離乳食でもコーンフレークは食べられる!電子レンジで手作りしてみよう
離乳食でもコーンフレークはいろんなレシピで大活躍する優れもの。イギリスやアメリカでは定番の朝ごはんですが、離乳食ではどれでも与えられるわけではないので、選び方や簡単な手作りの仕方を知っておくと安心です。
今回は離乳食でコーンフレークはいつから使えるか、盲点となりがちな選び方や与え方、簡単に手作りできるレシピ、離乳食段階別のおすすめコーンフレークレシピをご紹介します。
離乳食でコーンフレークはいつから?中期からの方が安心して与えられる
コーンフレークはいつから離乳食で与えられるかをネット検索すると、「離乳食初期から」と書かれているレシピなどもありますが、実はコンタミネーションを考慮すると離乳食中期からの方が安心して与えられます。
コーンフレークはコンタミネーションが心配!離乳食では遅らせた方が安心
離乳食に使う市販のコーンフレークは、工場でとうもろこしをつぶして平たく伸ばし、オーブンで焼いてフレーク状にした食品。
離乳食初期からとうもろこしを食べている赤ちゃんでも、コンタミネーションに注意しないと体調を崩す可能性があります。
コンタミネーションとは
製造過程で原材料として使用していない表示義務のある特定原材料7品目(大豆・小麦・乳など)が混入すること
コーンフレークの場合、原材料であるトウモロコシを輸入した段階で、既に微量の特定原材料が混入していることがありますし、混入していない原材料を仕入れても、製造ラインで混入してしまうことがあるのです。
消費者庁では、「少しでもコンタミネーションの可能性がある場合は注意喚起表示を行うよう」と各メーカーへ通達し、メーカーも「小麦・乳・卵・そば・落花生・えび・かにを含む製品を製造しています」といった表示をしています。
万が一、離乳食でコーンフレークを食べさせた後に異変が出た場合は、小児科やアレルギー科を受診して原因を特定しましょう
離乳食用のコーンフレークの選び方や与え方!調味料をチェックして
離乳食用のコーンフレークは、コンタミネーション以外にも注意しなければならないことがあります。一体、どういったものを赤ちゃんに選び、どのように与えればよいのでしょう?
離乳食用コーンフレークの選び方!プレーンか砂糖不使用を選んで
離乳食でコーンフレークを与える時は、内臓への負担や味覚の発達などに配慮し、濃い味付けを避ける必要があります。
外側にチョコや砂糖などがコーティングしてある大人や幼児が食べるものは、3歳頃までおすすめできません。プレーンタイプか砂糖不使用の無糖タイプを選びましょう。
離乳食ではコーンフレークの量にも注意!塩分の摂りすぎに気を付けて
また、コーンフレークはプレーンタイプや無糖タイプは、砂糖でコーティングこそされていないものの、砂糖や塩で味付けされているものが多いです。砂糖不使用の無糖タイプが近所のスーパーに売られていないため、ネットで探して注文するママも多いのですが、実は砂糖より塩分への注意が盲点となって、配慮できていないママも少なくありません。
プレーンタイプのコーンフレーク10gには、メーカーにより違いがあるものの糖類0.7g、塩分0.18g程度が含まれています。また、砂糖不使用の無糖コーンフレークも、塩分は0.2g程度含まれています。離乳食中期でおすすめの1食当たりの塩分の味付けは、野菜などに含まれるナトリウムの量も配慮すると0.1g、砂糖は2~2.5g。つまり、糖分より塩分に注意して赤ちゃんに与える量をコントロールすることが大切なのです。
望ましいコーンフレークの量
中期…5g程度
後期…15g程度
完了期…30g程度
コーンフレークのみでは離乳食1回分の糖質が不足!おにぎりや芋をプラスして
「朝ごはんは、コーンフレークに果物をのせて、牛乳をかけて…」というイメージがありますが、実はコレ、赤ちゃんにはNGなんです。というのも、塩分に配慮した望ましいコーンフレークの量だけでは、赤ちゃんが十分なエネルギーをとることができないからです。
離乳食でコーンフレークを与える時は、小さなおにぎり、芋類などの炭水化物をプラスするようにしましょうね。
離乳食向きの手作りコーンフレークのレシピ!電子レンジで簡単に作れる
味付きではないコーンフレークがなかなか手に入らないのなら、自分で作っちゃいましょう。意外と簡単で楽しいですよ♪生とうもろこしが手に入らなくても、冷凍のコーンで作ればOK!一度作ってみたら市販のコーンフレークには戻れない美味しさ。赤ちゃんだけでなくパパも喜びますよ。
離乳食向きの手作りコーンフレーク作りに使う材料
- とうもろこし 1本
- 牛乳または豆乳 少々
- フードプロセッサー
- クッキングペーパー
- 耐熱皿
離乳食向きの手作りコーンフレークの作り方
フードプロセッサーで潰してレンジでチンするだけで、ご家庭でも簡単にコーンフレークができます。ただし、フードプロセッサーや電子レンジの性能によって、回りにくかったり、焦げたりすることがありますので注意しましょうね。
回りにくければ、赤ちゃんの月齢に応じて水や牛乳などを少し入れるといいですよ。また、初めて電子レンジで加熱する時は、加熱時間を少なめにするなど、様子を見ながら焦げないように注意しましょうね。
離乳食中期のコーンフレークレシピ&調理のポイント
中期になると少し歯ごたえのあるものでも、歯ぐきで押しつぶして飲み込めるようになります。初めてコーンフレークを与える時には、調乳したミルクや水などでふやかしてすりつぶすと、簡単に赤ちゃんが食べやすい硬さにできますよ。
中期の後半になると少し大きめに砕いてあげると、モグモグと食べる練習にもなります。忙しい朝ごはんの支度も、コーンフレークで手軽に栄養価をUPできますね♪こちらではヨーグルトとバナナを使ったレシピをご紹介します。
コーンフレークとバナナヨーグルトのレシピ
材料:コーンフレーク5g、乳児用ヨーグルト10g、バナナ3cm幅に切ったもの
離乳食後期のコーンフレークレシピ&調理のポイント
離乳食後期になったら、栄養バランスを考えた献立作りの工夫をしていきましょうね。こちらでは、手軽に作れるコーンフレークを使ったスープのレシピをご紹介します。使う野菜をにんじんだけではなく、かぼちゃやサツマイモなど季節に合わせた野菜にすると、旬の栄養たっぷりのスープが作れますよ。
コーンフレークとにんじんスープのレシピ
材料:コーンフレーク10g、にんじん1/2本、牛乳100ml
離乳食完了期のコーンフレークレシピ&調理のポイント
完了期になると、赤ちゃんの遊び食べやムラ食いに困るママが増えてきますよね。食事の途中で食べてくれないからといって、無理やり食べさせるのではなく、ママもゆとりを持って赤ちゃんに接するようにしましょう。また、この時期には1日3回の離乳食だけでは補いきれない栄養を、おやつでとるようにしましょうね。
こちらでは手づかみ食べができる、かぼちゃのコーンフレークコロッケのレシピをご紹介します。おやつにもピッタリですので、たくさん作って冷凍しておけば、いつでも手軽に食べさせることができますね。ぜひともストックしておきたい一品です。
かぼちゃのコーンフレークコロッケのレシピ
材料:コーンフレーク10g、かぼちゃ30g、牛乳少々、片栗粉小さじ1、きな粉小さじ1、油少々
子育て4コマ漫画:意外な離乳食に変身!?コーンフレークの調理方法
離乳食用に作ったコーンフレークはそのまま食べても美味しいのですが、永岡さくら(saku)さんの子育て4コマ漫画のようにコロッケの衣にしてつけても美味しいです。
離乳食の味付けにはあまり油を使えないのでサクサクコロッケを作るのは難しいのですが、コーンフレークならフライパンで焼かずトースターで焼いても、サクサクのヘルシーなコロッケに早変わり。
今回紹介した手作りレシピにあるコーンフレークなら、短時間で作れるだけでなく薄く延ばせるので、後期の赤ちゃんでも食べやすいです。
離乳食を食べてくれない赤ちゃんには触感を変えると食べてもらいやすいので、コーンフレークを上手に使って触感のバリエーションを増やしてみるのもおすすめですよ。