【里帰りなし出産】夫婦二人で乗り越えるための完全ガイド!メリット・デメリットと16人の体験談
里帰り出産をするか、しないかで悩んでいる方は多いでしょう。「陣痛が来たらどうしよう?」「夫と二人で産前産後の家事や赤ちゃんのお世話を乗り切れるかな?」と、実家の両親や義両親の協力なしに乗り越えられるか、色々と心配になるかと思います。
実際に出産を里帰りせずに迎えたママたちは、どのように大変な時期を乗り越えたのでしょうか。産後の身体の回復を最優先する「産褥期(さんじょくき)」を夫婦二人で乗り越えるための具体的な準備と、里帰りなしを選んだ16人のママたちの体験談をご紹介します。
里帰りなし出産のメリットとデメリット
まずは、里帰りせずに自宅で出産・産後を過ごすことのメリットとデメリットを理解しておきましょう。この選択が、夫婦にとって本当に最善かを考える際の判断材料にしてください。
里帰りしないことの主なメリット
- 夫婦の絆が深まる: 出産直後から夫が育児・家事に積極的に参加することで、新しい家族の生活リズムを夫婦で共有し、育児への意識が高まります。
- 気疲れがない: 実家や義実家での生活でありがちな、親世代との価値観の違いによるストレスや、気を遣うことによる精神的な疲労を避けることができます。
- 上の子の生活リズムを崩さない: 二人目以降の出産の場合、上の子の幼稚園や学校の生活リズムを崩さずに済みます。
- 夫婦で生活を確立できる: 退院後すぐに、自分たちのペースで育児や家事の分担を始めることができるため、新しい生活への移行がスムーズです。
里帰りしないことの主なデメリットと注意点
- 産褥期の身体的負担が大きい: 特に初産の場合、身体が回復していない産褥期に、家事と慣れない新生児のお世話を全て自分たちでこなす必要があり、ママの心身の疲労が大きくなりがちです。
- 夫の協力が不可欠: 夫が育児休暇や有給休暇を取得したり、家事を代行したりといった、全面的かつ具体的なサポートがないと乗り切ることが非常に困難になります。
- 食事の準備が大変: 食材の買い出しや毎日の食事作りが大きな負担となります。宅配サービスや作り置きなどの事前の準備が必須です。
里帰りなし出産の成功の鍵:夫婦の準備と外部サポートの活用
里帰りしないことを選んだママたちが共通して乗り越えられた要因は、事前の準備と夫婦間のしっかりしたコミュニケーション、そして外部のサポートを頼ることでした。産前産後を乗り切るための具体的なコツをご紹介します。
1夫と「産褥期の役割分担」を明確にする
里帰りなしで最も重要なのは、出産後の約6〜8週間の産褥期を「ママが身体を休ませる期間」と定め、夫が家事と育児の大部分を担うという意識を共有することです。料理、洗濯、掃除といった具体的な家事の項目ごとに、誰が、いつ、どこまで担当するのかを事前に話し合い、リスト化しておきましょう。
2食事準備の負担を減らす「宅配・作り置き」を徹底する
産後、最も負担になる家事の一つが毎日の食事準備です。体験談にもあるように、ネットスーパーの活用、冷凍保存できる惣菜やおにぎりの作り置き、食材宅配サービス(ミールキット含む)、冷凍弁当などの宅食サービスを積極的に利用しましょう。割高に感じるかもしれませんが、産褥期に無理をして体調を崩すリスクを考えれば、「お金で時間を買う」という考え方が重要です。
3自治体・民間の「産後サポート」を事前に調べる
ファミリーサポート(地域の相互援助活動)や、産後ケアサービス(産後ドゥーラ)、自治体の家事育児支援サービスなど、公的・民間のサポート制度を妊娠中に調べて登録しておきましょう。特に二人目以降の出産で上の子の世話が必要な場合や、夫のサポートが得にくい場合は、これらの外部サポートに頼ることが非常に大切です。
Q 出産にむけて里帰りしなかった理由は?夫と乗り越えたコツは?
実際に出産を里帰りなしで迎えた16人のママたちの具体的な体験談を見てみましょう。初産と二人目以降の出産では、乗り越え方に違いがあることがわかります。
Aネットスーパーに助けられました!
私は、実家から車で約1時間半の街で結婚生活を送っています。産前産後は、里帰りをせずに、結婚しているアパートで過ごしました。里帰りしなかった理由は、実家には父しかいないので、あまり手伝ってくれる人がいないと考えたからです。
産後は、食材の買い出しに苦労しましたが、インターネットスーパーなどを上手に使って乗り切りました。産後少し経てば、自分でスーパーマーケットにも行けるようになり、少し余裕も出てきました。ネットスーパーは、産褥期の食糧確保に非常に便利でした。
A一緒にいてくれた旦那に感謝☆
私が今住んでいる場所は、実家から車で約2時間ほどかかります。初めての出産で不安もありましたので、一時は里帰り出産も考えていましたが、実家の近くの産婦人科を探し回る中で、受け入れがない所や料金が高くかかるなどの問題があり、諦めることにしました。
実家にお世話になれない分、夫にかなりサポートしてもらいました。出産前に少し入院することになったのですが、仕事帰りに毎日通ってくれました。私の陣痛が始まった頃すぐに駆けつけてくれましたよ。産後も毎日子供を見に来てくれてとても嬉しかったです。何か特別なことをしてくれたわけではないですが、一緒にいてくれただけでも不安が少し和らぎました。
A近くに住む夫の実家がサポート
私たち夫婦には3人の子供がいます。暮らす家は夫の実家の近くにあり、私の実家には飛行機や電車を乗り継がなければならないほど離れています。1人目の時は結婚したばかりで、初めての出産ということもあって里帰りをしました。
それから数年、夫と義母と私の3人の家族経営で会社を切り盛りしており、二人目出産の時は会社や家族をおいて、私だけ実家でのんびり出産というわけにもいきませんでした。医療機関などもあまり整っていない土地での出産は大変不安なものがありましたが、幸い義母との関係も良好でしたし、近所に住む義姉家族の支えもあって大きな問題もなく産むことができました。産後も夫の家族に充分サポートをしてもらい、ストレスなく産前産後を過ごすことができたと思います。
A海外での高齢出産成功は夫と母のお蔭です
海外在住です。海外での高齢出産、しかも初めてのお産と言う事で、心配事は山ほどありました。本当は日本に帰って安心した環境で産みたかったのですが、彼がお仕事を長期休むこともできず、「妊娠期間・産まれてからの貴重な時間」を離れ離れで過ごすのも夫婦間・赤ちゃんにとっても良くないのでは、という話し合いの結果、里帰りしない方向になりました。
勿論彼も随分協力してくれましたし、私の母親も来てくれ、多少の不安はありましたが、無事出産することができました。色々と大変でしたが、貴重な時間を家族で一緒に過ごすことができ、この決断で良かったと確信しています!
A里帰りしなかった理由
うちには3人の子供がいます。1人目、2人目の時は里帰りをしました。しかし3人目の時には里帰りはしませんでした。というよりも、上の子たちがすでにそれぞれ小学校と幼稚園に通っていたため、その子たちの生活を第一に考え、里帰りできませんでした。
主人には出産当日に仕事を早退してもらい、その後の私の入院中には休みを取ってもらい、幼稚園の送り迎えなどもしてもらいました。産前には特に何もしてもらいませんでしたが、私が家事をしているときは、積極的に赤ちゃんに関わってもらうようにしました。
Aファミリーサポートに頼めばよかった…
私が里帰りしなかった理由は、実家が片親で実母は料理も家事もあまり得意ではなく、私と赤ちゃんのお世話は無理だと思ったからです。夫の実家も飛行機や新幹線を乗り継ぎ7時間のところでしたので、ファミリーサポートを頼もうと思いましたが、夫は「俺がやるから大丈夫」と言いうので任せました。
ところが夫は家事がろくにできず、食事は毎食コンビニ弁当、洗濯も山のように溜まり、結局母乳だったこともあり、買い出し以外の家事を自分でやりました。その結果すっかり体調を崩し、高熱が出て緊急入院。医者から「無理し過ぎ」と注意を受け、産褥期の回復に半年かかりました。2人目の時はお姑さんが1か月来てくれたおかげで、産後の回復も早くとっても楽でした。以来ファミリーサポートの方に頻繁にお願いしていますが、子育てのベテランなのでとても頼りになりますよ。
A主人のサポートのお蔭です♪
私には二人の子供がいます。第一子の出産の時には里帰りしたのですが、二人目の時は第一子が幼稚園に通っていたので、長期の欠席をさせたくなかったこと、二人目ということで多少育児にも慣れて自信もあったことなどの理由があって里帰り出産せずに頑張りました。
主人が第一子のことを積極的に面倒見てくれたので、自分の体と家事程度で負担が軽減されたこともあり無事出産できました。産後も主人が比較的色々な面でサポートしてくれたので、それほど苦に感じることなく大変な時期を乗り越えられたと思います。
A夫としっかり意思確認をしておく
私が里帰りをしなかった理由は、実母との折り合いがあまり良くなかったからです。元々あまり考えも合わないうえ、私は几帳面で妊娠中栄養などを気にしていましたが、お酒が大好きで料理嫌いな母には産前産後の大切な時期、自分や子供について頼れないと思いました。
夫とはあらかじめきちんと話し合いをして、2人で乗り切ることは決めていました。夫の会社は外国人が多く、家族のための休暇は比較的取りやすいこともとても有難かったです。夫には頻繁に感謝を伝えていましたので、とてもやる気を出してくれました。平日は私が頑張り、休日は夫が頑張る形で一番辛い時期を2人で乗り越えました。
A外国で出産したため
私が里帰り出産しなかったのは、国際結婚して夫の国に嫁いでいたからです。正直里帰りしたかったですが、私は妊婦であると同時に大学生でもあり、まだ最後の学期が残っていたので、帰るに帰れませんでした。悪阻がきつかったことや夫が海外赴任中であったこともあり、最初はかなり心細かったですが、病院の定期検診なども仲の良いクラスメートが付き添ってくれたりして、どうにか周りの支えで乗り越えました。
義理の両親にも本当に助けられました。産前よく会って話を聞いてくれたり、入院中にフルーツや私の好物を作って持ってきてくれたり。夫は出産時には帰国していたので、立会い出産でしたが、今でも夫なしでは産めなかったんじゃないかと思うくらい、精神的に支えてくれました。
Aなんとかなる
長男の時は10日間ほど里帰りしましたが、母は料理が苦手で、お昼ご飯は毎日ほっともっとのお弁当でした。次男の時も同じぐらいの期間、里帰りすることになっていましたが、内心とても憂鬱でした。次男が生まれ、1週間ほど入院している間、あまり手がかからない子だとわかり、思い切って里帰りしないことにしました。
当時2歳の長男がいましたが、買い物は宅配で済ませていましたし、どうしても足りないものは主人が会社帰りに買ってきてくれたので、外に出る必要はありませんでした。「なんとかなる」という気持ちで負担を軽減しました。
Aずっと妊婦検診で通っている病院で産みたかった
私が里帰り出産しなかった理由は、ずっと妊婦検診でかかっていた病院が、施設もしっかりしていて、どんな妊婦さんでも断らないという大きなところだったので、信頼している病院で産みたかったからです。あと私自身が結婚する前から一人暮らしで、実両親とは10年以上離れて生活していたので、たまに実家に帰ってもお客さん状態で、あまり落ち着けなくなっていたのもあります。
出産後は実母が1ヶ月ほど、手伝いに来てくれる予定ではありましたが、すぐに実母が風邪をひいてしまい、1週間ほどで実家に帰ってしまいました。実母に1週間しかいてもらえなかったのは辛かったです。実母が帰ってから、夫に家事をお願いしたら、積極的にしてくれるようになりました。新生児期のお世話に慣れない時期を乗り越えることができたのは、夫の家事の協力のおかげです。
A近所にある主人の実家と主人のサポートが、乗り切れたカギでした!
今、兵庫に住んでいます。実家は熊本で、遠方のため、里帰り出産は考えませんでした。長距離の移動が首もすわっていない赤ちゃんには大変ですし、両親ともに仕事をしていますので、日中は一人で見ることになり、里帰りをしてもあまりメリットがありませんでした。
主人の実家は車で20分ほどの距離なので、長男の時には、毎日世話をしに来てくれていました。次男の時は、実家に居座らせてもらい、長男の相手をしてもらっていたので、すごく助かりました。育児に協力的な主人なので、お風呂も入れてくれるし、抱っこもしてくれるし、ミルクもあげてもらえてと感謝しっぱなしでした。
A産前の冷凍保存や宅配食が役立ちますよ
私が里帰り出産しなかったのは、実家が遠くて飛行機の距離だったうえに母親も高齢で頼りたいけど頼れなかったからです。そのため、最初から夫と2人でがんばろうと話していました。
産後は家事をするどころではなさそうだったので、産前にお惣菜やおにぎりを作ってできるだけ冷凍しておきました。また、割高ですが宅食も頼みました。夫が休みのときには赤ちゃんを見てもらって掃除や日持ちするお惣菜作りをしました。毎日のコロコロでの掃除や簡単なお風呂掃除などは夫にお願いしました。やはり夫がきちんと協力してくれたから産前産後を乗り越えられたと思います。
A旦那の義父母が頼りになった
私の親は祖父母と暮らし、母は介護をしながら働いていたため頼れませんでした。また、私の実家は汽車で4時間の所なので、いざ出産の時は旦那が一緒に立ち会えなかったし、精神面でも旦那がいた方が励みになったので里帰りにしませんでした。
旦那の実家は車で20分の近場にあり、専業で仕事も持っていなかったのでとても頼りやすかったです。お兄さんの子供の面倒も全て義父母が見ていて、経験もあるし全てが安心して任せられました。子供が生まれてからは旦那は仕事の量をセーブしてくれて一緒に育ててくれました。私が夜中起きると旦那も気になるのか起きてくれて交代したりと助けてくれて、すごく心強く、乗り越えられたのは旦那の頑張りだと思います。
A里帰り出産をしなくて良かったこと
私が里帰り出産をしなかった理由は二つあり、母親のことをあまり好きではなく頼りたくなかったことと、夫と2人で子育てをしたかったことです。母親は週に1回程度うちに来てはいましたが、一定の距離を保つことができたことで、出産前より関係性が良くなりました。
また夫も出産直後から育児に参加をしていたため、子供の世話はなんでも出来、私が気分転換に外出することも出来ます。また夫と子供の関係性も良く、毎日仲良く遊んでいます。夫には毎日感謝の気持ちを伝えるようにし、また不安に思うことなどは小さなことでも1人で悩まず夫に相談するようにし、コミュニケーションをしっかり取るようにしています。
A旦那の協力のお陰で乗り越えられました
私も旦那も共に両親が現役ということで、里帰り出産という選択肢はもともとありませんでした。出産後周りが両親や義両親から育児について口出しされたり、何度も孫に会いに来て困っているという話を聞いて、余計な気をつかわずに自分達の好きなように出来るという点では里帰りできなくて良かったのかなとも思います。
旦那は朝早く帰りも遅いのですが、それでも夜中に疲れきって我が子の泣き声にも気づかず、寝ている私を起こしてくれたり、代わりにオムツだけ替えてくれたり、どうしても私が起きない時は抱っこで寝かしつけるということをしてくれたので、本当に助かっていました。何も言わなくても育児の本を読んだり周りから聞いたりして、何でも自分からやろうとしてくれたので本当に助かりました。



