人参の皮は捨てません!節約ママが賢くリデュースするトク技7つ
主婦になると、日々の生活の中での思わぬ出費はよくあること。主婦のお金の使い方次第で、家族の生活のクオリティも変わります。ですから、みかんの皮や人参の皮など使えるものは無駄なく使い切り、お金にゆとりをもって家族が安らげる幸せな家庭作りをしていきたいですね。
今回は、人参の皮・ヘタ・葉を捨てずに活用する7つの方法と、その際に気になる人参の皮の安全性についてご紹介していきます。栄養価が高い緑黄色野菜の代表選手人参。節約術を活用すればリデュースにもなり、環境にも子供の教育にもプラスになるだけでなく、有料ゴミ袋代や医療費、食費、洗剤代も減らせて、今よりもっとトクできちゃいますよ。
目次
人参の皮は食べられるの?
今まで人参の皮を捨てていた人は、「本当に人参の皮って、食べられるの?」と不安になってしまいますね。人参の皮をリユース&リデュースする前に、人参の皮の安全性ついて知っておきましょう。
一般的な栽培方法では、人参を育てる過程で農薬を使用していますので、残留農薬も検出されます。ただ、国産の人参であれば、農林水産省の検査基準をクリアした安全性の高い農薬を使用しているため、使う前にしっかりと水洗いをしていれば、体に害を及ぼすことはありません。それでも不安な場合は、無農薬栽培の人参を使用したり、野菜用洗剤で洗ったりしてから、皮をリユースするようにしましょう。
スーパーで売られている人参は土付き人参と違い、店頭に並ぶ前に洗浄されて皮も若干むけています。そのため、カロテンが豊富で栄養価の高い「人参の皮」と思われている部分はむかずに食べた方がいいですし、どうしてもむく場合は薄くむいた方がいいのです。農林水産省のHPでも、人参の皮を洗って使用するレシピが掲載されていますよ。
ただし、料理に使用する時は、皮の黒くカビてしまった部分は取り除いてくださいね。
人参の皮・ヘタ・葉を使った節約術
節約術と聞くと「ガッチリ貯めるぞ~」と張り切る人もいますよね。でも、あまり大変な節約術だと長続きしません。そこで今回は、知っているだけで使い方を変えて節約できる方法や家族で楽しめる方法を中心にご紹介します。
人参の皮のリユース&リデュースで、お得な気分を楽しんでくださいね。
1人参の皮も料理に使う
人参の皮はむかないのが、一番の節約術。でも、食感などに好みがありますよね。
もし使う場合は、むいた人参の皮を次のような料理に使うと食べやすくなりますよ。
- かきあげ
- きんぴら
- 餃子 など
見た目に抵抗がある場合は、皮だとわからないようにみじん切りにしてチャーハンに混ぜたり、ミキサーでジュースにしたりするとよいでしょう。すぐ使わない時は、調理に使用しやすい大きさ(みじん切りや千切り)に切って、冷凍しておくと便利ですよ。
2ベジブロスにする
ベジブロスとは、クズ野菜からとったダシのこと。野菜には人参の皮などのクズであっても旨み成分グルタミン酸、きのこ類にはグアニル酸などが豊富に含まれていますし、水溶性の栄養素も溶けだしますので栄養満点の美味しいダシがとれますよ。ただし、ジャガイモの皮の緑の部分には毒性があるため、ベジブロスへの使用はやめましょう。
ベジブロスの材料
- 人参の皮
- その他の野菜の皮
- 水
-
人参やその他の野菜の皮を良く洗って、適当な大きさに切る -
鍋に水と1を入れて、20~30分煮る -
ザルで濾す
3人参のヘタでシンク掃除
人参のヘタの部分はでシンクの掃除に使いましょう!軽くこすれば汚れを落とすことができます。汚れがひどい時には、人参のヘタにクレンザーをつけてシンクを磨きましょう。
タワシなどでこするとシンクに細かい傷がつきますが、人参のヘタはシンクを傷つけずに汚れを落とすことができる優れものですよ。
4人参のヘタでリボベジ
「リボーンベジタブル(略してリボベジ)」とは、野菜の切れ端をもう一度食べられるように再生することです。人参のヘタを自宅で手軽にリボベジして、人参の葉をタダで手に入れましょう。
人参の葉にはカルシウムやマグネシウム、リンなどの骨を丈夫にする栄養素をはじめ、多くの栄養が含まれているため、販売されているほどなんですよ。
人参のヘタでリボベジの材料
- 人参のヘタ
- 浅めのプラスチック容器
- 水
-
人参のヘタの部分を切り落とす -
プラスチック容器に1を入れて、ヘタの部分が浸かる程度に水をいれる -
直射日光に当てる必要はありませんので、キッチンの片隅に置き、1日1回以上は水替えします
※夏場は、涼しいところに置いてください
※リボベジした野菜は市販の野菜と違い衛生管理が難しいため、加熱してから食べましょう!
5子供の自由研究に使う
子供の自由研究などでキッドを購入する方も多いのですが、捨てるはずの人参の皮や葉も自由研究の題材として使えば、教材費がタダになり節約できますよ。
こちらでは、野菜クズなど家庭にあるものだけでできる小学校低学年の自由研究にピッタリの野菜のくず使った「水出し」の手順をご紹介します。自由研究にかける教材費を節約して、子供の学ぶ意欲を高められるなんて言うことなしですね♪
野菜クズの水出しの材料
- 人参の皮など野菜クズ(各野菜100gずつ)
- 塩(各野菜に大さじ1ずつ使用)
- ビニール袋(野菜の種類の数だけ)
- ガーゼなど濾すもの
- 軽量カップ
-
ピーラーで剥いた人参の皮を100g分準備する -
ビニール袋に1と塩を入れ、手でよく揉み、2時間放置する -
ガーゼなどで濾して出た水分量を計量カップで測る
高いキットや材料費をかけて作る子が多い自由研究の中で、子供の科学への興味を高められこうしたテーマは「すごい」「賢い」と好評価。なのに、とってもリーズナブルで嬉しいですね。
他にも、使い古しのシャツなどを人参の皮で染色してみると、この写真の布のように自然な薄人参色に染まることを実験できますので、玉ねぎの皮など様々な野菜クズを使って染色し、過程や結果をレポートにまとめれば、材料費をかけずに内容の濃い自由研究ができますよ。
ただし、人参の皮や玉ねぎの皮が少ないと染まりませんので、カレーなどで皮がたくさんある時がおすすめです。
6犬のおやつにする
愛犬の中には、飼い主が食べているものを食べたがるワンちゃんもいますね。そんなご家庭におすすめなのが人参の皮のおやつ。人参の皮って、犬のオヤツに活用できるんですよ。意外と経費がかかる犬のおやつ代を節約できて、ワンちゃんも喜んでくれるなら一石二鳥ですね。
ただし、生食や食べ過ぎは、胃腸の調子を崩すことがありますので、しっかりと加熱して与え過ぎには十分に気をつけましょう。
犬のおやつの材料
- 人参の皮
- キッチンペーパー
-
キッチンペーパーを敷いた耐熱皿の上に、人参の皮を重ならないように並べる - 水分が飛ぶまで電子レンジで加熱する(10~15分程)
※機種によっては焦げることがありますので、焦げないように短めに時間を設定し、様子を見ながら加熱時間を増やしていきましょう
※プラスチック製のキッチンペーパーは、発火する恐れがありますので気をつけましょう
7人参皮茶にする
人参の皮にはβ-カロテンが豊富に含まれています。β-カロテンは、体内で皮膚や粘膜の状態を良好に保つ働きがあるビタミンAが不足すると、なんとビタミンAに変換される栄養素。風邪予防効果も高いため、積極的に摂りたい栄養素ですね。
残念ながらβ-カロテンは水に溶けず油に溶ける脂溶性ですので、ニンジンを食べたときのような高い効能は期待できませんが、少しでも無駄にせず毎日の水分摂取に活用して健康維持に役立てましょう。
人参皮茶の材料
- 人参の皮
- お湯
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ピーラーで剥いた人参の皮を小さく切り、キッチンペーパーやザルの上に並べて天日干しする(半日~3日) -
1の人参の皮を、フライパンでカラカラになるまで炒る -
急須に3とお湯を入れて2~3分置く