離乳食のしめじレシピに関する記事

『離乳食のしめじは中期から!段階別のコツやおすすめレシピ』

離乳食の「しめじ」は食べやすくなるコツを知って調理すれば喜んで食べてもらえます。傘の裏の白いカビのようなものの正体や2種類の保存方法、中期・後期・完了期の調理の工夫やおすすめレシピを永岡さくら(saku)さんの子育て4コマ漫画と共に紹介。

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離乳食にしめじはいつから?中期・後期・完了期別の進め方、下ごしらえ、レシピ【キノコ類】

離乳食に「しめじ」などのキノコ類を使えると、価格が安定していて一年中手に入りやすいため、家計に優しい食材です。キノコ類は肉や野菜とは異なる旨味や栄養素を持っており、離乳食のバリエーションを広げるのに役立ちます。

昔から日本の食卓で大切にされてきた食材の頭文字をとった「ま・ご・わ・や・さ・し・い」という言葉がありますが、これは「ま:豆類、ご:ごま(種実類)、わ:わかめ(海藻類)、や:野菜、さ:魚(魚介類)、し:しいたけ(キノコ類)、い:いも類」を指します。しめじは、この中の「し」にあたるキノコ類です。離乳食でも上手に活用していきましょう。

離乳食の「しめじ」はいつから?中期(7~8ヶ月)から与えられます

「しめじ」は、離乳食中期(7~8ヶ月頃)から赤ちゃんに与えられるキノコの一種です。しめじは食物繊維が非常に豊富で弾力があり、独特の風味もあるため、初めて食べる赤ちゃんにとっては食べにくく、苦手と感じることもあります。

そのため、離乳食初期の段階では消化器官への負担が大きいため避けましょう。中期から与える際も、初めは比較的柔らかい「かさの部分」を細かく刻んで与え、風味に慣れさせてからにしましょう。

また「しめじ」を離乳食に使う時は、切り方が非常に重要です。初めのうちは、下ゆでした後にスライスしてからみじん切りにするなど、舌触りが気にならないように細かくすることが、スムーズに進めるためのポイントです。慣れてきたら、少しずつ固めの軸の部分も細かく刻んで与え、徐々に慣らしていきます。

しめじの成分とアレルギーへの対応、購入時の注意点

しめじは野菜と勘違いされることがありますが、シイタケなどと同じく「菌類」であり「植物」ではありません。キノコ類全般に対してアレルギーの不安を持つママもいるかもしれませんが、「しめじ」は食物アレルギーの特定原材料7品目、および特定原材料に準ずる21品目には含まれていません。

ただし、キノコ類は一般的にアレルギーを起こしにくいとされていますが、えのきたけ、エリンギ、しめじなどで稀にアレルギーが報告されています。他の食材と同様に、離乳食ではしっかり加熱し、少量からゆっくりと進めるようにしてください。

「しめじ」のかさの白い部分はカビではありません

「しめじ」のかさの部分に白いフワフワとした綿状のものがつくことがありますが、これは「気中菌糸(きちゅうきんし)」と呼ばれる胞子を出すための菌糸です。これはしめじ自体の一部であり、食べても問題ありません。

離乳食で「しめじ」を与える時は、鮮度を確認し、「気中菌糸」が気になる場合は、軽く拭き取るか、気になる部分を取り除いてから使いましょう。

しめじに豊富な食物繊維と注意点

キノコ類は「食物繊維が豊富」というイメージがありますが、しめじに含まれる食物繊維は、特に不溶性食物繊維が水溶性食物繊維より10倍以上も豊富です。例えば、スーパーでよく見かける「ぶなしめじ」は不溶性食物繊維が非常に多く含まれています。

食物繊維の理想的なバランスは「不溶性2:水溶性1」と言われています。しめじに含まれる不溶性食物繊維は、腸内で水分を吸収して便のかさを増やし、腸の動きを活発にしますが、食べ過ぎると便が硬くなり、便秘になったり、逆に消化不良で下痢になったりする恐れがあります。

離乳食では、大人のような健康効果(医師がアドバイスすべき内容)を期待して与えるのではなく、食感や風味に慣れさせること、そして適量を与えることを第一に考え、与え過ぎには十分に気を付けてください。

離乳食の「しめじ」を食べない赤ちゃんが食べやすくなる調理のコツ

しめじは、その弾力と独特の風味から、離乳食で嫌がられやすい食材の一つです。大人にとっては美味しい「旨味」ですが、赤ちゃんにとっては慣れない「味や香り」となることがあります。キノコ類の持つ風味を抑えることや、舌触りを滑らかにすることが、調理の主なコツです。

離乳食で「しめじ」を美味しく調理する4つのコツを試しながら、食べない赤ちゃんが食べやすくなる工夫をしてみましょう。

1他の食材の旨味と合わせて炊き込みご飯風にする

しめじの持つ独特の風味や食感が苦手な赤ちゃんには、ごく少量をスライスしてからみじん切りにし、炊き込みご飯風にしてあげると食べやすくなります。キノコの旨味と、野菜や肉魚の旨味は種類が違うため、別の種類のうま味同士が引き立て合うことで、より美味しく感じさせることができます。

ご飯や他の食材と混ざることで、しめじ単体の味や香りが薄まり、食べやすくなる効果も期待できます。

2水から煮て「だし」としてスープに活用する

しめじを調理する時は、水から煮ると旨み成分であるグアニル酸やグルタミン酸が溶け出し、スープや煮汁がより美味しくなります。細かく刻んだしめじを下ゆでした後の煮汁も、捨てずにだしとして料理に活用しましょう。

細かく刻んだしめじを煮汁と一緒に混ぜ、製氷皿に小分けに冷凍保存しておけば、手軽に調理しやすくなり、キノコの旨みも一緒に取り入れることができます。

3新鮮で味や香りがよいしめじを選ぶ

キノコ類には賞味期限が記されていないことが多いため、新鮮なうちに使い切ることが大切です。特に離乳食に使う場合は、鮮度の良いものを選ぶように注意しましょう。

美味しいぶなしめじの選び方

  • かさが開きすぎず、丸くて張りのあるものを選びましょう。
  • かさが密着していて、全体が一株にまとまっているものを選びましょう。
  • 軸はしっかりと張りがあり太いものを選びましょう。
  • パック内に水滴がついていないものを選びましょう。(水滴は傷みの原因になります。)

4「本しめじ」も選択肢の一つ

「香りマツタケ、味しめじ」ということわざで、マツタケより美味しいと称される「しめじ」は、実は「ホンシメジ(本しめじ)」を指します。

一般的にスーパーで一年中手に入る「ぶなしめじ」とは種類が異なります。以前は天然物で貴重でしたが、最近では人工栽培が可能になり、一部スーパーでも購入できるようになりました。風味豊かな「本しめじ」も、赤ちゃんの離乳食の風味付けとして少量試してみるのも良いかもしれません。

離乳食の「しめじ」の保存方法!鮮度を保つ冷凍と冷蔵

「しめじ」は水分に弱く傷みやすい食材です。家計節約のためにまとめ買いをした際は、購入したらできるだけ早く適切な方法で保存し、鮮度を保ちながら安全な離乳食作りに役立てましょう。

「しめじ」を冷蔵庫で保存する方法

しめじは、購入後すぐに使い切らないと袋の中に水滴がつき、これがしめじを傷ませる要因の一つになります。

そのため、購入後すぐに使わない場合は、水気をキッチンペーパーで拭き取り、小分けにしてラップに包むか、保存容器に入れて冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。日持ちは長くありませんので、数日以内に使い切るように心掛けてください。

「しめじ」を冷凍庫で保存する方法

キノコ類は冷凍することで旨味成分がアップすると言われています。しめじは石づきを落として冷凍用保存袋に入れればそのまま冷凍保存できますが、離乳食の場合はあらかじめ下処理してから冷凍させた方が、調理の時短になり使い勝手がよくなります。

【離乳食用の冷凍保存方法】

     
  1. しめじの石づきを落とし、小房に分けます。(水洗いはせず、汚れが気になる場合はキッチンペーパーで拭き取ります。)
  2.  
  3. 月齢に合わせて細かく刻みます。(冷凍することで細胞が壊れ、解凍時に火が通りやすくなります。)
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  5. 刻んだしめじを冷凍用保存袋に入れ、平らにして冷凍保存します。

【調理の手間をさらに省く方法】

     
  1. 石づきを落として小房に分けたしめじを軟らかくなるまで茹でます。(または電子レンジで加熱します。)
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  3. 茹でたしめじを月齢に合わせてみじん切りにします。
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  5. みじん切りにしたものをだしや煮汁と混ぜて製氷皿に入れ、冷凍保存します。

離乳食の「しめじ」中期・後期・完了期のおすすめレシピ

しめじは脇役と思われがちですが、その旨味を活かすことで赤ちゃんがパクパク食べてくれる美味しい離乳食になります。しめじの量と大きさを月齢に合わせて調節することで、食べやすさが大きく変わります。

離乳食ではしめじに慣れるまで、メインではなく風味を増す程度に控えめな量にし、加える量には気をつけてください。

離乳食中期の「しめじ」のおすすめレシピ(7~8ヶ月頃)

この時期は、しめじのかさの部分のみを使い、加熱後にみじん切りにして、他の食材に混ぜ込んで風味をプラスするようにしましょう。

5倍粥のしめじあんかけのレシピ

材料:5倍粥茶碗1杯分、しめじ2本分、だし大さじ1、片栗粉適宜

  1. しめじを軟らかくなるまで下ゆでし、かさの部分のみを細かくみじん切りにします。
  2. 耐熱皿にだし汁と1を入れ、水溶き片栗粉を少量入れてラップをし、電子レンジで20秒程加熱してよく混ぜます。
  3. 5倍粥に2のしめじあんをかけて完成です。

しめじのリゾットのレシピ

材料:5倍粥お茶碗1杯分、しめじ5g、にんじん5g、鶏ミンチ5g、調乳したミルク50cc

  1. しめじを下ゆでし、かさの部分を細かくみじん切りにします。
  2. にんじんは下ゆでして細かくみじん切りし、鶏ミンチも下ゆでして細かくしておきます。
  3. 鍋に5倍粥と1、2、調乳したミルクを入れて弱火で煮て、とろみがつくまで煮詰めます。
 

しめじ入りさつまいもサラダのレシピ

 

材料:さつまいも10g、アスパラガス10g、しめじ3本、人参5g、コーン5g、プレーンヨーグルト小さじ1杯、牛乳20ml

 
     
  1. さつまいもは皮をむき、1cm大のサイコロ状に切って10分程度水にさらします。
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  3. しめじはかさの部分をみじん切りにし、アスパラガスは柔らかい先端部分を使い、軸はピーラーで表面を剥いてみじん切りにします。
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  5. 人参とコーンは下ゆでして細かくみじん切りにします。
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  7. 鍋に牛乳と1~3を入れて柔らかくなるまで弱火で加熱します。
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  9. ザルに挙げて煮汁を切り、プレーンヨーグルトと混ぜて完成です。
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離乳食後期の「しめじ」のおすすめレシピ(9~11ヶ月頃)

離乳食後期に入っても、しめじは弾力があり噛みにくい食材であることに変わりありません。引き続き細かくみじん切りにすることが基本です。しめじに慣れてきたら、少しずつ軸の部分も細かく刻んで加えてみましょう。

しめじの豆乳シチューのレシピ

材料:しめじ10g、にんじん5g、キャベツ葉先1枚、ツナ(水煮)10g、豆乳100cc、煮汁大さじ2、小麦粉大さじ1

  1. しめじは下ゆでして細かく刻み、にんじん、キャベツも下ゆでして食べやすい大きさにカットしておきます。(この時期は5mm~1cm角が目安です。)
  2. ツナは水切りしてお湯通しし、細かくほぐしておきます。
  3. 鍋に油少々、1、2を入れて軽く炒め、小麦粉をふるって入れてさらに炒め合わせます。
  4. 3に、煮汁と豆乳を入れてとろみがつくまで煮ます。

しめじのグラタンのレシピ

材料:しめじ10g、鶏ミンチ10g、にんじん10g、ブロッコリー1房、米粉大さじ1、牛乳100cc、粉チーズ適宜

  1. 耐熱容器に牛乳と米粉を入れてよく混ぜ合わせ、ラップをかぶせて600wで1分半~2分加熱し、取り出してよく混ぜてホワイトソースを作ります。
  2. しめじを細かく刻み、にんじん、ブロッコリーは下ゆでして食べやすい大きさに切ります。
  3. 熱したフライパンに薄く油をひき、鶏ミンチと下ごしらえした2を軽く炒め合わせます。
  4. 耐熱皿にホワイトソースと3を混ぜて入れ、粉チーズを振りかけ、180度のオーブンで5~8分、表面がきつね色になるまで焼きます。
 

しめじのパスタスープのレシピ

 

材料:スパゲッティ10g、プチトマト20g、キャベツ5g、じゃがいも10g、玉ねぎ5g、人参5g、しめじ5g、鶏ささみ肉10g、水80ml

 
     
  1. スパゲッティは手で1cm程度の長さに折ります。
  2.  
  3. プチトマトは湯むきで皮と種をとり、キャベツや皮をむいたじゃがいもとともに1cm程度のサイコロ状に切ります。
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  5. 玉ねぎとにんじんは皮をむき、みじん切りにします。
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  7. しめじは柔らかいかさの部分を使い、みじん切りにします。
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  9. 鶏ささみ肉は形が残る程度にみじん切りにします。
  10.  
  11. 鍋に水と2~5を火にかけ、煮立ったら1を入れて弱火で煮込みます。
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  13. 材料が柔らかくなり、煮汁が少なくなったら完成です。
  14.  

離乳食完了期の「しめじ」のおすすめレシピ(1歳~1歳6ヶ月頃)

離乳食完了期になっても、奥歯がしっかり生え揃っていないため、しめじは赤ちゃんの発達に合わせて小さめに切るなどの工夫をしましょう。手づかみ食べができる炊き込みご飯などが人気です。

しめじの炊き込みご飯のレシピ

材料:白米1合、しめじ20g、にんじん10g、ツナ(水煮)10g、しょうゆ少々

  1. 白米をといで、水切りしておきます。
  2. しめじは小さめのみじん切り、にんじんは千切りにします。
  3. ツナは湯通しして、水切りしておきます。
  4. 炊飯器に1、2、3と1合分の水を入れ、風味付け程度にしょうゆを少々入れて炊きます。
 

キャベツとしめじの柔らか煮のレシピ

 

材料:キャベツ10g、しめじ10g、コーン5g、だし汁20ml

 
     
  1. キャベツは1cm大のサイコロ状に切ります。
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  3. しめじは柔らかい先端部分を使い、スライスするか粗く刻みます。
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  5. コーンは薄皮をむいて、半分に割ります。
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  7. 鍋にだし汁と1~3を入れ、材料が柔らかくなるまで煮ます。
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子育てコラム:離乳食でしめじの量や大きさに迷ったら

しめじなどのキノコ類は繊維が多く弾力があるため、離乳食ではごく少量を細かく刻んで混ぜるところからスタートします。

そのため、永岡さくら(saku)さんの子育て4コマ漫画のように「どこにあるかわからない!」といった状態になりますが、初期の目的は風味と食感に慣れさせることなので、実はそれで良いのです。

離乳食は食べない子もいれば何でも食べる子もいて、赤ちゃんの個性の差は大きいですが、しめじについては量と大きさの調節が特に重要です。

 

「もう少し大きくした方がいい?量を増やすべき?」と不安になって量を増やしすぎると、噛みにくさから逆に好き嫌いの元になることもあるので、注意が必要です。しめじなどのキノコ類の量が気になる方は、市販のベビーフードのキノコ入りメニューの量を参考に、全体のバランスを確かめてみるのも一つの手です。

市販のベビーフードでも、しめじなどのキノコ類は赤ちゃんの月齢に合わせてごく少量しか入っていません。

しめじは月齢が進むにつれて少しずつ大きさを変えると、急に赤ちゃんが食べなくなることもある食材です。そんな時は、量を減らしたり、細かく刻むサイズに戻したりするとスムーズに食べてくれることがあります。

「しめじは奥歯がない赤ちゃんには消化しにくく噛みにくい食材」と覚えておき、離乳食の早い段階では、細かく刻んだしめじを煮込んだスープや煮汁だけを飲ませてあげるのもおすすめです。

この記事を書いたライター

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪

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