上履きを楽らく白くする洗い方に関する記事

上履きの洗い方:黒ずみを白くする裏ワザとつけ置きのコツ

上履きの洗い方:黒ずみを白くする裏ワザとつけ置きのコツ

擦っても落ちない上履きの黒ずみには理由があります。汚れの種類ごとに洗剤を選び分ける方法、忙しい日に効く時短の裏ワザ、洗濯機やコインランドリーの使い分け、塩素系の製品を使うときの注意点まで、家庭でそのまま実践できる形で紹介します。

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上履きの黒ずみや臭いを楽に落とす方法!つけ置きとブラシ使いの6つのポイント

上履き(上靴)の洗い方といえば、洗剤をつけてブラシで擦るのが一般的ですが、「汚れがなかなか落ちなくて大変」「もっと簡単にきれいにできないか」と悩むパパ・ママも多いのではないでしょうか。

保育園・幼稚園の上履きや、小学校からの裏が白い運動靴を上靴替わりにしている場合など、使用する靴の種類はさまざまですが、上履きの汚れは外靴の泥汚れとは異なり、室内での活動によって生じる複合的な汚れが特徴です。

上履き洗いで差がつくのは、ブラシを持つ腕の力ではなく、洗う前の段取りです。汚れの種類を見分けて洗剤を選び、つけ置きで汚れを緩ませてから擦る。この順番を守るだけで、同じ時間でも仕上がりがまるで変わります。

本記事では、お子さんが将来自分で洗えるようになるためにも、簡単に汚れを落とせる上履き洗いの効果的な6つのポイントに加えて、忙しい日に使える時短の裏ワザ、擦っても落ちない黒ずみの原因別対処、白く仕上げるための洗剤の使い分けまでご紹介します。これらのコツを知り、さっそく実践してみましょう。

子育て4コマ漫画:上靴の洗い方をママから子供に伝えよう

上履きの洗い方の子育て4コマ漫画

上履きの汚れは2種類!黒ずみや臭いが落ちにくい理由

黒ずんだ上履き

持ち帰ってきた上履きが真っ黒に汚れていると、「室内で使っているのになぜ?」と驚く方もいるかもしれません。上履きは、床の汚れからお子さんの足を守る役割を果たしています。

上履きの黒ずみの原因となる汚れは、主に以下の2つの種類に分けられます。

上履きの黒ずみの主な原因となる2種類の汚れ

  1. 不溶性の汚れ:土、砂、ホコリなど
  2. 油性の汚れ:汗、皮脂、食べこぼしなど

これらの汚れは毎日の生活で繊維の奥深くに蓄積し、こびりついてしまうため、通常の洗濯ではなかなか落ちません。さらに、汚れを栄養源として雑菌が繁殖すると、嫌な臭いの原因にもなります。お子さんの足元を清潔に保つために、定期的なお手入れが重要です。

やっかいなのは、この2種類が別々に存在しているのではなく、混ざり合って層になっている点です。まず汗や皮脂が生地に染み込み、そのべたつきに砂やホコリが吸着します。上を歩き回るたびに押し込まれ、乾いて固まる。これを何日も繰り返した状態が、あの黒ずみの正体です。水で流しても落ちないのは、油分が接着剤のように砂を抱え込んでいるためです。

だからこそ、油分をゆるめてから砂をかき出すという順番が重要になります。いきなりブラシで擦ると、砂粒が繊維の奥へ押し込まれてしまい、力を入れたわりに白くならない、という結果になりがちです。

汚れが集中する場所にも決まりがあります。つま先の甲部分は床に擦れて黒くなり、かかとの外側は靴を脱ぎ履きするときに手や床と擦れます。中底は汗と靴下の繊維くずが混ざり、白いゴム縁は床の材質そのものが移ります。洗う前に「今日はこの4か所」と決めておくと、全体をやみくもに擦るより短時間で仕上がります。

楽して真っ白に!効果的な上履きの手洗い手順

洗う前と洗った後の上履き

上履き洗いは手間がかかるイメージがありますが、ちょっとした洗浄のコツを覚えるだけで、汚れを簡単に、そしてきれいに落とすことができます。お子さんでも挑戦できる、楽で効果的な手洗い方法をご紹介します。

上履きを洗うのに必要な道具

上履きを洗うのに必要な道具や洗剤
  • バケツ
  • 靴用洗剤、または固形石鹸(部分洗い用)、または衣料用液体洗剤
  • 靴用ブラシ
  • 古歯ブラシ(細かい部分用)
  • ゴム手袋(肌が弱い方や漂白剤を使用する場合)

道具選びで失敗しやすいのがブラシの硬さです。硬すぎるブラシは生地の毛羽立ちを起こし、毛羽立った表面は次から汚れをつかみやすくなります。逆に柔らかすぎると中底のざらついた汚れが取れません。全体には中くらいの硬さの靴用ブラシ、ゴムの縁と縫い目には古歯ブラシ、という2本使いが最も効率的です。バケツは上履き2足がゆったり沈む8Lほどのサイズがあると、つけ置き中に片方が浮いて洗浄液から出てしまう失敗を防げます。

楽してキレイに仕上がる上履きの洗い方(つけ置き活用)

  1. 上履きのホコリ汚れを歯ブラシで取る様子 予洗い(ホコリ落としと水洗い):最初に上履きを地面などに軽く打ち付けて、砂や泥などの不溶性の汚れを払い落しましょう。中底に溜まった靴下の繊維くずなどは、古歯ブラシで擦ると簡単に取り除けます。その後、軽く水洗いをして生地を湿らせておきましょう。ここを飛ばすと、砂を含んだ洗浄液で擦ることになり、生地を傷めながら汚れを塗り広げる結果になります。乾いた状態で払うほうが砂は落ちやすいので、水洗いは払い落としのあとです。
  2. バケツに上履き洗い用の洗浄液を作る様子 つけ置き:洗剤の説明書に従い、40℃程度のぬるま湯に洗剤を溶かして洗浄液を作り、上履きを30分から1時間程度つけ置きします。部分的にひどい黒ずみがある場合は、固形石鹸などを直接塗りつけておくとより効果的です。上履きは浮きやすいので、上から小皿や洗面器を重しにして沈めておくと、つま先まで均一に洗浄液が届きます。
  3. 上履きの中底をブラシで擦る様子 内側・中底の擦り洗い:つけ置きで汚れが緩んだら、ブラシで擦り洗いをします。まずは雑菌が繁殖しやすい靴の中底や内側を丁寧に洗いましょう。中底はかかとからつま先へ、一方向に動かすのがコツです。往復させると汚れを含んだ泡が同じ場所に留まり、かえって黒ずみが定着します。
  4. 上履きの表面をブラシで擦る様子 外側の擦り洗い:次に上履きの外側をブラシで擦ります。細かいゴムの接合部分は古歯ブラシを使いましょう。靴の中に手をグーにして入れ、内側から形を作ると擦りやすくなります。生地を傷めないよう、優しく叩くように、または軽めに擦るのがポイントです。名前が書かれている部分は、擦る回数を最小限にすると文字が薄くなりにくくなります。
  5. 上履きの底をブラシで擦る様子 靴底の汚れ落とし:最後に靴底をブラシで擦り、溝に入り込んだゴミや汚れをしっかり取り除きます。溝に小石やチョークの粉が挟まっているときは、古歯ブラシの柄の先で押し出してからブラシをかけると早く済みます。
  6. 上履きをすすぐ様子 すすぎ(最も重要):汚れが落ちたら洗浄液を捨て、きれいな水を数回替えてすすぎます。その後、数分間は流水にさらして、洗剤の泡やぬめり、残りが完全になくなるまでしっかりと洗い流してください。かかとの内側とつま先の袋状になった部分は洗剤が残りやすいので、靴の中に水をためて数回振り出すと確実です。
  7. 洗った上履きを干す様子 乾燥(陰干し):古いバスタオルで叩いて水気を切るか、タオルに包んで洗濯機で短時間脱水をします。その後、必ず風通しの良い日陰で干しましょう。靴用のハンガーや、つま先を上にして壁に立てかけるなど、内部にも風が通るように干すと早く乾きます。

洗い終わった段階で薄黒く汚れて見えても、完全に乾燥すると驚くほど真っ白になることが多いです。ぜひご家庭でもお子さんと一緒に上履き洗いにチャレンジしてみてください。

真っ白に仕上げるための6つの重要ポイント

上履き洗いを楽に、そして確実にきれいに仕上げるためには、科学的な汚れの性質や洗剤の働きを理解した6つのポイントを守ることが重要です。このコツを押さえるだけで、仕上がりに大きな差が出ます。

40℃程度のぬるま湯で洗う

40℃のお湯が入っているバケツ

上履きに蓄積した汚れ(特に皮脂などの油性汚れ)は、冷たい水よりも温水のほうが洗剤が溶けやすく、洗浄効果が高まるため汚れが落ちやすくなります。お風呂の湯温を目安にした40℃前後のお湯を使いましょう。

ただし、熱すぎるお湯(50℃以上など)は避けてください。汚れに含まれるたんぱく質が凝固し、逆に汚れが繊維にこびりついて落ちにくくなってしまう可能性があります。

温度計がなくても判断できます。手を入れて「少し熱いけれど気持ちよく入っていられる」のが40℃前後です。冬場はバケツにお湯を張った瞬間から温度が下がり続けるため、洗面所で洗うより、湯を張った浴室でつけ置きするほうが温度を保てます。お風呂の残り湯を使う場合は、皮脂を含んでいるので、つけ置きだけに使い、すすぎは必ずきれいな水で行いましょう。

皮脂やたんぱく質汚れはつけ置きが効果的

上履きをつけ置き中のバケツ

皮脂やたんぱく質の汚れを分解するためには、洗剤に含まれる酵素が働く時間が必要です。酵素の働きで汚れを浮かし、界面活性剤が包み込んで引き離すため、洗剤に触れる時間が短いと効果が十分に発揮されません。

最低でも30分、可能であれば1時間程度は洗浄液につけこみ、汚れを緩ませてから擦り洗いをするようにしましょう。

時間を延ばせばよいというものでもありません。長時間つけたまま放置すると、浮いた汚れが再び生地に戻る現象が起こり、全体がうっすらグレーになります。目安は1時間、長くても2時間まで。それ以上置きたい場合は、途中で一度洗浄液を替えるほうが白く仕上がります。

頑固な黒ずみは固形石鹸で直塗り洗い

ウタマロ石鹸で洗う様子

ブラシで擦るだけでは落ちない頑固な黒ずみは、汚れが繊維の奥深くに入り込んでいる証拠です。そこでおすすめなのが、固形の洗濯石鹸です。

石鹸を上履きの生地に直接擦りつけると、水を含んでペースト状になった洗剤成分が繊維の奥深くまで浸透し、汚れを浮かせて落としやすくしてくれます。特に部分洗いに特化した固形石鹸の力を活用しましょう。

直塗りにはコツがあります。乾いた生地に塗ると石鹸が乗らず、びしょ濡れの生地に塗ると流れてしまいます。軽く湿らせた状態で、石鹸を押し当てるように往復させるのが正解です。塗ったあと5分ほど置いてからブラシをかけると、擦る回数を半分ほどに減らせます。

すすぎ不足は黄ばみや輪ジミの原因に

流水ですすぎ中の上履き

洗った後、乾燥させると上履きに茶色い輪ジミや黄ばみが残ってしまうことがあります。これは、すすぎが不十分で残った洗剤の成分や、洗剤が引き離した汚れのカスが原因です。

洗剤の残りは目に見えにくいため、バケツの水がきれいになっても油断せず、数分間は流水にさらすなどして、時間をかけてしっかりと洗剤成分を洗い流すことが、黄ばみを防ぐ最大のポイントです。

すすぎ終わりの判断は、泡ではなく手触りで行います。濡れた生地を指でこすって、きゅっとした感触ではなくぬるりとした感触が残るなら、まだ洗剤が残っています。輪ジミは乾く過程で水分が中央から縁へ移動し、汚れと洗剤が縁に集まって輪になる現象です。つまり、洗いの丁寧さより、すすぎと乾かし方で決まる汚れだと言えます。

干すときは直射日光を避けて陰干し

陰干し中の上履き

上履きが黄ばんで見えるもう一つの原因は、直射日光(紫外線)です。布地用洗剤の多くはアルカリ性ですが、アルカリ性の成分が紫外線と反応することで黄色く変色してしまう傾向があるためです。

早く乾かしたい気持ちはわかりますが、真っ白に仕上げるためには、必ず風通しの良い日陰で干すようにしてください。

陰干しでも、風さえ通れば乾きは十分に早くなります。ポイントは、上履きの内部に空気の通り道をつくることです。つま先を上にして立てかける、洗濯ばさみでかかとをはさんで吊るす、といった干し方で内側から乾かします。日曜の夕方に洗って月曜の朝に間に合わせたいときは、扇風機やサーキュレーターを弱で当てるだけで、放置するより格段に早く乾きます。

汚れ防止と次回のために防水スプレーを

洗い終わった上履きに防水スプレーをかける様子

せっかくきれいにした状態を長く維持するために、完全に乾燥した後、市販の衣料用または靴用防水スプレーを活用しましょう。

フッ素やシリコン樹脂で表面を薄くコートすることで、汚れを弾きやすくなるだけでなく、次回の上履き洗い時に汚れが格段に落ちやすくなる効果もあります。ただし、商品によって使える素材が異なりますので、使用前に必ず確認してください。

防水スプレーを使用する際の注意点

防水スプレーの使用については、消費者庁や国民生活センターが、屋外の風通しのよい場所で使うこと、吸い込まないようにすることを繰り返し注意喚起しています。必ず屋外の風通しの良い場所で、風上に立ってスプレーしてください。浴室や玄関など、狭く換気の悪い室内での使用は避けましょう。マスクを着用する、子どもが近くにいない時間に行う、といった配慮も大切です。使用量や乾燥時間は製品によって異なるため、使う前に製品表示を確認し、判断に迷うときはメーカーのお客様相談窓口や、お住まいの地域の消費生活センターに問い合わせてください。

忙しい日に効く上履き洗いの裏ワザ

平日は時間がない、休日は予定が詰まっている。そんな家庭でも回せるように、手間を減らす工夫をまとめました。どれも特別な道具はいりません。

金曜の夜に仕込んで、土曜の朝に擦るだけにする

上履き洗いが億劫になる最大の理由は、洗う作業が一続きの長いタスクに見えるからです。そこで、金曜の夜に「払う、湯を張る、洗剤を溶かす、沈める」までを5分で済ませ、翌朝は擦ってすすぐだけにします。作業が2回に分かれるだけで、心理的な負担が驚くほど軽くなります。前夜のつけ置きが長くなりすぎる場合は、洗浄液を朝に一度替えてから擦ると、汚れ戻りを防げます。

チャック付き保存袋やポリ袋で少量の洗浄液を使う

バケツを出すのが面倒な日は、丈夫なポリ袋に上履きと洗浄液を入れ、空気を抜いて口を縛る方法があります。少量の洗浄液で全体が浸るため、洗剤も水も節約できます。袋ごと洗面器に立てておけば、倒れて漏れる心配もありません。

洗濯機の脱水を1分だけ使う

乾燥時間を左右するのは、干す前にどれだけ水を抜けたかです。タオルに包んで1分だけ脱水にかけると、自然乾燥だけの場合と比べて乾き上がりが数時間単位で変わります。洗濯機に直接入れるのが気になる場合は、乾いたバスタオルで包み、上から体重をかけて押すだけでもかなり水が抜けます。

新聞紙やキッチンペーパーを詰めて内側から乾かす

上履きが乾かない原因は、ほとんどがつま先の内部です。丸めた新聞紙やキッチンペーパーをつま先まで詰め、30分ほどで一度取り替えると、内側の水分を効率よく吸い出せます。翌朝までに間に合わせたい日曜の夜に特に有効です。

ゴム縁は洗う前に消しゴムでひと擦り

白いゴム縁の黒い線は、床の材質がこすれて移ったものが多く、洗剤ではなかなか落ちません。乾いた状態で消しゴムをかけると、うっすらした線であればこれだけで消えます。洗う前に済ませておくと、洗浄後の仕上がりの白さが一段変わります。

2足を交代で使う

もっとも効果が高い裏ワザは、実は洗い方ではなく運用です。上履きを2足用意して1週間おきに交代させると、1足あたりの汚れの蓄積が半分になり、こびりつく前に落とせます。買い足す出費はありますが、毎週の格闘時間と、落ちなくなって買い替える頻度を考えると、結果的に負担が減ったという声は多く聞かれます。サイズが変わる時期は、上の子のおさがりを予備に回す方法もあります。

擦っても上履きの黒ずみが落ちない?原因別の対処法

同じように洗っているのに白くならないときは、力が足りないのではなく、汚れと方法がかみ合っていない場合がほとんどです。原因を切り分けると、やるべきことがはっきりします。

落ちない場所考えられる原因効果的な対処
甲の布地全体がグレー皮脂に砂が固着しているぬるま湯でのつけ置き時間を延ばし、固形石鹸を直塗りしてから擦る
白いゴム縁の黒い線床材がゴム表面に移っている乾いた状態で消しゴム、その後に歯磨き粉と古歯ブラシで磨く
中底が黒くざらつく汗と繊維くずの層になっている予洗いで古歯ブラシを使い、酸素系漂白剤入りの液でつけ置き
乾くと輪ジミが出るすすぎ不足と乾き方のムラ流水を数分、脱水してから風を当てて一気に乾かす
全体がうっすら黄ばむ直射日光での乾燥、洗剤残り陰干しに変え、すすぎを1回増やす
つま先だけ落ちない擦れて生地が薄くなり毛羽立っている強く擦らず、つけ置きと直塗りで対応し買い替え時期を検討

見落とされがちなのが、最後の「毛羽立ち」です。生地の表面が起毛状態になっていると、光の反射で白く見えなくなります。この段階に入った上履きは、どれだけ洗っても新品のような白さには戻りません。学期の変わり目や靴のサイズアップの時期に合わせて交代させると、洗う側の徒労感もなくなります。

先輩ママの体験談として、こんな例があります。毎週日曜に30分かけて必死に擦っていたものの、まったく白くならなかった家庭。原因はブラシではなく、干し方でした。ベランダの日当たりのよい場所に置いていたため、洗うたびに黄ばみが重なっていたのです。陰干しに変え、扇風機を当てるようにしただけで、翌週から見違えるように白くなりました。学びは、落ちない原因は「洗い」ではなく「乾かし」にあることが少なくない、という点です。

上履きを洗濯機で洗う方法とコインランドリーの活用

靴を洗濯機に入れる様子

手洗いが面倒な場合は、ご自宅の洗濯機やコインランドリーの靴専用洗濯機を利用する方法もあります。

ご自宅の洗濯機は手洗いほど頑固な汚れは落ちませんが、毎週持ち帰って汚れが軽いうちにこまめに洗うのであれば、時間と労力を節約できます。ただし、靴のゴム部分が繰り返し槽に当たると洗濯機が故障するリスクがあることや、泥などが排出口に詰まる可能性があることには注意が必要です。

自宅の洗濯機で洗う場合の注意点

必ずクッション効果の高い靴専用の洗濯ネットを使用し、ホコリを払い、軽く水洗いをしてから洗濯機にかけましょう。すすぎの後に洗濯のりを使用すると、次回からの汚れがつきにくくなり、落としやすくなります。

洗濯機で洗う場合も、事前の予洗いとつけ置きを組み合わせると仕上がりが変わります。バケツで30分つけ置きしてからネットに入れて回すという流れなら、擦る作業をほぼ省略できます。ドラム式は靴が槽の壁に当たり続けるため、機種によっては使用を避けるよう案内されていることがあります。取扱説明書で靴の洗濯可否を確認してから試してください。

よりきれいな仕上がりを求める方には、コインランドリーの靴専用洗濯機がおすすめです。靴専用設計のため、ご自宅の洗濯機よりも効率よく汚れが落ちます。また、上履きを一度にたくさん洗う必要があるご家庭では、靴専用の手回し式洗濯機(市販品)も選択肢の一つとなります。

きょうだいが3人いる、長期休みでまとめて持ち帰ってきた、というときは、コインランドリーの靴専用機と乾燥機の組み合わせが最も時間対効果に優れます。洗いから乾燥まで1時間ほどで終わるため、その場で買い物を済ませれば、家では何もしないまま乾いた上履きが手に入ります。

上履き洗いに役立つ!効果的な洗剤・アイテム

幼稚園や小学校などで使われる上履きは、真っ白なバレーシューズタイプが主流です。白いからこそ汚れが目立ちやすいため、汚れの性質に合わせた洗剤や石鹸を使い分けて、きれいに洗い上げましょう。

洗剤やアイテム得意な汚れ向いている場面
固形洗濯石鹸繊維に入り込んだ黒ずみ部分的にひどく汚れているとき
衣料用液体洗剤汗や皮脂の全体的な汚れ毎週のこまめな洗い
酸素系漂白剤黄ばみ、臭いのもと白さを取り戻したいとき
セスキ炭酸ソーダ皮脂などの油汚れ漂白剤の匂いが苦手なとき
歯磨き粉ゴム部分の黒い線縁や靴底の仕上げ
中性の液体クリーナー軽い表面汚れ手早く済ませたい平日

定評の固形石鹸「ウタマロ石鹸」

ウタマロ石鹸

布製品のガンコな汚れ落としに定評があるのが、株式会社東邦の「ウタマロ石鹸」などの固形洗濯石鹸です。長年のロングセラー商品で、蛍光増白剤が配合されているため、上履きを白く洗い上げる効果も期待できます。

柔らかい石鹸なので、上履きの汚れた部分に直接擦りつけると、洗剤成分が生地にしっかり密着します。繊維の奥に入り込んだ汚れを浮かす力に優れており、特に黒ずみ落としに効果的です。

なお、蛍光増白剤は白い生地をより白く見せる成分のため、色柄物の靴や、生成りの風合いを生かした靴には向きません。園指定でアイボリー系の上履きを使っている場合は、色が変わって見えることがあるので、目立たない部分で試してから全体に使いましょう。同じシリーズには液体タイプの住居用クリーナーもあり、こちらは中性で手早く使える一方、繊維の奥の黒ずみを引き出す力では固形石鹸に軍配が上がります。がんこな黒ずみは固形、軽い汚れの日常洗いは液体、と役割を分けると失敗しません。

つけ置きに便利な衣料用洗濯洗剤と酸素系漂白剤

衣料用洗剤

ご自宅にある衣料用液体洗剤は、上履きにも使用できます。上履きの汚れの多くは汗や皮脂汚れが主成分であるため、皮脂汚れの洗浄に特化した洗剤を選び、ぬるま湯でつけ置き洗いをすることで汚れは落ちやすくなります。

上履きの臭いが気になる場合や、さらに漂白・殺菌効果を高めたい場合は、衣料用の酸素系漂白剤(オキシクリーンなど)をプラスしましょう。水温が高いほど漂白・脱臭効果が高まります。酸素系漂白剤を使用する際は、肌荒れ防止のため必ずゴム手袋を着用してください。

酸素系漂白剤でのつけ置きは、次の流れで行うと失敗しません。バケツに40℃程度のぬるま湯を4Lほど張り、製品表示に記載された分量の粉末を先に溶かしきってから上履きを入れます。粉が溶け残ったまま生地に触れると、その部分だけ色が抜けたように見えることがあります。30分から1時間置いたら、擦り洗いに進みます。粉末タイプはお湯でよく溶かすほど働きやすく、水で溶かすと効果が出にくい点も覚えておくと便利です。

つけ置きの容器は、色移りを避けるため、専用のバケツを1つ決めておくと安心です。洗面ボウルに直接ためる場合は、素材によって傷むことがあるため、製品表示で使用できる場所を確認してください。

塩素系の漂白剤は上履きに使ってもいい?

「白くしたいなら塩素系のほうが早いのでは」と考える方もいますが、上履きの日常のお手入れでは酸素系で十分です。塩素系の製品はゴム部分や接着部分を傷めることがあり、生地の風合いが変わったり、部分的に黄色く変色したりする場合があります。製品によっては、色柄物や特定の素材への使用が認められていないため、まずボトルの表示を確認することが出発点になります。

塩素系の製品を使う場合に必ず守りたいのが、他の製品と混ぜないという点です。消費者庁は、塩素系の製品と酸性タイプの製品を混ぜると危険であるとして繰り返し注意喚起しており、これらの製品には「まぜるな危険」の表示が定められています。上履き洗いでは、酸素系漂白剤、重曹、クエン酸、食器用洗剤など複数のものを併用しがちなので、塩素系を使う日はそれ単体で使い、バケツも別にする。この徹底が何よりの基本です。使用中は必ず窓を開けるか換気扇を回し、ゴム手袋を着用してください。判断に迷うときや、使用後に気になることがあったときは、製品表示に記載されたメーカーの相談窓口や、お住まいの地域の消費生活センターに問い合わせましょう。

ゴム部分の汚れには歯磨き粉と古歯ブラシ

歯磨き粉と古歯ブラシで洗う様子

上履きのゴム部分についた黒っぽい汚れは、床と擦れてゴムが変性したものが多く、通常の洗剤だけでは落ちにくいことがあります。このような場合は、歯磨き粉と古歯ブラシを使いましょう。

歯磨き粉には重質炭酸カルシウムなどの研磨成分が含まれているため、これで擦ることでゴム表面の汚れをきれいに落とすことができます。歯磨き粉は衛生的で、洗い上がりにミントの爽やかな香りが残るため、防臭面でも効果的です。安価な歯磨き粉で十分代用できます。

使うのは研磨成分を含んだ一般的なペーストタイプです。ジェル状で研磨成分が少ないものは効果が弱くなります。ゴム縁に少量出し、古歯ブラシで小さく円を描くように動かし、最後に水で洗い流します。研磨する以上、やりすぎるとゴムの表面が曇るため、1か所につき10秒程度で十分です。

皮脂汚れに強いセスキ炭酸ソーダ

セスキ炭酸ソーダ

液体漂白剤の匂いが苦手な方には、セスキ炭酸ソーダ(アルカリウォッシュ)を使ったつけ置き洗いがおすすめです。セスキ炭酸ソーダは無臭の粉末で、皮脂などの油汚れに強いアルカリ性が特徴です。

水3Lに対し15g程度のセスキ炭酸ソーダを溶かした液を作り、上履きを1~2時間程度つけ置いた後、軽くブラシで擦り洗いをするだけで、こびりついた皮脂汚れや臭いを簡単に落とすことができます。

セスキ炭酸ソーダの水溶液は弱アルカリ性ですが、お肌の弱い方は念のためゴム手袋を使用して作業すると安心です。

こびりついた黒ずみのシミ抜き液の作り方

上履きを洗う間隔が空いてしまい、真っ黒な汚れがこびりついてしまった場合は、通常のつけ置きだけでは落としきれないことがあります。このような頑固なシミには、重曹と液体酸素系漂白剤、食器用中性洗剤を混ぜ合わせたシミ抜き液が非常に効果的です。

シミ抜き液の材料と作り方

以下の割合で空き容器に入れ、混ぜ合わせてクレンザー状のシミ抜き液を作ります。
液体酸素系漂白剤小さじ3:重曹小さじ1:食器用洗剤3滴

完成したペースト状のシミ抜き液を汚れの上にたらし、ブラシで優しく擦りましょう。この方法で、驚くほど上履きの黒ずみがきれいになります。

作るときは酸素系の漂白剤を使い、塩素系の製品は絶対に混ぜないでください。混ぜてはいけない組み合わせは製品ラベルの「まぜるな危険」表示で確認できます。作業は換気をしながら、ゴム手袋を着けて行いましょう。

塗ったあとは5分ほど置き、ブラシで軽く擦ってから、ぬるま湯で完全に洗い流します。放置しすぎると乾いて生地に固着し、かえって輪ジミの原因になります。全体に塗る必要はなく、黒ずみの濃い部分にだけ点で置くのがコツです。

このシミ抜き液は、時間が経つと漂白効果が薄れてしまうため、靴を洗う直前に必要な量だけ作るようにしてください。上履きだけでなく、ワイシャツの頑固な襟汚れなど、衣類のシミ抜きにも応用できる強力な方法です。

子どもが自分で上履きを洗えるようになる教え方

上履き洗いは、家庭でできる家事の練習として非常に優れています。汚れが落ちる様子が目に見える、力加減の結果がすぐわかる、水遊びの延長で楽しめる。この3つが揃っている家事は多くありません。年齢に応じて任せる範囲を広げていきましょう。

年齢の目安任せる作業大人が担当する部分
年少から年長泡立て、外側を擦る、靴底を擦る湯の準備、つけ置き、すすぎ、干す
小学校低学年予洗いから擦り洗いまで、干す湯温の調整、洗剤の分量、仕上げの確認
小学校中学年以上ほぼ全工程洗剤の補充と、乾き具合の最終確認

教えるときの声かけには順序があります。最初から「ここが汚れてる、もっと擦って」と指摘すると、やる気は一気に落ちます。「どこが一番汚れてると思う?」と質問から入り、子どもが指さした場所を一緒に見ます。次に「じゃあ、そこから始めよう」と主導権を渡します。仕上がりを見るときも「ここ落ちてないよ」ではなく、「この辺、朝より白くなったね。あと1回擦ったらもっといけそう」と、伸ばす方向で伝えます。

声かけ例:「泡が黒くなってきたね。汚れが出てきた証拠だよ」/「今日はどっちの靴を担当する?お母さんは残りをやるね」

つまずきやすいのは、洗面所が水浸しになって大人がイライラする場面です。あらかじめ浴室で洗う、外の水道で洗う、と場所を決めておくと、汚してもよい環境になり、口を出す回数が激減します。梅雨時など浴室で洗う場合は、乾かす場所を先に決めておくと段取りが崩れません。

先輩ママの体験談です。小学2年生の子に上履き洗いを任せたところ、最初の数回は黒ずみが半分ほどしか落ちませんでした。それでも指摘せずに干し、月曜の朝に「自分で洗ったやつ履いていくんだね」と声をかけ続けたところ、3週間目には自分から「今日は中も洗う」と言い出し、仕上がりも見違えるようになりました。学びは、完成度を求めず、担当している事実を認め続けることが、結果的に品質を上げるという点です。

上履き洗いのよくある質問

Q1上履きはどのくらいの頻度で洗うのがよいですか

週に1回、持ち帰ったタイミングで洗うのが最も楽です。汚れは日が経つほど繊維に固着し、落とすための時間と力が増えていきます。長期休みの直前だけまとめて洗うと、1足あたりの作業量が数倍になります。「金曜に持ち帰ったら、その日のうちにバケツへ」を家のルールにしてしまうのが、いちばん確実な時短です。

Q2雨で乾かないときはどうすればいいですか

脱水で水分を抜き、新聞紙を詰めて30分ごとに取り替え、扇風機を当てるという3点セットで、室内でも半日ほどで乾きます。浴室乾燥機がある場合は、つま先を上にして立てかけると内部まで乾きます。乾ききらないまま履くと臭いのもとが残るので、間に合わないときは予備の1足で乗り切る前提を作っておくと安心です。

Q3名前が薄くなってしまいます

名前部分はブラシで擦らず、石鹸を塗って指の腹でなでる程度にとどめます。書き直すときは、生地が完全に乾いてから書くとにじみません。上履きの内側やかかとの内当て部分に書くようにすると、洗うたびに薄くなる悩みが減ります。

Q4上履きの臭いが取れません

臭いのもとは、汚れそのものと、乾ききらずに残った水分です。中底を古歯ブラシで丁寧に洗い、酸素系漂白剤入りのぬるま湯で30分から1時間つけ置きし、脱水して風を当てて一気に乾かす。この流れでほとんど気にならなくなります。それでも残る場合は、生地の奥まで汚れが蓄積している状態なので、2足を交代で使う運用に切り替えるのが現実的です。

Q5買い替えの目安はありますか

洗っても白くならない、つま先の生地が薄くなっている、靴底の溝が消えかけている、かかとが踏まれて形が崩れている。このいずれかが見られたら、洗う努力を続けるより買い替えたほうが、子どもの歩きやすさの面でも家事の負担の面でも合理的です。サイズが合っているかも同時に確認しておくと、翌週から気持ちよく履けます。

この記事を書いたライター
小森ひなた

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪