父親の役割とは母親の代理?妊娠中~幼児期学童期にすべきこと
子育てにおける父親の役割とは、どのようなものか知っていますか?近年では、日本でも子育てや家事に積極的に参加する父親が増えてきており、父親向けの育児本も多く出版されるようになりましたが、まだまだ「父親としてどのようなことをすべきかわからない」「的外れなことをしている」という男性も多く、産後クライシスが急増しています。
そこで今回は、父親の役割とは何かを、妊娠中~幼児期の年齢別ご紹介します。父親の役割を理解し、仕事と育児を両立することで大切な家庭を守りましょう!この記事を目にしたママは、ぜひパパに教えてあげて下さいね。
お腹の赤ちゃんへの父親の役割
母親は、妊娠が発覚した時から胎内に我が子を感じることができますが、父親は妻のお腹が大きくなっても父になる実感がわかないですよね。でも、赤ちゃんがお腹にいる時期から、父親としてできることは沢山あるんですよ。
1妻の心身を労わり、変化を理解する
妊娠すると女性はホルモンバランスが激変するため、身体だけでなく精神的な変化も起こります。
- 妻が今までよりイライラしている
- 昼寝やゴロゴロしていることが多い
- 食事の支度ができていない
- 暗く欝々としている
- 愚痴が増えた
- おかしなことを言って泣き出す
このように妊娠前との変化を感じることがあるかもしれませんが、妊娠による症状の一つと理解してあげましょう。初めての妊娠の場合、妊婦さんは色々と不安になるものです。特に女性は脳の構造的にも男性に比べて先々のことに不安を感じやすく、男性から見て「まだ見通しが立たない先のことなのに、なんでアレコレと悩むんだろう?」と感じることもあるでしょう。
けれど、女性にはそうした先を予測し用意周到に準備する面があるからこそ、あなたも色々と頼れる部分があるのだと思いませんか?お互い不足する部分を補い合えるのか夫婦のよいところですから、妻を理解し、否定せず妻の不安な心をドッカリと受け止め、妻が大変な時だからこそ男としての器の大きさを見せましょう。子供の面倒を見るだけでイクメンと思っている人がいるかもしれませんが、大切な奥さんをいたわる心もイクメンには必要ということです。
父親にできる心身を労わる行動
- 妻の話しを聞く
- カチンときてもスルーする
- 妻が安心できる言葉を繰り返しかける
- 妻が気分転換できる機会をもうける
妻の不安を和らげることはとても大切です。夫が自分や子供のために我慢したり頑張ったりしてくれていることは、妻や子供にきちんと伝わります。そうして夫婦の絆が深まることで、その後の夫婦関係や親子関係が大きく好転しますよ。
2里帰り出産にするか妻と話し合う
里帰り出産にするのか、それとも自宅近くの病院で出産するのか、妻と相談して決めましょう。産院が少ない地域では、早い時期に分娩予約をする必要があります。できるだけ早めに決める方が良いでしょう。
また、里帰り出産の場合は産前産後合わせて3ヶ月程度、妻が自宅を離れることになります。妻が自宅を離れている間の家事などについても早めに教えてもらい、体調がキツイ妻を手伝うことで、少しずつ身につけていきましょう。
妊娠出産に関わらず父親になるということは、母親が体調を崩した時などに全ての家事を行える能力が必要とされます。家事を覚える良い機会と捉え、積極的に取り組むことが大切ですね。
3情報取集など自分にできる援助を考える
最近は、インターネットなどで妊娠出産に関する様々な情報を収集できるようになりました。分からないことが多い初めての出産の場合、母親は特に不安になりがちです。また、つわりで体調もすぐれませんので、不安の元となる情報不足を夫が解消してあげましょう。
- 里帰り出産の病院などの情報
- 出産準備の情報
- 出生届など諸手続きの情報
これらは母親が分からず、調べる必要がある事柄ですので、父親が代わってくれるととても助かります。自治体や産院によっては、父親学級や両親学級を開催しているところもありますので、時間が許す方は参加してみましょう。
4妻の負担を減らす支援をする
妊娠中の無理は禁物です。妻の体は急速に変化し、血液が増加することで心臓への負担も増加します。そのため、無理をさせると妊娠高血圧症候群などの妊娠、出産トラブルを招きかねませんので、負担を減らすようにサポートしてあげましょう。
どのようなことをすればよいかわからない方は、妻に聞いてからすると良いですよ。今まで家事などをあまりしてこなかった男性は、重い荷物を持ったり、掃除や洗濯、食器洗いなどの家事を手伝ったりするなど、できることから始めるとよいでしょう。
また、仕事で遅くなる時は外で食事を済ませてくるなど、妻の睡眠時間や家事負担に配慮することも大切ですね。仕事が忙しく妻のサポートが難しい方は、家事援助サービスを手配してあげる方法もありますね。
出産直前直後の父親の役割
出産が近づくと父親も落ち着かないものですね。妻はもっと落ち着かず不安になっていますので、出産という大仕事をする妻を全力で支えてあげましょう。「大丈夫なの?」「心配だなぁ…」などと、ネガティブな言葉を投げかけて、妻を余計に心配させてはいけませんよ。出産直前直後の父親の役割を事前に頭に入れておき、落ち着いてすベきことを行いましょう。
1立ち合い出産でのサポート
ママによっては嫌がるケースもあるようですが、パパと一緒に出産の感動を分かち合いママは多いです。立ち合い出産では、陣痛で苦しむ妻の背中をさすったり、水分補給をしてあげたりなど様々なサポートが必要になりますが、陣痛の強さによっては、びっくりするような大きな声をだす妊婦さんもいますので、驚かないように事前にしっかり心の準備をしておき、本番ではしっかりとサポートしてあげましょう。
妻の手を握ってあげたり、好きな音楽をかけたりしてリラックスできる環境を整えてあげることも大切な役割ですね。
2出産に備え仕事の調整をする
出産は、いつやって来るか分かりません。立ち合い出産を希望する場合はいつ生まれても困らないように、予定日近くになったら仕事を休むための調整をしましょう。特に、里帰り出産の場合、数日会社を休む可能性もありますので、早くからの調整が必要になります。
3両親などへの連絡
出産が近づき入院する際や生まれた時に、お互いの実家などに連絡する役割は父親がしましょう。事前に妻と相談して、どこに連絡すべきか決めておき、連絡先の一覧などを作っておくとよいでしょう。
病院により面会時間が異なりますので、事前に確認しておき、電話した際に伝えてあげることができると良いですね。入院中は出産したばかりで疲れているため、面会を望まない女性もいます。ご両親が面会を希望される場合にも、妻の意向を聞いてから返事をするようにしましょう。
産後の父親の役割
生れてきた赤ちゃんの顔を見ると、今まで以上に父親としての自覚を強く感じることでしょう。入院中の妻に代わり父親がすべきことは、色々とありますよ。
1名前を決める
両親から赤ちゃんへの最初のプレゼントは「名前」ですね。妻と相談して赤ちゃんの名前を決めましょう。最近は出産前に性別を聞き、生まれる前に名前を決めておかれる方もいますが、「赤ちゃんの顔を見たら違う名前が浮かんできた!」という人も多いです。一生のものですので、後悔しないように素敵な名前を考えて赤ちゃんにプレゼントしてあげましょうね。
2各種届け出を提出する
名前が決まると、役所へ出生届を出すことが必要になります。役所への出生届の提出期限は、出産当日を含む14日以内となっていますので、名前が決まったら早めに提出しましょう。
また、出生届以外にも、勤めている会社から出産に関する書類の提出を求められることもありますので、忘れずに提出してくださいね。会社や健康保険組合への届け出を提出しないと、出産一時金が給付されませんので、注意が必要ですよ。
3赤ちゃんを迎え入れる準備をする
赤ちゃんと妻の退院に備え、自宅の環境を整えておく必要があります。
- ベビーベッドを使用する場合は、ママと赤ちゃんが退院の日までに組み立てておきましょう
- 赤ちゃんが生活する予定の部屋は、きれいに掃除をしておきましょう
- オムツなど、赤ちゃんが使用するものは一か所にまとめておきましょう
- ママが帰宅後にすぐ休めるように準備しておきましょう
生まれたばかりの赤ちゃんは、温度や湿度、ほこりが原因で体調を崩すことがあります。部屋には温湿度計を準備して、帰宅後の赤ちゃんが暑すぎたり寒すぎたりして体調を崩さないようにしてあげましょう。また、ママは産後1ヶ月ほど赤ちゃんのお世話以外は、できるだけ体を休める必要があります。退院前日に布団を干しておくなど、ママが快適に休める準備をしておくとよいでしょう。
4育児休暇を取得して妻をサポート
産後8週間は、妻の就業有無に関わらず父親が育児休暇を取得することができます。休暇が取れない場合でも、できるだけ早く帰るようにして、妻をサポートしてあげましょう。出産後妻の体が元の状態に回復するまで産褥期(およそ2ヶ月)は、買い物や家事などを父親がサポートしてあげましょう。
また、赤ちゃんの沐浴は意外と力が必要ですので、父親の役割と考えて行うパパは多いです。赤ちゃんに慣れる、父性が芽生えるよいチャンスとなりますので、積極的に行いましょうね。
赤ちゃんへの父親の役割
0歳代の赤ちゃんの時代は、あっという間に過ぎてしまいます。この間に父親の役割をしっかり果たすことで、よい父親となり親子関係を良好に保つために役立ちます。また、夫婦関係にも非常に影響があり、産後クライシスを防ぎやすくなりますので、子供が成長してから後悔しないように、育児に積極的に関わっていきましょう。
1赤ちゃんの発達について理解する
0歳の赤ちゃんがどのように発達していくかを学んでおくとともに、赤ちゃんの発達には個人差があることを理解しておきましょう。妻が赤ちゃんの発達に不安がある場合は、話を聞いてあげると同時に、妻があまり神経質になりすぎないように配慮してあげることが大切です。赤ちゃんのどんな小さな発達でも妻と一緒に喜ぶことができると、妻も勇気づけられますよ。
2赤ちゃんとスキンシップをとる
赤ちゃんと積極的にスキンシップを取りましょう。赤ちゃんの抱きすぎにより腱鞘炎や腰痛になるママもいます。思う存分抱っこしてあげることができない妻に代わり、父親が沢山赤ちゃんと遊んであげると、ママも喜びますよ。
ただし、「たかいたかい」など赤ちゃんを過度に揺さぶることは危険ですので、決して行わないようにしましょう。
3赤ちゃんのケガや事故への対策
赤ちゃんは、ハイハイ・つかまり立ちなど発達にするに従って行動範囲が広がります。赤ちゃんが、テーブルの角で頭を打ったり、誤飲をしたりするなどの事故を防ぐために、部屋の見直しを行いましょう。赤ちゃんと大人では目線が異なります。赤ちゃんの目線で見てどのようなものが目に入るかを確認すると、危険なものがよくわかりますよ。
4赤ちゃんの夜泣き対応の分担
0歳児の時は、夜泣きをする赤ちゃんも多いです。毎日赤ちゃんの夜泣きに一人で対応していると、ママは体力を消耗してしまい、産後の体調回復が遅れ、母乳の出などに悪影響を及ぼす恐れもあります。また、あまりに体力が落ちると、日頃は何の悪さもしない皮膚や体内の常在菌に感染し、高熱を出したりして再入院になるなどのケースもありますので、妻の寝不足への配慮は非常に大切です。
赤ちゃんの夜泣き対応を妻一人に任せるのではなく、父親も対応することで妻が慢性的に寝不足になるのを防いであげましょう。
1~2歳の幼児への父親の役割
一人歩きを始め、言葉を話すようになる1~2歳児の時期は、父親が子供と関われることも増えてきます。今まで以上に子供との時間を大切にしたいですね。
1外遊びに連れていく
一人歩きができるようになると、子供は外で体を使って思いっきり遊ぶことを楽しめるようになります。「外遊びは父親の役割」と思って、休みの日は子供を外遊びに連れて行ってあげましょう。
父親が子供を外に連れ出すことにより、日頃子供と2人きりでストレスが溜まっている妻もリフレッシュする時間がもてます。ママの中には、パパと子供がいない間に頑張って日頃できない家事をする人もいますが、子供にとってもママがストレス解消することは大切ですので、「たまにはゆっくり休んでね」などと、声をかけてから出掛けるとよいでしょう。
子供と遊びに行くときは、普段母子では行かないような、自宅から少し離れた公園に連れて行ってあげると、子供も喜びますよ。
2事故やケガから守る
幼児のケガは、意外と室内でのケガが多くなっています。ハサミ・包丁など危険なものが子供の手の届く範囲に置かれていないか、ベランダに子供が登って落下するような台が置かれていないかなど、日頃から確認することを心がけましょう。
特に、1歳から1歳半の赤ちゃんによる誤飲は非常に多く、ママがパパに預けて10秒後に野生の感で振り返ったら、赤ちゃんが来客の吸ったタバコの吸い殻をくわえていて、慌てて病院に駆け込んだという事故も起きていますので、常に環境への配慮を怠らず、十分に気をつけましょう。
また、子供が窓を勝手に開けないようにするロック等、背の高い父親の方が簡単に設置や施錠ができますので、妻と相談しながら対策をとりましょう。
3子供の意思や好奇心を大切にする
2歳になるとイヤイヤ期と言われる、反抗期が始まります。自己主張が出てくるのは子供が成長している証ですので、できる限り子供の意思を尊重してあげるようにしましょう。好奇心旺盛な子供は、言葉が出始めると「これは?」などと、色々な質問をしてきます。どんな問いかけにも、できるだけ丁寧に接してあげましょう。
4子供の成長をよその子と比較しない
子供の成長には個人差がありますが、父親が不用意に「言葉が遅くない?」「弟の子はもっと食べたのに、この子はちっとも離乳食食べないね」などと、我が子をよその子と比較すると、妻はブチ切れます。「離乳食を食べない」「言葉の発達が遅い」「トイレトレーニング」というのは、この年齢の子供のママが非常に気にしやすく、一生懸命子育てを頑張っているポイントでもありますので、ネガティブな比較はタブー。
パパは他人と比較してナーバスになるママをなだめ、「個人差があるんだから、この子のありのままの姿を受け止めてあげよう」と、冷静に大人の見解を示してあげることが大切です。また、妻があまりに気になる場合には、母親の感で何か異変に気付いているケースもあります。ママの話を真剣に聞き、必要性を感じた場合は小児科医に相談するとよいでしょう。
3~6歳の幼児への父親の役割
3歳を過ぎると集団生活を始める子供も多くなります。子供はお友達と遊ぶ楽しさを感じるようになりますが、父親との時間もまだまだ必要な時期です。3~6歳の幼児への父親の役割とは?
1保育園や幼稚園行事への参加
保育園や幼稚園の運動会、学芸会などの行事や保護者会は、できる限り参加するようにしましょう。1年の予定は年度の初めにわかりますので、早めに仕事の調整をしておくことが大切です。園の行事以外には七五三もありますので、写真撮影やお参りなどを計画的に行いましょう。
最近は、ママが七五三の衣装や神社、食事会の手配を行い、パパが行事で撮影したビデオや写真などの整理や編集を行う家庭が多いようです。PC作業が苦手なママも多いため、パパが担当してくれるとママも喜びますよ。
2子供に生活習慣を身に着けさせる
集団生活が始まると、子供が自分ですべきことが増えていきます。着替え、食事、トイレなど子供が保育園や幼稚園で困らないように、徐々に身に着けさせてあげましょう。挨拶なども「おはよう」「ありがとう」「ただいま」など親がお手本を見せることで、きちんと教えたいですね。まずは、父親と母親が子供の躾に関してしっかりと話し合い、共通の教育方針を持つことが大切です。
パパの中には「厳しく叱ることで子供をしつけるべき」と思っている人も多いのですが、それでは何が悪いのか身に付かず、陰で悪いことをしたり、嘘をついたり、大きくなってから悪いことをするようになる可能性もあります。また、ママの中には「パパが怒鳴るのがとにかくイヤ!」という人も多く、家庭内の空気が悪くなり良いことはありません。
- 理由を理解させる
- 大人が正しいお手本を見せる
- 怒鳴るのではなく空気で感じさせる
という方法がより効果的ですよ。父親が怒鳴るより、普段は優しい父親が落ち着いた低い声、真剣な面持ちで本当にダメなことだけを注意する方が、子供にとってはよっぽど心に響きます。
また、父親が靴下や服を投げ散らかし、食事中に新聞を読み、テレビやゲームに夢中なのに、「片づけろ!」「食事中遊ぶな!」「テレビばっかり見るな!」などと言っても、全く説得力がありませんよね。最近はガキ夫が増えているため、妻が苦労しているようですので、「やばい…」と思ったパパは、まず自分の行いを見直すようにしましょう。
3妻と分担して子供に対応する
パパは遊び担当、ママはしつけ担当などと役割分担を妻と相談しておくと良いでしょう。特に、男の子も場合、ボール遊びや昆虫採集などパパの方が得意な分野も出てきます。子供の興味のあることには、積極的に付き合ってあげましょう。普段は、できないお風呂や寝かしつけを週末だけ父親が行うと、妻も子供も喜んでくれますよ。
小学生への父親の役割
小学生になると、パパと遊ぶより友達と遊ぶ方が楽しいという子供も出てきます。父親としては少し寂しいかもしれませんが、それも子供の成長の証ととらえて遊び以外で子供の関わる方法を見つけていきましょう。小学生への父親の役割をまとめました。
1学校や地域の行事に参加する
学校の運動会や文化祭は、子供の1年間の成長がみられる良い機会です。できるだけ参加するようにしましょう。PTA活動を行うと学校のことがよくわかりますので、時間が許す方は参加されてはいかがですか。
地域によっては、子供会などがあることもあります。地域の子供たちと関わることができる有意義な機会ですので、妻と分担しながら、参加してみてください。
2子供の話し相手になる
子供の興味のあること、学校や友達への不満など、短い時間でもよいので子供の話を聞いてあげましょう。特に男の子の場合、ママには言えないことでもパパには言えることもありますよ。仕事の都合もあると思いますが、子供と一緒に食事をしながら、話をする機会をできるだけ多く持つように心掛けましょう。
もちろん、まだまだパパと遊びたいという子供もいますし、夏休みなどの長期休暇は家族での旅行を楽しみにしている子供は多いものです。週末はパパも子供と一緒に体を動かしてリフレッシュしたり、一緒に旅行の計画を立ててみたりしてはいかがですか?
3子供の習い事について関心を持つ
母親に比べて子供の習い事に興味がない父親が多いです。子供の習い事に関心を持ち、妻に相談された場合には、良いアドバイスができるようにしましょう。夫婦の間に会話がないご家庭の場合は子はかすがいとなり、習い事の会話で夫婦仲が良くなるケースも少なくありません。
最近は、色々な習い事をスタートする年齢の低年齢化が進んでいます。どの習い事が子供に必要かを、妻と相談しながら決めましょう。
父親の役割と社会性の発達
2011年に兵庫教育大学から発表された論文「父親の関わりが児童期の社会性に及ぼす影響」によると、父親の役割と子供の社会性の発達には、次のような関連性があります。
- 父親の育児へのかかわりが多い3歳児とそうでない3歳児の社会性の発達を比較すると、父親の育児へのかかわりが多い3歳児の方が社会性の発達がみられる
- 子供の社会性の発達は、父親のかかわりの時間的な長さよりも質が重要であり、短い時間でも子供と積極的に関わり愛情を示し、自立を促すような支援を行うことが大切である
忙しい父親でも子供と良質なかかわりを持つことで、子供の社会性を発達させる手助けができます。短い時間でも子供と積極的に関わるようにしましょう。
父親の役割と母親の役割の違い
父親の役割と母親の役割は違い、一般的に父親は社会性やルールを教え、母親は安らぎを与える役割があると考えられています。もちろん、それぞれの家庭のスタイルにより、父親・母親の役割が異なってきますが、子供に社会性やルールを教えること、安らぎを与えることは、どの家庭においても必要なことです。
専業主婦の妻が厳しく社会のルールを教えても、父親がきちんとできていなければ、「きちんとしなくてもパパのように働けるし稼げるのだから、大丈夫」と、子供は母親の教えたことを聞かなくなります。また、母親から安らぎを得たくても、普段から父親代わりに厳しくしつけられていると、どうしても心から安らげないということもあります。そのため、母親が安らぎを与えるためにも、父親がしっかりと役割を果たすことは重要です。
子供が家庭内暴力を振るう家庭では、母親に過保護や過干渉の傾向が見られ、父親は存在感がないといったケースが多いです。親として、その役割がきちんと果たせているか、父親・母親で一度見直してみることも大切ですよ。