ワーママのストレス&対策に関する記事

『ワーママは疲れる…逃げ出したいママがチェックすべき10』

「ワーママライフに疲れた」「もっと楽しみたい」という働くママに、陥りがちなワーママストレス10の原因と、疲れを癒す生活の知恵を8つご紹介します。思い込みでこだわって疲れているワーママも…。発想を転換し、快適なワーママライフを目指しましょう。

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ワーママの本当のストレスは仕事?子育て?疲れの元を改善しましょう

長引く不況や少子高齢化による人手不足を受け、ワーママ(働くお母さん)の社会進出はますます重要になっています。家事に育児に仕事にと、自分の能力を最大限に発揮する生活は充実している反面、正直、疲れを感じていませんか。

今回は、ワーママのストレスの主な原因をチェックしながら、疲れを解消し、より生活を楽しむためのポイントなどについてご紹介します。笑顔の多いママでいるためにも、できることから生活に取り入れて、ワーママライフを今よりもっと楽しみましょう。

ワーママの疲れの原因となる10のストレス

主婦として、妻として、母親として、働く女性として…日々複数の役割をこなすワーママは、多方面で責任を果たそうと頑張っています。完璧を目指そうと頑張るワーママの心と体を疲れさせてしまう原因として、あなたはいくつ当てはまるでしょうか。

過密スケジュールによる慢性的な疲労

どんなに意欲のある人でも、休息は必要です。しかし、子供の世話をしながら社会で働くワーママは、時間に追われて一息つく間もありません。短期間なら忙しくても乗り切れますが、育児期間は長く、慢性的な疲労につながりやすいです。朝から晩まで働き、夜間も子供の対応で睡眠が中断されるなど、超過密スケジュールを長年こなすことは、心身ともに大きな負担となります。

 
   

お疲れママ
36歳

 
 

小学校以降が大変だと感じています

 

今、小学2年生になる女の子のママです。長女が生まれて1歳で保育園に預け、復職して働いてきました。

 

保育園時代は、お迎えの時間が厳しくて大変で、「早く小学校に入らないかなぁ」と思っていましたが、小学校に入ると授業参観やPTA活動、保護者同士の集まりなどで親が学校に呼ばれる機会が多く、驚いています。

 

特に、夏の一時期などには、プール参観にPTA講演会、災害時の引き渡し訓練などがあり、一週間のうちに3日も休みをとらざるを得ませんでした。働いている母親のことも考慮して、もっと行事予定を分散して欲しいと感じています。

育児・学校関連の対応と精神的負担

近年、男性も積極的に育児に参加する時代になりましたが、学校や地域社会における育児の主体は、いまだに女性に偏りがちです。夫婦共働きの家庭でも、子供の学校のPTA活動から保護者同士のお付き合い、子供のトラブル対応などで精神的な負担を一身に背負ってしまうことがあります。社会的な役割や期待から、理不尽な状況でも対応しなければならないことに、疲れを感じるワーママは少なくありません。

将来への経済的な不安

子供を育てながら働くには、子供の預け先や保育料など、それなりの費用がかかります。ワーママ家庭は、必ずしも経済的に余裕があるわけではありません。社会的な不況の影響や、将来の子供の教育資金など、家計をやりくりする大変さも大きなストレスです。子供の学校で予期せぬ出費があると、ため息が出てしまうこともあるでしょう。

 
   

MAMA
29歳

 
 

子育て費用で家計が厳しいです

 

29歳、小学校1年生と保育園の年中児の子供を育てながら働いている公務員です。夫も公務員ですが、現在は単身赴任で別居しており、私が子供の面倒を一人で見ています。

 

仕事は好きなので忙しくても頑張れますが、近所に住んでいる夫の妹夫婦が、「公務員で共稼ぎって裕福だよね。お金余ってるでしょ」と嫌味を言ってくるので、正直イライラします。

 

「お金が余っているくらい稼げているなら、もっと自分を生かせる仕事をしているよ!」と言ってやりたいけれど、夫の妹なので言えません。

慢性的な睡眠不足

子供が小さい間は、夜間の授乳やおむつ替え、夜泣きなどのお世話で、まとまった睡眠が取れないことが多いです。パパがそばで寝ていても、体調が悪いときや夜中に子供が頼りにするのは、やはりママです。深夜でも子供の対応に追われ、ウトウトする程度のわずかな睡眠時間しか取れていないと、体力的にも精神的にもつらくなり、気力も失われがちです。

夫との役割分担や家事レベルのギャップ

多くの場合、女性は母性本能から子供の世話自体に大きな抵抗はないのですが、大人の世話、つまり夫との家事・育児の役割分担でストレスを感じる女性は少なくありません。

「自分一人で背負い込んでいる」と感じたり、成人しているはずの夫に「あれやって、これやって」と細かく指示を出さなければならなかったりすると、「私は忙しいのだから、自分でできることは自分でやってほしい」と不満が募ってしまいます。

 
   

マツコ
41歳

 
 

子供よりも夫への指示出しが面倒です

     

小学生の女の子2人のママです。共働きは私の希望で、夫も家事や育児に協力してくれるのですが、そのやり方が雑で気になってしまいます。

 

洗濯物は畳まないで置きっぱなしだし、掃除の仕上がりもいい加減です。家事のやり方を何度も伝えても、なかなか改善してくれません。

 

これなら、言われたとおりに手伝ってくれる子供に任せた方がましだと感じてしまうこともあります。元から協力的で期待していただけに、家事のクオリティに対する夫とのギャップにがっかりしています。

仕事における評価やキャリアの悩み

子供を持つ女性の働き方には、まだまだ社会的な理解が追いついていない面もあります。「子供がいるから休みがち」「家庭があるから残業ができない」といった理由で、仕事の能力が高くても昇進・昇格の対象から外されたり、重要な案件を任せてもらえなかったりして、はがゆい思いをすることもあります。

子供や家庭を優先しながらも一生懸命働いているのに報われないと感じると、自分に自信が持てず、落ち込んでしまう原因となります。

 
   

ひろみ
45歳

 
 

働きやすい職場選びは大切です

 

私はワーママ歴2年の新米ワーママです。一方、姉はワーママ歴10年のベテランワーママ。私達2人のストレスの原因は全く異なりますが、一番の違いは仕事に対する会社の理解度です。私の会社はまだ入社して2年しかたっていませんが、子育てに理解があり、休みも自由に取らせてくれますし、頑張った分だけお給料を上げてくれます。

 

ところが、姉の会社は子供に障害があることを分かっているのに休みが取りづらく、遅番の日は帰宅が夜の10時です。旦那さんや甥っ子達も協力してくれているのに、姉の給料は私とあまり変わりません。これからワーママになる方には、「とにかく就職」という発想ではなく、子育てに理解があり、長く働き続けられる会社選びをして欲しいですね。

自由な時間がなくリフレッシュできない

母親になると子供中心に生活が回り出し、独身の頃のように自分が楽しめる趣味の時間や、一人でゆったりと過ごす時間がなかなか取れません。自分だけの時間は、心をリフレッシュするために必要不可欠です。ワーママは子供の世話と仕事で時間を拘束されてしまっているため、自由な時間を持てずに心の中にストレスを溜め込んでしまいがちです。

完璧主義による理想と現実のギャップ

一般的に社会で働くワーママは、自己実現力が高く、能力が高い人が多いです。家事も育児もそつなくこなそうとする能力がある反面、高い理想と現実とのギャップに苦しみ、自分を追い詰めてしまう完璧主義になりがちです。

完璧主義のワーママは、周りの評価が落ちるのを恐れるあまり、理不尽な要求を我慢する傾向もあり、一人で悩みを抱え込んでしまうことが多いので、注意が必要です。

努力が「当たり前」と見なされることによる評価の低さ

母親業は家族への奉仕であり、仕事も家事も育児も、ワーママがこなすことは「当たり前」と捉えられがちで、努力や貢献に対して十分な評価や温かい言葉をかけてもらえないことがあります。人間は褒められたり、周りに喜ばれたりすることでやる気が湧いてくるものです。自分の頑張りが評価されないと感じると、モチベーションが下がり、疲れが倍増してしまいます。

 
   

ハワイ好き
34歳

 
 

どうしてパパの方が褒められるのでしょう

     

子供の小学校のPTA役員で新聞作り委員をやっていますが、毎月1回ある会合に予定がつかず、一度だけ夫に代わりに出席してもらいました。

 

その日はできたPTA新聞の枚数を数えて、クラスに配る準備をしただけだったのですが、学校の先生や他のPTAの皆さんから、「学校にとても協力的なお父さん」とものすごい褒められていました。

 

毎月会合に出て、記事の作成や編集などで家に持ち帰ってまで仕事している私よりも、どうして1回会合に出ただけの夫の方が評価されるのでしょうか。納得できません。

10情報不足や孤独感

保育園や幼稚園などで他のママと立ち話をする機会があっても、ワーママは時間に追われているため、すぐにその場を立ち去らなければならないことが多いです。そうやってママ友を作る機会が減ると、育児や地域生活に必要な情報が入ってこなくなり、次第に孤独感にさいなまれてしまうこともあります。

ワーママの疲れを減らす8つの意識改革

一生懸命頑張っているのに報われず、疲れを感じることが多いワーママの生活ですが、負担を減らすにはどうすればいいのでしょうか。もちろん、パパや周りの家族の協力は不可欠ですが、実はワーママの疲れを減らすには、ワーママ本人の意識を変えることが最も大切だといわれています。

「疲れる」を「楽しい」に変えるワーママライフの考え方を8つご紹介しますので、見直せる部分は取り入れてみてくださいね。

役割に対する「理想の肩書き」を減らす

ワーママは「妻」「母親」「主婦」「職業人」とさまざまな役割を持っています。これらの役割自体を減らすことはできませんが、例えば「完璧な妻」や「理想的なお母さん」などのように、役割についている理想的な肩書きを、できるだけ緩めてみましょう。

自分に厳しく一定の基準を守らせることは悪いことではありませんが、あまりに厳しく理想を課してしまうと身動きが取れなくなってしまいます。理想通りにいかなくても、あなたは家族や職場で必要とされている大切な存在です。自分に自信を持って、余計なプレッシャーは手放してしまいましょう。

使える外部の手を積極的に借りる

完璧主義のワーママの中には、「好きで働きに出ているのだから、全部自分でやらなければ」と考える人もいます。しかし、実際は、家事を時短してワーママが心のゆとりを持ち、笑顔で自分達に接してくれる方が家族は幸せだと感じることが多いのです。

ですから、ワーママ向け新三種の神器とも呼ばれる「ロボット掃除機」「食洗機」「乾燥機」などの家電を積極的に活用することをおすすめします。

買い物はネットスーパー生協の個配を利用し、保育園のお迎えをファミリーサポートに頼むなど、少しでも外部の手を借りて家事を時短し、睡眠時間や自分時間を作る努力をすることが、長くワーママライフを楽しむために大切です。

家庭内では適度に手を抜いて笑顔で乗り切る

仕事やお迎えなど、他人が関わることは手を抜けません。ですからせめて家庭内では、何でも自分でやろうとせず、適度に手を抜いて笑顔で乗り切ることも大切です。

例えば、夕食が作れず惣菜コロッケになっても、笑顔で食卓に出せば家族は美味しく食べられますし、文句を言われても「ごめんね。その分週末に美味しいご飯を作るからね」と笑顔で受け流せば、大抵のことは問題になりません。手を抜いた分、子供や夫の話しを聞く時間を作ることで、家族も自分もより生活が楽しくなります。

自分の意見を主張する勇気を持つ

英語表現で、他者にいいように利用されても文句を言わない人のことを「ドアマット(玄関マット)」と言います。あなたは、自分の役割を守ろうとして夫や子供、職場の同僚から都合よく扱われていませんか。

子供がいる中で社会で働いていることは、誇っていいことであって、卑下するようなことではありません。自分の気持ちを抑えて我慢ばかりすることをやめ、嫌なことや理不尽なことには「NO!」という勇気をもち、お互いの存在を尊重しあえる人間関係を築きましょう。

深呼吸で感情をコントロールする

子供がいうことを聞かないとき、夫が気を使ってくれないとき、仕事がうまくいかないときなど、カッときたときには、怒りにまかせて行動を起こす前に深呼吸する習慣をつけましょう。気持ちを落ち着かせ、リセットできます。

自分自身を落ち着かせるだけでなく、「ちょっと待ってね」と大げさな身振りで深呼吸をすると、子供や家族も、「あっ、ママがイライラしている」と気持ちを察してくれるようになります。家族にママを大切にしようとする意識を持たせるためにも、深呼吸は効果的です。

一人になる時間を確保する

忙しい生活の中で自分を癒すために大事なのは、ストレスから離れて完全に一人になり、自分自身を労わる時間です。子供や家族を置いて一人になることに罪悪感をもつのをやめ、思い切って一人になる機会を作りましょう。

一番良いのは、パパに子供を数時間任せて自分が外出してしまうことですが、子供と一緒の部屋にいても、子供を一人で遊ばせながらヘッドフォンで自分の世界に閉じこもる、大人向けの塗り絵に集中するなどでも、十分ストレスをリセットできます。

外部から自分を切り離して一人になる訓練をしておくと、集中力がアップして仕事の成果も上がるので、ぜひ試してみてください。

「何とかなるさ!」と口に出す

忙しいのに思い通りにいかないとき、間に合わなくて焦っているときには強いストレスを感じます。頑張り屋のワーママは、何でも家族や職場の要求に答えようと無理をしてしまいがちですが、そんなときは「何とかなるさ!」と口に出して、努めて気持ちに余裕を持たせましょう

「今日できることは、明日に伸ばさない」という言葉がありますが、ワーママの人生はまだまだ長いのです。育児のトラブルも仕事も、焦って取り組むよりは、少し休んでから取り組んだ方が効率もいいものです。明日に伸ばせることは伸ばして、無理をしないことが大切です。

睡眠時間を最優先する

睡眠不足の状態が続くと、どんなに頑張っても体の疲れは取れません。疲れ切ってしまってどうしようもないとき、不安なときは、思い切って布団をかぶって寝てしまいましょう。子供と一緒であれば、よりあたたかく疲れた体を癒すことができます。

ワーママの多くは、子供が寝た後の深夜に片付けをしたり、ゆっくりと休憩する時間をとったりすることが多いのですが、むしろ早めに寝て体を回復させ、スッキリとした状態の朝に活動するなど、時間を上手に使いましょう。

ワーママだからこそ疲れは早めに解決!

子供を育てながら社会人としての役割を果たすことは大変ですが、大きな達成感の得られる、やりがいのある人生です。長くそういったワーママライフを楽しめるように、無理をせず、適度に手を抜きながら、早めに疲れやストレスを解消していきましょう。

子供や夫、同僚のみんなが望んでいるのは、いつでもワーママが笑顔で、家庭や職場を明るくしてくれることです。必要以上に自分を追い詰めたり、肩身の狭い思いをしたりする必要はありません。今頑張っている自分を褒めてあげて、ワーママライフと前向きに向き合っていきましょう。

この記事を書いたライター

羽根田るみこ

第一子から15年間保育園に通い続け、まだまだ記録更新中です!