離乳食には手作り魚肉ソーセージ!スーパーには不向きな商品も…
離乳食に魚肉ソーセージを使うのは、ハムなどの加工食品と同様に基本的にはNGとされています。実際、離乳期に与えられる魚肉ソーセージも市販されていますが、スーパーに並ぶ商品には赤ちゃんに不向きなものが多く、安心して使える商品を見つけるのは難しいのが現実です。
そのため、魚嫌いの赤ちゃんでも食べやすく、簡単に作れる魚肉ソーセージの作り方を知っておくと安心です。
今回は、育児中のママが離乳食に魚肉ソーセージを使っていいのか悩んでしまう問題について、危険と言われる理由や食べられる時期、市販品、家庭での作り方、魚肉ソーセージを使った離乳食のおすすめレシピなどを詳しくご紹介します。
離乳食に市販の魚肉ソーセージをおすすめできない3つの理由
魚肉ソーセージは手ごろな価格で日持ちもするため、離乳食に使えたら便利ですが、「体に良くない」とされる加工食品のひとつです。市販の魚肉ソーセージを赤ちゃんに与える前に、危険とされる3つの理由を知っておくことが大切です。
1合成添加物
最近では、合成添加物を使っていない魚肉ソーセージも販売されていますので、加工食品すべてが悪いというわけではありません。
ただし、スーパーで売られている多くの魚肉ソーセージには、赤色の着色料、くん液、亜硝酸ナトリウムなど、毒性が指摘されている合成添加物が含まれており、離乳食には適していません。購入の際は原材料表示を確認することを忘れないようにしましょう。
2味付け
魚肉ソーセージは製造過程で塩分などの味付けがされています。そのため、調理の際にさらに味を加えると、離乳食期の赤ちゃんには味が濃くなりすぎる場合があります。塩分が気になる場合や、他の塩分を含む食材と併用する場合は、下茹でして塩抜きするようにしましょう。
また、魚肉ソーセージを離乳食のメイン食材として大量に使うと、塩分の過剰摂取につながる恐れもあります。使用量を控えるなど、調理時の工夫が必要です。
3エビやカニが混入している商品もある
魚肉ソーセージの主原料は魚ですが、無添加の商品でもオキアミなどの甲殻類が含まれていたり、製造工程でカニが混入する可能性があります。また、原料となる魚がエビを餌としていることもあります。
そのため、エビやカニに対してアレルギーの可能性がある赤ちゃんには注意が必要です。購入時には必ず表示欄を確認しましょう。
離乳食に魚肉ソーセージはいつから?無添加なら後期からOK
市販の魚肉ソーセージで心配なのは、塩分と添加物です。塩分は塩抜きすることで調整できますので、無添加の魚肉ソーセージなら生後9ヶ月ごろから使用可能です。
家庭で手作りする場合は、白身魚を使えば早い時期から与えられそうに思えますが、紹介するレシピでは卵白や長芋を使うため、やはり生後9ヶ月以降(離乳食後期)からがおすすめです。
離乳食におすすめの魚肉ソーセージ
離乳食に安心して使える魚肉ソーセージをスーパーで見つけるのは意外と難しいものです。
生協などの宅配サービスでは、無添加にこだわった魚肉ソーセージを取り扱っていることがあります。小さなお子さんがいる家庭では、送料が無料または割引になるケースもありますので、興味のある方はお住まいの地域の生協やネットで調べてみてはいかがでしょうか。
おさかなソーセージ
日本生活協同組合連合会
無添加や国産にこだわった安全な商品を宅配してくれる生活クラブの魚肉ソーセージです。化学調味料・着色料・保存料無添加、つなぎ用の卵も不使用。
すり身も国産の魚を14%使用し、包装材も塩ビではなくポリプロピレンを使用。常温での保存が可能な点もママにとっては嬉しいです。
おさかなソーセージ
別所蒲鉾
島根県の出雲大社近くにある別所蒲鉾店の魚肉ソーセージは、原料となる魚は、100%国産のものを使用しています。添加物は含まず、味付けは鰹だしなど素材の風味を生かした味つけとなっています。
離乳食だけでなく、パパのおつまみとしても美味しくいただけるでしょう。
おさかなソーセージ
Radish Boya
厳しいチェック体制をクリアした安全な食品を私たちに届けてくれるRadish Boya。こちらでは、国産原料100%の魚肉ソーセージを購入できます。添加物を加えない自然な色合いの、弾力ある魚肉ソーセージになっています。Radish Boyaの商品の中でも人気の高い商品のひとつです。
離乳食用の手作り魚肉ソーセージの作り方
離乳食後期なると、赤ちゃんが食べられる魚の種類も増えて、卵も食べることが出来るようになりますので、スーパーで手に入る材料を使用して自宅で手作り魚肉ソーセージを作ることができます。魚を選ぶ時は、新鮮なものを選んでください。
刺身用の切り身を購入すれば、骨や皮を取り除く手間を省くことができて簡単!魚は離乳食後期の赤ちゃんが食べられるタイ・ヒラメ・サケ・タラなどにするとおいしくできます。
離乳食用の魚肉ソーセージの材料
- 魚(離乳食後期に食べられるもの)250g
- 長芋80g
- 卵白1コ分
- 片栗粉小さじ1
- 酒大さじ1
- 粗塩小さじ1/3
-
魚の皮と骨を取り除き、適当な大きさに切る -
長芋の皮をむいて、適当な大きさに切る -
フードプロセッサーまたはミキサーに長芋・卵白・粗塩を加えて30秒程混ぜる -
3に魚・酒・片栗粉を加えてさらに1分程混ぜて滑らかにする -
タッパーに入れ替えて、冷蔵庫で30分程寝かす -
4等分してラップに包み棒状に形を整える -
蒸し器などで、中火で15分程蒸す -
蒸し器から出して粗熱を取る
※蒸し器がない場合は、深めの鍋やフライパンで代用できます
※粗熱が取れてから、切るようにしてくださいね
【離乳食の魚肉ソーセージ】完了期おすすめレシピ
市販の魚肉ソーセージは、満1歳を過ぎて離乳食完了期になってから与えるようにしましょう。魚肉ソーセージには既に十分な塩分が入っていますし、魚や野菜、乳製品など様々な食品にもナトリウムは入っていますので、調味料を極力加えず、素材の味やダシを活かした献立にしましょう。
魚肉ソーセージのポトフ風のレシピ
材料:魚肉ソーセージ20g、ジャガイモ20g、人参20g、玉ねぎ10g、野菜スープ100cc
- 魚肉ソーセージは0.5mm程度の輪切りにして、下茹でする
- ジャガイモ・人参・玉ねぎは食べやすい大きさに切り、柔らかくなるまで茹でる
- お鍋に野菜スープを入れて火にかけ、沸騰したら火を弱めて、具材を全て入れ10分程煮る
魚肉ソーセージの細巻のレシピ
材料:魚肉ソーセージ20g、ご飯80g、焼き海苔1枚、ほうれん草 葉の部分2枚程度
- 魚肉ソーセージを下茹でして、縦に4等分する
- ほうれん草の葉の部分を切らずに柔らかく茹でる
- 焼き海苔を半分に切る
- 巻き簾の上に海苔を敷き、先端を少し残してご飯(半量)を並べる
- 真ん中にほうれん草・魚肉ソーセージの順番に並べる
- 先端からクルクルと巻いていき、海苔の端にご飯粒をつけて止める
- 暫くおいて、海苔がしんなりしてから食べやすい大きさに切る
(残り半量でもう一つ作る)
魚肉ソーセージのクリームパスタのレシピ
材料:魚肉ソーセージ15g、スパゲッティ30g、ブロッコリー20g、人参20g、牛乳50cc、野菜スープ100cc、水溶き片栗粉適量
- 魚肉ソーセージを0.5mm程度の輪切りにして、下茹でする
- スパゲッティを3~5mmに折ってから柔らかく茹でる
- ブロッコリーの房の部分を柔らく茹でる
- 人参を食べやすい大きさに切り柔らかく茹でる
- お鍋に野菜スープを入れて火にかけ、沸騰したら火を弱めて、1~4を加えて煮る
- 最後に、牛乳を加えて弱火に煮て、水溶き片栗粉でとろみをつける
魚肉ソーセージの3色丼のレシピ
材料:魚肉ソーセージ10g、卵1/2個、いんげん豆2本程度、ご飯80g
- 魚肉ソーセージをすりおろし、下茹でする
- 卵を良くかき混ぜ、フライパンで炒り卵を作る
- いんげん豆を柔らかく茹でて、みじん切りにする
- ご飯の上に、1~3を乗せる
キャベツの蒸し焼きのレシピ
材料:魚肉ソーセージ20g、キャベツ20g、水50cc、鰹節 適量
- 魚肉ソーセージを0.5mm程度の輪切りにして、下茹でする
- キャベツを食べやすい大きさに切る
- フライパンの上に魚肉ソーセージとキャベツを並べて水を入れ、蓋をして蒸し焼きにする
- お皿に盛りつけて、上から鰹節をふりかける
子育て4コマ漫画:離乳食やおつまみに!手作り魚肉ソーセージ
魚肉ソーセージ以外にも、蒲鉾やはんぺんも離乳食用に簡単に手作りできますので、思い出に一度つくってみませんか?
エビやカニが混入する食品は心配で離乳食開始を遅らせがちですが、魚肉ソーセージが食べられると離乳食完了期からの幼児のおやつとしても便利!
離乳食の手作り魚肉ソーセージは塩味こそ薄いですが、コチュジャンやワサビ醤油を添えれば永岡さくら(saku)さんの子育て4コマ漫画のようにパパのおつまみにも最適ですし、産後ママの間食としてもおすすめです。