一人っ子の15の特徴!きょうだいのいない子供に多い性格とは?
一人っ子の特徴といえば、「わがまま」と思い浮かべる人も多いでしょう。一人っ子の親としては苦労しそうで心配になります。
「兄弟姉妹がいない=競争相手がいない」環境で育った一人っ子の子供の場合、15の特徴がみられると言われていますが、性格は生まれ持ったDNAのみで形成されず、環境から大きな影響を受けることが明らかになっているためネガティブな見方をする必要はありません。
親はリフレーミングで子供の特徴をポジティブに捉えると共に、一人っ子の特徴を理解し、その子に必要と思われる好ましい環境づくりをすればよいのです。
1わがまま
一人っ子の特徴と聞かれて「わがまま」と答える人は多く、実際に子供の頃から“わがまま”になりがちな環境で育つ子も多いです。
定着したイメージとなっているため、大人になって「性格が変わったよね」と驚かれることも。
一人っ子は家庭内に競争相手がいないので、確かに兄弟がいる人より欲しい物をすぐ手に入れやすい環境で育つ子が多いです。
また兄弟がいる人からすると「我慢を知らない」という印象が強いのですが、家庭環境や子供の気質によっては幼い頃から我慢の経験が多く、わがままではないのに“わがまま”と決めつけられる一人っ子もいます。
2競争心がなく争いが苦手
兄弟がいない環境で育つ一人っ子は、生まれた時から家庭内に競争相手がいません。母親はもとより、おもちゃの取り合いやおやつ争奪戦などの経験もなし。
このように生まれた時から子供同士で本気でぶつかり合う経験が乏しいため、一人っ子は争いが苦手な傾向があり、競争してまで何かを手に入れる欲求が乏しい傾向があります。
3協調性がなくマイペース
一人っ子は良くも悪くもマイペースで協調性がないと言われ、特に入学前の小さな子供は目についたおやつを分け合わず全て食べてしまうなど相手への配慮が欠けてしまいがちです
ちなみに長男長女も下の子が生まれるまでは一人っ子なのでマイペースと言われていますが、一人っ子の場合は長男長女と異なり子供同士で助け合いや協力をする経験が乏しいです。
そのため一人っ子の特徴として「協調性がない」と言う人もいますが、相手が困っていたら助け、自分が困っていたら助けを求める経験の不足は、将来的に家庭内や集団生活で学べるため、協調性のある子ももちろんいます。
4一人遊びがかなり好き
一人っ子は友達との遊びももちろん好きですが、一人遊びもかなり得意です。小さい頃はママやパパと一緒に遊びたがりますが、成長するにつれて自然に一人の時間や世界で過ごす時間が増えます。
パパやママから見ると「一人で遊んで寂しくないのかな?」と心配になるかもしれませんが、子供自身は一人遊びに夢中なのでそっとしておいてあげましょう。
あまりにも心配で「おでかけしようか?」と声をかけたのに「今、遊んでるの!」と言われることも。本人が寂しくなったり出掛けたくなったりすれば、自分から声をかけてくるので大丈夫です。
5打たれ弱く依存心が強い
一人っ子の家庭では子供が少ないぶん目が行き届くので親が子供の問題に先回りしがち。そのため挑戦や失敗、リカバリーの経験が不足して、打たれ弱く依存心の強い特徴を持つ傾向があります。
例えばアスレチックなどで登れたはしごを降りられなくなった時、小さな弟妹がいる家庭では親が下の子から目を離せないため上の子に降り方を教えて自分で降りさせようとします。
ところが一人っ子の家庭では多くの親が手を差し伸べて助けるでしょうし、子供も親が故意に助けなければ「なぜ助けてくれないの?」と見放された寂しさを感じやすいです。
6空気がよめない
一人っ子は家庭内でマイペースに物事を進められます。家族はその子を中心に生活することになりがちで、家庭内では常に自分が主役の生活。
そのため空気を読む機会も少なく自分のペースで生活しても何も言われませんし、特に子供同士では日頃から兄弟と協調して生活しなければならない子供達よりも空気を読むのが苦手な傾向があります。
7大らかでおっとりしている
一人っ子は生まれた時から急かされる経験が少ないため、大らかでゆったりとした特徴を持ち、他人に対しても急かさない傾向があります。
ただし「一人っ子=時間にルーズ」ではありません。慌てる必要がない時は自分のペースでいきたいと思って行動するだけ。ちなみに長男長女も大らかでおっとりした特徴を持つ子が多いと言われています。
一人っ子の男の子のおっとりした雰囲気は女の子に安心感を与えますし、親しみやすさを感じさせるため女友達が多い子もいます。
8親孝行で責任感が強い
一人っ子の特徴として、高校生くらいの早い時期から「将来自分が両親の面倒を見なければいけない!」という責任感を持ちやすいとも言われています。
これも長男長女と同じですが、特に一人っ子は親が子供にたっぷり向き合えるため、親子関係が充実するからだろうとも言われています。
兄弟がいれば自分が失敗しても誰かがフォローしてくれますが、一人だとそうはいきません。そのため「自分がしっかりしなければ」と早くから考えるようになり、責任感も強くなりやすいです。
9年長者との付き合いが上手い
一人っ子の特徴として、同学年より大人や先輩との付き合いが上手い傾向があり、緊張せず自然に接することができます。
生まれた時から大人とばかり接しているため、年長者に気に入られる振る舞いを体得していて、年長者に素直に従い食って掛かる生意気な態度はしません。
10自己肯定感が高くコンプレックスが少ない
自己肯定感が高いのも一人っ子の特徴のひとつ。自己肯定感はありのままの自分を他人に褒められるなどで高まりますが、生まれた時から両親にとって唯一の子供なので褒められる経験が豊富。
兄弟がいないため比較される経験も少ないのも、一人っ子の特徴に自己肯定感が高くコンプレックスの少なさが上がる理由でしょう。
11年齢不相応に大人っぽくて子供らしくない
一人っ子の特徴には年齢不相応の大人っぽさもあげられ、まだ子供なのに子供らしくない言動が見られます。
赤ちゃんの時から大人に囲まれて育つため、一人っ子は早くから大人の言動や価値観に無意識にマネて振る舞いを身に着けていきます。
また子供らしい駄々やかんしゃく、ふて腐れなどの言動は自分の意に沿わない刺激から起こります。一人っ子は兄弟がいないため、日頃から子供らしい振舞いをする必要性がそれほどないのです。
12金銭間隔が他の子と違う
一人っ子は両親に養育費の全てを注いでもらえるため、金銭感覚が他の子に比べて贅沢な傾向があります。
例えば兄弟がいる子は買ってもらえない高価なおもちゃを買ってもらえたり、海外旅行に頻繁に連れて行ってもらえたり。
幼稚園入園後から徐々に友達と遊ぶ機会が増えるため、学年が上がるほど一人っ子のリッチな金銭感覚に周囲が気づきます。
13八方美人?世渡り上手?
一人っ子は「八方美人だ」と特徴を指摘されることもあります。子供の頃は友達に誘われるとすぐOKしてしまい、約束がバッティングする等のトラブル起こりがちなのです。
親がトラブルの度に正しい対応を教えることで一人っ子の八方美人が一転し、誰にでも優しく誰からも愛される世渡り上手へとその特徴を上手に変化させられます。
14指示されるまで動かない
指示されるまで動かないのは一人っ子に限らず子供全般にみられる特徴です。子供は先の見通しが立たないためある程度の年齢までは仕方がないのですが、一人っ子の場合は少し長引く傾向があります。
入園後は出発の準備など朝は特に慌ただしいのにのんびり。そのため親が口と手を出し、されるがままに身を任せる一人っ子が多いです。
一人っ子の指示待ちは元来のおっとりしたマイペースさにプラスして、親の過保護過干渉が原因となりがちです。
15空想好き
一人っ子の特徴としては空想好きもあげられます。子供の頃は一人っ子や長男長女の方が「空想の友達」とも呼ばれるイマジナリーフレンドを持ちやすいと言われています。
これは一人っ子や長男長女の方が一人遊びをする時間が多く持てるためですが、否定的に捉える必要はありません。
空想力が育つことで一人っ子は目の前にいない相手と会話や、相手の立場に立った疑似体験ができるため、思いやりや対人能力を鍛えられます。
一人っ子の特徴を生かした育て方!不足は環境作りで補える
一人っ子の特徴は家庭内での子供や大人との触れ合いのバランスが兄弟のいる家庭と異なる点や金銭面の違いで身に付きます。
けれど一人っ子だからこそ親はその子のために不足する環境を整える余裕があります。
一人っ子がわがままにならないために教えたいことは色々とありますが、心配な場合はまずマイナスにとられがちな一人っ子の特徴が身に着く前に環境作りをしましょう。
すでに気になる一人っ子の特徴が身に付いていても、今から環境を変えて積ませる経験は人格形成のプラスになります。
友達親子になって気持ちのぶつかり合いを体験させる
最近の一人っ子の親は上から目線ではなく、まるで友達のように子供と無邪気に遊び関わるママが増えてきました。なんでも先回りしたり譲ったりしない横並びの関係です。
家庭内に兄弟がいない、いとこなどの親戚や幼馴染などの子供との頻繁な付き合いがない一人っ子の場合は、親が奪い合いやぶつかり合い、本気で遊べばおいのです。
パパが適任の家庭が多いのです、片親の一人っ子でママだけの場合はママがその役を行いましょう。マーミーに寄せられた片親の一人っ子体験談からも、母親が子供に良い影響を与えているとわかります。
子供が助けを求める前に先回りして手出し口出しをしない
一人っ子だと親が手出し口出しをしがちですが、親が先回りすると失敗や挑戦、リカバリーの経験が乏しくなります。
一人っ子で専業主婦やパートの家庭だと子供の様子に目が行きやすいのですが、子供自身が親に助けを求めるまで失敗すると分かっていても手出し口出しを控えて失敗させてあげましょう。
小さな子供のうちは競争心が乏しい一人っ子でも、成長と共に経験を重ねると頑張りが上手くいかない悔しさなども覚え、競争心が芽生えやすくなります。
一人遊びの時間を大切にして!ただしお手伝いはさせよう
一人っ子は対人関係のトラブルが苦手なので、友達に言いたいことをはっきり言えずモヤモヤして気楽な一人遊びを好む傾向もあります。
一人遊びは一人っ子のストレス解消手段であると共に、相手の立場を想像して思いやる協調性を生む源となるため、子供の意志を尊重してできるだけ好きにさせてあげましょう。
ただし一人遊びが忙しいからと手伝いをさせないのは良くありません。最初は簡単なことからでよいので手伝いをさせ、人の役に立つ喜びも体験させましょう。
空気を読めない時は声掛けを!
一人っ子と遊んでいる時に場の空気を読めない言動をしたら指摘しましょう。「子供だからしょうがない」と流してしまうと、一人っ子の場合はなかなか自分の状況に気づけません。
ただしソフトなIメッセージで伝えると、コニュニケーション能力を高められます。例えば「ママは違うと思う」「そんな風に言われると悲しくなる」など、自分はどう思ったかを素直に伝える声掛けがおすすめです。
一人っ子の特徴は長所?短所?真逆になることも…!?
同じ一人っ子でも実は特徴が真逆の子がいます。子供の気質(持って生まれた性格)もありますが、いい意味でも悪い意味でも育つ環境が大きく影響します。
一人っ子がメリットになるかデメリットになるかは考え方次第。兄弟のいる子供より必ずしも恵まれた環境とは限りません。
一人っ子でも親がかまってあげられない環境であれば甘えたくても甘えられませんし、両親が不仲なため家庭内の雰囲気を察して誰よりも空気が読める子供に成長する子もいます。一人っ子の特徴をうのみにして偏見を持たないように注意しましょう。
子育て4コマ漫画:一人っ子の特徴とは?我が家は夫が大活躍!
永岡さくら(saku)さんの子育て4コマ漫画のように、パパがたまにはガキ夫風に接するのも一人っ子が兄弟のいる家庭の子供の気持ちを体験し、ワガママと指摘されがちな特徴を変えていけるいい方法です。
父親の役割はお金を稼ぐ以外にも色々あり、その中の一つに社会を初めに体験させる窓口のような役割があります。
兄弟役なら無理なく取り組みやすいので、親としての縦の関わりにこだわらず、横の関係で一人っ子に兄弟のいる家庭の子供の疑似体験をさせてみては?