必要な甘えと不必要な甘えを区別!子供を自立させるポイント
将来的には自立した子になって欲しいと願いつつも、いつまでも赤ちゃん時代のようにべったりと子供の面倒を見ていては、子供の成長は促せませんよね。
子供が自立するには、たとえ失敗すると分かっていても時には子供に判断を任せて、その行動をあたたかく見守るということも大切です。
親としてよかれと思ってやっていることが、知らないうちに子供が自立する機会を奪っているのかもしれません。今回は、子供の自立を促すために親が見守るべき場面について解説していきます。
甘やかし過ぎてない?親が見守るべきシチュエーション7つ
毎日のお世話の中、ふとした場面での「やってあげる」の積み重ねが、子供の自立を妨げる原因となっているかもしれません。つい手を出したくなっても、少しずつ子供に任せて見守る機会を増やしましょう。
1服の着替え/靴を履く
1歳半~2歳頃からは「自分でやりたい!」という気持ちが芽生え、自然と身の回りのことを自分でやろうとします。「服は前後反対、ズボンは片側に両足をつっこんで、靴は左右逆…。」など、全然上手にできなくてもまずは自分でやらせてあげましょう。
いつも母親が服を着せていると「小学生になっても自分で靴下が履けない…。」なんて困った状況に陥るケースもあります。
そのうち上手くできなくて癇癪を起こすかもしれませんが、とことんやらせてみることで少しずつ上手にできるようになります。
2服の準備/片付け
いつも子供が着る服を選んであげることが日課になっていませんか?
自分で選んだ服を着ることも、自信や自立心を育てます。たとえ全身ピンクの組み合わせになっていても、そこは見守って、季節に合った服を着ているかのみをチェックしてあげましょう。
さらに、着替えた後の服を洗濯にかごに入れる所までを一連の流れにして習慣にしましょう。脱いだ靴下も洗濯かごへ、制服はハンガーにかけるなど具体的な片付けの方法を教えて、子供が自分でできるように上手く手助けしてあげられると良いですね。
3おもちゃの片付け
自分でやった方が早いしキレイだからと、子供のおもちゃはついつい親が片付けてしまいがちですが、自分で出したおもちゃは自分で片付ける習慣をつけましょう。
遊んだ後は片付けの時間をもうけて、ママも一緒になってお片づけをしましょう。「ブロックはこの箱、線路はこの箱、ぬいぐるみはこの棚に入れる」など、おもちゃの定位置が決まっていると、子供でも片付けやすくなりますよ。
4園や学校の準備
かばんから配布されたプリントを出し、使った給食袋は洗濯かごへ持って行き、新しい給食ナプキンと箸箱をかばんに入れるなど、4歳になったら自分の持ち物を自分で管理する練習を始めましょう。
また、小学生であれば時間割や宿題など明日の持ち物の準備をするなど、根気よくやり方と流れを教えてあげましょう。最初は難しくても、繰り返すことでだんだんと習慣付いてくるようになります。
5兄弟げんか
年の近い兄弟がいると毎日のように喧嘩をするものですよね。「やめなさい!」と止めたくなりますが、お互いに怪我をするような喧嘩でなければすぐに仲裁には入らず、ぐっと我慢しましょう。
自分で考え謝ったり許したり、気持ちに整理をつけたりと、兄弟げんかは自立心が成長するチャンスになります。お子さんが助けを求めた時は「どうしたの?」と真面目に話を聞いてあげましょう。
6寝る前の準備
自宅はホテルや旅館ではありません。毎日、寝る前にママが布団を敷いて寝る準備をしてあげているなら、今夜からは子供にも布団を敷くのを手伝わせてみましょう。
布団の両端を二人で持ち、キレイに敷く習慣を地道に身に付けさせていきましょう。
7子供の忘れ物
教科書や筆箱など子供が忘れ物をしてしまったとき、気付いたらすぐに「届けてあげなくちゃ!」と焦ってしまいますよね。
でも、こんなシチュエーションも子供の自立を促す重要な場面となり得る場合があります。
「今日、教科書忘れちゃったから一緒に見せてくれる?」と隣の席の子にお願いするなど、自分の力でどうにかする行動をとるようになります。また、一度忘れて痛い思いをすることで、前日の持ち物チェックを意識的に行う習慣がつくようになるかもしれません。
甘えさせるべき場面を見極めるには?
甘やかしは自立心や意欲を育てる妨げになってしまいますが、子供が自立していくには、親に十分甘えて安心と自信と信頼の基礎を築くことが大切です。
では、見守るべき場面と甘えさせるべき場面の見極め方をチェックしていきましょう。
甘やかしになる場面
「お菓子が食べたい」「おもちゃが欲しい」といった金銭がからむ子供の要求に全て応えることは甘やかしとなります。
食べていいお菓子の量や、おもちゃは誕生日だけといった家庭のルールを決め、それ以上の要求は「約束だから」と毅然とした態度で断りましょう。
また、子供の服のボタンをサッサと留めてしまう、「自分で食べさせると落としてベタベタにしちゃうから…。」と親が全てスプーンで食べさせてしまうなど、子供ができること・自分からやりたがっていることを親の都合で先回りしてやってしまうことも甘やかしとなります。親の過保護は子供の意欲の芽を摘んでしまう可能性も…。
「やってあげる」よりも「やり方を教えてあげる」ことが子供の自立や成長を促す重要なポイントです。ママ側にも忍耐力が必要となりますが、優しく見守ってあげてくださいね。
甘えさせるべき場面
いつもは自分でご飯が食べられるのに、「ママ食べさせて」と言ったり、いつもは自分で着替えられるのに「着替えさせて」と言ったりと、いつもは1人できていることを「手伝って」と言ってきた時は子供が甘えたいというサインかもしれません。
「かまって欲しい」「抱っこして欲しい」「ひざの上に座りたい」など、子供からの気持ちを訴える要求は、自立するために必要な甘えです。子供から要求されたら、できるだけ甘えさせてあげましょう。
焦って自立させようとしないことも大切
親が焦って早く自立させようと思っても、子供の能力を超えた親の要求は子供を追い詰めてしまいます。子供が自立するには親の意識改革だけではなく、子供自身の意欲も必要なのです。
「自立させよう」と強く意識するよりも、時には「甘えたいだけ甘えていいよ」というスタンスで子供を受け入れてあげることができれば、いつか子供は自然に自立していきます。
甘えと甘やかしの違いを理解して、自立を焦らず、まずは十分に子供が望むだけ甘えさせてあげましょう。
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