廃材で昔遊びのおもちゃを手作り!リサイクルで作る懐かしの玩具
贅沢をしているつもりはなくても、生活の中でさまざまな不用品=廃材が出る今の世の中。面白味のある廃材を見つけたら、昔ながらのおもちゃにリサイクルして、家計節約と子供の知育に役立てましょう。
こちらでは子どもの体や心の成長を促す要素が詰まっている、昔ながらの遊びに使う廃材おもちゃの作り方をご紹介します。作って楽しく遊んで夢中の廃材を使ったでんでん太鼓、ぽっくり、吹き矢、ゴム鉄砲の4種類。
こまなどの昔の遊びは子供の知育にもなりますので、パパやママも懐かしみながら、子どもと一緒に楽しめます。
廃材おもちゃ1:でんでん太鼓
最初にご紹介するのは、チーズの空き箱や紙パックを使って作る、廃材おもちゃのでんでん太鼓です。
でんでん太鼓は割り箸の部分をクルクルと回して、音や絵が変わるのを楽しむおもちゃ。不思議な魅力があって、小さな子供が喜んで遊んでくれます。
おやつに食べた6Pチーズの丸い形が、ちょうど太鼓にピッタリ!子供用の小さなジュースの紙パックも使って、「ポンポン!」と軽快な音とともに、裏表で絵が変わるでんでん太鼓を作ってみましょう。
今回は表面にネコの顔と赤いワンピースの女の子、裏側はイヌの顔と緑色のワンピースの女の子をモチーフにしました。
でんでん太鼓の材料
- 6Pチーズの空き箱
- 幼児用ジュースの紙パック(100ml)
- 割り箸
- ビーズとボタン
- ヒモ
- 色紙
- ボンド
- ガムテープ
でんでん太鼓の作り方
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ダンボールをそれぞれの容器の形に切り、ガムテープでしっかりと割り箸に貼り付ける。ただしダンボールは、しっかりと固定させるために容器より少し大きめサイズで作る。 -
容器に穴を開け、ヒモを結び付けたビーズやボタンを取り付けたら、1の割り箸付きのダンボールを内部に入れる。 -
蓋や口をガムテープでしっかり閉じたら、でんでん太鼓の原型が完成。 -
色紙を使って、容器全体を包む。 -
色紙で絵のパーツを作り、でんでん太鼓の表面と裏面につけたら完成!
表面 裏面
でんでん太鼓は手首のスナップをきかせる訓練やリズム感を養うのにも効果的なのですが、舐めてしまうと色紙などが溶けてしまいます。赤ちゃんに遊ばせるときは、大人が近くで様子を見ましょう。
空き箱は他にも赤ちゃん用ラトルや幼児用レジスターなど、様々な人気のおもちゃ作りに大活躍します。幼稚園や小学校にも持参するように言われることがあるので、子どもが小さいうちは素敵な空き箱を取っておくとよいでしょう。
廃材おもちゃ2:ぽっくり
次にご紹介するのは、ツナ缶やトマト缶などの空き缶を使って作る、廃材おもちゃのぽっくりです。
ぽっくりは今ほどは多くの種類のおもちゃがなかった時代の、定番の外遊びのおもちゃ。
小さな子どもは鯖缶のような平べったい缶が使いやすいので、慣れてきたら年齢に応じて缶を長さのあるものに作り変えて、ステップアップさせるといいでしょう。
ぽっくりの材料
- 空き缶 2個
- ビニール紐
- ガムテープ
- 折り紙
- ボンド
ぽっくりの作り方
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空き缶は巻紙をはがし、きれいに洗って乾かす。缶の切り口は危険なのでトンカチでたたいでつぶし、イージーオープンエンド(通称パッ缶)の場合はトンカチではつぶれないので、ビニールテープで切り口を巻く。 -
釘とトンカチを使って、空き缶の底の対角線上に、2つの穴を開ける。 -
穴にビニールヒモを通して、結び目を作って固定する。 -
折り紙などできれいに缶を飾れば、ぽっくりの完成!
ぽっくりの紐は腰に届くぐらいの長さが使いやすいので、調節してあげましょう。手足の筋力だけでなく、竹馬と同様に体幹を鍛え、バランス感覚を養う効果があります。
廃材おもちゃ3:吹き矢
次はラップの芯を使って作る、廃材おもちゃの吹き矢です。
紙だから加工はしやすいのに、しっかりとした厚みがあって耐久性の良いラップの芯は、さまざまな工作や子どもの手作りおもちゃにリサイクルすることができます。
吹き矢の材料
- ラップの芯(厚みが薄いもの)
- ハサミ
- 折り紙や包装紙
- テープ
吹き矢の作り方
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ラップの芯に好みの包装紙を巻き、端をノリでつけたら、芯の内部に折り込む。これで吹き矢の本体部分の完成! -
折り紙を2回折りたたみ、半円状に端をカットして大きな円を作ったら、それを半分に切ってそれぞれを円錐形に丸め、セロテープで止めて折り紙の矢を作る。 -
吹き矢本体に入るように円錐の端を切り、大きさを調整すれば、矢と吹き矢の完成!
勢いよく「プッ!」と息を吹き込むと矢が飛び出しますので、牛乳パックなどを使って的を作って遊びましょう。軽い折り紙を矢に使っていますので、たいした威力はなく、人間の体に当たっても痛くはありません。
目に入ると危険!遊び方に注意
小さな子供には顔に向けて吹かないように約束してから遊ばせましょう。吹き矢を吹くためには腹筋を使うので体幹が鍛えられます。また大きく深呼吸をすることで呼吸筋も鍛えられ、メンタルを安定させる効果も期待できます。
廃材おもちゃ4:ゴム鉄砲
最後にご紹介するのは、使用済みの割りばしを使って作る、廃材おもちゃのゴム鉄砲です。
使用済みの割り箸は木でできているので耐久性は良いものの、洗って再利用しようとはなかなか思えない廃材の一つです。けれどやんちゃな男の子が大好きなゴム鉄砲に生まれかわるとなれば話は別!
今回は小さな子供でも持ちやすいように割り箸を1組にして作っていますが、割り箸を割ったまま1本で作っても大丈夫ですので、きれいに洗ってしっかり乾かしてから使いましょう。
ゴム鉄砲の材料
- 割り箸 5組
- 輪ゴム
- ビニールテープ
- ハサミ
ゴム鉄砲の作り方
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割り箸はそれぞれ2本をビニールテープで巻いて1組にする。3組はそのままの長さで、1組は半分に折って、もう1組は1/3程度の長さで切る。切り口のギザギザはハサミで取り除いておく。 -
最初に3組の長い割り箸を組み合わせてゴムで止め、銃身を作る。 -
次に1/3程度の長さに切った割り箸を銃身に止めつけて、引き金を作る。 -
銃身の端に残った2つ割り箸をつけ、端をV字にあわせてゴムで巻けば、持ち手の部分が出来上がり! -
引き金の上部と持ち手の上部とを、ゴムでつなげておく。 -
引き金の部分をカッターなどで斜めにカットしておくと、ゴムを飛ばしやすくなる。難しければハサミで切ったままでもOK。 -
銃身の先から引き金にかけてゴムをかければ、ゴム鉄砲の完成!
人に向けないように教えましょう!
ゴム鉄砲は人に向けると危険な遊び道具です。作り方と共に使い方もしっかりと教え、事故が起こらないように教育しましょう!銃身の組み方を工夫して長くすればより威力のある鉄砲になりますし、引き金をいくつかつけると連射もできるので、理科や工学の良い学習になります。
成長のヒントがいっぱい!廃材昔おもちゃ
廃材を使ったおもちゃの良いところは、子どもが自由な発想で作ることができることと、作るのに失敗してもそれほど苦にならないこと。
なんといっても、材料費はタダ!上手く作れなければ「失敗しないためには、どうすればいいだろう?」と自分で試行錯誤して考える力が身につきますし、壊れてしまったら「次は、もっと良いものを作ろう!」というチャレンジ精神を子供の心の中に養ってくれます。
また昔の遊びは子供の知能だけでなく、生きていく上で重要と言われている非認知能力が培われるため、ぜひおすすめしたい遊びです。
今回ご紹介した廃材以外にも牛乳パックやペットボトル、トイレットペーパーの芯などで、様々な廃材おもちゃが作れます。
家庭ゴミや資源ごみのリサイクルの大切さは、小学校の授業でも題材となる、小さいうちから理解させておきたい知識です。ぜひ家庭でも廃材を使ったおもちゃ作りを通して、物を大事にすることやゴミを減らす方法、工夫して遊ぶ面白さなどを、子どもに教えてあげましょう。