【100均材料で簡単!】手作りご祝儀袋の作り方と水引の結び方・マナーを徹底解説
ご祝儀袋の手作りは、経済的であるだけでなく、贈る相手への心遣いがより深く伝わる温かい方法です。結婚祝いや出産祝い金のマナーと共にご祝儀袋の作り方を知っておくと、人間関係を円滑にするためにも役立ちます。
ここでは、100均ショップで手に入るおすすめの材料を使ったオリジナルご祝儀袋の作り方を徹底解説します。水引の結び方や、用途別のマナーもご紹介しますので、費用をかけずに気持ちを込めた特別なご祝儀袋作りに挑戦してみましょう。
100均材料で揃う!ご祝儀袋の手作りに必要なアイテム
ご祝儀袋の本体、内袋、飾りに使えるおすすめの材料は、ダイソーやセリアなどの100均ショップで手軽に揃えられます。色柄や素材のチョイスを変えることで、イメージがガラッと違うご祝儀袋を手作りできますので、アイデアを凝らして相手を喜ばせてみませんか。
ご祝儀袋本体の土台におすすめの材料:色画用紙や手ぬぐい
100均ショップ、特にセリアなどで販売している色画用紙は、ご祝儀袋の土台にぴったりです。253mm×352mmなどのサイズはカットせずそのまま使えるため、とてもおすすめです。何色も入っていて100円なのでコスパも良いのが魅力です。画用紙は厚みがありしっかりとした仕上がりになるため、オリジナルご祝儀袋の基本材料として最適です。
貰ってうれしいと大好評の手ぬぐいご祝儀袋に使える手ぬぐいも100均で見つけられます。100均では1年中手ぬぐいを販売していますが、特に夏場は可愛い柄のものがたくさん並ぶので狙い時ですよ。手ぬぐいやハンカチなどの布製のご祝儀袋は、ご祝儀をいただいた後も利用できるため再利用できると大好評です。
内袋におすすめの材料:コピー用紙や画用紙
ご祝儀袋の中のお金を入れる内袋も、100均で販売しているA4サイズのコピー用紙とテープのりを使えば簡単に作ることができます。しっかりと厚みのある内袋にしたい場合は、同じA4サイズの画用紙を使ってもOKです。
内袋はご祝儀袋とセットで販売していることが多く、内袋だけではなかなか売っていませんので、作り方を覚えておくと便利です。
本体の飾りにおすすめの材料:水引や折り紙、シールなど
水引は100均の手芸品コーナーに置いてあります。和紙風の折り紙やフレークシール、マスキングテープやクラフトパンチなど、100均にはかわいいご祝儀袋を作るアイテムがたくさん販売しています。
結婚祝いや出産祝い以外にも入園入学祝い、新築祝いなどご祝儀袋にも様々な用途がありますので、送る相手を思い浮かべて100均をパトロールしてみましょう。飾り付けのアイデア次第で、世界に一つだけの特別なご祝儀袋が完成します。
ご祝儀袋に欠かせない「水引」の結び方!意味と用途別のマナー
水引は、ご祝儀袋に着けるだけで豪華になりご祝儀感が出る重要な飾りです。結び方にはそれぞれ意味があり、用途によって使い分けるマナーがあります。簡単でかわいい結び方を覚えて、縁起の良いご祝儀袋を作りましょう。
水引には、「何度でも結び直せる」ことから何度あっても嬉しいお祝いに使う「蝶結び」(花結び)と、「一度きりであってほしいお祝い」に使う「結び切り」(あわじ結びや梅結びなど)の基本形があります。結婚や快気祝いなど二度と繰り返さないという意味を込めるお祝いには「結び切り」を、出産や入学、お礼など何度繰り返しても良いお祝いには「蝶結び」を用いるのが一般的なマナーです。手作りの水引は、贈答マナーを守って使い分けることが大切です。
結婚祝いにおすすめ!縁起が良い「あわじ結び」の水引の結び方
初めに紹介するこの水引の結び方は「あわじ結び」と言い、「一度結ぶと解けにくい」ことから「1度の結婚が末永く続きますように」という意味が込められています。両端を引っ張るとさらに強く結ばれるため、結婚祝いに最適な結び切りの一種です。また、慶弔問わず、「末永く」という意味合いで広く使われる結び方でもあります。
あわじ結びから次に紹介する「梅結び」に変形できるため、水引の基本の結び方と言っても良いでしょう。水引は本来、3本、5本、7本と奇数の本数を重ねて結ぶのが正式ですが、結び方が解りやすいよう1本で手順を紹介していきます。
【あわじ結びの結び方手順】
1. 水引を柔らかくし、しずく型を作る: はじめに20cm程度にカットした水引を指で2, 3回しごき柔らかくします。その後、中央を写真のようにしずく型(涙の形)を作ります。
2. 「め」の形を作る: 左上の先端を写真のようにしずくの上に丸め、先端が右上にいくようにします。ひらがなの「め」のようになります。この時、ただ重ねているだけなので、重なる部分を押さえておきます。
3. 水引を編み込む: 次に左上の先端を写真のように曲げ、右上の水引の上を通り、「め」の入り口は下を通し、その後も上→下→上と水引を縫うように通します。ここが一番難しいところですが、ここさえ過ぎればあとは簡単です。
4. 形を整える: 写真の矢印の方向に水引をひきしめて形を整えればあわじ結びの出来上がりです。3本以上水引を重ねて結ぶ際は内側から外側にひきしめながら結んでいくのがコツです。
出産祝いにおすすめ!かわいい「梅結び」の水引の結び方
次に紹介する「梅結び」は「固く結んで離れない」や「魔除け」などの意味があり、更に縁起の良い梅の形をしているため、華やかな飾りとして人気です。これも結び切りの一種と見なされますが、出産祝いなどの何度あっても嬉しいお祝いには、蝶結びをベースにした水引飾りの方がマナーに沿っているとされます。梅結びは、見た目の華やかさから手作りのご祝儀袋に人気がありますので、友人などの親しい間柄に贈る際に使用するのも良いでしょう。
梅結びは、先ほど紹介したあわじ結びから作っていきます。あわじ結びが結べれば、あとはもうちょっとの作業だけですので簡単です。
【梅結びの結び方手順】
1. あわじ結びを作る: まず、あわじ結びを完成させます。
2. 左側の先端を中央に通す: あわじ結びの左上の水引の先端を写真矢印のように上から中央の穴に突き刺します。突き刺した水引の先端を優しく引き、輪を作ります。
3. 右側の先端を反対の輪に通す: 右上の水引の先端を、先ほど2で丸めた水引の輪の中に写真のように上から突き刺すように通し、水引の先端を優しくひきしめます。
4. 形を整えて完成: 写真の矢印の方向に水引をひきしめ、梅の形になるよう形を整えれば梅結びの出来上がりです。はみ出る部分はハサミでカットしましょう。
ご祝儀袋の内袋の作り方!ポチ袋にも応用できる簡単手順
ご祝儀袋の中に入っているお金を入れる内袋の作り方をご紹介します。100均などのA4サイズのコピー用紙があれば、簡単に作ることができます。この作り方を覚えれば、サイズを変えて応用することで、後述するポチ袋も作れるようになります。
ご祝儀袋の内袋作りに使う材料(全て100均で揃います)
- A4コピー用紙(または画用紙)
- テープのり(または両面テープ)
- ハサミ
- カッター
- カッターマット
- 定規
テープのりは両面テープでも代用できますが、液体のりやスティックのりはシワになるのでおすすめできません。厚手の内袋にしたい時はコピー用紙では無く画用紙に代用しましょう。
1A4サイズのコピー用紙を20cmの正方形にカットする
A4サイズのコピー用紙をカッターマットの上に置き、20cm×20cmの正方形になるよう定規とカッターを使いカットします。
2コピー用紙を幅8.5cmぐらいになるように折る
正方形にカットしたコピー用紙を幅8.5cm程になるように左側を下にして写真のように縦長に折り目を付けます。右側の紙の端が真ん中よりやや左になるように折るとちょうど良いです。
3コピー用紙の右端にテープのりを付けて貼り、筒状にする
2でコピー用紙に折り目を付けたら右側を開いて内側の端にテープのりを付け、もう一度折り目に合わせて折り、貼り付けて筒状にします。
4折り目の角を斜めにハサミで切り取る
3でテープのりを貼り付け筒状になったコピー用紙の上と下を端から1.5cmぐらいに水平に折って折り目を付けます。折り目を付けた部分の四隅を写真のように斜めに切り取ります。
5折り目に合わせて台形の内側を切り取る
4で斜めに切り取ると残った部分が台形のような形になります。その上下の台形の内側部分のみを折り目に合わせて写真のように切り取ります。
6下部分のみテープのりで貼り付ければ内袋の完成!
5の下部分にのみテープのりで貼り付ければ内袋の完成です。上部分はお札の出し入れ口として開けておきます。この作り方でサイズを変えて応用すれば、ポチ袋が作れます。
オリジナルご祝儀袋(画用紙)の作り方!気持ちが伝わる装飾アイデア
水引、内袋の作り方を覚えたら、いよいよオリジナルのご祝儀袋を作ってみましょう。画用紙でご祝儀袋の土台を作れば、あとは贈る相手を思って飾りつけをするだけです。世界に一つのオリジナルご祝儀袋なら気持ちがもっと伝わりそうです。
オリジナルご祝儀袋作りに使う材料
- 色画用紙(253mm×352mmなど)
- 内袋(手作りしたもの)
- 折り紙(和紙風がおすすめ)
- 水引(手作りしたもの)
- マスキングテープ
- ピンキングはさみ
- シール
- クラフトパンチ等(飾り付け用)
ご祝儀袋作りに使う材料は、土台の画用紙以外は全てお好みの物をご用意してください。折り紙はご祝儀袋を柄で華やかにし、カラフルになるのであった方が良いです。100均の和紙風の折り紙などは特にご祝儀袋との相性が抜群です。ここで紹介した材料以外にも、ラッピング用の包装紙やリボン、手芸用レースなども使えます。それではさっそく作り方を紹介します。
1画用紙を縦に置き中央からやや右側に内袋を置く
お好みの色画用紙1枚を縦に置き、真ん中からやや右側に内袋を写真のように表を上にして載せます。今回使用した画用紙はセリアの253mm×352mmの物ですが、無ければB4サイズでも代用できます。
2内袋に合わせて色画用紙を縦型に三つ折りにする
内袋に合わせて左側から先に内袋を挟み込むように折り、右側も重ねるように折り、写真のように縦型に三つ折りにします。失敗して折れ目が付くと恰好悪いので1度で折るようにしましょう。
3ひっくり返して内袋に合わせて下側が上になるように折る
2でしっかり折ったら、それをひっくり返して上から先に内袋に合わせて折り、写真のように下側が上に重なるように折り曲げます。しっかり折れ目を付け、これがご祝儀袋の土台になります。折り目の向きは、お祝い事では「上部が下部にかぶさる」(幸福がこぼれないように)のが正式なマナーです。
4ご祝儀袋の土台が出来たら和紙風折り紙や水引で飾りつけ!
あとは3でできた土台にカットした和紙風折り紙やマスキングテープなどをバランス良く貼って、水引でとじれば(または貼り付ければ)オリジナルご祝儀袋の完成です。短冊もこの水引の下に挟む形で取り付けましょう。
手ぬぐいのご祝儀袋の作り方!再利用できると大好評
手ぬぐいを使ったご祝儀袋の作り方は非常に簡単です。雑貨屋さん等で販売している手ぬぐいやハンカチなどの布製のご祝儀袋は、ご祝儀を頂いた後も利用できるため貰うととても嬉しいと大好評です。100均の手ぬぐいを使えば安く、実用的なご祝儀袋が簡単にできちゃいます。
手ぬぐいのご祝儀袋作りに使う材料
- 手ぬぐい(または大きめのハンカチ)
- 内袋(手作りしたもの)
- 水引(手作りしたもの、または市販のもの)
- 厚紙(必要に応じて)
手ぬぐいご祝儀袋の材料はたったこれだけです。手ぬぐいは100均にオールシーズン販売していますが、手ぬぐい以外にも大きめのハンカチでも代用できます。それでは作り方を見ていきましょう。
1手ぬぐいを半分に折り中央に内袋を乗せる
手ぬぐいは長すぎるので半分に折って使います。写真のように折った手ぬぐいの中央に内袋を載せます。シワが気になる方はアイロンでキレイにしてから作ると良いでしょう。
2手ぬぐいを内袋に合わせて縦に三つ折りする
オリジナルご祝儀袋の作り方と同じように、左側から内袋を包むように折り、右側もその上に重なるように折ります。その後裏返して下側が上に重なるように折ります。
3水引を付ければ超簡単手ぬぐいのご祝儀袋の出来上がり!
水引で飾れば簡単に手ぬぐいのご祝儀袋が出来上がります。アイロンで折り目を付けると更に綺麗な仕上がりになります。ふにゃふにゃになる場合は、内袋と同じ大きさにカットした厚紙を中に入れても良いです。
手作りご祝儀袋に短冊を着ければ更に豪華に!名前書きのマナー
手作りのご祝儀袋に祝いの文字や名前を記入する短冊を付ければ更に豪華になります。短冊は市販品を使うか、コピー用紙をご祝儀袋の長さに合わせて細長くカットし、手描きで書いても作れます。
ご祝儀袋の短冊は印刷も可能!表書きと名前の書き方マナー
パソコンのワードなどを使って文字を印刷し、細長くカットする方法も手軽でおすすめです。メッセージは「御祝」「寿」「御出産御祝」など、用途に合わせて適切なものを選びましょう。メッセージを一度に何種類か印刷してストックしておくと便利です。
短冊には毛筆または筆ペンを使い、濃い墨で書くのが正式なマナーです。表書き(上段)には「御祝」などの用途を、名前(下段)には贈る人の氏名をフルネームで表書きよりもやや小さめに書きます。夫婦連名や複数人で贈る場合の名前の書き方にも細かなマナーがありますので、用途に合わせて事前に確認しておきましょう。
ポチ袋の作り方!余ったご祝儀袋の材料を有効活用しよう
ポチ袋は100均の折り紙を使えば、誕生日や父の日にぴったりなポロシャツ型などが簡単に作れますが、今回はご祝儀袋作りで余った材料を活用して、ちょっとリッチなポチ袋を作ってみましょう。折り紙をベースにするので、好みの色や柄の物を使ってください。ポチ袋にも水引を付けると和のテイストで可愛くなります。
余った御祝儀袋の材料で作るポチ袋作りの材料
- 折り紙(ポチ袋の本体)
- テープのり
- はさみ
- マスキングテープ
- 水引(梅結びなどがおすすめ)
- クラフトパンチ
ポチ袋の作り方は基本的に内袋の作り方と同じです。ただし折り紙をお好みの大きさ(お札を三つ折りにしたサイズなど)に切ってマスキングテープやクラフトパンチで飾ってから、内袋の作り方を参考に折って貼りましょう。最後にテープのりや両面テープで水引を貼ると可愛いです。
ご祝儀袋は作り方が簡単なのに気持ちが深く伝わる!
ご祝儀袋の作り方はいかがでしたか?妊婦や子連れでの結婚式は出席するだけでもマナーや準備が大変ですし、子育て中は忙しくてご祝儀袋を買いに行くのすら大変です。
急ぎで使いたい場合などもあるので御祝儀袋の作り方を知っておくととても便利です。心のこもった、自分のためだけに手作りされたご祝儀袋を贈ったら、お祝いの気持ももっと伝わるはずです。
手作りは時間と手間がかかる分、受け取った相手にその想いが深く響きます。手ぬぐいご祝儀袋のように再利用できるものは実用的でもありますので、ぜひ、大切な人へのお祝いに、世界に一つのオリジナルご祝儀袋を贈ってみてはいかがでしょうか。