やるやる期はいつから:なんでも自分でやりたがる子どもへの接し方と泣くときの対応
2歳前後からはじまるイヤイヤ期(第一次反抗期)と、ほぼ同時期にやってくるのが「やるやる期」です。「やるー!」と言って、何でも自分でやりたがるこの時期は、保護者にとっては対応に頭を悩ませることも多いものです。
なぜ、子どもは突然、何でもやりたがるようになるのでしょうか?ここでは、子どものやるやる期が始まる時期やその原因のほか、先輩ママに聞いたやるやる期の子どもへの接し方についてご紹介します。
この時期は、保護者がイライラしてしまうことが多いとはいえ、子どもの自立心の発達と成長の証だと自分に言い聞かせ、上手にやるやる期を乗り切りましょう。
やるやる期はいつから?
イヤイヤ期と呼ばれている時期は、実は2歳から4歳くらいの間に起こる「第一次反抗期」のことをいいます。第一次反抗期は、保護者の言うことに何でも「イヤイヤ」と駄々をこねて、自分の意志を主張するようになるのが特徴です。
この時期の子どもの「イヤイヤ」は、保護者の力を借りずに自分でやりたいという自律心(自立心)の表れのため、ちょうどイヤイヤ期と同じ時期に、何でも自分でやりたがる「やるやる期」がはじまるのです。
第一次反抗期は子どもの成長の証でもあり、成長になくてはならない過程のため、広い心を持って見守ってあげたいですね。
年齢別に見る「自分でやりたい」の中身
ひとくちにやるやる期といっても、1歳と4歳ではやりたがることの中身がまったく違います。この記事に登場する12人の体験談でも、始まった時期は1歳8か月から4歳までと幅がありました。
| 年齢 | やりたがることの例 | この時期の特徴 |
|---|---|---|
| 1歳台 | スプーンを持つ、靴を自分で持つ、電気のスイッチを押す | 大人の動作をまねしたい気持ちが中心です |
| 2歳台 | 着替え、靴を履く、歯磨き、コップに注ぐ、玄関の鍵 | やりたい気持ちに手先が追いつかず、泣きが出やすい時期です |
| 3歳台 | 料理の手伝い、買い物のカート、レジでの支払い | 手順のある作業をやりたがるようになります |
| 4歳台 | 下の子の世話、洗濯物たたみ、掃除 | 役に立ちたいという気持ちが加わってきます |
年齢が上がるほど、やりたがる対象は自分のことから人のことへ移っていきます。1歳台はまねが中心、2歳台は自分の身の回り、3歳以降は家族の役に立つことへと広がるのが大きな流れです。
いつ落ち着くのでしょうか
やるやる期は、できることが増えていくにつれて自然に目立たなくなります。「自分でやる」と主張しなくても自分でできるようになれば、わざわざ宣言する必要がなくなるからです。多くの場合、5歳前後には身の回りのことが一通りできるようになり、主張の激しさは落ち着いていきます。
ただし、下の子が生まれた、進級したなど、環境が変わったときに一時的に強く出ることもあります。体験談にも、弟の誕生をきっかけに4歳で始まったという例がありました。時期には個人差が大きいので、まわりと比べる必要はありません。
子どもが何でもやりたがる理由とは
保護者との一体感が強い「母子一体感」の時期を経て、子どもは自律性が強くなると、人に制御されずに自分が決めたルールで行動したいという気持ちが強くなります。
また、生まれた時から保護者から守られて育つことで、子どもは失敗や挫折を経験したことが少ないため、自我の芽生える3~5歳の子どもなら誰にでも、「自分は何でもできる」という根拠のない自信である幼児的万能感を持ちはじめます。
そのため、保護者の手を借りずに、自分で何でもやってみたいという感情が強くなって、たとえできないことでも「できるー!」「やるー!」と自信満々に言い放ち、保護者を困らせてしまうのです。
「自分でやる」と言い張るのは、結果より過程を求めているからです
ここで一歩踏み込んで考えてみましょう。子どもが「自分でやる」と言うとき、求めているのは本当に「できあがった状態」なのでしょうか。靴を履きたい子は、靴を履いた状態になりたいわけではありません。もし結果だけが目的なら、大人が履かせても満足するはずです。ところが実際には、大人が履かせると怒って脱いでしまいます。つまり子どもが求めているのは、自分の手で操作したという実感そのものなのです。この時期の子どもは、自分の体が思いどおりに動くこと、そしてその結果として世界が変化することを、繰り返し確かめている最中です。スイッチを押せば電気がつく、コップを傾ければお茶が出る。この因果関係を自分の手で確認する作業は、大人から見ればただの遊びや邪魔に見えても、本人にとっては真剣な実験です。だから途中で手を出されると、実験を中断されたことになり、強く抵抗します。逆に言えば、結果を大人が引き受けても、過程を子どもに残せば納得しやすいということでもあります。体験談に出てくる「子どもの出番をとっておく」という方法が効くのは、この仕組みによるものです。
公的な指針でも大切にされている力です
この時期に育つ力は、幼児教育の場でも重視されています。幼稚園教育要領、保育所保育指針、幼保連携型認定こども園教育・保育要領には、幼児期の終わりまでに育ってほしい姿として「自立心」が挙げられています。身近な環境に自分から関わり、しなければならないことを自覚し、自分の力でやり遂げようとする気持ちを持つことが示されているのです。
家庭で「もう、また自分でやるって言ってる」と感じている場面は、まさにこの力が育っている最中の姿だと言えます。困った行動としてだけ受け止めるのではなく、育っている途中の姿として見ると、少し気持ちが変わってくるのではないでしょうか。
親がイライラしてしまうのはなぜでしょうか
やるやる期でつらいのは、子どもの行動そのものより、時間が足りない場面と重なることです。体験談を読むと、困った場面はほぼ例外なく「急いでいるとき」でした。朝の登園前、お風呂上がり、外出の直前です。
裏を返せば、時間に余裕があるときは同じ行動をほほえましく見られているということです。つまり問題は子どもの側だけにあるのではなく、やりたい気持ちと時間の制約がぶつかる構造にあります。
イライラを減らす仕組みづくり
| 工夫 | やり方 | 効く場面 |
|---|---|---|
| 開始時刻を前倒しする | 準備を出発の30分前から始めます | 朝の登園前、外出前 |
| やる順番を固定する | 毎日同じ順番にすると迷いが減ります | 着替え、お風呂上がり |
| 時間のかかる工程を減らす | ボタンが少ない服、履きやすい靴を選びます | 着替え、靴履き |
| やっていい場所を決める | お茶を注ぐのは台所のマットの上だけにします | 食事、飲み物 |
| 親の準備を先に終える | 自分の支度を済ませてから子どもに向き合います | すべての場面 |
体験談にも「家を出る直前ではなく30分ほど前から準備する」「少し早めに出掛ける準備をするようにした」という声がありました。子どもを急かす工夫より、急かさずに済む段取りのほうが結果的にうまくいきます。
やりたいのに泣いてしまうときの対応
「自分でやる」と言い張ったのに、うまくできずに泣き出す。手伝おうとするとさらに泣く。この場面が一番困りますよね。
ここで大切なのは、泣いている理由を見分けることです。同じ泣きでも、中身が違えば対応も変わります。
| 泣きの中身 | 見分け方 | 対応 |
|---|---|---|
| うまくできなくて悔しい | 作業を続けようとしている | 手を出さず、できている部分を言葉にします |
| 手を出されたのが嫌 | 大人がさわった瞬間に泣き出した | いったん元に戻し、やり直させます |
| 疲れて限界 | 時間帯が夕方や寝る前 | 今日は手伝う日にしてしまいましょう |
| 気持ちの切り替えができない | もう別のことを始めているのに泣き続ける | 別の楽しみに誘って場面を変えます |
うまくできずに泣いているとき
子ども「できないー!」(靴下を持ったまま泣く)
ママ「くやしいね。かかとまで入ってたよ、見てた」
子ども「……」
ママ「もう一回やる? それともママが指だけ手伝おうか」
子ども「ゆびだけ」
時間がなくて手伝いたいとき
ママ「ママ、今すごく急いでるんだ。助けてくれる?」
子ども「やだー、じぶんでやる」
ママ「じゃあボタンは全部お願いしていい? ズボンだけママがやるね」
子ども「ボタンやる」
どちらも共通しているのは、全部取り上げず、一部を残している点です。体験談の「子どもの出番をとっておく」「おいしいとこ取りさせる」という工夫と同じ考え方です。
場面別の対応早見表
| 場面 | 子どもに任せる部分 | 大人が引き受ける部分 |
|---|---|---|
| 着替え | 腕を通す、ボタンをとめる | 裏返しを直す、時間がないときのズボン |
| 靴を履く | 足を入れる、マジックテープをとめる | かかとを引き上げる |
| 食事 | スプーンで運ぶ、器を持つ | 取り分け、こぼれた後の片づけ |
| 歯磨き | 自分で磨く時間をとる | 最後の仕上げ |
| 飲み物を注ぐ | 小さな容器から注ぐ | 大きなボトルから小分けにしておく |
| 買い物 | かごに入れる、袋を持つ | カートの向きと速さ |
| 階段 | 自分の足で上り下りする | すぐ後ろについて見守る |
表の考え方はひとつだけです。子どもが達成感を持てる部分を残し、うまくいかないと困る部分だけを大人が持つ。この線引きを場面ごとに決めておくと、その場で迷わずに済みます。
先輩ママのやるやる体験談12!できない時の子どもへの接し方は?
やるやる期の子どもは、「服を着る」「靴を履く」「歯を磨く」などを自分でやりたがるので、何をするにも時間がかかってしまい、保護者のイライラは募る一方です。
子どもがやりたがることは、何でもやらせてみるのが望ましいとはいえ、時間がない時にはそうはいきません。そこで、先輩ママにやるやる期の子どもへの上手な接し方について聞きました。
子どもの「やるー!」が始まったら、言い聞かせて保護者が手伝うことを納得させるほか、上手にできたことを褒めながらさり気なくお手伝いしたり、他のことで子どもの気を引くというママもいました。
子どものやるやる期でお悩みのママは、ぜひ先輩ママの体験談を参考にしてみてはいかがでしょうか。
1できることはなるべくやらせてみる
大人と同じように料理をしたがる娘
娘のやるやる期が始まったのは、多分よその子に比べてだいぶ遅く3歳半くらいでした。
洋服を着るなど、自分の身の回りのことには興味を示さなかったのですが、唯一やる気を見せたのが料理の手伝いです。私がやっていること全てをやりたがりました。
特に、やりたがって困ったのがコロッケ作りです。コロッケは絶妙な加減で衣をつけないと揚げた時に破れるので、お手伝いはもはや邪魔の一言でした。
しかし、ここで邪魔物扱いしてしまうと、大きくなった時にお手伝いをしてくれなくなると思い、コロッケの種の成型から衣付けまでさせました。子どもは大いに喜びました。
もちろん、そのままでは揚げるのが難しいので、後でこっそりと私が作り直す…という余計な作業が付いてきますが、しょうがないと割り切ってさせました。
子どもは、大人がしていることに何でも興味津々なので、本当に危ないと思うこと以外は、諦めて何でもさせるといいと思います。
包丁を使う作業については、「切れたら血が出て痛い」ということを重々言い聞かせましたが、それ以外はあえて言い聞かせるようなことはしませんでした。
実際に私が手を切った際、大げさに痛がってみせるのがとても効果的で、包丁には近寄りませんでした。
やりたい気持ちを大切にしています
長男のやるやる期は、少し遅めの4才になってからです。きっかけは弟が生まれたことです。
弟のオムツをかえるのをやりたがったり、掃除をやりたがったり、洗濯物をたたむことをやりたがったりしました。
特にオムツを替えるのは、始めはなかなかうまくできなくて、教えるほうも大変でした。
私がやったほうが早いので、イライラしてしまうこともありましたが、オムツを替えることができるようになれば、私が助かるので根気よく教えました。
オムツを上手くかえることができるようになり、おしっこのときのオムツ替えはお任せできるようになりました。
何でもダメと言うと、子どもの自信がなくなってしまうので、子どもがやりたがったときは、一度やらせてみるといいと思います。
2保護者が手伝うことを納得させる
おいしいとこ取りさせると満足します
うちの子は2歳前後でやるやる期がはじまりました。歯磨き、食事、コップにお茶をいれることなど、とにかく何から何までやりたがります。
その中でも、特に主張が強かったのが服を着ることです。お風呂から出た後で服を着る際、用意してある服を私が手に取るだけですごく怒ってぐずります。
ズボンやボタンなど、難しくてうまくいかないとさらにぐずるので大変でした。
他のことはゆっくり見守ってあげられますが、お風呂あがりは風邪を引かせるといけないので、早く服を着せたくて困りました。
無理やり私が着させてしまうといつまでも泣いているので、子どもの出番をとっておき、「ボタンは自分でやってみてね」などと言い、誤魔化しながら着せました。
冬は暖房でしっかり部屋を暖めておき、そこで着させたりもしました。
ある程度はやりたいようにやらせてあげるのがいいと思いますが、そういう訳にはいかないこともあるので、「ママと一緒にやろうよ!」と提案するとよいと思います。
子どもの出番をとっておき、「おいしいとこ取り」させてあげると子どもは満足してくれます。
意外と聞き分けがいい
現在2歳4か月の娘は、2歳になると同時くらいにやるやる期がはじまりました。とにかくすべてにおいて、自分でやりたがります。
お風呂上りにドライヤーで髪の毛を乾かす際、自分でドライヤーを取りに行きたい。自分で玄関のカギを開けたい。自分で洋服を着たい…など数えきれないほどあります。
中でも一番困るのは、洋服を着ることです。急いでいる時に「自分で着たい」となると、こちらも焦ってしまいつい叱ってしまうのです。
なので、娘の用意は家を出る直前ではなく30分ほど前からします。そうするとこちらもイライラしなくて済むのです。
今は、イヤイヤ期も重なっているので対処は難しいですが、「これは危ないからママがするね」と真剣に言うと、意外とすんなり聞いてくれます。
手伝うと怒るか泣きます
息子は3才頃まで、ほぼおしゃべりができなかったのですが、3歳過ぎた頃から急に話し出し、おしゃべりになりました。その頃からやるやる期に突入しました。
現在3歳5ヶ月ですが、今でも何でもやりたがります。
歯磨きや着替えなど、時間がかかるけどとにかく自分でやりたがります。早く出かけたい時は手伝いたくなりますが、手伝ってしまうと怒ります。
一番困ったことは、蕁麻疹が全身に出て皮膚科に行った時のことです。服を脱いで先生に診てもらい、看護師さんに薬を塗ってもらいました。
その後、急いで服を着なければいけないのに、息子は自分で着ると言い出したのです。私が着せると逆効果で、泣き喚いて診察の邪魔になるので、隅っこで自分で着させました。
「すごいなーー」とほめながら、それでも急いでいる時は「手伝ってもいい?」と聞くと本人も納得するようです。
3褒めて認めてあげる
「自分でするーーー」が口癖
現在2歳3ヵ月の次男のやるやる期が始まったのは、2歳1ヵ月ぐらいからです。
階段をみつけると私の手を振り払い、おぼつかない足どりで「自分でする!」と一目散です。希望が通らなければ、ところ構わず大声で泣き叫び、床に寝転び微動打にしません。
そして、いざ階段へ向かうと、一切手を貸すことが許されません。ヒヤヒヤしながらも見守りに徹するだけです。
そんな次男は、やるやる期の真っ最中ですが、それで親が助かることも増えてきました。
靴を自分で脱いで揃えたり、お風呂の前には自分で衣服を脱いだり、ご飯を自分で食べたりと、やるやる期になって出来ることが増えて、とても楽になりました。
しかし、時間がない時にやるやるが発症すると本当に困ります。
見守る心のゆとりがない時は、母と息子の意地の張り合いになるので、長男の育児で、散々ゆとりをもって行動しようと反省したはずなのに…と落ち込みます。
それでも、長男の育児では「ママの気持ちを素直に伝えると、子どもは理解してくれる」ということ学びました。
落ち着いて、「ママは今時間が無くて困っているんだ。助けくれる?」と聞くと、「いいよ」と納得してくれるのです。
もちろん、納得してくれない時もありますが、途中までの頑張りを褒めて、認めてあげると、すっと落ち着きます。
次男のやるやる期は、できるだけ心のゆとりを作り、見守りに徹して乗り越えたいと思います。
ポイントは上手な声かけ
我が家の長女は、2歳半からハッキリとした自我が芽生え始め、やるやる期に入りました。まず、最初に自分でやりたがったのは、靴を履くことでした。
出掛ける時、時間に余裕があれば良かったのですが、仕事をしていたので、娘の靴を履く時間すら待てないダメな母親でした。
ですが、フッと肩の力を抜き、いつまでも母親に靴を履かせてもらっている人は居ないんだし…と気持ちを切り替え、少し早めに出掛ける準備をするようにしました。
それから、自分で脱いだり履いたりしやすい靴を選んで履かせました。まだまだ、手先が上手く使えず、すごく時間がかかってしまいます。
そんな時には、娘に「よく出来たね!上手だよ」「帰ってきたら、自分で靴を脱いでくれる?」と声を掛けてから、私が履かせるようにしました。
やるやる期は、やる気を損なわないようにしっかり褒めて、認めてあげる事が大切だと感じました。
4さり気なく保護者が手伝う
パペット人形となら一緒にやってくれます
現在2歳6ヶ月の娘は、1歳年上のお友達と接する機会が多く、何でも真似したがりました。成長が早い方で、やるやる期が始まったのは1歳8ヶ月頃でした。
まずは、お着替えです。顔が出てこなかったり裏表逆に着たり、靴下が履けなくてイライラしたり…。「ここが手だよ」「反対だよ」と声をかけて、根気よく付き合っています。
次は、自分で頭を洗いたいと言い出しました。石鹸を手に取り、頭につけ自分で洗っています。もちろん手を出すと怒ります。目に入って、泣いてしまう時もよくありました。
そして、最終的には私が無理やり洗うので、いつも大泣きです。
一番困ったやるやるは、ペットボトルのお茶をコップに注ぐことです。もちろん毎回こぼしますし、手伝うと怒ります。本当にこれは困りました。
ある時、試しにパペット人形を持って「○○ちゃん(子どもの名前)、一緒にやろうよ」と言ったところ…あら簡単!怒らずに一緒にやらせてくれるようになったのです。
それからは、困った時はパペット人形に解決してもらっています。
5子どもが喜ぶ言葉でご機嫌にさせる
お姉ちゃんはやる気満々!
2歳になった娘は、大人がすることを何でも真似したがるようになりました。
イヤイヤ期が1才半頃から段々とひどくなったと思ったら、洗濯物を自分で畳みたがったり、食事の片付けなどを「やるやる!」と言ってお手伝いしてくれるようになりました。
一番自分でやりたがっている事で困るのは、食後に家族全員分の爪楊枝を出してくれることです。
そんなところまで見ているの?と最初は驚き、「すごいね!ありがとう」と言って褒めたのが嬉しかったのか、人数分を出し終わっても次から次に出してくれるのです。
楊枝は先が尖っていて危ないので、「これはね、危ないからもういいよ」「ほら、チクッとするでしょ?」と言って、軽く子どもの手に爪楊枝の先をあてて「痛み」と感じさせました。
そうすることで、少しは話を聞き入れてくれるようになりましたが、やはり完全にはおさまりません。
もうすぐ下の子が生まれるので、「お姉ちゃんだから〇〇はしてもいいけど、□□はしないよね?」と言い、毎日やって良い事とやって欲しくない事を言い聞かせています。
子どもなりに「お姉ちゃん」と呼ばれるのが嬉しいようで、割とすんなり聞いてくれるので助かっています。
気持ちは嬉しいけどやっぱり大変
娘が2歳6ヶ月頃、それまでは素直で聞き分けがよかったのですが、急にいろんなことを自分でやりたがる「やるやる期」が始まりました。
まず、靴を自分で履きたがったり、スーパーに行くと必ずカートを押したがったり…。それが、毎回のことなのでとても大変でした。
中でも困ったのが、台所のお手伝いをしたがることです。何度か卵を混ぜるのを一緒にやったら、それからずっと手伝いをしたがるようになりました。
気持ちは嬉しいのですが、熱いものを触ったり、食材をめちゃくちゃにしてしまうこともあり、危ないので絶対にやってはいけないことを繰り返し伝えました。
女の子だからか「お姉さん」という単語に敏感に反応していたので、無理なことは「もう少しお姉さんになってからしてもらうね」と言うと、落ち着いて聞いてくれました。
6他のことで子どもの気を引く
危険な場合は別なことで気を紛らわせます
子どもが二人おりますが、上の子は2歳過ぎてすぐ、下の子は2歳後半からやるやる期が始まりました。
上の子は私の真似をして洗濯を畳みたがったり、掃除の真似をするまではよかったのですが、主人が大事にしているCDを落としては戻す…という作業の繰り返しにはかなり参りました。
怒ってもやめないし、好きなおやつやテレビ番組で気を紛らわせてもみましたが、危険がない時は主人に申し訳ないと思いながら、飽きるまでやらせることもありました。
上の子よりもおっとりしている下の子はやるやる期も遅めでしたが、知恵がついている分、厄介でした。
何にでも乗りたがることが多く、小さいながら高いテーブルなどにも乗ってしまうので、常に神経を使い、特に上の子がいない二人きりの時は気を付けるようにしました。
次男の場合、やるやるが出そうになったら好きな遊びをすすめると、意外と簡単にあきらめてくれる時もあるので、色々試してみるとよいと思います。
さり気なくできることをやらせています
長男が3歳の頃からやるやる期が始まりました。一番やりたがったのは買い物のお手伝いです。「カートを押す」「食品を選んで入れる」「レジでお金を払う」など、全てやりたがりました。
次男が産まれたこともあり、ベビーカーを押したり、次男を抱っこしている私を助けようと、長男なりに考えてくれたようです。
特に困ったのはカートを押すことで、やはりまだ身長が足りないため、スピードをコントロールできないので、他のお客様にぶつからないか毎回ヒヤヒヤしていました。
そのため、長男に気づかれないように片手でカートの下の方を持ち、ある程度方向やスピードを調整していました。
子どもが自分でやりたがることは、とても良いことだと思うので、なるべくやらせてあげたいと思っています。ただ、時間がない時や本当にできないこともあります。
そんな時は、「ママ手が離せないから、○○くん(子どもの名前)にこっちのお手伝いをしてもらえると助かるなー」と子どもができそうなことを提案して、やってもらうことにしています。
12人の体験談から見えた5つの共通点
| 共通点 | 体験談での表れ方 |
|---|---|
| 困るのは決まって急いでいる場面 | 朝の支度、お風呂上がり、外出直前に集中しています |
| 全部ではなく一部を任せると納得する | 「出番をとっておく」「ボタンは自分で」という工夫 |
| 大人の気持ちを言葉で伝えると通じる | 「ママは今困っているんだ。助けてくれる?」 |
| 途中までを認める言葉が効く | 「すごいなー」と褒めてから「手伝ってもいい?」と聞く |
| 第三者を挟むと角が立たない | パペット人形、「お姉ちゃん」という呼び方 |
この5つを見ていくと、共通しているのは正面から止めていないということです。「ダメ」と真正面から言って通ったという声はほとんどありません。かわりに、一部を残す、気持ちを伝える、認めてから頼む、人形を挟むという形で、子どもが自分から折れられる余地をつくっています。なぜこれが効くのでしょうか。この時期の子どもは、自分の意志を通すことそのものに意味を感じています。だから、大人に押し切られる形で終わると、たとえ結果が同じでも納得できません。ところが「ママを助けた」「お姉ちゃんだから譲った」という形にすると、譲ったことが自分の選択になります。子どもにとっては負けではなく、自分で決めたことになるのです。体験談のママたちは、理屈として説明していなくても、この線を経験的につかんでいます。急いでいるときほど正面からぶつかりたくなりますが、遠回りに見える声かけのほうが、結局は早く終わるということでもあります。
やってしまいがちな声かけと、言い換え例
つい言ってしまう一言
「はやくして」
「そんなんじゃできないでしょ」
「もう貸して、ママがやる」
「何回言ったらわかるの」
言い換えてみると
「長い針が6のところまでね」
「ここまでできてるよ。あと少しだね」
「半分こしよう。どっちがいい?」
「今日はママの番にさせて。明日は全部おまかせするね」
言い換えのポイントは、否定を減らして選択肢を出すことです。子どもは「やめなさい」には抵抗しますが、「どっちにする」には答えられます。決める場面をつくると、意地の張り合いになりにくくなります。
環境を整えると「自分でできた」が増えます
声かけの工夫と並んで効くのが、そもそも自分でできる状態にしておくことです。
| 整えること | 具体例 |
|---|---|
| 子どもの手が届く高さに置く | 着替えを下段の引き出しにまとめます |
| 数を減らす | 選ぶ服を2着だけ出しておきます |
| 目印をつける | 服の前側にシールを貼って向きを分かりやすくします |
| 扱いやすい道具にする | 小さめのコップ、軽いピッチャー、履き口の広い靴 |
| 失敗しても困らない場所にする | こぼれても平気なマットの上でお茶を注がせます |
| さわってほしくないものは片づける | 大事なものは目に入らない場所へ移しておきます |
体験談にも「自分で脱いだり履いたりしやすい靴を選んで履かせました」という工夫がありました。できない子に教えるより、できる条件をつくるほうが、お互いに気持ちよく進みます。
やるやる期のよくある質問
| 質問 | 答え |
|---|---|
| いつまで続きますか | できることが増えるにつれて落ち着きます。5歳前後で目立たなくなることが多いです |
| うちの子はまだ始まりません | 体験談でも1歳8か月から4歳まで幅がありました。時期には大きな個人差があります |
| 手伝うと怒られます | 途中で手を出さず、始める前に「どこを手伝おうか」と聞いておくと通りやすくなります |
| 毎回やらせる時間がありません | 毎回でなくて構いません。今日はこれだけ、と一つ決める方法があります |
| 下の子が生まれてから激しくなりました | 体験談にも同じ例がありました。役割を頼むと落ち着くことがあります |
| ついイライラしてしまいます | 時間の段取りを変えるほうが効きます。急がずに済む場面を増やしましょう |
まとめ やるやる期を乗り切る3つの考え方
迷ったときはここに戻りましょう
1全部か、ゼロかにしない。一部だけ子どもに残します
2急かす工夫より、急がずに済む段取りを先に整えます
3譲るときは、子どもが自分で決めた形にします
やるやる期は、手がかかる時期であると同時に、できることが一気に増えていく時期でもあります。体験談のママたちも「靴を自分で脱いで揃えたり、ご飯を自分で食べたりと、出来ることが増えて、とても楽になりました」と語っていました。
今日うまくいかなくても、明日また試せます。全部にていねいに付き合う必要はありません。今日はこれだけ任せると一つ決めて、あとは大人が引き受けてしまう日があってもよいのです。



