2019年度の小学生の年齢や学年は生年月日と早見表でチェックしよう
小学生の学年は年齢だけでは分かりません。幼稚園児、中学生も同じですが、生年月日によっては同じ年でも学年が変わります。
1学年の構成メンバーは、生年月日が4月1日~翌年3月31日の子ではありません。小学生の年齢の仕組みは複雑です。
幼稚園入園については何歳からがベストかを選べますが、小学生について身体的な事情がない限り基本的に選べませんので、まずは早見表を生年月日でチェックして、幼稚園年少~小学生~中学生の子供の年齢や学年を確認してみましょう。

年齢と学年の仕組み!満6歳の翌日以降の最初の4月1日から小学生
学校教育法施行規則第59条によると、小学生の全ての学年は4月1日から始まり翌年3月31日で終わると定められていて、幼稚園及び中学校も同様。自治体や企業で使用される「年度」と同じように、財政法で定められている国の会計年度に準じています。
日本国内の小学生の年齢と学年の仕組みについては、「学校教育法第17条」「学校教育法施行規則第59条」「年齢計算ニ関スル法律」「民法第143条」に記されています。
学校教育法第17条には「子供が満6歳に達した日の翌日以降の最初の学年の初め」と定められていますので、例えば4月5日が誕生日の子は翌年4月1日に小学生となります。
ちなみに年齢と学年の仕組みは、幼稚園や中学校についても同様ですが、4月1日生まれの子供については注意が必要です。
4月1日生まれはいつから小学生?満6歳の誕生日直後に入学

4月1日生まれの子は、早生まれとして誕生日にあたる4月1日に小学生になります。学校教育法第17条に「満6歳に達した日の翌日」と記されているため、誕生日の翌日を4月2日と考え、翌年4月1日に小学校入学のような気がしますが、法律上の誕生日への考え方は一般的な考え方と異なっているため、入学年度が変わってきます。
年齢計算ニ関スル法律第1項を見ると、誕生日への考え方について「年齢は出生の日より之を起算す」と定められていますが、これは誕生日前日の3月31日が終わる真夜中の午後12時に満年齢に達するという意味なので、翌日にあたる4月1日に小学校入学となります。
4月2日~翌年4月1日生まれで1学年
幼稚園児、小学生、中学生の学年は、年齢ではなく4月2日~翌年4月1日が誕生日の子供で構成されています。
4月1日生まれの子は翌日4月2日生まれの子より1学年上の学年に、早生まれの子として在籍することになるのです。
今年生まれの赤ちゃんが小学生になるのは何年後?
今年生まれたばかりの赤ちゃんが小学生になる時期についても、今妊娠中の人や産後の人にとって気になるところでしょう。
誕生日が4月1日以前の子は6年後!4月2日以降は7年後
子供が幼稚園児や小学生になる時期を確認したら、妊娠出産を機に家族全員のライフプランニング表を作ってみませんか?
卒入園や卒入学にはなにかと出費が重なりますので、家計負担の大きい教育資金の準備をコツコツと計画的に進めていくことが大切です。
2019年生まれの赤ちゃんの入園入学時期
- 2019年1月1日~4月1日生まれ子は…
2022年4月に幼稚園年少入園
2025年4月に小学校入学 - 2019年4月2日~12月31日生まれの子は…
2023年4月に幼稚園年少入園
2026年4月に小学校入学
2019年以前に生まれた乳幼児が小学生になる時期の早見表
未就学の乳幼児が幼稚園や小学校に入学する時期についても、生年月日をもとに早見表で確認すると楽ちんです。
ただし幼稚園の入園時期については、年中からの入園を選ぶ場合は年少からの入園の翌年となりますので、気を付けて確認してください。

小学校以降の年齢と学年は?入学・進級・卒業の年が分かる早見表

小学生や中学生といった義務教育の前後は、年齢だけで学年が決まるわけではません。入園時期や選ぶ進学先、成績等の状況によって、例えば高専は5年間ですし、高等学校から留年がありますし、浪人すれば入学は遅くなります。
今回紹介する早見表は、現役で卒入学した場合の幼稚園や小学校、中学校、高等学校、高等専門学校、高等専修学校、短大、専門学校、大学、大学院の入学及び進級、卒業の年齢がわかる一覧表です。
小学校は6年制、中学校は3年制となりますが、中学校卒業以降の進学先は高等学校、高等専門学校、高等専修学校の3箇所のうちいずれかとなり、高等専門学校は5年制、高等専修学校は1年~3年制まで各学校や選ぶ学科によって異なります。1学年は生年月日が4月2日~翌年4月1日の子供で構成されると考えて下さい。

大学は一般的に4年で卒業ですが、医学部、歯学部、獣医学部は6年制、薬学部は4年制と6年制があります。医療系大学卒業後に博士課程に進む場合、さらに卒業まで数年かかります。
世界の小学生の年齢は?早い子は5歳から!?日本と異なる学校制度

日本の小学生の年齢は6歳~12歳ですが、海外の場合は学校制度が違うため、義務教育期間が日本の一般的な6・3・3年制と異なる国も多々あります。
アメリカの小学生の年齢は早い子で5歳!11歳で中学生
アメリカの小学生の年齢は、住んでいる州によって違います。日本では学校教育法などで全国統一となっていますが、アメリカは各州の憲法や教育法、学校法に準じて決められるため、同じ国でも小学生の年齢が異なるのです。
例えばカリフォルニア州では6歳から義務教育を受けることになりますが、イリノイ州では7歳から。バージニア州では5歳から小学生になる子がいます。
アメリカの学校制度には州によって5・3・4年制や6・4・2年制、7・3・4年制などがあり、小学生課程を11歳で終了し、そのまま11歳で中学生になる子もいます。義務教育期間が12年間の州が多いのですが、中には9~10年間と短い州も。
新学期が始まる時期も日本のように4月1日一律ではなく、9月からの学校が多く、群によっては6月中旬や8月下旬などと異なっていますし、一学年の区分けも州によって違うことなども、小学校入学や進級の年齢が日本より1~2歳早くなる要因です。
イギリスの小学生の年齢は満5歳~11歳
イギリスの小学生の年齢は教育法に定められています。法律上は満5歳になって最初にむかえる学期から小学生になりますが、通常は小学校入学前に、満5歳になる年度のレセプションクラスに4歳のうちから入学します。
義務教育期間は11年間。小学校は6年間で中学は5年間になります。小学校に入学する時期は9月(秋学期)が基本ですが、学校によっては1月(春学期)や3~4月(夏学期)の入学を受け入れているところもあります。
韓国の小学生の年齢は満6歳~12歳!ただし優秀な子は5歳から
韓国の小学生の年齢は教育基本法や初等中等教育法に定められています。基本的には6歳に達した後の最初の学年ですが、優秀な子の場合は5歳からの小学校入学が認められています。義務教育期間は9年間で小学校は6年間、中学校の3年間です。
ただし、韓国にあるフォーリンスクールやインターナショナルスクールなどは例外で、中には6~10歳が日本でいうところの小学生、11~13歳が中学生、14~17歳が高校生という学校もあります。
ドイツの小学生の年齢は満6歳~9歳!ただし早期就学もできる
ドイツの小学生の年齢は連邦憲法等に定められていて、どの州でも小学校入学の年齢は一律。満6歳から義務教育が始まりますが、保護者が申請すれば学年の基準日に満6歳にならなくても早期就学が認められています。
小学校は4年間で、中学校は5~6又は9年間。入学の年齢はどの州も同じですが、義務教育期間は州によって異なり、11の州が15歳までの9年間で、5つの州が16歳までの10年間です。
フランスの小学生の年齢は満6歳~11歳!審査に合格すれば5歳入学も
フランスの小学生の年齢は教育法典に定められています。一般的には満6歳の学年度開始日からスタートですが、申請をして小学校の審査に合格すれば、5歳から入学することもできます。
フランスの義務教育期間は小学校5年間、中学校5年間の計10年間ですが、幼稚園の年長と小学校5年間をまとめた6年間をひとまとまりと考えて、前半を「基礎学習期」後半を「深化学習期」としています。
イタリアの小学生の年齢は6歳~11歳
イタリアの小学生の年齢は現在6歳~10歳で学校制度は5・3・5年制です。新学期は9月中旬の2学期制ですが、授業がある期間は実質年8ヶ月ほどです。義務教育期間は10年間。日本とは異なり高校2年制まで義務教育となります。
ただしイタリアでは中学校は授業態度や成績が悪いと落第してしまいますし、卒業試験に合格しないと高校入学に必要な修了証ももらえませんので、義務教育だからと油断はできないのが実情です。
シンガポールの小学生の年齢は6歳~12歳
シンガポールの小学生の年齢は、1月1日の時点で満6歳~12歳の子供です。1月2日から始まる新学期から入学し、小学6年生の終了時には修了試験が行われます。中学や高校に進学した後も、卒業時にレベルをはかるテストがあり、その成績で進学先が決まります。
シンガポールの子供達は日本の小学生と同じ年齢で6年間の小学校生活を行いますが、義務ではないものの就学前の保育園や幼稚園で英語と母国語の2か国語及び算数の授業を受けますので、それが高い学力を身に着けるのに一役買っていると言えるでしょう。
日本の小学生の年齢は世界的に高い?学習の遅れは招いていない

諸外国の小学生の入学及び中学進学の年齢を知ると、日本の小学生の年齢が6歳~12歳と高いため、勉強の進み具合が遅くなって国際的に学力が低くなってしまうのでは?と心配になる人もいるでしょうが、必ずしも小学生の年齢の高さと学力の低さは一致しません。
OECD生徒の学習到達度調査の結果:科学的リテラシー全体では日本が2位
15歳児を対象とした経済協力開発機構(OECD)よるPISA(Programme for International Student Assessment)2015年調査結果では、小学生の年齢が低い諸外国より日本の子供達の結果が上位となっています。
科学的リテラシー全体とは、「現象を科学的に説明する」「科学的探究を評価して計画する」「データと証拠を科学的に解釈する」という3つの項目の全体的な評価です。各項目、総合、いずれも1位がシンガポールで2位が日本でした。ちなみに5歳から小学生になるイギリスは14位、アメリカ24位、ドイツ15位、イタリア33位、韓国10位。
小学生の年齢の高さは学力差を招かない!むしろ遅い方が有利かも?
読解力と数学的リテラシーについても、日本人の子供達の成績は上位。読解力は8位で日本と同様に小学生の年齢が6歳~12歳の韓国が7位でしたが、数学的リテラシーは5位。ちなみにシンガポールは1位で、2位が香港と続いています。
保護者の中には早期教育が学力差を招くことを心配する声が根強くありますが、この結果からは必ずしも早期教育が学力向上に有利と言えないことがうかがえます。
夢を見つけたり、子供の意思が強くなったりするのには時間がかかります。1年でも小学生になるのが遅い方が、子供の集中力や学習意欲は高まりやすく学習を楽しみやすいはず。就学の遅れによる自主的なやる気の高さは学力差の面で大きな利点となり、逆に有利だとも考えられます。
子供の年齢が小学生以下の時期は教育費を貯めるチャンス!

子供が小学生になると徐々に塾通いを始めさせる家庭が増えますので、赤ちゃんの頃や保育園幼稚園の頃、塾が本格的な中学受験の準備を始める小学校3~4年生までは教育資金を貯めるビックチャンス。
高校は無償化しているとはいえ、自宅から公共交通機関を利用して通う子供が多く、実際には交通費や諸費用がかかりますし、私立の場合は全額無償ではありません。
大学進学についても、2019年時点の年間の学費だけで国公立が60~70万、私大文系が100万前後、私大理系が150~160万前後、私立美大芸大は150~200万前後、私立音大は150~260万以上の大学もあり、私立医大は6年間で3000万以上の学校がざら。そこに一人暮らしの費用までかかるとなると、現実的に奨学金とバイト料だけで進学させるのは困難です。
子供がまだやりたいことを見つけておらず、通塾などの必要性ない低年齢のうちは、お金のない子育てをしている家庭でも工夫を凝らし、すこしでも教育資金を貯蓄して、見つけた夢を応援できるように準備をしてあげたいですね。