赤ちゃんのハイハイはいつから?に関する記事

『赤ちゃんのハイハイはいつから?時期/安全な環境づくり』

赤ちゃんのハイハイはいつからか、寝返りやおすわりをし始めると考えてしまいますが、実は、はいはいしない子もいるのです!

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赤ちゃんのハイハイはいつから?しやすい環境は?

眠ってばかりいた赤ちゃんが声を出して笑うようになり、寝返りをするといよいよハイハイ期に突入! 可愛いはいはいを見せてほしいと気負ってみたものの、なかなか赤ちゃんがはいはいを始めてくれずに悩んでしまうママも多いようです。

ハイハイや立っちなどの身体機能の発達は個人差が大きく、成長の度合いは赤ちゃんそれぞれのペースで進むのですが、体の大きさや体重の影響を受けやすいこともあって、大人はどうしても周りの子供と比べてしまいがち。

今回はママたちの「赤ちゃんのハイハイはいつからなの?」という疑問にお答えして、ハイハイの重要性や身体機能の発達について解説していきます。

ハイハイができるようになるのはいつ頃?

赤ちゃんがハイハイを始める時期は個人差が大きいのですが、平均的に生後5~8か月頃生後6か月前後になってハイハイを始める赤ちゃんが多いようです。 身体の機能発達が良いと、生後4ヶ月ころからハイハイらしき行動を見せる赤ちゃんもいますし、逆に生後10か月を過ぎても全くはいはいをしだす気配もない赤ちゃんもいますので、あくまで目安と考えてくださいね。

体の筋肉や機能がある程度発達しないと自分の体を支えて動くことはできませんので、まずバランスをとってお座りができることがバロメーターだと思いましょう。

はいはいは赤ちゃんの「自分で動きたい!」という欲求の現れです。 お座りができるようになったのになかなか赤ちゃんがハイハイをしようとしない場合には、ちょっと赤ちゃんのまわりの環境を見直してみましょう。ママも赤ちゃんと同じように目線を下げて、赤ちゃんにとって安全で動きやすい環境を整えてあげることが大切ですよ。

赤ちゃんが自分から動きたいと思うように、ちょっと離れたところにおもちゃを置いてみたり、ママが声をかけて、赤ちゃんの動きたいという欲求を後押ししてあげてくださいね。

ハイハイをする環境の整え方

・家具が込み合っていないか確認をし、広いスペースをとってあげましょう
・けが防止のために床に柔らかい滑り止めのついたマットを敷き、窒息事故の原因になるような布団やクッションは取り除きましょう
・ドアや引き出しにはチャイルドロックをかけるなど、赤ちゃんが手を出さない工夫をしましょう
・テーブルクロスは赤ちゃんが引っ張って机の上のものを落とす危険性があるので、片づけておきましょう
・家具の角にはクッション材を貼り、コンセントにはカバーをつけて置きましょう
・誤飲をしそうなアクセサリーや小銭などの小物は、赤ちゃんの手が届かない場所に置きましょう

赤ちゃんがハイハイを始める条件は?

実際にハイハイをしてみるとわかるのですが、簡単なようでハイハイは意外と体中の筋肉を使い、体のバランスをとることが必要になる動きです。

どんなに赤ちゃんが動きたくても、やっぱり赤ちゃんの体の機能が発達し、筋肉が付いていないと自分ではいはいはできません。

筋肉や体の機能は繰り返しの練習によって徐々に養われていくものですので、ゆっくりと赤ちゃんの体の発達を待ってあげてくださいね。

ハイハイの完成形は、両手と両膝を床につけてお腹を持ち上げて四つん這いになった形です。 失敗も赤ちゃんにとっての成長の糧ですので、ママが過剰に手を出して、ハイハイを支えてあげる必要はありません。

安易に手を出すのではなく、ママも一緒にハイハイの真似をして遊んであげて、赤ちゃんにお手本を見せてハイハイを促していきましょう。

ハイハイができるようになる条件は?

・自分でバランスをとって、一人でお座りを続けられる
・腕と足の筋肉が成長している
・自分からおもちゃなどの興味のあるものに手を出そうとする

ハイハイができるようになるまでの流れ

四つん這いでのハイハイを始める前に、うつぶせてお腹を床につけたまま、両手や両足を使ってズリズリとほふく前進を始める赤ちゃんも多くいます。いわゆる「ずりばい」といわれる動作ですね。

手をあまり使わずにお腹をしっかり左右に揺らして前進する「腹ばい」や、器用に肘で移動をする「ひじばい」など、赤ちゃんの動きにはいろいろなタイプがあります。

この時期の赤ちゃんは、自分で動いてみることで筋肉と運動感覚を養っている時期ですから、まだまだ慣れないので後ろに進んでしまったり、お腹を中心にくるくると回転してしまうこともありますが、赤ちゃんの好きに動かせてあげましょう

一般的にはずりばいからはいはいになり、ハイハイに慣れてくると床に膝を付けずにお腹を上げて移動する「高ばい」、そして立っちへと進んでいくのですが、赤ちゃんの身体的成長に決まったルールはありません

赤ちゃんによってはハイハイ前に高ばいをしたり、まったくずりばいをしないままある日突然はいはいを始める赤ちゃんもいます。

多少順番が前後したり、ちょっとはいはいの動きがヘンでも発達に問題があるわけではなく、その時の赤ちゃんの身体能力にあった個性のひとつなのです。

赤ちゃんの動きに神経質になる必要はありません。ハイハイ期の赤ちゃんは動きが活発ですから、ママは前身頃にボタンなどがない、お腹がはだけず足を動かしやすいロンパースを用意してあげるなどして、赤ちゃんが喜んで動くことをサポートしてあげましょう。

こんなハイハイもアリです!

・おすわりしたままお尻をすって移動する、もしくはお尻をぴょんぴょんと跳ねるように移動する
・両手を床に着け、足で床を蹴ってカエルのように飛び跳ねて移動する
・膝を床につけるのではなく、両手両足を床につけてお腹は床から離して移動する(高ばい、もしくは熊歩き)

中にはハイハイをしない子もいます!

ママを一喜一憂させる赤ちゃんのはいはいですが、実は赤ちゃんの中には全くはいはいをしないで立っちができるようになる子もいます。

歩行器を使っていて視点を高くして動くことを先に覚えてしまうと、ハイハイをしなくなってしまうという指摘は以前からありますし、家具が密集する狭い空間にいて、つかまり立ちをしやすい環境になれてつかまり立ちを先に覚えてしまうという赤ちゃんも多いようです。

中には他の子よりも早く成果を上げようと、ママが一生懸命に体を支えて立つことを覚えさせてしまったというケースもあるのだそう。これは環境の要因が大きいかもしれませんね。

赤ちゃんの身体能力の発達にはそれぞれ個性があって、はいはいをしないことで将来運動機能に悪影響が出るなんてことはありません。

しかし、赤ちゃんの頃のはいはいは筋肉を育てるだけでなく、体のバランス感覚や反射神経などを養うなどのさまざまなメリットのあることなので、できればハイハイも経験させてあげたいですね。

経験こそが赤ちゃんを大きく賢く育てていくものですので、歩行器を使っている場合はちょっと時間を短めにする、赤ちゃんに発達の無理強いはやめるなどして、赤ちゃんの自然な成長を信じてあげましょう。

ハイハイにはこんなに良い効果があります!

・手足のほか体中の筋肉が鍛えられる
・反射神経や体のバランス感覚が養われる
・体幹を鍛え、内臓機能を高める
・赤ちゃんのO脚を防ぐ
・手足の指を使うことで脳の発達を促し、言語機能や情緒を育てる
・赤ちゃんに達成感を与える

他の子と比べずに我が子の頑張りを応援しましょう

早く大きく賢くなって欲しい、他の子よりも早く成長して欲しい、こういった期待をすることは親として当然で、我が子に対する深い愛情の現れですね。

しかし、過ぎたる愛情が時として子供の成長を妨げてしまうように、過剰な期待は赤ちゃんにとって良い影響は与えません。ハイハイなどの赤ちゃんの成長には、ゆったりとした気持ちで向き合うように心がけて下さいね。

「いつから?」「まだ?」という過剰な心配や不安は、ママから笑顔を奪ってしまいます。 赤ちゃんにとっての喜びは、なんといってもママのステキな笑顔です!赤ちゃんの成長を心配するのではなく、赤ちゃんの可能性を信じてあげて、大事な赤ちゃんの成長を実感しながら楽しく子育てをしてくださいね。

この記事を書いたライター

羽根田るみこ

第一子から15年間保育園に通い続け、まだまだ記録更新中です!