子供だけの留守番には安全対策が必須!絶対にすべき防犯チェック
子供だけの留守番は、学童保育料金の高さが理由ではなく、子供の意志を尊重して決める家庭も多いのですが、放課後の痛ましい事件などもあるため特に夏休みや冬休みなどは心配です。
「小学校に入学したし、留守番をさせても大丈夫かしら?」と考えるママも多いですが、残念ながら家にいるから安心という保証はないのが実情。
小学生の間は高学年になっても、家の中だけでなくSNSの子供の写真などによる巻き込まれ事件への防犯チェックを行い、子供だけの留守番へのルール作りや安全対策が必須です。
子供だけの留守番はいつからOK?適齢期は子供の性格や状況で変わる
子供だけの留守番がいつから安全という法律や定義はなく、子供によっては小学校1年生でもできますし、6年生になってもトラブルに巻き込まれる事件は起こっているので、子供の年齢ではなくその子の性格や留守番をさせる状況で決めることが大切です。
約束やルールを守れる子と守れない子では違いますし、状況に応じて電話をしたり、近所に助けを求めたりできるかどうかによっても違います。身の回りのこと自分でできるかどうか、先の見通しがたち危険を理解できるかどうかも判断基準になります。
留守番させる状況も、回覧板を回してくる間の10分程度、仕事に行く午前中、夜間など時間帯でも違います。昼食を挟む時間帯の外出も、ルールを守れない子供の場合は勝手に台所を使ってしまう可能性があり、危険性は高くなります。
アメリカでは子供の留守番が違法の州も!13歳まで許されない
日本では親の都合で小学生でも留守番をさせている家庭もありますが、海外では事情が違います。
アメリカでは州の法令によって「13歳未満の子供を留守番させてはいけない」と決まっているところもあるそうです。子供を守る義務があるということで、留守番はもちろん、買い物も一人で行ってはいけないことになっています。
日本ではそういった決まりはありませんが、子供の行動に親が責任を持つという点はどの国でも同じです。きちんと留守番できるかどうか防犯対策を行い、子供の個性を見て判断していくことが大切です。
子供だけの留守番に欠かせない7つのルール!出発前に確認しよう
親が留守中の子供だけの留守番では、ちょっとしたルールを設けて親子で守ることで、トラブルを回避することができます。特に長期休暇の留守番は長時間になるご家庭もあるため、次の7つのルールを親子でしっかりと確認しておきましょう。
1出発前に戸締りをしっかり確認
まずは戸締りです。子供を残して出かける場合は、きちんと鍵をかけるのを見届けてから行きましょう。家の中の窓や勝手口の戸締りも一緒に確認しておきましょう。トイレやお風呂も要チェックです。
普段から一緒に戸締りの確認をしておくと子供もよくわかるので安心です。
鍵を持たせる場合は、出かける時や帰宅時にはカギをしっかりかけるように予め約束し、忘れてしまう場合には玄関に貼り紙をしておきましょう。
2お風呂の残り湯は抜く
災害対策として、お風呂の残り湯を置いておく家庭もあると思いますが、留守番の時は抜いておきましょう。子供は水深10センチあれば、溺れてしまうという話はよく聞きます。低年齢ほど危険です。
また、思わぬ事故につながることも考えられますので、お風呂場などで水遊びもしないように言って聞かせておきましょう。災害対策で水を置きたい場合は、灯油タンクなどに入れておくという選択肢もあります。
4インターフォンや電話が鳴った時のルールを決める
来客や電話の時のルールを決めましょう。安全面からみても、小学生は玄関を開けないようにするのが基本的なルールです。「玄関ベルがなっても出ない、電話にも出ない」というルールをきちんと守るように、子供と約束しましょう。
知人の場合も、モニター付きインターフォンで顔を確認してから出る、電話であればナンバーディスプレイであらかじめOKが出ている番号だけ出るなどとルール決めておきましょう。
少し大きくなって、電話やインターフォンに対応する場合に、「お母さん(お父さん)は、ちょっと今手が離せないので、またにして下さい」「お母さんはトイレです。また後にしてください」と、子供だけでいることが分からないようにすることが重要なので、予め練習しておきましょう。
5火や危険物は使わない約束をする
日頃から、留守番の時には火を使わないように約束しておきましょう。「キッチンに入ってはいけない」「料理は大人が家にいるとき」というルールを決めて、約束を守らせましょう。
ガスコンロの場合には予めコンロを使えないように出かける前にガスの元栓を閉めておくと安心です。
また火事の原因となるのが、火遊びです。子供の年齢が高くなるほど興味がでてくるようです。ライターやマッチは手の届かないところへ置きましょう。また、危険物にもなるものは、予め目に触れないところへ移動しておきましょう。
6親の連絡先を知らせておく
留守番をしていて困ったり、不安になったりした場合に備えて、親の連絡先を教えておきましょう。冷蔵庫の扉にケータイの番号を書いて貼っておくとわかりやすいです。いざという時にすぐ連絡が取れるようにしておきましょう。
固定電話に両親の番号を登録しておくと、かけ間違いもなくなるので短縮に入れておきましょう。また最近は子供にGPS機能のついたキッズ携帯を持たせる家庭が増えていますが、両親の他に近くに祖父母や頼りになる知人がいればお願いして登録しておきましょう。
7助けてくれる近所の人を伝えておく
何かあった時のため、いざという時に頼れる人の連絡先も伝えておきましょう。
たとえば、近所で火事があった場合や、地震などの災害時、想定外のことが起こったときに、頼れる人がいれば、親子共に安心です。
近くに祖父母や親戚がいない場合には、普段からママ友や近所の人と仲良くしておくと、いざという時に助けてもらえることが多いようです。また町内会や自治会活動、PTA活動を積極的に行うことで、知人も増えて緊急時には助かります。
8学校から帰宅した時の鍵の取扱いを決める
学校へ鍵を持っていく場合、身につけた方がよいです。ただし、首から下げると遊具などに引っかかる恐れもありますので、対策をしっかりとしておきましょう。ランドセルに入れる場合は、鍵があることがわからないように、専用ケースに入れるなどの対策が必要です。
また鍵を開ける時は特に注意が必要です!鍵を開ける前に周囲にじっと見てる人や怪しい人がいないかチェックし、誰もいなくても「ただいまー!」と言ってから、中に入って鍵をかけるようにさせましょう。
子供の夜の留守番は何歳から?中高生をボーダーと考える保護者が多い
シングルマザーの場合、夜勤がある職種だと子供を留守番させて夜遅く、あるいは翌朝まで仕事をしなければなりません。
イギリスでは16歳未満の夜間の留守番は避けるべきだと言われていますが、小学生~高校生の日本の保護者に話を聞くと、しっかりした子なら中学生、おっとりした子でも高校生がボーダーと考えている人が多いのです。
ただし高校生になったからこそ夜の子供だけの留守番が危険という意見もあり、思春期はまだまだ保護者の見守りが必要な時期と心に留めておくことが大切です。
親子の信頼関係を盤石なものにしておくと「親を失望させたくない」という心理面での防犯になりますので、子供を信じることの本当の意味をまずは親が確認することが大切。
そして共に過ごせる時が子供に安心感を与えられる時間になるように、できるだけ笑顔で接しましょう。
また留守番中や学校での子供の気持ち、様子を気にかけて積極的に声をかけ、話してくれる時はつい口うるさくアドバイスを与えがちですが、何があっても安心して話せるよい聞き役となるように努めましょう。