押し花のしおりは思い出を長く残すアイテム!クローバーや花束を手作りで
押し花のしおりにすれば、お子さんが摘んだ四つ葉のクローバーや、記念日にもらった思い出の花束をより長く美しい状態で保管できます。雨の日や連休に親子で一緒に手作りすれば立派な親子遊びにもなり、完成品に一言メッセージを添えれば、手紙やプレゼントを贈った相手も心から喜んでくれますよ。
「押し花やしおりを手作りする時間なんて、子育てや仕事で忙しくて作れない!」と感じる方もいるかもしれません。以前ご紹介した電子レンジやアイロンを使う押し花の作り方なら短時間で作れるため、しおりだけでなく、押し花スマホケースや押し花キャンドルなど、今流行りのDIYにもぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
押し花に適した草花は、花びらが薄く水分が少ないものがおすすめです。例えば、お子さんが摘んだクローバーや野の花、お花見で集めた桜や紅葉などが向いています。花屋の高価な花よりも野に咲く草花の方が、押し花が作り易いことが多いです。
近年では、透明感がおしゃれなレジン(樹脂)を使った押し花しおりも人気です。手軽な100均の材料でも、本格的で丈夫な押し花しおりが作れます。
流行の押し花しおりの作り方!レジンや100均グッズで簡単おしゃれに
近年、透明な押し花のクリアネイルや押し花のiPhoneケースなどが流行していますが、押し花のクリアしおりも手軽な材料で簡単に手作りできます。特に100均グッズ(ダイソー、セリアなど)を使えば、リーズナブルに作ることが可能です。
押し花のクリアしおりの魅力は、見た目がおしゃれでかわいいだけでなく、ラミネートやレジン加工をするため丈夫で折れにくいことです。思い出の花を長く美しく残しておきたい方や、時間をかけずに完成度の高い作品を作りたい方におすすめです。
ここでは、100均のセルフラミネートシートを使ったクリアしおりの作り方と、より本格的なレジンを使った作り方(アイデア)をご紹介します。
押し花のクリアしおりの材料|100均ラミネートが大活躍
- 押し花(十分に乾燥させたもの)
- セルフラミネートシート
- ハサミ
- 穴あけパンチ
- リボンまたは刺繍糸
今回クリアしおりに使った押し花は、公園などで見つけた身近な花です。わざわざ高価な花を買わなくても、その辺に咲いている花で充分かわいい押し花になりますよ。
セルフラミネートシートはセリアやダイソーなど100均の事務用品コーナーに置いてあります。リボンは刺繍糸や麻ひもなどでも代用可能です。しおりとして邪魔にならないように薄い紐を選ぶと良いでしょう。
1セルフラミネートシートに押し花を並べる
セルフラミネートシートを開き、フィルムが付いていない方の接着面に押し花を並べます。しおりの大きさや形をイメージしながら、カットする場所の周囲にすきまを空けて配置します。
位置が決まったら、フィルムをはがしながら上側のラミネートシールを貼ります。この時、一気に貼ると空気が入ってシワになるため、中心から外側へ空気を抜きながら慎重に作業するのがきれいに仕上げるための重要ポイントです。
2ハサミでラミネートをカットする
イメージしたしおりの形に1をカットします。定番の長方形だけでなく、写真のように花や葉の形を型取って切ってもかわいいですよ。角を丸くすると、より丈夫になり見た目も優しくなります。
3パンチで穴を空けてリボンを通す
切り取ったらパンチで穴を空け、リボンを通して結べば押し花のクリアしおりの完成です!セルフラミネートシートはだいたいA4サイズなので、一度にたくさんのクリアしおりが手作りできます。100均グッズで手軽にできるので是非挑戦してみてください。
レジンを使った押し花しおりの作り方(アイデア)
レジン(主にUVレジンまたはエポキシレジン)を使えば、透明度が高く、さらに厚みのある本格的なしおりが作れます。レジン液やモールド(型)も100均で手に入る時代になりました。
レジンを使った作り方では、しおり用のシリコンモールドにレジン液を流し込み、硬化させる前に押し花を配置します。硬化後、穴を開けてリボンを通せば完成です。レジン液は必ず換気をしながら使用し、皮膚に付かないよう注意して作業しましょう。
メッセージ付き♪押し花しおりの作り方|OPPテープで手紙に添える
メッセージ付き押し花しおりを手紙に添えれば、受け取る相手がきっと心温まる嬉しい気持になります。母の日や父の日、誕生日やお祝いなど、感謝の気持を込めて手作りの押し花しおりをプレゼントしてみませんか。
こちらはOPPテープを使った押し花のしおりを紹介します。OPPテープは比較的粘着力が高く、手軽にラミネート風に仕上げることができます。
メッセージ付き押し花しおりの材料|画用紙とOPPテープを活用
- 画用紙(しおりの台紙)
- 押し花
- シールや写真の切り抜き
- OPPテープ(梱包用の太い透明テープ)
- 刺繍糸など
- 筆記用具(油性ペンやポスカなど)
- ハサミ
- 穴あけパンチ
画用紙は作りたいしおりの大きさに予めカットしておきましょう。押し花以外のシールや切り抜きなど、コラージュの素材として何でも活用できますよ。オリジナリティを出す工夫をしてみてください。
OPPテープは梱包に使う太めの透明テープのことで、100均のテープコーナーに置いてあります。筆記用具は、画用紙に濃くはっきり書けるペンや、カラフルなポスカなどがおすすめです。
1画用紙にメッセージを書き、OPPテープの接着面に配置する
まずは画用紙にしおりのサイズに合わせてメッセージを書き入れます。次に、画用紙より長めに切ったOPPテープをテーブルなどに置き、粘着面の上に画用紙を配置します。
画用紙の上に、押し花と切り抜き、シールなどを乗せてレイアウトを決めましょう。この際、押し花は画用紙の枠内に収まるように注意してください。
2上からOPPテープを貼ってラミネートする
1の上に、もう一枚のOPPテープをシワにならないように注意して貼ります。OPPテープは薄くて粘着力がとても強いので、中心から外側へ空気を押し出すようにゆっくりと貼るのがきれいに仕上げるためのポイントです。
3ハサミでOPPテープを切り、パンチで穴を空けて紐を通す
2ではみ出たOPPテープは、ハサミできれいに切り取り、形を整えましょう。周りにOPPテープのフチを残すようにカットすると、より丈夫になります。形を整えたらパンチで穴を空け、刺繍糸を通せばメッセージ付き押し花しおりの完成です。
手紙に添えて送る場合、春はサクラ、夏はアサガオ、秋はモミジ、冬はシクラメンなど、季節感のある花を押し花にするのがおすすめです。
書いて消せる!ブックマーカー付き押し花しおりの作り方
書いて消して何度でも書ける、黒板のような押し花しおりがあれば、図書館で借りた本など折ったり記入したり出来ない本を読むのに大活躍します。ご自宅の大切な本も、汚さずにキレイに長持ちさせられますね。
このしおりは、先ほど紹介したメッセージ付き押し花しおりに100均アイテムを少し加えるだけで、ブックマーカー機能付きのおしゃれな作品に大変身します。
ブックマーカー付き押し花しおりの材料|ブラックボードシートでアレンジ
メッセージ付き押し花しおりにブックマーカー機能を追加するには、100均アイテムのブラックボードシートを使います。
セリアなどで見かけるブラックボードシートは、貼るだけで黒板になる人気のDIYアイテムです。これをしおりの上部に貼り付ければ、ポスカなどの水で拭き取れるペンで何度も書き込めます。
1上部にスペースを空けたOPPテープしおりを用意する
まずは先程紹介したメッセージ付き押し花しおりと同じ手順でしおりを作りますが、上部にはブラックボードシートを貼るスペースを必ず空けてください。
2ブラックボードシートをハサミで切る
押し花しおりの上部に貼るブラックボードシートを、好みのサイズでカットします。横幅は画用紙より少し小さめにすると、仕上がりがきれいに見えます。
残ったブラックボードシートは、子供のお絵描きスペースやDIYの素材としても幅広く活用できますよ。
3カットしたブラックボードシートを押し花しおりに貼る
ブラックボードシートの裏面はシールになっているので、そのまましおりの上に貼れば、書いて消せる押し花しおりの完成です。
押し花しおりに使っているOPPテープは防水効果もあるため、ポスカを水で拭き取る際に水が付いても大丈夫です。ポスカやブラックボードシート用マーカーで記入すれば、メモやしるしを何度も書いたり消したりできます。
牛乳パックの押し花しおりの作り方|エコで簡単!自由研究におすすめ
牛乳パックとアイロンなど、家庭にあるものを使って作れる押し花しおりは、リサイクルなのでとってもエコで素材代も0円です。
特別な材料を使わず作り方も簡単なので、夏休みの自由研究工作にもおすすめです。ご自身で育てたアサガオやヒマワリなどで押し花しおりを作って発表しても良いですね。
牛乳パックの押し花しおりの材料|アイロン接着でリサイクル工作
- 牛乳パック(台紙)
- 押し花
- アイロン
- クッキングシート(オーブン用)
- アイロン台
- ハサミ
- 穴あけパンチ
- リボン
最近の自由研究工作はキットを使う子が多いですが、牛乳パックのリサイクルなど身近な素材で様々な工作をすると、環境学習の観点からも評価が高くなります。
牛乳パックは切り開いて水でよく洗い、しっかりと乾かしてから使いましょう。クッキングシートはオーブン用のものを使います。
1牛乳パックの印刷された上紙をはがす
印刷面をはがした牛乳パックを押し花しおりの土台にします。適当な大きさに切った牛乳パックの角を手でもむと、印刷されたツルツルの上紙をペリッとはがせます。一気に剥がすと破れやすいので、優しくはがしましょう。
2印刷面をはがした牛乳パックを好みの形に切る
1で印刷面をはがした牛乳パックをハサミで好きな形に切ります。ハート型や星形など複雑な形は、クッキー型などを型取りして切るのがきれいに仕上げるコツです。
3カットした牛乳パックの内側に押し花をレイアウトする
カットした牛乳パックのツルツルした面に押し花を置き、しおりのレイアウトを決めます。大きい花から場所を決め、周辺に小花や葉を並べることが、バランスよくレイアウトできて見栄えがよくなるコツです。
4クッキングシートをかぶせて低温のアイロンを当てる
レイアウトを決めたらアイロン台の上に置き、クッキングシートをかぶせて低温のアイロンを5~10秒押し当てて接着します。
アイロンの温度が高すぎたり、押し当てる時間が長すぎたりすると押し花が焦げるため、様子を確認しながら作業しましょう。
アイロンを使用する際は、火傷や事故のないよう、必ず保護者の方が監督して安全を確保してください。アイロンを当てた直後の押し花は大変高温になるため、冷めてから指で触って接着できているか確認しましょう。
5穴を空けて好みのリボンを通せば完成!
押し花が牛乳パックの台紙にしっかりと接着できたら、穴あけパンチで穴を空けてリボンを通します。これで簡単でエコな牛乳パックの押し花しおりの完成です!
押し花しおりの歴史|起源は昔の人が挟んだ野草
しおりの起源を辿ると、現在日本で確認できるのは平安時代です。清少納言の『枕草子』にしおりのような紙ばさみ「夾算(きょうさん)」についての記述があります。
庶民にも本が普及する江戸時代になると、草花やこよりを一時的なしおり代わりに挟んで使用しており、これが現在の押し花しおりの原点になったとも言われています。
「しおり」の語源は、もともと木の枝を折って道しるべとした行為にあります。たしかにしおりは、どこまで読んだかや、大切な情報の記された場所を再度示す道しるべの役割を果たしています。
ちなみにヨーロッパではその昔、読みかけの本にペーパーナイフを挟んでしおり代わりに使っていましたが、挟みっぱなしにすると金属がさびて本につくため、紙製のものが主流になったそうです。