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スリングの使い方~抱っこ紐との違いとおすすめ商品5選

スリングの使い方~抱っこ紐との違いとおすすめ商品5選

スリングは使い方を知ることで、安全に使うことができる便利グッズです。ここでは抱き方のほか、おすすめ商品を5つご紹介。

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スリングの安全な使い方とおすすめスリング5選

抱っこしているときにはご機嫌なのに、布団に置くとギャン泣きする赤ちゃん。ママは家事もあるので、ずっと抱っこしているわけにはいかないし…と困り果てているママにおすすめなのがスリングです。「抱っこ紐と何が違うの?」と思われるママは多いかもしれませんが、スリングには抱っこ紐にはない長所があるのです。

そこで、スリングと抱っこ紐との違いのほか、ここではスリングの安全で正しい使い方やおすすめの商品、注意点をご紹介。スリングについて正しい知識を持って、使い方をマスターすることで、ママがもっと快適に楽しく育児ができるようになると良いですね。

スリングとは?

スリングとは英語で「吊るす」という意味の通り、しっかりした柔らかい素材の布をたすき掛けして、赤ちゃんを包み込むように抱っこする、ママが赤ちゃんを抱っこするための便利アイテムの一つです。見た目もおしゃれで使いやすいことから、最近ではスリングを使うママたちが急増しているのです。

スリングと抱っこ紐との違い

抱っこ紐で赤ちゃんを抱く

赤ちゃんを抱っこする際に使う便利アイテムとして、スリングと抱っこ紐のどちらを選んだら良いのか迷ってしまうというママは多いのではないでしょうか。そんなママは、スリングと抱っこ紐の違いを比較して、どちらの方が自分と赤ちゃんに合っているのか検討してみてはいかがでしょう。

着脱の仕方

抱っこ紐は、誰にでも着脱が簡単にできますが、スリングは多少練習しないと上手にできません。しかし、慣れてくるとスリングは着脱が簡単にできるようになるので、ちょっとぐずったときにササッとつけて、赤ちゃんを抱っこするだけ。逆に抱っこ紐の場合、寝かせて装着するデザインが多いので、抱っこに時間がかかるほか、電車のようなスペースがないところでは装着が難しいといえます。

用途のバリエーション

抱っこ紐は、抱っこ紐としてだけに使う商品が多く、商品によっては、使い方のバリエーションを増やすために、パーツなどの買い足しが必要になります。それに対してスリングは、1本で通常の横抱き・縦抱き・前向き抱っこやおんぶもできるし、風よけや肌かけ、授乳のときの目隠しにもなるのです。また、新生児期から2、3歳になるまで、長い期間使えるのでかなりお得感がありますね。

赤ちゃんの支え方
スリングで赤ちゃんを包み込んで抱く母親

抱っこ紐は、赤ちゃんの股の間に通したベルトで身体全体を支えているので、股にベルトがくいこんで長時間使用するのは何だか可哀想に感じてしまいます。ところがスリングの場合、大きな布で赤ちゃんをすっぽりと包み込んでいるので、赤ちゃんの身体に無理をかけることがありません。それに、包み込まれた感じがママのお腹の中にいるときみたいなので、赤ちゃんにとって気持ちが良いものなのです。

ママの肩や腰への負担

リュックのように両肩にベルトを掛けて使う抱っこ紐は、肩にベルトが食い込むので、家事や育児で肩こりにお悩みのママに負担がかかりますが、スリングは赤ちゃんとぴったり密着することで、上半身全体で赤ちゃんを支えるので、肩や腰がずいぶん楽に感じます。また、パパが使ってもカッコよく見えるので、つらくなったらパパと交代すれば、ママの負担を減らすことにもつながります。

スリングとベビーラップの違い

スリングと同様に布を使って赤ちゃんを抱っこしたり、おんぶすることができるのがベビーラップです。スリングが長い布とリングを使って、赤ちゃんを抱っこするためのポケットを作るのに対し、ベビーラップは長くて幅のある布だけを使って、赤ちゃんをママの身体に密着させるように、固定するための道具です。

ベビーラップの方がスリングよりも赤ちゃんをシッカリと固定できるため、新生児期から使え、密着度が高いために赤ちゃんの重さを身体全体で支えることで、ママの身体への負担が減るというメリットがあります。
巻き方に少しコツがいて、文字通りママの身体を布でラップするようになるため、夏場は少し暑いというデメリットがあります。

デザインの豊富さ

抱っこ紐は、デザインがある程度が決まっているため、おしゃれをして出かけたい時にも、自分の好みやその日の服装に合ったデザインを見つけることが難しいという欠点がありますが、スリングは、抱っこ紐に比べて色や柄、素材が豊富。「流行の花柄を取り入れたい」とか「ピンク系で統一したい」という時にも、すぐに気に入った色や柄が見つかるはずです。

スリングを使った赤ちゃんの抱き方

スリングは、新生児から2~3歳まで使える便利アイテムです。スリングの基本の抱き方は「コアラ抱っこ」と呼ばれる縦抱きで、股関節脱臼が起こりやすい日本の赤ちゃんの特質が考慮されています。それ以外に、応用編としてゆりかご抱きと横抱きについて簡単にご紹介します。

基礎編~コアラ抱っこ

コアラ抱っこ

コアラ抱っこは、赤ちゃんとママの身体が向かい合うようにして抱っこする方法で、スリングを使った基本的な抱き方です。主に、次のような手順で抱っこします。

1.赤ちゃんをゲップさせる時のように、リングを掛けた反対側の肩の上に赤ちゃんの頭を置くように縦抱きをします。
2.無理のない自然な形で足を広げ、スリングの袋の部分に赤ちゃんを座らせて、赤ちゃんの上半身がママの身体にぴったり付くように調整します。
3.スリングを使って赤ちゃんの首をしっかりと安定させます。

応用編1~ゆりかご抱き

新生児からできるゆりかご抱きは、まるでハンモックに寝ているような姿勢になるため、赤ちゃんが眠っている時に便利。次のような手順でスリングを装着します。

1.スリングを肩にかけて、ママのおへそのあたりでハンモックのような状態になるよう調整します。
2.赤ちゃんの頭がリング側にくるように横抱きして、スリングで作ったハンモックの中にお尻からゆっくり入れます。
3.スリングを赤ちゃんの体に密着させて、赤ちゃんが窮屈にならない程度に体全体を安定させます。
4.赤ちゃんの首が安定するようにスリングで固定して、無理のないように調整しましょう。

応用編2~横抱き

横抱きはゆりかご抱きと似ていますが、ゆりかご抱きとは逆に、リングを掛けた肩の反対側に頭がくるように抱っこします。新生児から2~3歳頃までできるバリエーションです。

1.スリングを肩にかけて、ママのおへそのあたりで袋状になるよう調整します。
2.スリングをかけていない方の肩で赤ちゃんを縦抱きして、スリングをかけている方の腕でスリングを内側から広げながら、赤ちゃんのお尻に手を添えます。
3.そのまま赤ちゃんのお尻を支えながら、滑り込ませるように赤ちゃんの足からスリングの中に引き入れます。
4.お姫様抱っこになるようにスリングを調整して、赤ちゃんの首を安定させます。

応用編3~腰抱き

だいたい首の座りが落ち着いた、生後4ヶ月頃の赤ちゃんが無理なくできるのが腰抱きです。ママの負担も軽くなるので、日常的に大いに活躍するはずです。

1.横抱きと同様にスリングを肩にかけて、ママのおへそのあたりで袋状になるよう調整します。
2.スリングをかけていない方の肩で赤ちゃんを縦抱きして、スリングをかけている方の腕でスリングを内側から広げながら、赤ちゃんのお尻に手を添えます。
3.そのまま赤ちゃんのお尻を支えながら、お尻が袋の部分に収まるようにスリングの中に引き入れます。
4.赤ちゃんの体のママに密着するよう調整し、外側の赤ちゃんの足がママの腰をまたぐように背中に回します。

おすすめのスリング5選

同じスリングでも、商品によっては素材や使い心地がまったく違うので、実際に試着してママや赤ちゃんが気持ち良いと感じるものを選ぶのがベストだといえます。現在ではスリングをさらに使いやすくした、ババスリングも多く出てきています。デザインや質感がスリングとは違うので、ババスリングのほうが好みの人もいるかもしれませんね。

住んでいる地域でスリングがなかなか手に入らないという場合は、ここで紹介するおすすめの5つの商品を参考にしてみてください。

ピースリング グラデーションシリーズ

ピースリング グラデーションシリーズ

ピースリング

世界初のスリング専業メーカーであるピースリングの代表的な商品。個性的でファッション性の高いのグラデーション柄は、京都友禅染めならではのもの。「ママだっておしゃれしたい!」という気持ちを叶えてくれたスリングです。

カドルミー スリッド

カドルミー スリッド

カドルミー

カドルミーは日本のブランドで、素材もすべて日本産を使用。他のスリングと違ってチューブタイプのデザインが特徴で、伸縮性のあるニット素材が肩に負担をかけません。装着が簡単なので、スリングが苦手なママでもすぐに使いこなせます。

キュットミー しじら織り うすいろ

キュットミー しじら織り うすいろ

北極しろくま堂

2009年に、ベビー用のスリングとしては初めてグッドデザイン賞を受賞した商品で、肩パッドや赤ちゃんの頭を固定したり膝の裏側に布がくいこまないようにしたりするための取り外し可能なクッション素材が入っています。使い方のDVDも付いているし、SSマーク認定なので、スリング使用に不安のあるママでも安心して使えますよ。

キャリーミー!プラス

キャリーミー!プラス

ベッタ

カラフルで可愛いデザインのスリングで赤ちゃんとお出かけしたい!というママには、このキャリーミー!プラスがおすすめです。色違いで揃えたいストライプ+ドット柄やカワイイ花柄など、全部で18種類も揃っているので、どれにしようか迷ってしまうはずです。

彩 桜桃

彩 桜桃

あっきースリング

スリングといえば赤ちゃんを抱っこする道具と思われがちですが、あっきースリングはスリング以外に、授乳ケープや肌かけなどの1本で7役以上もこなす優れもの。分かりやすい使い方マニュアルのほか、1年間の保証がついているのもうれしいですね。

スリングの安全性について

スリングの安全性を示す基準に、SSマーク(セイフティスリングマーク)があります。これは、2003年10月に発足した「日本ベビースリング協会」が発行しているもので、試験に合格した製品のみが表示することを認められています。日本ベビースリング協会に加盟している法人のみが取得の対象となっているため、SSマークはスリングを選びの参考になるはずです。

ただし、SSマークが付いている製品は安心が保証されていますが、誤った使い方をすれば必ずしも安全だとはいえません。スリングは安全な使い方をすることで赤ちゃんのトラブルから守ることができるため、スリングを使用する際は、必ずメーカーが推奨する使い方を守って、安全に使用することを心がけましょう。

スリングの使用上の注意点

スリングは便利な反面、使い方を間違えるとトラブルの原因になります。ママと赤ちゃんがスリングを安全で快適に使うためにも、次のようなことに気をつけましょう。

赤ちゃんが呼吸しやすいよう十分に注意する

赤ちゃんの体が固定されている抱っこ紐と違って、スリングは赤ちゃんとママが密着するような状態になるので、ママが体勢を変えた際に、赤ちゃんの胸や口が圧迫されたり、首を過度に曲げた姿勢になって気道がふさがれてしまうことがあります。

特に、スリングで包まれていると赤ちゃんがすっぽり隠してしまうので、顔色や呼吸が確認できません。さらに、スリング自体で赤ちゃんの口を塞いでしまうこともあるので、くれぐれも注意しましょう。

前かがみにならない

スリングはママが真っ直ぐ立っている状態では安全ですが、前かがみになったりお辞儀の姿勢をとった場合、そのまま赤ちゃんが転がり落ちてしまう恐れがあります。特に、床に落ちたものを拾う際は危険なことから、赤ちゃんを抑えながらしゃがむように膝を曲げて、ゆっくりと拾いましょう。

赤ちゃんは成長するにつれてスリングの中でじっとしていなくなり、思いがけない動きでママもバランスを崩しやすくなります。そのため、スリングで赤ちゃんを抱っこしているときは、歩きやすいかかとの低い靴を履き、足場の悪い所や段差のある所を歩く際は十分に気をつけましょう。

火の気のある場所では使用しない

スリングは赤ちゃんを抱っこしながら家事ができるのでとても便利なのですが、スリングで赤ちゃんを抱っこすると、赤ちゃんがママの前にいる状態にいるため、赤ちゃんをスリングに包んだままで火を使った料理をすることは大変危険です。スリングの端に火が付いて、そのまま燃え広がってしまう恐れがあることから、絶対にやめましょう。

赤ちゃんを手で持ち上げない

スリングだけで赤ちゃんを吊るしているのが不安になって、つい手で支えたくなってしまうことも。ところが、手を添えるだけでなく常に赤ちゃんを持ち上げた状態になると、せっかくスリングで赤ちゃんが密着している状態で固定されていたはずが、スリングがたるみ、赤ちゃんが安定せず落ちてしまう危険性があります。

スリングは使い慣れると、ママの子育てを助けてくれる便利なグッズになりますが、使い方を誤ると赤ちゃんに危険を及ぶす可能性があります。メーカーの指示をしっかり守り正しい使い方をして、ママと赤ちゃんとのスキンシップに役立ててください。

この記事を書いたライター
小森ひなた

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪

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