恵方巻きの食べ方~ご利益がある恵方巻きをいただきましょう
お正月が過ぎると、つぎは節分の準備ですね。節分と言えば、豆まきと恵方巻き!という家がほとんどだと思いますが、恵方巻きが定着したのはここ最近の事です。恵方巻きはいろんな具材が入っておいしい上に、毎年「今年の方角は○○」とテレビやお店で見かけて、縁起がよさそうだからと、ついつい買ってしまいます。
しかし、恵方巻きの正しい食べ方や、恵方巻きの由来など、知られていない事がたくさんあります。そもそも、今年の方角って誰が決めているの?と素朴な疑問も含め、恵方巻きについてご紹介します。恵方巻きのルーツや正しい食べ方を知ることで、より多くのご利益を得られたらうれしいですよね。
恵方巻きってなに
関西の方にはおなじみかも知れませんが、最近では全国的に定着してきて、「恵方巻きって何?」と今更聞けない雰囲気ですよね。恵方巻きとは、節分に食べると縁起がよいとされている太巻きの事です。その年によって太巻きを食べる向きが決まっており、その方角を向いて太巻きを食べるのが恵方巻きです。
恵方巻きはいつ食べる
恵方巻きは節分の日に食べます。節分というと本来は年に4回ありますが、一般的に2月の節分に恵方巻きを食べるというのが定着していますね。もし、まだ恵方巻きを食べたことがないのなら、2月の節分の時に、恵方巻きを食べてみてはいかがでしょう。
正しい恵方巻きの食べ方
恵方巻きの食べ方と言えば、「今年の方角」を向いて食べるという事を知っている人も多いと思います。しかし、恵方巻きにはあまり知られていない食べ方のルールもあるのです。ここでは、恵方巻きの正しい食べ方についてご紹介します。正しい食べ方を知っているといないとでは、ご利益が全然違うかもしれませんよ。
恵方を向く
恵方を向いて食べるなんて常識でしょ!と思った人も多いかもしれませんね。そう、恵方巻きを食べる時に「恵方を向く」ことは、基本中の基本といっても過言ではありません。食べる時は、今年の恵方を確認してスタンバイしましょう。また、食べている間はなるべくよそ見をせず、その方角だけをしっかり見つめて食べましょう。
ガブッと一本丸かぶり
恵方巻はガブっと一本丸かぶりしましょう。お行儀が悪いし食べにくいからと一口サイズに切ってしまうと、ご縁も切れてしまいます。よりご利益を得るためにも、思いきって丸かぶりすることが大事です。また、作る際に両端をきれいに切りそろえるのもあまりよくありません。もし、具材をそろえたいならお寿司を巻く前に具材をきちんとそろえて並べましょう。
しゃべってはいけない
ペチャクチャと話しながら食べていては、せっかくのご利益も逃げてしまいます。恵方巻きを食べる時は、とにかくしゃべらず、もくもくと食べましょう。家族全員が同じ方向を向いて、もくもくと恵方巻きを食べる姿は面白そうですね。
ただし、沈黙を守るのは難しい事です。恵方巻きを食べきる前に、沈黙に耐えられない誰かが「プーッ」と笑い出してしまう可能性があります。しかも、その可能性は限りなく高いのです。恵方巻きをもくもくと食べるのは忍耐が必要と心得てください。
お願い事をする
忘れてはいけないのが、しっかりとお願い事をする事です。ついつい食べるのに夢中になりすぎて、お願い事をし忘れた!なんて事にならないように、あらかじめお願い事を決めておきましょう。恵方巻を食べている間は、心の中でしっかりお願いし、ご利益をゲットしましょう。
途中で休まない
恵方巻きを一本丸かぶりするのって結構大変です。あごが疲れてくるし、口の中もいっぱいになるし、途中で休みたくなる気持ちはとってもよく分かります。しかし、途中で休んでしまうとご利益が逃げてしまうと言われています。ご利益が逃げてしまっては大変。お願い事を心で祈りながら、とにかく一気に食べましょう。子供の分は、丸かぶりしやすいように細めの恵方巻きを準備してあげるといいかもしれません。
ところで恵方巻きの恵方ってなに
今まで何気なく恵方巻きと呼んでいましたが、そもそも「恵方」って何だかご存じですか。恵方とは、「歳徳神」(としとくじん)という神様のいる方向の事をさします。歳徳神は、幸せや金運を司る神様で昔から親しまれている神様です。
恵方の決め方
毎年、節分の時期になると、テレビやお店で「今年の方角は○○」と大々的にうたっています。ですが、今年はどの方角かどうやって決めているのかご存じですか。偉い人が占い的なものでなんとなく決めていると思っていませんか。しかし、恵方は来年以降もすべて決まっています。恵方を決めるポイントは「十干」(じっかん)です。10日を一区切りとした中国発祥の十干という暦をもとにして恵方が決められているのです。ちなみに恵方は、東北東、西南西、南南東、北北西の4つの方角しかありません。
恵方
今後の恵方がすでに決まっているなんて、なんだか不思議な感じがします。せっかくなので、10年先までの恵方をチェックしてみましょう。
2017年「北北西」
2018年「南南東」
2019年「東北東」
2020年「西南西」
2021年「南南東」
2022年「北北西」
2023年「南南東」
2024年「東北東」
2025年「西南西」
2026年「南南東」
2027年「北北西」
恵方巻きの具材は7つ
今や、いろんな種類の恵方巻がありますが、定番の恵方巻きに入っている具材は7種類あります。これは縁起がよいとされる七福神にちなんだものです。7種類なら特に具材は決まっていませんが、縁起がよいとされる、しいたけ・うなぎ・かんぴょう・えび・出し巻き卵・でんぶ・きゅうりが定番の具材です。他にもサーモンやまぐろ、ツナやレタスなど、お子さんが喜ぶオリジナルの恵方巻きを作るのもいいかもしれませんね。
恵方巻きはどうやって広まった
大正初期から大阪で海苔巻きを恵方に向かって食べるという文化はありましたが、全国的に恵方巻きの文化が定着したのは最近の事なんです。1989年広島のセブンイレブンで「恵方巻き」という名前で初めて販売された事をきっかけに、全国的に恵方巻きの文化が広まりました。節分に恵方巻きを食べるという風習がここまで定着したのは、セブンイレブンの大きな功績ですね。
恵方巻きの日はママが喜びます
なんでママが喜ぶかというと…。1本でお腹いっぱいになるので、食事の支度が簡単になるからです。色々おかずがなくても、結構なボリュームがあるので1本で大満足。恵方巻きは主婦の強い味方なのです。また、パパや子供が好きな具材を入れてあげると、きっと喜んでくれる事間違いなし。ママの株も上がります。
恵方巻きはどんどん進化している
今や、恵方巻きはどんどん進化しています。定番のものから、サーモンやまぐろなどの海鮮がメインの恵方巻きや、サンドイッチやロールケーキ、クッキー、大福などスウィーツ恵方巻きなんかも出てきています。縁起ものだからと型にはまらず、好きなものをどんどん取り入れられるのも恵方巻きの人気の秘密かもしれませんね。
恵方巻き作りに便利なグッズ
恵方巻きについていろいろ知ってくると、ただ買うのも味気なく感じてきませんか。せっかくなので、我が家オリジナルの恵方巻きにチャレンジしたくなってきますよね。手作りなら、自分の好きなものを入れる事ができますし、具材やレシピによっては気になるカロリーだって抑えられます。そんな恵方巻きを手作りするときに便利なグッズをご紹介します。ぜひ、チェックしてみてください。
すしらんど 恵方巻き型
曙産業
550円+税
型にご飯と具材を入れて、ギュッと蓋を押すだけできれいな太巻きの完成。ごはんがくっつきにくい、ダブルエンボス加工が施されているので、初心者でも安心して巻きずしが作れます。太巻きを自分で作りたいけど、うまく巻けないかもとちょっと自信のないあなたでも、きっと上手に作れます。
寿司桶蓋付き 一尺
志水木材産業株式会社
6372円+税
恵方巻きに限らず、お寿司と言えば酢飯が命ですよね。おいしいすし飯を作るには寿司桶が欠かせません。寿司桶は水分を吸ってくれるほか、香りもいいし、風情もありますよね。こちらの寿司桶は厳選した材料で、職人が心を込めて作っています。試してみる価値ありの一品です。
シリコンまきまき
タイガークラウン
2000円+税
シリコン製の巻きすなので、くっつきにくいのが特徴。太巻きやだし巻き卵だけじゃなくて、ロールケーキもまけちゃう優れもの。お寿司からお菓子まで幅広く使えるのでとっても便利です。
節分にやる事
節分にやる事といえば、恵方巻きを食べる事だけじゃありません。そもそも節分とは季節の変り目の事です。季節の変り目は邪気が入ってくるという言い伝えから、邪気を払うための習わしが行われてきました。恵方巻き以外の節分の行事についてもチェックしておきましょう。
豆まきをする
「鬼は~外!福は~内!」と小さい頃、家中に豆をまいた記憶がありますが、最近では後かたづけが大変だからとやらない家も増えてきました。豆には生命力と魔除けの力がある事と、「魔目」という語呂合わせから、鬼の目をつぶし邪気を払い、一年間無病息災でいられるという意味があります。今年は家族の健康を祈って、豆まきを復活させてもいいかもしれませんね。
柊鰯(ひいらぎいわし)を飾る
柊鰯とは、焼いた鰯の頭に柊の枝を刺したものです。最近はあまり見かけなくなりましたが、節分の魔除けとしては定番の魔除けアイテムでした。鰯を焼いた時の匂いと煙が鬼を遠ざけるという事と、柊のトゲトゲした葉が鬼の目を刺すという事をあわせて、魔除けとして玄関などに飾られてきました。今も地域によっては、節分と言えば柊鰯!という所があります。
神社で厄除けをする
厄除けと節分はなかなか結びつかないかもしれませんね。しかし、旧暦でいうと今の節分にあたる日がいわゆるお正月とされており、新年を迎えるにあたって厄除けをしておくのはとっても理にかなっているのです。厄年の人が家族にいる場合は、みんなで厄除けをしてもらい、気持ちよく年神様をお迎えしましょう。