単身赴任が子どもに与える影響・先輩ママの経験&対策5つ
突然パパに転勤の辞令!子どものことを考えたら、家族いっしょがいいのか単身赴任で転園・転校なしが良いのか、悩んでしまいますよね。子どものことだけじゃなくママにとっても、単身赴任してもらう方が良いのか悪いのか、今後の夫婦関係に不安を感じる人も多いのでは?
そこで、単身赴任が子どもやママにとってどんな影響を与えるのか、先輩ママの経験も含めながら考え、また単身赴任しても家族関係を良好に保つコツをいっしょに考えていきましょう。
子どもがいる家庭の単身赴任のメリットデメリットについて
自分のペースで生活できる
例えば、仕事で遅くなったり飲み会で午前様だったりするパパの帰りを待つことをしなくて良いので、ママは自分のペースで生活することができます。「子どもが寝た後はママのリフレッシュタイム」というのが単身赴任中の家庭ではお決まりになっているようですよ。
ライフプランが立てやすい
子どもの転園や転校を考えなくてすむので、これからの進学先などのライフプランが立てやすいというメリットがあります。進学には経済的なことも関わってきますから、早めに将来の見通しが立っていると安心ですよね。
離れているからこそのありがたみ
当たり前のようにそばにいたパパと、離れてみて初めてパパがいたことへのありがたみを感じることでしょう。夫婦としても、たまに会うことで新鮮な気持ちになりますよね。また、面と向かって伝えられないことも、この機会に電話やメールで伝えてみると家族の親密度がアップしますよ。
子どもが情緒不安定になることも
パパがいないことで生活環境も変わり情緒不安定になるため、吃音などの発達障害が現れる子どももいます。もっと年齢の高い子になれば、パパがいないことがきっかけで反抗期になる子もいるかもしれません。いずれにせよ、パパ不在は子どもの心に変化を及ぼすことは否めません。
頼りになるのは自分だけ
単身赴任中は子どものことで困ったとき、すぐに相談したくてもパパがいない…というのは大きな不安要素となります。「パパが単身赴任中は子どものことも家のことも自分でなんとかしなきゃ…」とママが一人で育児を抱えこむ場合があります。たった一人で育児をしなければならないと、そのストレスは計り知れません。ママのストレスは子どもにも伝わってしまいます。
また、働くママの場合は、今まで家事や育児などパパと分担していたことを一人でこなさなければならなくなり、仕事との両立が難しいと感じる人が多いようです。パパがいないことで、精神的にも身体的にも追い込まれてしまうのです。
父親の居場所がなくなる
たまにしか帰省できない場合、家族はパパのいない生活に慣れきってしまいます。突然現れたパパにどう接したらいいかわからない子どもも多く、パパの方も居心地の悪さを感じてしまいます。
経済的な負担が大きい
何といっても単身赴任の初期費用(引越費用や家電品購入費)、二重生活や帰省費などでかかる経済的負担は大きいものです。単身赴任の期間にもよりますが、家族みんなで引越していっしょに住む方が費用もかからないこともあります。
単身赴任を選んだ先輩ママの理由とは?
A新しい世界に踏み込めない
子どもが一歳にもなっていない頃、夫に転勤の辞令が下りました。子どもが小さいうちは家族一緒が良いと思い、そのとき一度だけ夫の転勤に付いて行ったのです。しかし、子どもが小さいと頻繁に外に出ることもできないため、なかなか地域に馴染めないことも。夫は転勤しても会社という同じグループに属していることに変わりはないけれど、私は引越によってまったく別の社会に入った気がして、居場所がないと感じました。
この歳になって新しい世界に踏み込むにはかなりの勇気が必要です。結局友人もできず話を聞いてくれる人もなく、毎日暗い気持ちで過ごしていました。そんな私の精神状態は子どもにも影響し、夜泣きにも悩まされる日々。これを教訓に、次の転勤からは夫に単身赴任で行ってもらっています。
A子どもが小学校に上がったら
夫は頻繁に転勤のある仕事。毎回夫の転勤に付き合っていた私は、回を重ねるごとに引越にも慣れてきましたが、一つの場所に長くいられないことで、地に足が付いていないような感じでした。「ここ!」という気に入った場所もなかったので、ずっと転勤に付いて行ってもいいかなぁと思っていましたが、長女が幼稚園年長のときのママ友に、小学校受験のことをあれこれ聞くうちに、地域によって教育方針や、教育環境の整い方が全然違うことを知りました。
私は自分の実家の地域性や教育環境がすごく良いと感じていたので、長女の小学校入学を機に、実家の近くにマイホームを構え、それから夫は単身赴任を選んでいます。私はようやく地に足が付き、長女の中学受験のための環境を整えているところです。
A頼れる人が近くにいることが一番
子どもの入学を機に、夫に単身赴任してもらう人も多いですが、ウチの場合も同じです。子どもの転校による環境の変化から受ける負担はかなりのものだと思います。そして自分も・・・。私は、子どもが幼稚園の頃からのママ友と離れたくなかったのです。小学校に上がってからだと、親が行事で出ていく機会が減って、ママ友がなかなかできないと聞きました。
近くに私や夫の実家はなく、「遠くの親類より近くの他人」というように、頼れる人はママ友だけだったので、この関係を大切にしたいと考えたのです。夫も仕事人間なので、いっしょに住んでいても頼りにできないことが多いし、ママ友がいてくれるおかげで安心して過ごせています。
単身赴任を子どもと乗り越える5つのポイント
1パパとのコミュニケーションを大切にする
一番理想の形としては、パパが単身赴任先から頻繁に帰省し、週末くらいは家族水入らずの時間を過ごせると良いのですが、金銭的にもそれは難しいことです。その会えない分、家族でいろいろなことを伝え合いましょう。
その日のたあいもない出来事やちょっとした子どもの成長、嬉しかったこと、悲しかったこと、悩んでいることなど毎日伝え合うことが大切です。定期便のように毎日同じ時間に電話するように決めておくのも良いですし、現代ならではのコミュニケーション手段としてメールやLINEなどでこまめに連絡を取り合うのも良いでしょう。
家族のコミュニケーションが豊かになるコンピューターツール
・コミュニケーションツール・・・LINEやスカイプなどがおススメです。LINEをパソコンで使えるようにするとお互いの顔を見て話せるので、幼い子どもにとっては安心感もあります。
・オンラインメモツール・・・Evernoteを使って夫婦間の情報を共有すると良いです。相談したいこと、いっしょにおでかけしたい場所などを夫婦でお互いにメモしましょう。
2常にパパの存在をアピール
子どもに、「今度パパが帰ってきたときにこれで遊ぼうね。」「(うれしかったことやびっくりしたことなどを)パパに教えてあげようね。」など、パパの存在を実感できるような声かけをしましょう。パパの存在を実感できることで離れていても心が繋がっていると思えるはずです。
3パパは家族のために頑張っていることを伝える
「パパが単身赴任で寂しいのは○○ちゃんだけじゃないよ。パパも同じだよ。」「パパは寂しくても家族のために頑張ってくれているよ。」ということを子どもに伝えましょう。
パパが家にいる場合でも、家事や育児をしているママの方が子どもから見たら「自分のために頑張ってくれている」と伝わりやすいです。でも、パパが仕事を頑張っているからこそ、今の不自由ない生活があるということを子どもにわかってもらうことが大切なのです。
4パパが帰省したときはスキンシップで埋め合わせ
日頃の分も取り戻せるくらい、大袈裟なくらいのスキンシップを心がけましょう。スキンシップは子どもにとっては何よりの不安解消になります。思いっきりキスしてあげたり抱きしめてあげたりして愛情の充電をしてあげると良いですね。
5夫婦ともに感謝の気持ちを忘れない
お互いを頼りにできない分、何かと不満も出てくると思いますが、お互いに感謝の気持ちを忘れてはいけません。パパは仕事をしながら洗濯や身の回りのことを自分で頑張っているし、ママはたった一人で子育てを頑張っています。お互いを思いやることで、「自分も頑張れる!」と思えると良いですね。