離乳食のお好み焼きは手づかみ食べや好き嫌い克服にもってこい!
生地にお好みの具を混ぜて焼くだけで美味しく作れる離乳食でも大活躍のお好み焼き。赤ちゃんの好き嫌いを克服するのにはもってこいですし、手軽に栄養をとりやすく、手づかみ食べで食への意欲も育ててあげられるメニューです。
作り方がとっても簡単なのによく食べてくれるので、離乳食ではほとんどのママが一度は赤ちゃんに食べさせていますが、やはり赤ちゃんの離乳食となると作る際にいくつかの注意が必要です。
こちらでは、離乳食でお好み焼きを食べさせられる時期、ふっくら焼ける工夫、今すぐ真似したくなる離乳食の段階別のお好み焼きのレシピをご紹介します。ふっくら焼けるテクニックは、パパにも大好評間違いなし!
離乳食のお好み焼きはいつから?後期からスタート
離乳食でお好み焼きを食べられる時期は中に入れた材料によって異なりますが、生地だけなら中期から食べられる材料。
- 薄力粉
- ダシ
- 全卵
- 青のり
ただし生後7~8ヶ月でお好み焼きを噛んで飲み込むのはまだ難しいので、実際は離乳食後期からとなります。
離乳食のお好み焼きには、赤ちゃんがこれまでの離乳食で食べ慣れた野菜や肉魚豆類などを入れます。
お好み焼きに山芋や長芋を入れられる時期も離乳食後期から
ふんわりさせるのに山芋や長芋を使いたいママも多いです。けれど、山芋や長芋は大人でも触ると痒くなることがあるため心配になるでしょう。
山芋や長芋のかゆみは熱に弱い物質が原因ですが、加熱するとかゆみが出にくくなるため、離乳食後期であればお好み焼きに入れても問題ありません。
初めて山芋を与える時は少量から徐々に増やして様子を見る必要があるため、食べ慣れてからお好み焼きに入れるようにし、それまでは別の食材でフワフワ感を出すようにしましょう。
3歳までは市販のお好み焼き粉を使わない手作りを
市販のお好み焼き粉を使っていいか心配なママが多いと思いますが、離乳食期の使用はあまりおすすめできません。市販のお好み焼き粉には赤ちゃんに不適切な量の塩分が含まれているため、すぐにどうこうという異変は表面に現れませんが、内臓に負担がかかり、味覚への悪影響なども心配されます。
完了期1食(92kcal)程度に相当する市販お好み焼き粉の量25g(88kcal)には、0.925gの塩分が含まれています。完了期におすすめする1回の離乳食での塩分は0.4g~0.6gですので、他の食材に含まれるナトリウムの量を考えても塩分オーバー。
できれば市販のお好み焼き粉は3歳頃まで使わない方がいいのですが、離乳食期が終わった生後1歳半以降に使い始めているママも多いようです。食べさせる場合は、塩分を体外に排出するのに役立つカリウムを多く含む食材を食べさせるなどして、幼児の体に負担をかけないように注意しましょう。
カリウムの多い食材
- ジャガイモ
- バナナ
- キュウリ
- ナス など
離乳食のお好み焼きがふっくらフワフワ!7つの裏ワザ
お好み焼きがちょっとしたコツでふっくらフワフワになる裏ワザをご紹介します!大人でもお好み焼きがふっくらふわふわだと、どんどんお箸が進みます。離乳食のお好み焼きもふっくらに焼くと、赤ちゃんがパクパク食べてくれるようになりますよ。
1つなぎに絹ごし豆腐を使う
生地に豆腐(絹ごし)をつぶして入れると、やわらかく仕上がります。豆腐を使うと水っぽくなりますので、混ぜる時は水分を加減してください。豆腐を使うことで、栄養満点でヘルシーなお好み焼きに早変わりしますよ♪大人のお好み焼きでカロリーを抑えたい場合にも、豆腐を使うと低カロリーに仕上がります。
2重曹をプラス
重曹またはベーキングパウダーを小麦粉に対し1%の量を入れるとふっくらしたお好み焼きができますよ。ただし、食用でアルミニウムが入っていないベーキングパウダーを選んで使ってください。水の代わりに無糖炭酸水を使っても、同じように膨らみますよ♪
3半日~1日生地を寝かせる
半日から1日生地を寝かせます。小麦粉と水を混ぜてできるグルテンを、ねかせない状態で焼いてもあまりふっくらしません。ですから、午前中赤ちゃんがお昼寝している間に生地を作って冷蔵庫でねかせ、夜焼くといったようにするとふわふわのお好み焼きが出来上がります。
4野菜はすりつぶして入れる
離乳食後期後半まで、赤ちゃんはうまく噛みきることができません。ですから、食物繊維が多く食べにくいキャベツの芯やレンコンなどの野菜を入れる時は、軽く茹でてすり鉢ですりつぶすか、ミキサーにかけるのがおすすめ。つなぎの役目をはたしてくれますので、食感もふっくらしますよ。
5焼きながら潰さない
お好み焼きを焼くときに、上から押さえつけていませんか?フワフワのお好み焼きに仕上げるためには、途中で絶対に上から押さえないようにしましょう。せっかくふくらんだお好み焼きが潰れてしまいますよ。途中触るのはひっくり返す時と、横から高さを出すように整える程度です。
6水を入れて蒸し焼きにする
片面に焼き色がつくまで焼き、ひっくり返したら水を少し入れて蓋をし、蒸し焼きにしましょう。もう片面に焼き色が付いて水分が飛んだら、少量の油をフライパンの側面に回しながらいれると、底面カリッと中ふわふわのお好み焼きになり、より一層おいしく仕上がります。
7モチモチ食感にはジャガイモIN
もちもち食感のお好み焼きにするには、片栗粉またはコーンスターチをお好みで入れるとOK!また、米粉を使ってもいいです。ただし、赤ちゃんはあまりモチモチ過ぎると喉に詰まらせますので加減しましょう。
おすすめはジャガイモのすりおろし。ビタミンやミネラルなどもとれて栄養価を簡単にUPできますよ。お好み焼きは塩分が心配ですので、カリウムがたっぷりとれるじゃがいもを入れると塩分の排出を手助けしてくれます。また、ジャガイモのビタミンCは熱に強いため、加熱調理でほとんどなく他の野菜ではとれないビタミンCがとれますよ。
離乳食のお好み焼きにソースは使えない?1歳から使える商品がある
ソースなしでお好み焼きを食べられる赤ちゃんには、ソースを使わないようにしましょう。幼児用ソースですら小さじ1杯で0.16g程度の塩分が含まれています。味付けのものに慣れてくると薄味の料理を食べてくれなくなるため、内臓に負担をかけてしまいます。味に変化を付けたい場合は、以下のような方法をためしてみましょう。
- ソースの代わりにかつお節粉や青のりをかける
- ソースを薄めて片栗粉やコーンスターチでとろみを付ける
- 完了期以降は満1歳でもつかえるソースを少量使う
1歳から使えるお好みソースが西松屋など赤ちゃん用品店で販売されています。通常のお好みソースと使い分けて、赤ちゃんの様子を見ながら使用しましょう。
1歳からのお好みソース
オタフク
237 円
10種の野菜・果実を使用した自然な甘さのお好みソースです。普通のお好みソースよりも低塩で作られており、野菜と果実のうま味を引き出した優しい味ですよ。うま味調味料や着色料・保存料は不使用で、7大アレルギー原料も動物性の食品も使っていない安全安心なソースですよ。
離乳食後期のお好み焼きおすすめレシピ&調理のポイント
9か月頃になると離乳食も後期に入ります。遊び食べが気になるかもしれませんが、指先を使う練習もかねて手づかみ食べができる離乳食を増やしてあげましょう。お好み焼きは手づかみ食べにピッタリですが、この時期はまだうまく噛みきれない食材も多いので、具材を細かく切ってから混ぜましょう。市販のカット野菜やひき肉を使うとママの調理も楽ですよ。
まずは、「アレルギーが心配…」というママに、小麦粉と卵を使わないお好み焼きレシピをご紹介します。豆腐と納豆を使った栄養たっぷりのレシピ。青のりの香りで納豆が苦手な赤ちゃんでも美味しく食べてくれますよ。
米粉のお好み焼きのレシピ
材料:絹ごし豆腐1/3丁、米粉大さじ2、キャベツ1/4枚、ひきわり納豆1/3パック、青のり少々、かつお節粉少々、油適量
- キャベツをみじん切りにする
- 1と納豆、豆腐、米粉、青のり、鰹節粉を混ぜ合わせる
- 熱したフライパンに薄く油をひき、両面に焼き色がつくまで焼く
次は、山芋とツナのお好み焼きのレシピです。味付けしなくてもツナの味がしっかりしているので、そのままでも美味しく食べられますよ。山芋にはたっぷりの食物繊維やカリウム、鉄分などのミネラル、粘膜を潤し風邪を予防できるネバネバ成分などの栄養が含まれていますので、ふわふわのお好み焼きで栄養もバッチリとれますよ。
山芋とツナのお好み焼きのレシピ
材料:山芋20g、にんじん5g、キャベツ1/4枚、ツナ5g、小麦粉大さじ2、全卵(溶き卵)1/3個、油適量
- 山芋をすりおろす
- にんじんとキャベツをみじん切りにする
- ツナはお湯通しをする
- 1、2、3を混ぜ合わせ、小麦粉と卵を入れてかき混ぜる
- 熱したフライパンに油を薄く引き、両面に焼き色がつくまで焼く
3つ目は、牛ひき肉を使った簡単お好み焼きをご紹介します。赤身の牛肉にはたっぷりの鉄分が含まれていますので、後期からの鉄分不足が解消できます。市販のひき肉には脂肪がふくまれていますので、赤身肉をミンチにして使うのがおすすめです。
牛玉のお好み焼きのレシピ
材料:牛赤身肉15g、青ねぎ少々、小麦粉大さじ2、全卵(溶き卵)1/3個、水大さじ2、かつお節粉適量、油適量
- 青ねぎと牛肉をフードプロセッサーでみじん切りにする
- 1に小麦粉、水、卵を入れてよく混ぜ生地を作る
- 熱したフライパンに薄く油をひき、両面に焼き色がつくまで焼く
- かつお節粉をかける
離乳食完了期のお好み焼きおすすめレシピ&調理のポイント
完了期になると、大人の料理から取り分けができるようになるので、調理もぐんと楽になりますが、大人と全く同じものが食べられるわけではないので要注意。味付けを薄味にしたり、赤ちゃんが食べやすい大きさに具材を細かく刻んだりして工夫しましょう。
また、完了期になるとおやつが必要になりますので、冷凍保存をうまく活用して、お好み焼きを出してあげると喜びますよ。こちらでは離乳食では大活躍のしらすを使ったお好み焼きをご紹介します。しらすは成長期の赤ちゃんに必要なカルシウムやDHAが豊富な食材。使う前にしらすを湯通しし、塩気を抜いてから調理しましょう。
しらすのお好み焼きのレシピ
材料:しらす10g、キャベツ1/2枚、にんじん10g、青ねぎ少々、全卵(溶き卵)1/3個、水大さじ2、小麦粉大さじ2、油少々、かつお節粉少々
- しらすは熱湯でさっとゆでて、水気を切る
- キャベツ、にんじん、青ねぎは細かくきざむ
- 小麦粉、溶き卵、水を混ぜる
- 1、2、3を混ぜて生地を作り、油で両面を焼く
最後に、大人の料理と同じように作れる野菜たっぷりの栄養満点のレシピをご紹介します!ソースを使う場合は、ソースを掛ける前に取り分けて、赤ちゃん用のソースで味付けするようにしましょう。野菜をあまり食べてくれない赤ちゃんも、お好み焼きに入れればパクパク食べてくれるようになりますよ。
野菜たっぷりお好み焼きのレシピ
材料:キャベツ1枚、にんじん15g、山芋30g、もやし10g、豚肉10g、小麦粉大さじ2、豆腐1/4丁、全卵(溶き卵)1/2個、油適量、青のり適量、かつお節粉適量、ソース適量
- キャベツとにんじん、もやしとねぎをみじん切りにする
- 豚肉も食べやすい大きさに切る
- 1と2を混ぜ合わせ、小麦粉と豆腐、卵を入れる
- 3を両面に焼き色がつくまで焼く
- ソース、かつお節粉、青のりをお好みでかける