赤ちゃんが歩きはじめるのはいつ?あんよの練習は必要?
我が子が一歩を踏み出す瞬間は、子育ての大きな楽しみのひとつです。赤ちゃんが歩きはじめるのは平均すると1歳前後ですが、早い子は1歳前、ゆっくりな子は1歳半ごろと、時期には大きな幅があります。「うちの子はまだ歩かない」と気になることもありますが、歩きはじめの早い遅いは、その子の個性によるところが大きいものです。
あんよの練習は、無理に歩かせる必要はありません。赤ちゃんが歩きたくなる環境ときっかけを、遊びの延長で楽しくつくってあげることが何より大切です。ここでは歩きはじめる時期の目安から、応援のしかた、はじめての靴選びまで、先輩ママの視点で具体的に紹介します。
赤ちゃんが歩きはじめる時期の目安
こども家庭庁が公表した令和5年乳幼児身体発育調査によると、ひとりで歩ける子の割合は、1歳0〜1か月でおよそ半数、1歳4〜5か月までに9割以上になります。つまり、多くの子が1歳前後から1歳半までの間に歩きはじめるということです。早い子は1歳前から、ゆっくりな子は1歳半ごろからと幅がありますが、どちらもよくあることです。
| 月齢のめやす | ひとりで歩ける子の割合 |
|---|---|
| 生後11〜12か月 | 約3割 |
| 1歳0〜1か月 | 約5割(47.9%) |
| 1歳2〜3か月 | 約8割(83.0%) |
| 1歳4〜5か月 | 9割以上(96.9%) |
この数値は、こども家庭庁の令和5年乳幼児身体発育調査における「ひとり歩き」の通過率です。あくまで全体の目安であり、歩きはじめる時期は一人ひとり異なります。今まさに「まだかな」と待っているママも、過度に心配する必要はありません。
歩きはじめの早い遅いは個性
歩きはじめる時期の違いには、体の発達のペースや性格などが関係しています。成長の速さは個性であり、運動神経の良し悪しを示すものではありません。言葉を発する前の赤ちゃんでも、活発で好奇心旺盛な子、新しいことに慎重な子と性格はさまざまです。ママも焦らず、その子のペースに合わせて見守ってあげましょう。
なお、市区町村が行う1歳6か月児健診では、歩行をはじめとした体の発達も確認されます。進み方に気がかりなことがあれば、健診の機会や、地域の保健センター、かかりつけの小児科で相談することもできます。一人で抱え込まず、身近な窓口を頼ってよいと知っておくだけでも、気持ちが少し軽くなります。
ハイハイからひとり歩きへ:順番が前後しても大丈夫
多くの赤ちゃんは、次のような順番で歩く力を身につけていきます。
ハイハイ → つかまり立ち → ひとりでたっち → 伝い歩き → ひとり歩き
発育調査でも、つかまり立ちは生後11〜12か月ごろに9割以上の子ができるようになり、そこから伝い歩きを経て、ひとり歩きへと進んでいく流れが見てとれます。一方で「ハイハイをする前につかまり立ちをした」「ハイハイの期間が短かった」という子もいます。順番が前後したり、ある段階をあまりしなかったりするのも、その子の個性です。
順番が違っても、その後はそれぞれのペースで成長していきます。教科書どおりに進まなくても、過剰に心配する必要はありません。
赤ちゃんが歩きやすいお部屋づくり
歩けるようになると赤ちゃんの目線が高くなり、興味の対象も行動範囲もぐんと広がります。せっかく芽生えた「歩きたい」という気持ちを後押しするには、のびのびと動き回れるお部屋づくりがぴったりです。
歩きやすい床と広いスペースを
歩きはじめのころは、まだバランスが安定していません。床に物が散らかっていると赤ちゃんが動きにくいので、よく歩くスペースはすっきり片付けておくのがおすすめです。床が広く片付いていると、赤ちゃんは歩く練習をしやすくなり、ママも掃除や見守りがぐっとラクになります。
家具の配置を少し見直して、リビングの一角に「自由に歩けるコーナー」をつくってあげるのもよい工夫です。大人の目線では気づきにくいものも、赤ちゃんの目線まで下りてチェックすると、動きやすい空間づくりのヒントが見つかります。
赤ちゃんのあんよを応援!ママができること
赤ちゃんがあんよできるようになるには、体の筋肉の発達、バランス感覚、そして「歩きたい」と思う好奇心が育つことが必要です。これらは日々の遊びの中で少しずつ育っていくもので、気づいたら歩けていた、という子もたくさんいます。
あんよの練習は、無理に歩かせるものではありません。赤ちゃんが怖がらず、遊びの延長で楽しめるように工夫してあげましょう。
歩きたくなるきっかけづくり
赤ちゃんが歩きはじめるには、きっかけが必要です。ママが「そろそろかな」と思っていても、何より赤ちゃん自身が歩きたいと感じなければ、なかなか一歩は出ません。お気に入りのおもちゃで気を引いたり、手押し車で一緒に遊んだりと、「歩いてみたい」と思える場面をつくってあげましょう。
あんよのキッカケと練習のコツ
- 赤ちゃんの好きなおもちゃを持って、ママが少し離れた場所から「おいで〜」と呼びかける
- 音が鳴る手押し車を用意して、一緒に押しながら遊ぶ
- 両手をやさしく取って、ゆっくり一歩ずつ前へ誘導する
- 一歩進めたら「あんよ じょうずだね」とすぐに言葉にして褒める
声かけは、結果をせかすより気持ちに寄り添うのがコツです。「早く歩いて」と急かすより、「ここまでおいで」「もう一歩いけるかな」と楽しい雰囲気で誘うほうが、赤ちゃんはチャレンジしたくなります。うまくいかずに泣いてしまっても、抱きしめて切り上げれば、また挑戦する気持ちが戻ってきます。
練習のコツと裸足のすすめ
赤ちゃんの足にはまだ土踏まずがなく、足の裏全体にぷっくりと脂肪がついているため、バランスをとりにくい状態です。だからこそ、片足を上げて一歩を踏み出すのは、赤ちゃんにとって勇気のいることなのです。
室内で練習するときは、裸足がおすすめです。足の裏で床の感触を直接感じられ、靴下よりも滑りにくいので、赤ちゃんがバランスをつかみやすくなります。歩くことを嫌がったり疲れたりしないよう、長い時間続けず、短く切り上げてあげましょう。
歩く練習は、赤ちゃんにとって遊びのひとつ。楽しい時間にすることが上達の近道です。
上手に歩けてきたら:はじめての靴選び
外で少し上手に歩けるようになったら、いよいよお散歩デビューです。一緒に外を歩いたり公園で遊んだりと、楽しみがぐっと増えます。
ただし、お散歩が待ち遠しいからと歩きはじめる前に靴を用意しても、いざ履かせるとサイズが合わないことがよくあります。赤ちゃんの足はあっという間に大きくなるため、靴は歩きはじめてから、その時の足にぴったり合うものを選ぶのが安心です。お店で実際に履かせて、フィット感を確かめてから決めましょう。
ファーストシューズの選び方
- 靴を履かせる
- 靴のかかとに足のかかとを合わせ、マジックテープを締める
- かかと部分をトントンと軽く揺らし、大きすぎないか確かめる
- つま先の指がきちんと伸びているか触って確認する
- つま先に0.5〜1cmほど余裕があるか確認する
- 嫌がらずに歩けるか、足にフィットしているか確かめる
赤ちゃんの足はすぐ大きくなるので、最初は1足で十分です。素材は足にフィットする柔らかい布製がおすすめです。
あんよに関するよくある質問
Q. 何か月で歩いたら早い、ゆっくりですか?
こども家庭庁の令和5年乳幼児身体発育調査では、1歳0〜1か月で約半数、1歳4〜5か月までに9割以上の子がひとり歩きをしています。早い子は1歳前、ゆっくりな子は1歳半ごろと幅があり、どちらも個性の範囲です。
Q. ハイハイをあまりしないまま立ってしまっても大丈夫?
発達の順番や進み方には個人差があり、ハイハイの期間が短い子もいます。その後の成長に大きく影響することは少ないと考えられています。進み方が気になるときは、市区町村の1歳6か月児健診や地域の保健センターで相談できます。
Q. つかまり立ちから歩くまで、どのくらいかかりますか?
つかまり立ちは生後11〜12か月ごろに9割以上の子ができるようになり、そこから伝い歩きを経て、1歳4〜5か月ごろまでに9割以上がひとり歩きへ進みます。数か月かけてゆっくり進むのが一般的で、ペースには個人差があります。
Q. 練習は裸足と靴下、どちらがいいですか?
室内での練習では裸足がおすすめです。足の裏で床を感じられ、靴下より滑りにくいので、赤ちゃんがバランスをとりやすくなります。
Q. はじめての靴はいつ、どう選べばいいですか?
外で少し上手に歩けるようになってからで十分です。足のサイズはすぐ変わるので、歩きはじめてからその時のサイズに合うものを選び、つま先に0.5〜1cmほど余裕があるか確認しましょう。
赤ちゃんの成長は、赤ちゃんの数だけ
成長の早い子もゆっくりな子も、やがてそれぞれのペースで歩き、走れるようになっていきます。100人いれば100通りの育ちがあり、この時期の数か月の差が、その後を大きく左右することはほとんどありません。今あんよを待ちわびているママは、ほかの子と比べず、わが子が一歩を踏み出すその瞬間を楽しみに見守ってあげてください。
ハイハイ、つかまり立ち、伝い歩き、そしてあんよへ。ひとつひとつの「できた」を一緒に喜ぶ毎日が、赤ちゃんにとって何よりの応援になります。それぞれのタイミングで進んでいく我が子の成長を、どうぞ楽しみながら過ごしてくださいね。





