離乳食の玉ねぎに関する記事

『離乳食の玉ねぎ【初期〜完了期】冷凍保存のコツ&時短調理レシピ!』

離乳食で玉ねぎはいつから?犬には禁忌の野菜ですが、生後間もない初期の赤ちゃんには大丈夫なの?選び方や保存方法、ペースト作りが楽になる調理器具、茹で時間や時短のコツ、初期・中期・後期・完了期レシピや切り方など調理方法、食べない赤ちゃんの克服体験談などを紹介。

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【離乳食の玉ねぎ】いつからOK?初期から完了期までの調理と冷凍保存の完全ガイド

離乳食での玉ねぎの扱いに、なんとなく心配を感じる方もいるかもしれません。生だと辛みが強いため、苦手な赤ちゃんが多い野菜でもあります。愛犬家には常識ですが、玉ねぎは犬が食べると健康に悪影響を及ぼす禁忌の食材です。

しかし、人間の赤ちゃんの場合、犬にはない玉ねぎの成分を分解できる酵素を持っているため、離乳食初期の生後5~6ヶ月頃から玉ねぎを与えることが可能です。この違いを知っていると、安心して離乳食に取り入れられますね。

玉ねぎはしっかり加熱すると辛さがなくなり、甘みが大きく増してトロミもつくため、むしろ離乳食向きの野菜です。ただし、加熱不足だと消化器官に負担がかかる可能性があるため、芯まで透明になるまでしっかりと加熱してください。

厚生労働省の離乳食のアレルギーへの新方針(2019年改定)

食物アレルギーの発症を心配して、離乳の開始や特定の食物の摂取開始を遅らせても、食物アレルギーの予防効果があるという科学的根拠はないことから、生後5~6か月頃から離乳を始めるように情報提供を行っています。

離乳を進めるに当たり、食物アレルギーが疑われる症状がみられた場合、自己判断で対応せずに、必ず医師の診断に基づいて進めることが必要です。なお、食物アレルギーの診断がされている子どもについては、必要な栄養素等を過不足なく摂取できるよう、具体的な離乳食の提案が必要です。

引用元:厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」

2019年3月におよそ10年ぶりに厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」が改定されましたが、玉ねぎについてはこれまでも初期から与えられた野菜です。始める時期よりも、食べた後の赤ちゃんの様子(発疹など)に注意して見守ることが大切です。

離乳食向きの玉ねぎの選び方と適切な保存方法

離乳食向きの玉ねぎの選び方|新鮮さはツヤと重みをチェック

離乳食では新鮮で良質な食材選びが大切です。新鮮な玉ねぎは、根や芽が伸びておらず、皮は茶色や黒に変色していない、ツヤツヤパリパリの状態です。

また、ずっしりと重みがあり、頭の部分を押してもフカフカしていません。頭の部分がフカフカな玉ねぎは傷みやすいので注意して選びましょう。根の部分が小さい玉ねぎは可食部が多いためお得です。スーパーでは皮、頭、根をチェックして選んでください。

玉ねぎの保存方法|基本は常温、夏場は冷蔵庫で湿気を避ける

玉ねぎは湿気に弱く、通気性が良い状態で保存すると傷みにくい性質があります。涼しい季節は、カゴやネットに入れ、日の当たらない冷暗所に吊るして常温保存するとよいでしょう。

夏場は湿気が多く蒸し暑くなるため、玉ねぎをひと玉ずつ新聞紙で包み、冷蔵庫で保存してください。使いかけの玉ねぎは水気を拭き取り、切り口をぴったりラップで包んでから、保存袋に入れて冷蔵庫で保存します。

離乳食用の玉ねぎは冷凍保存が便利!まとめてカットして時短しよう

離乳食作りを楽にしたいママにぜひ行ってほしいのが、まとめてカットした玉ねぎの冷凍保存です。玉ねぎは冷凍すると繊維が壊れる性質があるので、火も通りやすくなり、加熱時間も時短できるという大きなメリットがあります。

次の3つの形状にカットしてジッパー付き冷凍保存袋でまとめて冷凍保存すれば、毎日の離乳食作りだけでなく食事の支度全般を時短できます。

  • スライス玉ねぎ(中期以降のスープや煮物に)
  • みじん切りの玉ねぎ(ハンバーグやつなぎに)
  • すりおろし玉ねぎ(初期のペーストや風味付けに)

玉ねぎを切っても目が痛くならない方法|硫化アリル対策

玉ねぎを切ると目が痛くなる原因は、硫化アリルという成分が蒸発するためです。この蒸発量を抑えることで、目の痛みを軽減できます。

  • 冷蔵庫で冷やしてからカットする: 冷やすことで、硫化アリルの蒸発量が減ります。
  • 皮付き玉ねぎを電子レンジで2分加熱する: 頭と根の部分だけ切り落として加熱します。
  • 皮を剥いた丸ごと玉ねぎなら20~30秒レンジ加熱: 短時間の加熱でOKです。

レンジ加熱は準備がいらないため一番手軽な方法ですが、大きさによって加熱時間が異なるため、焦げないように様子を見ながら行ってください。

離乳食の玉ねぎ調理のコツと時短テクニック

離乳食用の玉ねぎの茹で時間は?時間より柔らかさを確認!

離乳食の玉ねぎにはしっかり火を通す必要がありますが、量や火加減で差が出るため、時間よりも芯まで透明感がある色に変わったか、味見をして辛味が甘味に変わったかを確認しましょう。

中には15~30分煮込むママもいますが、1回分の離乳食作りにここまでの時間は長すぎます。水から茹でるママが多いのですが、玉ねぎ調理は鍋で煮る前に電子レンジを使うと甘く柔らかくなり加熱時間が少なく済むため、長時間煮込むより断然おすすめです。

煮る前に電子レンジを使うと時短!玉ねぎ20gを600Wで45秒加熱するだけ

小さな玉ねぎ1個から皮や頭、根の部分を取り除いた可食部は約160gです。これをのせてふんわりラップをして丸ごと電子レンジにかけると、600Wで6分程度の加熱で甘くて柔らかくなります。

離乳食用に切って冷凍した玉ねぎなら少量ずつ加熱でき、目安は600Wの電子レンジで20gを45秒です。ひと手間プラスで光熱費と時間を節約できます。

離乳食の玉ねぎペースト作りには炊飯器やブレンダーがおすすめ

繊維が多い玉ねぎを離乳食用に滑らかに調理するには、炊飯器やブレンダーがあると便利です。圧力鍋を使っても玉ねぎをトロトロに仕上げられますが、炊飯器ならどの家庭にもあり毎日使うのでお手軽です。

炊飯器を使った玉ねぎペーストの作り方(裏ごし不要のトロトロに)

  1. 玉ねぎの皮を剥き、先端や根っこを切り落とす。
  2. 1をアルミホイルで包む。
  3. 研いだ米を入れた炊飯窯の中心に2の玉ねぎを置いて米を炊く。
  4. 米が炊けたら玉ねぎを取り出して冷ます。
  5. 玉ねぎを一枚ずつ剥いでペースト状にすり潰す(炊飯器で丸ごと加熱すると、繊維が柔らかくなり裏ごしの手間が省けます)。

厚生労働省のアンケートでも3人に1人のママが「離乳食作りを面倒に感じる」と回答しています。目が離せない赤ちゃんを育てながらの離乳食作りはとても面倒ですので、炊飯器やブレンダーなどの手をかけずに離乳食が作れる調理器具をおすすめします。

離乳食の玉ねぎ:段階別おすすめレシピと調理のポイント

離乳食初期(生後5~6ヶ月)のおすすめ玉ねぎレシピ!

離乳食の初期では玉ねぎを加熱してすりつぶしたペースト状に調理して与えます。ブレンダーを使うと繊維まで細かく切れ、ベビーフードのように滑らかな玉ねぎペーストが作れますが、ない場合はフードプロセッサーを使ったり、すり鉢ですり潰してから裏ごし器を使うと食べやすく滑らかに調理できます。

玉ねぎと人参のスープ煮のレシピ(ペースト状)

材料:玉ねぎと人参併せて10g程度、野菜スープ適量

  1. 玉ねぎと人参を柔らかく煮て、すりつぶす(冷凍保存したものを使用してもOK)。
  2. 鍋にスープを入れてお湯で伸ばし、ペースト状にした玉ねぎと人参を入れて味をなじませる。

※人参以外にも、ホウレン草など緑黄色野菜のペーストとあわせてもOKです。

かぼちゃと玉ねぎのミルク煮のレシピ(ペースト状)

材料:玉ねぎ5g、かぼちゃ5g、粉ミルク(または育児用ミルク)10ml

  1. 玉ねぎとかぼちゃは皮をむき、みじん切りにする。
  2. 耐熱容器に粉ミルクと1を入れ、電子レンジで柔らかくなるまで加熱する。
  3. すり鉢などで2をつぶして、ペースト状になったら完成。

※固さは進み具合により粉ミルクの量で調節してください。

離乳食中期(生後7~8ヶ月)のおすすめ玉ねぎレシピ!

離乳食中期になると玉ねぎをすりつぶす必要が無くなり、みじん切り(2~5mmほど)でも食べることが出来るので料理のレパートリーが広がります。中期になると、うどんに加えてマカロニやスパゲッティなどの麺類が食べられるようになります。赤ちゃんもお粥ばかりだと飽きてしまいますので、麺類を使用したメニューにも積極的に挑戦してみましょう。

玉ねぎとツナ・マカロニのミルク煮レシピ

材料:玉ねぎ20g、ツナ10g、マカロニ20g、粉ミルク(または牛乳)適量

  1. 玉ねぎをみじん切りにして柔らかく茹でる。
  2. ツナの缶詰(スープ煮または水煮)をザルや茶こしに上げてほぐし、熱湯をかけて油分と塩分を抜く。
  3. マカロニを茹でる(赤ちゃんが食べられるように、標準の茹で時間より長めに茹でましょう)。
  4. 粉ミルク(または牛乳)と野菜スープで食材を煮て、味をなじませる。

※ホウレン草や人参などの野菜も一緒に煮込むと、さらに栄養たっぷりの一品になります!

離乳食後期(生後9~11ヶ月)のおすすめ玉ねぎレシピ!

3回食になる離乳食後期の玉ねぎの調理方法は、みじん切りや薄切り(5mm〜1cm程度)の加熱調理です。繊維に対して直角に切ると繊維を断ち切れて食べやすくなります。

玉ねぎは加熱すると甘みが出て飲みやすくなるため、大人用の味噌汁を薄味にして取り分けるのもおすすめです。離乳食後期は肉や魚など食べられるたんぱく質の種類が増えるので、玉ねぎをペーストにしてつなぎに使いハンバーグなどの手づかみメニューを作ると柔らかく食べやすく仕上がります。

定番!合いびき肉のハンバーグレシピ(手づかみメニューにも)

材料:玉ねぎ、卵、合いびき肉、パン粉、牛乳

  1. 玉ねぎをみじん切りにしてあめ色になるまで炒める(冷凍ストック品を使用してもOK。甘みが増します)。
  2. 卵・合いびき肉・パン粉・牛乳と玉ねぎを混ぜてこねる。
  3. 食べやすい大きさに丸めてから焼く。

※オーブンで焼くと脂が落ちてヘルシーです。

離乳食完了期(満1歳~1歳6ヶ月)のおすすめ玉ねぎレシピ!

1歳を過ぎ離乳食完了期になったら、玉ねぎを食べやすい大きさ(1〜1.5cm程度)に切って加熱調理して与えます。この時期、赤ちゃんによっては好き嫌いが激しくなり玉ねぎを食べなくなる子もいます。

玉ねぎの加熱不足は離乳食の好き嫌いの元になるため、中まで透明になるまでしっかりと火を通してください。苦手な赤ちゃんには大きな玉ねぎを無理に与えず、食べやすいサイズに細かくカットした玉ねぎ料理で徐々に慣らし、少しずつ大きくしていきましょう。

野菜たっぷり和風ちゃんぽんレシピ

材料:玉ねぎ、人参、白菜などの野菜40~50g、豚肉20g、中華麺1/4玉

  1. 玉ねぎ・人参・白菜などの野菜を食べやすい大きさに切る。
  2. 豚肉を薄切りにする(余計な脂身は落とす)。
  3. 鍋にだし汁を入れてお湯で伸ばし、その中に野菜とお肉を入れて柔らかく煮る。
  4. 中華麺を入れて柔らかく煮て、最後に少量の醤油(風味付け程度)を加える。

※中華麺は食べやすい大きさに短くカットしてあげましょう。

離乳食の玉ねぎが食べられない!先輩ママのアドバイスと克服術

離乳食では玉ねぎの辛みやスジっぽい食感を嫌がり食べられない赤ちゃんもいますが、多少の好き嫌いは気にしない方が食べてくれやすくなります。

とはいえ作るママとしては好き嫌いなく色々な野菜を食べ、バランスよく栄養をとって欲しいものです。離乳食の玉ねぎ嫌いを克服した先輩ママのアドバイスを段階別に見ていきましょう。

離乳食初期(生後5、6ヶ月)の玉ねぎ克服術|アク取りや裏ごしは丁寧に

離乳食初期で玉ねぎを食べない赤ちゃんの場合、苦みや繊維の舌ざわりを嫌がりがちです。玉ねぎが嫌いというより調理方法が合わないだけのケースが多いです。初期の赤ちゃんが玉ねぎの離乳食を食べない場合は、アク取りや裏ごしなどのひと手間をプラスしてみましょう。

バナナくん
27歳

Aアクを取るひと手間で完食!

長男が離乳食を始めた時、玉ねぎを一口しか食べてくれませんでした。離乳食の本を読んでいたら、「玉ねぎを茹でる時に、アクを取る」と書いてあるのを発見しました。

次に食べさせる時に、きちんとアクを取ってから食べさせたら、見事完食!長男は繊細な味覚の持ち主だったようです。アクを取った煮汁なら野菜スープとしても利用できるので、無駄なく利用できますよ。

離乳食中期(生後7、8ヶ月)の玉ねぎ克服術|ミルクやパンとの組み合わせを試す

離乳食中期で玉ねぎを食べない赤ちゃんの場合、大きさや舌ざわり、辛さや香りを嫌がりがちです。中期になると離乳食作りに慣れてきて切り方や火加減がいい加減になりがちなので注意してください。

独特の香りや味が苦手な赤ちゃんもいるので、一品に加える量を減らし、ミルク煮や豆乳ホワイトソースをかけるなど、食べやすい味をプラスして徐々に慣らすのがおすすめです。

さむいそら
30歳

A玉ねぎはパンと相性抜群!

次女は玉ねぎ入りのお粥を食べてくれませんでした。ある時、朝食に玉ねぎ入りのパン粥を作ってみたら、パクパク食べてくれました!玉ねぎ、パン、ブロッコリーを煮て、粉ミルクを少し入れただけの簡単メニューですが、玉ねぎはお米よりパンとあわせた方が次女の好みにあったようです。

お粥ばかりでは、作る方も食べる方も飽きてしまうので、パンや麺類も取り入れて、料理のレパートリーを増やすことが大切だと感じました。

離乳食後期(生後9~11ヶ月)の玉ねぎ克服術|すり潰し肉のつなぎにして慣らす

離乳食後期に玉ねぎを食べない赤ちゃんの場合も、切り方や加熱の不十分さで食べないことがあります。赤ちゃんの中には一度嫌いになった食材は食べなくなることもあるため、加熱だけはしっかりと中心が透明になるまで行うことで、辛味・苦味をなくしてください。

玉ねぎは肉と相性がいいので手づかみ食べが始まる後期になったら、すり潰してハンバーグのつなぎにするのもおすすめです。他の食材の味で玉ねぎの風味をマスキング(覆い隠す)しながら慣らしていきましょう。

まるいつき
35歳

A離乳食の味見をしていますか?

息子も、後期になると玉ねぎが食べられなくなりました。親子丼を作る時に、玉ねぎを今まで以上に柔らかくなるまで煮てみると、嫌がらずに食べてくれました。やはり、加熱時間を長くしたことで玉ねぎの甘みがまし、食べやすくなったのだと思います。離乳食を作る時もちゃんと味見をして、確認しないといけないなと思いました。

この記事を書いたライター

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪

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