のようにパパあるいはママからの遺伝だと気づくケースも多いです。
最近は発達の問題を抱えた子供についての情報が広まり、手のかからない赤ちゃんや人見知りをしない子など赤ちゃんのイメージとは少し異なる子を育てる親は我が子が該当するのではと不安を抱える傾向があります。
発達の問題については乳幼児健診でもみてくれますが、産後のママが不安を抱えたままだと育児ノイローゼを招くおそれもあります。
心配な場合は遠慮せずにかかりつけの小児科や市区町村の保健師などに相談し、まずはママの気持ちが楽になる対応を心掛けましょう。
参考文献