【小児科医監修】新生児・生後1ヶ月の外出に必要な持ち物リスト!マザーズバッグ収納と季節の注意点
新生児との外出は、原則として生後1ヶ月検診が終わるまで避けることが推奨されています。しかし、赤ちゃんやママの急な体調不良、役所への出生届の提出、上の子の送迎など、ご家庭の事情によりどうしても新生児を連れて外出しなければならないママも少なくありません。
生後1ヶ月を過ぎると、1ヶ月検診やお宮参りなどの初外出、赤ちゃんと二人だけの買い物などが徐々にできるようになります。しかし、「赤ちゃんと荷物で手がふさがって財布が出せない」「スーパーが寒くて風邪を引かせた」などの失敗談も聞かれますので、事前の準備が大切です。
新生児との外出時には、マザーズバッグをパンパンにせずに、本当に必要なものを厳選してスマートに持ち歩けるよう、持ち物を把握しておくことが大切です。
新生児の外出に必須の持ち物リスト(基本編)
急なトラブルが起こっても慌てずに済むよう、新生児との外出に必須の持ち物をご紹介します。新生児との外出はそれほど遠出はできませんが、おむつ替えや授乳が頻繁にあるため、持ち物全体は意外とかさばります。目的や滞在時間に応じて、欲張りすぎない荷造りを心掛けましょう。
ただし、目的の場所や外出している時間帯、外出時間の長さや季節によって荷物の量や必要なものは変わりますので、臨機応変に適切な持ち物を選ぶ心構えも大切にしてください。
1貴重品・緊急時の必需品
新生児だけでなく、赤ちゃんの外出時に最も必須の持ち物が母子手帳と健康保険証です。特に新生児の場合はすぐに体調を崩しやすく、急な発熱や体調不良で病院にかかるかもしれませんので、必ず携帯するようにしましょう。また、乳児医療証も忘れずに準備してください。これらは、すぐに取り出せるようマザーズバッグの定位置を決めておくことをおすすめします。
2おむつ関連(交換頻度を考慮)
外出先ではおむつ交換の回数が普段より多くなったり、漏れてしまったりなどのトラブルも考えられます。いつもより2~3枚プラスして多めの用意をすると安心です。おしりふきも忘れてはいけないマストアイテムです。おむつとおしりふきでバッグがパンパンにならないように、携帯用のウェットティッシュサイズを持って行くのもおすすめです。
3ゴミ処理用品(ビニール袋)
汚れたオムツを入れるビニール袋は必須です。防臭機能付きの袋を何枚か用意しておくと、外出先で捨てられない場合に便利です。また、レジ袋などのビニール袋をカサカサ鳴らす音は、赤ちゃんが胎内で聞いていた音(ホワイトノイズ)に似ているため、泣き止ませ裏ワザグッズとしても使えることがあります。膨らませて目の前でユラユラ動かすと、目でじーっと様子を見て、一時的にグズリがストップすることもあります。
授乳・衛生管理のための持ち物
4母乳育児の必需品
母乳育児のママが意外と忘れてしまいがちなのが、母乳パッドです。外出に時間がかかって授乳間隔が空いたり、赤ちゃんが泣いたりする刺激で母乳が大量に出て、洋服が汚れて焦るママもいますのでお忘れなく!数組の替えを用意しておきましょう。
5ミルク・混合育児の必需品
混合またはミルク育児の新生児の外出には、スティックタイプの粉ミルクや、ミルクケースに1回分を計量して入れた粉ミルクを持って行きましょう。
調乳のためには、魔法瓶に入れた70℃以上のお湯と、湯冷まし(または水)、そして煮沸消毒済みの哺乳瓶も持って行きます。特に新生児期は衛生管理が重要です。最近は、調乳に必要な湯冷ましもセットになった液体ミルクも販売されており、衛生管理の面でも優れているため、活用を検討するのもおすすめです。
6ガーゼハンカチとタオル
ガーゼハンカチは、授乳時や汗、よだれ、吐き戻しを拭くなど活用頻度の高いアイテムです。薄くて場所も取りませんので、何枚か持って行くと安心です。また、タオルやバスタオルがあると、周囲をウンチやおしっこで汚した時や、急な寒さ対策、日よけにも便利です。洗濯バサミでとめれば簡易的な授乳ケープとしても使えます。
衣類・その他のおすすめ持ち物
7着替えと防水ポーチ
新生児の頃は汗をかいたり、ミルクを吐いたり、よだれ、おしっこなどで服を汚すのが日常茶飯事です。必ず着替えを1組(肌着とウェア)は持って行きましょう。また、ミルクを吐いてしまいがちな赤ちゃんやよだれの多い赤ちゃんには、スタイ(よだれかけ)をつけてあげましょう。
汚れてしまった衣類や布おむつ、使用済みのガーゼなどを入れるために、食品などを保存するジッパー式の防水保存袋や防水ポーチを数枚持って行きましょう。他の持ち物に汚れや臭いが付くのを防げ、大変便利です。
8おむつ替えマットまたは大きめのタオル
新生児の外出では、急なハプニングで周囲を汚したら大変ですので、おむつ替えマットを持って行くと便利です。持っていないママは、大きめのバスタオルやレジャーシートを代わりに使いましょう。これも防水ポーチに入れておくと衛生的です。
9抱っこひも(横抱き推奨)
新生児のうちは、首がすわっていないため、横抱きができるタイプの抱っこひもやスリングがおすすめです。おくるみだとママの手が使えず不便ですし、ベビーカーはかえって荷物になってしまう場面が多いです。外出前に家で装着し、ママも赤ちゃんも慣れておきましょう。
10貴重品用ショルダーバッグ
新生児の赤ちゃんを抱っこひもで抱いている外出時には、貴重品を小さめのショルダーバッグに入れて体にぶら下げると、会計や鍵の開け閉めがスムーズにできて便利です。マザーズバッグとは別に持つことで、スムーズな行動を可能にします。
季節ごとの新生児外出の注意点と持ち物
新生児は体温調節機能が未熟なため、気温の変化に非常に弱いです。季節や室内の温度変化に対応できるよう、持ち物で調整することが非常に重要です。
寒い季節(秋・冬)の持ち物と注意点
寒い季節の外出では、重ね着だけでなく、ブランケットやベビーケープなど、脱ぎ着させて体温調節できるものを持って行きましょう。ブランケットなら、保温性が高く、たたむと小さくなるフリース素材やマイクロファイバー素材のものがおすすめです。ベビーケープなら、風を通さない素材のものが強い風から赤ちゃんを守ってくれます。
靴下やミトンも冷え対策として必須です。室内や乗り物の中は暖房で暑すぎることもあるため、肌着一枚になれるよう薄着と厚着の調整ができる着替えを用意しておきましょう。
暑い季節(春・夏)の持ち物と注意点
夏場の外出は、新生児にとって特に辛い環境になりがちです。脱水症状やあせもに注意が必要です。
- UVカット機能付きのベビーケープ:紫外線対策として使用します。ただし、熱がこもらないように注意し、時々中を確認しましょう。
- 薄手の羽織るもの(カーディガンなど):クーラーの効いた室内にいく場合の冷え対策として準備すると安心です。
- タオルや汗拭きシート:汗をかいた際、すぐに拭き取り、着替えさせることで、あせもや体温の急激な低下を防げます。
- 扇子やハンディファン:あまりにも暑い時は、直接風を当てすぎないよう注意しながら、そっとあおいであげると体温調節の助けになります。