離乳食を二回食から三回食へ切り替えるタイミングと進め方の目安
離乳食を二回食から三回食に切り替えるのはいつがいいのか、お悩みのママやパパは多いのではないでしょうか。離乳食の三回食への移行は、離乳後期(生後9ヶ月〜11ヶ月頃)に進めるのが一般的です。この時期は、離乳食が栄養源の大きな割合を占めるようになり、食習慣の基礎を築く大切な時期でもあります。
ここでは、先輩ママ12人に離乳食を三回食に切り替えた月齢と、そのきっかけについて聞きました。厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」に基づいた情報も交えながら、三回食への切り替えの目安や、進め方のポイントについて解説していきます。
多くのお子さんが生後9ヶ月前後で三回食に移行しており、二回食を十分に食べられると確信して切り替えたママもいれば、育児書に書かれていた時期を忠実に守ったというママもいました。
さらに、三回食に切り替えた後の授乳の回数やおやつのあげ方、食事とお風呂の順番など、気になるママが多い質問についても合わせてご紹介します。
離乳食を二回食から三回食に切り替えたタイミングは?
離乳食の三回食は、生後9ヶ月頃を目安に、お子さんの食べ具合や体調を見ながら進めることが推奨されています。切り替えのサインとして、以下の点が挙げられます。
- 二回食を毎回完食できている。
- 食べ物の硬さ(歯茎で潰せるバナナ程度の硬さ)に慣れている。
- 食後の機嫌が良いなど、食べることに意欲が見られる。
これらのサインを参考に、先輩ママたちがいつ、どのようなきっかけで三回食に移行したのかを見ていきましょう。
食べムラが激しい三回食
離乳食の3回食をはじめたのは、息子が8ヶ月過ぎの頃でした。6ヶ月から離乳食をはじめ、全く食べないということもなく、順調に回数を増やしていきました。
授乳は、基本的には食事の2時間前はしないように気をつけました。少しでもお腹を空かせることで離乳食をたくさん食べてもらえるように、と思ったからです。
しかし、あまりにぐずるときは、泣き止ませることを優先に考え、母乳をあげていました。
離乳食のほかには、おやつに赤ちゃんせんべいや、手作りパンケーキ、さつまいも、バナナなどをあげることが多かったです。
夕食は服を汚すことを考え、お風呂の前に済ませることが多かったです。
順調に3回食へ
私の息子が3回食になったのは、9ヶ月頃です。予定日より早く小さく産まれたので、離乳食を始めたのが6ヶ月頃からでした。
2回食までで順調に食べられるものも増えたので、離乳食開始からちょうど3ヶ月経った頃に3回食にしました。
混合で育てていましたが、その頃にはミルクだけになっていたので、離乳食の後と寝る前にミルクをあげていました。
おやつはあまりあげていなくて、ぐずったときに少しだけ赤ちゃんせんべいをあげたり、たまに果物をあげていました。
お風呂には帰りが早いときは主人が入れ、そうでなければ私が入れていました。ちょうど冬の始まり頃だったので、まだ暖かい16時頃には入れてから、夕食を食べさせました。
3回食をはじめて授乳の回数が減りました
離乳食を3回食にしたのは、子どもが9ヶ月になったときです。6ヶ月から離乳食を始めましたが、最初からわりと何でもよく食べてくれて、歯はほとんど生えていませんでしたが、モグモグしているようにも見えました。
2回食のどちらも完食していたこともあり、3回食へ進むことにしました。3回食にしてからもだいたい3時間おきに授乳をしていました。
けれど食べる量が増えるにつれて昼間はあまり母乳を欲しがらなくなったので、少しずつ間隔が空いていきました。
おやつは授乳の回数が多めだったこともあり、たくさんはあげず、たいてい赤ちゃんせんべい1つやバナナを少しあげることが多かったです。
お風呂は昼寝の時間によって、ご飯の前にしたり後にしたり調整していましたが、ご飯の前に入れることが多かったです。
三回食になってもおっぱいは以前と変わらず
離乳食を、三回食にしたのは、子供が9ヶ月の時です。きっかけは、5ヶ月から離乳食を始めたので、育児書通りに進めてみました。
おっぱいは、好きなだけ飲ませていました。離乳食を食べた後も欲しそうにしていたり、昼寝の前には必ず添い乳でないと眠れないため、普段通りあげていました。
夜中も夜泣きがひどいため、現在も添い乳しています。とはいえ、お腹を満たすためではなく、口さみしさを紛らわすためにおっぱいをくわえているだけの状態です。
おやつには、赤ちゃん用のお米で作られたせんべいや、カルシウム、鉄などが入ったスティック状のおやつを、少ししか離乳食を食べなかった時のみあげていました。
食事に影響がないように、夕食はお風呂に入る前にあげていました。
完食したら奇跡
離乳食の3回食を始めたのが生後9ヶ月の時でした。2回食で完食率は少ないけれど、わずかに生えた歯で食べ物を噛む力がついたので、3回食を始めました。
我が家は朝は8時、昼は12時、夕飯が5時という感じでご飯を食べていました。
その時もおっぱい大好きな娘だったので、欲しがるたびにあげていました。
お菓子も大好きだったので、卵ぽーろのような甘いお菓子ではなく、赤ちゃん用の煎餅をあげていました。そのお菓子はよく食べてくれたので、ぐずるたびにあげていました。
そのせいか、お菓子を食べると夕飯を残してしまうことが多々ありましたが、もともと朝、昼も離乳食を残すことがあったのであまり気にしなかったです。
夕飯を食べた後、その後風呂に入り少し遊び、そして寝るというリズムで1日を迎えていました。
全体的に食べる量が少なかったです
生後9か月後半くらいから3回食に切り替えていきました。この頃はまだ授乳中だったのですが、食事のリズムをつけたいと思い、少量から始めることにしました。
完母だったこともあり、娘はおっぱいが大好きで、四六時中おっぱいを飲んでいるという感じでした。そのため、離乳食の量も全体的に少なかったです。
晩御飯のことも考えて、おやつは14時くらいにハイハインを1~2枚ほどあげる程度でした。そのうち足りなくなったころには、バナナをあげたりもしていました。
晩御飯は、お風呂前の18時くらいにあげていました。主人の帰りはいつも20時前だったので、娘だけその時に食べているという感じでした。
1歳4か月の時に卒乳をしましたが、それからは離乳食の量も増えました。
なかなか進まない離乳食
3回食を始めたのは生後10ヶ月に入る直前くらいです。我が子は飲み込むのが苦手で、なかなか離乳食が進まず、後期食が食べられるようになってきたころに3回食にしました。
それでもまだうまく飲み込めず、特にパンや芋類などは飲み込みにくいようで、それまで食べたものをほとんど吐いてしまったりすることもよくありました。
おっぱいは離乳食の前は時間をあけるようにしましたが、それ以外では時間を気にせず欲しがるだけあげていました。
そのため、おっぱいで十分だったので、おやつはお出かけなどで授乳ができないときにあげる程度でした。
また、離乳食の時に吐いてしまうことが多かったので、お風呂には必ず夕飯後に入れるようにしていました。
ある程度量を食べられるようになってから三回食へ
離乳食の三回食を始めたのは、子どもが10ヶ月くらいのときでした。
もう少し早くから始めてもよかったのかもしれませんが、うちの子どもは食べるのが遅かったので、早い段階で三回にしてしまうと親の私が大変だと思ったので(笑)。
離乳食の三回食を始めたきっかけは、ある程度量を食べてくれるようになったかなと感じたからです。
その期間、授乳は1日4~5回は行っていました。また、よくぐずる子どもだったので、ぐずり防止のためにおやつをあげました。
一番よくあげたのは、やはりアンパンマンのベビーせんべいです。
お風呂に入った後だと、結局また汚してしまうことが多いので、夕食はお風呂の前にあげました。
おっぱい大好き。
子どもが離乳食の3回食を始めたのは、10ヶ月ごろです。
母乳育児だったので、前歯が生え始めて、授乳する時に赤ちゃんの歯が当たって血が出ることもあり、離乳食中心の生活にしたいと思って始めました。
そうはいっても、赤ちゃんの食べ具合はその日の気分です。よく食べてくれる日もあれば、5さじほどで食べない日もありました。
離乳食を食べる量をみて、授乳の機会も増やしたり減らしたりしていました。
市販の乳幼児用のせんべいやクッキーなどのおやつはとくにあげていませんでしたが、3時にはバナナやサツマイモなど、甘い野菜や果物のすりつぶしたものをあげていました。
やっぱり上手に食べれなかったり、急に吐き出してしまうこともあったので、夕食をあげた後にお風呂に入れてました。
一番好きなのはやっぱりミルク
子どもの離乳食を三回食にしたのは、子どもが一歳になる前の生後11ヵ月の頃でした。
離乳食は割りとゆっくり始めたのですが、二回食だと親と食事の時間がずれてしまうので、私が食べているのをジーッと見ているんです。
そこで、ある程度量も食べられるようになったので、思い切って三回食にしてみたところ、ほとんど残さずにたくさん食べてくれました。
授乳は、おやつの時間とたまに寝る前に与えるフォローアップミルクのみ。おやつはほぼフォローアップミルクで、時々赤ちゃん用のミルクせんべいなどをあげていました。
子供はおやつのフォローアップミルクが大好きで、テーブルに置いて数秒後には空になっていました。あればいくらでも飲んでしまう状態でしたね。
夕食の後でお風呂に入れて吐いてしまうかもしれないと不安に思っていたので、その頃は、夕食はお風呂の後だったと思います。
今では食べこぼしがひどく、夕食時にパジャマを着せてもまた着替えさせることになるので、お風呂が後です。
もぐもぐ沢山食べる離乳食
我が家には1歳の双子の男の子がいます。最近、ようやく離乳食の3回食を始めることができました。
離乳食の3回食を始めたきっかけは、2人とも離乳食をかなり食べるようになったからという、感覚的なものが大きいです。
3回食にしてからは、夜眠る前、夜中、朝イチの3回授乳をしています。また、3回食の間の、午前と午後の2回おやつをあげています。
基本的には、かぼちゃを柔らかくしたものや、りんごのすりおろしなど、手作りのおやつをあげるように心がけています。
その他にも、夜の離乳食は入浴前にするなど、規則正しいリズムの中で離乳食をあげることにしています。
離乳食の3回食になって授乳頻度が減り、私的には結構楽になった感じがしています。
離乳後期(3回食)の進め方のポイントと授乳・おやつの目安
離乳食が3回食になる離乳後期(生後9ヶ月~11ヶ月頃)は、離乳食で摂る栄養の割合が増加し、生活リズムを確立する重要な時期です。厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」を参考に、この時期の進め方のポイントをご紹介します。
13回食の献立と量の目安
3回食になると、食べられる食品の種類が増え、食形態も歯茎で潰せるバナナくらいの硬さにステップアップします。献立は、主食・主菜・副菜を揃え、栄養バランスを意識することが大切です。
- 食事の回数と時間: 毎日決まった時間(例:午前中2回、午後1回など)に与え、規則正しいリズムを作ることが重要です。
- 献立のバランス: 炭水化物(ご飯、パン、麺など)、タンパク質(魚、肉、豆腐など)、野菜をバランスよく取り入れましょう。
- 離乳食の量: 離乳食の量は個人差が大きいですが、一回あたりの目安として、おかゆ(全粥)90g、野菜・果物30~40g、魚・肉15g、豆腐45g程度が示されています。あくまで目安とし、お子さんが食べられる量を優先してください。
2授乳(母乳・ミルク)の回数と目的
離乳後期になっても、母乳やミルクは重要な栄養源です。しかし、離乳食が主食となるため、授乳の目的は栄養補給から精神的な安定へと移行していきます。
- 回数の目安: 離乳食を3回与えた後に、母乳は欲しがるだけ、ミルクは1日2回程度を目安とします。ただし、お子さんの食欲や発達に合わせて調整が必要です。
- 離乳食との関係: 離乳食の直前に授乳すると、お腹が満たされて離乳食が進まなくなることがあるため、離乳食の2時間前は授乳を避けるなど、時間を調整すると効果的な場合があります。
3おやつ(補食)を与える目的と選び方
離乳後期になると、3回の離乳食だけでは活動に必要なエネルギーを賄いきれないことがあるため、食事と食事の間に補食(おやつ)を与えることが推奨されます。「おやつ」という名称ですが、これは栄養を補うための軽食として考えます。
- 与える回数: 午前中と午後の1日2回程度が一般的です。
- 与える時間: 3回の食事に影響を与えないよう、食事から2時間程度空けるのが理想的です。
- おやつの種類: 甘い菓子ではなく、さつまいも、じゃがいも、バナナ、ヨーグルト、おにぎり、赤ちゃんせんべいなど、栄養があり、次の食事に響かないものを選びましょう。市販の赤ちゃん用のおやつは、月齢に合ったものを選ぶようにしてください。
4食事と入浴のベストな順番
「食事とお風呂はどちらが先か」は、生活リズムを整える上で重要なポイントです。これは家庭のスケジュールや子どもの個性によって異なりますが、一般的には以下の2パターンが考えられます。
- 【夕食→入浴】:夕食で汚れた服や体をそのままお風呂で洗い流せるため、後片付けが楽になります。ただし、食後すぐに入浴すると消化に良くない場合があるため、食後30分~1時間程度空けるのが理想です。
- 【入浴→夕食】:お風呂に入ってさっぱりしてから食事をすることで、お腹が空き、食事が進みやすくなることがあります。夕食が遅くならないように、早めの時間に入浴を済ませるのがポイントです。
生活リズムの乱れは、離乳食が進まない原因の一つにもなります。朝起きる時間、食事の時間、お昼寝の時間、入浴の時間、寝る時間をできるだけ一定に保ち、規則正しい生活リズムを確立していきましょう。