離乳食の豆乳レシピ&選び方に関する記事

『離乳食の豆乳の選び方や目安量!初期~完了期のレシピ10』

離乳食では「豆乳」と表記されていても赤ちゃんに不向きな商品があるため、種類を知って選ぶことが大切。そのまま飲める時期や幼児期の量、加熱や冷凍、初期・中期・後期・完了期のレシピや目安量などを永岡さくら(saku)さんの子育て4コマ漫画と共に紹介。

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離乳食で豆乳を与えるのはいつから?生後6ヶ月からスタート

豆乳を母乳を補う目的として医師の指導の元で与えるのではなく、離乳食で与える場合は生後6ヶ月からとなります。

牛乳が使えない時期の離乳食では、豆乳が使えると調理の幅が広がるので便利!

ただし豆乳はたんぱく質の分子が大きく、小さな乳幼児のお腹の負担になることもあるため、様子を見ながら慌てずにすすめてください。

離乳食では豆乳を2倍に薄めて使いはじめて!

豆乳も豆腐も同じ大豆製品ですが、離乳食の豆腐は食べられるのに豆乳は体が受け付けない赤ちゃんもいます。

他の大豆製品が食べられるから豆乳も大丈夫と決めつけず、初めは豆乳を水で2倍に薄めてから離乳食に加え、スプーン1さじから食べさせ始めましょう。

薄めた豆乳を離乳食に加えても便が緩くなるなど赤ちゃんの様子に異変が見られなければ、少しずつ量を増やし、濃さも徐々に薄めず与えられるように進めてください。

そのまま豆乳を飲めるのは1歳から!ただし離乳食卒業後も量には注意

1歳を過ぎると豆乳を離乳食で利用するだけでなく、飲み物としてそのまま飲むことが出来るようになります。

ただし豆乳はタンパク質の分子が大きいため、消化機能が未発達の幼児には上手く消化できないこともあります。

幼児になってからも飲ませ過ぎには十分に注意し、たとえお代わりを要求しても目安量の範囲内にしておくとお腹に負担がかかりにくいです。

幼児の豆乳の一日の目安量

  • 1歳~3歳頃は、1日100mlまで
  • 5歳~6歳頃は、1日200mlまで

子育て4コマ漫画:離乳食の味付けの幅を広げるなら豆乳はいかが?

赤ちゃんがあまり食べてくれないと味付けをしたくなりますが、離乳食では塩や砂糖などを加えずに豆乳やきなこ、青のり、ゴマなどをプラスして風味を増す調理方法がおすすめです。

動物性の乳脂肪分が含まれていない豆乳は、サッパリしつつ甘味がある離乳食作りにおすすめ。

永岡さくら(saku)さんの子育て4コマ漫画のように家族で豆乳好きになっておくと、冬場の豆乳鍋などヘルシーな食卓を家族全員で楽しみやすくなります。

豆乳は3種類ある!「無調整豆乳」「調整豆乳」「豆乳飲料」

離乳食用の豆乳選びを間違えないためにも、離乳食を卒業してからの食事管理のためにも、まずは基本となる豆乳の種類について確認しておきましょう。

豆乳には、「無調整豆乳」「調製豆乳」「豆乳飲料」の3種類があり、含まれる大豆固形分と大豆たんぱく質の量により分類されています。

大豆固形分とは豆乳から水分を飛ばして残った成分のこと。つまり、大豆固形分のパーセンテージが大きい方が、豆乳の大豆成分が多いわけです。

種類によっては同量で倍以上の栄養がとれますので、ご家庭で豆乳を購入する際には、パッケージの名称の欄に記載されている商品名欄で確認してから購入しましょう。

無調整豆乳:原材料は大豆のみ

商品パッケージには「無調製豆乳」と記載されている。原材料は大豆のみ。大豆固形分8%以上、大豆たんぱく質3.8%以上。

調整豆乳:砂糖や塩など調味料や香料を含む

豆乳を飲みやすくするため、砂糖・果汁・塩・香料などを加えているもの。大豆固形分6%以上、大豆たんぱく質3.0%以上。

豆乳飲料:大豆たんぱくの量が最も少ない

調製豆乳と同じように豆乳の味を加えたもの。果実系は大豆固形分2%以上、大豆たんぱく質0.9%以上。その他は大豆固形分4%以上、大豆たんぱく質1.8%以上。

離乳食の豆乳の選び方!「無調整豆乳」と表示された製品を選ぼう

離乳食に豆乳を使う時は必ず種類を確認し、「無調整豆乳」と書かれた商品を購入しましょう。

豆乳ならどれでも赤ちゃんにとってよい飲み物と勘違いしがちですが、他の2種類は離乳食には不向きです。

「調整豆乳」「豆乳飲料」はなぜ離乳食に不向きなの?調味料で味付けされているから

商品により多少の差はありますが、調製豆乳には100g中に糖類(しょ糖や麦芽糖など)がおよそ1.7g含まれ、添加物として香料まで含まれています。

離乳食での砂糖や塩による味付けは基本的に不必要。つまり、赤ちゃんに「調製豆乳」「豆乳飲料」は適してないのです。

離乳食の目的の一つは素材の風味を体験させること。豆乳には天然の甘味が含まれているので、離乳食では余計な味付けをせず豆乳がもつ本来の味わいを体験させてください。

離乳食で使う豆乳は加熱すべき?弱火でゆっくり火にかけて

豆乳は製造段階ですでに加熱されていますが、大豆には「トリプシンインヒビター」というタンパク質分解酵素の働きを抑える成分が含まれているため、心配なママもいるでしょう。

豆乳にはトリプシンインヒビターがわずかしか含まれていないので、その点は心配しなくても大丈夫です。

ただし離乳食で豆乳を使う場合、殺菌・消毒の観点から一度加熱してあたえるようにしましょう。

豆乳は沸騰すると成分が分離して湯葉ができてしまうので、加熱は弱火でゆっくりと行ってください。

離乳食では牛乳の代わりに豆乳を使うホワイトソースがおすすめ

牛乳が使えるようになる生後8ヶ月よりも前の赤ちゃんや、牛乳を身体が受け付けない赤ちゃんにも、食が進まない時などはぜひ食べさせてあげたいのがホワイトソース。

食感がトロリとしていて食べやすいので、豆乳や米粉を使った初期後半から与えられる安心ホワイトソースを手作りして冷凍し、献立の幅を広げてあげましょう。

豆乳は冷凍に不向き!余ったら離乳食にして凍らせて

豆乳は冷凍に不向きで、凍らせると固まったりヨーグルトのようになったりすることがあります。豆乳が余ってしまったら、豆乳を使用した離乳食を多めに作って冷凍保存するとよいでしょう。

人気のホワイトソースやお好みの野菜を加えた豆乳ポタージュなどが、冷凍保存できる豆乳メニューとしておススメです。

開封した豆乳は、必ず冷蔵庫で保存して開封後2日以内には使いきるようにしましょう

離乳食初期のおすすめ豆乳レシピ!スプーン1さじ~25mlが目安

離乳食初期には少量の豆乳を2倍に薄め、加熱してから与えましょう。初めはごく少量から与え、慣れて来たら25mlを目安に与えてください。

離乳食初期ではお好みの野菜とあわせてスープにしたり、パン粥に加えたりして使用するのがおススメ。豆乳により赤ちゃんのウンチが軟らかくなるようでしたら、暫く豆乳を与えるのを控えてください。

離乳食初期には野菜のポタージュは活躍してくれますので、一度に沢山作って小分けにして冷凍保存することもできます。人参だけでなくカボチャやサツマイモ、ほうれん草などでもアレンジしましょう。

豆乳と人参のスープのレシピ

材料:豆乳小さじ1、人参大さじ1、野菜スープ適量

  1. 人参を適当な大きさに切り軟らかく茹でてすり潰す
  2. お鍋に野菜スープと人参を入れてしばらく煮る
  3. 最後に豆乳を加えて弱火で加熱する

離乳食中期のおすすめ豆乳レシピ!量は30~40mlが目安

離乳食中期は豆乳や豆乳ホワイトソースを茹でた野菜や魚と和えると、手軽に味のバリエーションを広げられ、特に豆乳ホワイトソースはトロミがつくため食べやすくなります。

豆乳のみでたんぱく質をとる場合の中期の離乳食1回の目安となる豆乳の量は30~40mlです。

離乳食の中期には食材を全てすり潰す必要がなくなるので、献立のレパートリーを増やすことができます。豆乳を離乳食の隠し味に使ったり、牛乳の替わりに使用したりするのも良いでしょう。もちろん赤ちゃんだけでなく、余った豆乳をママやパパの料理に使ってもいいです。

離乳食中期の赤ちゃんにおススメなのが、豆乳プリン。豆乳と片栗粉だけで作ったシンプルなプリンです。離乳食のデザートに作ってあげてみてください。

豆乳プリンのレシピ

材料(2食分):豆乳50cc、片栗粉大さじ1/3、水大さじ2/3

  1. 豆乳をお鍋に入れ弱火で加熱する(電子レンジでもOK)
  2. 片栗粉と水を混ぜあわせる
  3. 2を1に加えてとろみがつくまでよくかき混ぜる
  4. 耐熱容器に小分けにして、粗熱が取れたら冷蔵庫に入れて冷やし固める

豆乳を使ったツナのマッシュポテトのレシピ

材料:ジャガイモ1/2個、ミックスベジタブル少量、玉ねぎ少量、ツナ小さじ1杯、豆乳10ml

  1. ツナは熱湯で茹で、湯切りする
  2. ジャガイモは皮をむいて小さなサイコロ状に切り、玉ねぎとミックスベジタブルは粗くきざんでから、レンジで加熱する
  3. 3のジャガイモをつぶし、様子をみながら豆乳を混ぜて滑らかなマッシュ状にする
  4. 3に1を入れ、軽く混ぜ合わせたら完成です。

※マッシュポテトは喉につまりやすいため、1口の量を少量にし、飲み物と一緒に食べさせてあげましょう。

豆乳風味のかぼちゃペーストのレシピ

材料:かぼちゃ20g、豆乳10ml

  1. かぼちゃは皮をむいて薄くスライスし、レンジで加熱して柔らかくする
  2. 1に様子をみながら豆乳を加えて潰す
  3. 滑らかなマッシュになったら完成です。

※かぼちゃのつぶし具合や伸ばし具合はポタージュスープ状からスタートし、慣れてきたら徐々にもったりさせて飲み物と一緒に与えましょう

離乳食後期のおすすめ豆乳レシピ!量は45mlが目安

離乳食後期になると1日3回食に進むため、毎日の離乳食作りが大変になる上に、手づかみ食べも始まるので食事の度にテーブルや床が汚れてストレスが溜まるばかりというママも多いのではないでしょうか?

離乳食後期に豆乳を使用する際には、蒸しパンやフレンチトーストなど手づかみメニューを作ってみると良いでしょう。

豆乳バナナ蒸しパンのレシピ

材料: 豆乳45cc、小麦粉100g、卵1/3個、バナナ約50g、ベーキングパウダー3g

  1. ボウルに卵を割り入れて、かき混ぜる
  2. 1に小麦粉とベーキングパウダーをふるい入れる
  3. 2に豆乳を加えてよく混ぜる
  4. バナナを潰して3に加えて混ぜる
  5. 容器に入れて蒸す

※電子レンジの蒸し器機能や電子レンジ調理器具で蒸してもOK

豆乳バーグのレシピ

材料:鶏ひき肉大さじ3杯、豆乳少量、麩2~3粒、ひじきの水煮少量、片栗粉少々

  1. 麩がヒタヒタになる程度に豆乳を注ぎ、麩を柔らかくする
  2. 1に鶏ひき肉を加え、滑らかになるまでよく混ぜる
  3. 2に片栗粉を加えて硬さを調整し、刻んだひじきを混ぜる
  4. テフロン加工のフライパンを熱してスプーンで3を落とし両面を焼く
  5. 蓋をしてしっかり中まで火を通せば完成です。

納豆のおやきのレシピ

材料:納豆大さじ1杯、小麦粉大さじ2杯、豆乳大さじ1杯、ブロッコリー少量

  1. 納豆は包丁で粗くきざむ
  2. ブロッコリーは穂先の柔らかい部分だけを粗くきざみ、レンジで加熱する
  3. 小麦粉に様子をみながら豆乳を混ぜて生地を作り、1、2を入れてよく混ぜ合わせる
  4. テフロン加工のフライパンを熱し、3を入れて薄く延ばす
  5. 両面焼いて火を通したら完成です。

離乳食完了期のおすすめ豆乳レシピ!量は50~55mlが目安

離乳食完了期になると大人の料理の取り分けができることも多くなります。ただし、まだまだ味の濃いものや添加物を含むものは食べさせたくありませんので、取り分けをする際には気をつけてください。

子供の大好きなグラタンやクリームシチューなどホワイトソースを使用したメニューも、市販のルーを使うと塩分や添加物が心配ですので豆乳を使用した自家製ホワイトソースを活用したいです。

離乳食完了期の豆乳レシピとして、ポテトの豆乳ホワイトソースがけのレシピをご紹介します。少し味を加えると大人でも美味しく食べることができるメニューです。

ポテトの豆乳ホワイトソースがけのレシピ

材料(2食分):豆乳100cc、小麦粉大さじ1、玉ねぎ1/8個、じゃがいも、とろけるチーズ

  1. 玉ねぎをみじん切りにしてフライパンで炒める
  2. 玉ねぎがしんなりしてきたら小麦粉を加えて更にまぜる
  3. 玉ねぎと小麦粉が馴染んで来たら、火を止めて豆乳を加える
  4. 良くかき混ぜて再び火をつけ、とろみがつくまで弱火で混ぜながら加熱する (※ホワイトソースの完成!)
  5. じゃがいもを食べやすい大きさに切り、柔らかく茹でる
  6. 耐熱容器に5を並べて、上からホワイトソースをかけてチーズをのせる
  7. 6をオーブントースターでチーズに焼き色が付くまで加熱する

ツナの豆乳リゾットのレシピ

材料:ツナ小さじ1杯、ご飯大さじ3杯、玉ねぎ少量、ミックスベジタブル少量、豆乳50ml、粉チーズ 少々

  1. ツナに熱湯をかけて水切りし、油抜きをする
  2. 玉ねぎとミックスベジタブルは粗くきざむ
  3. 鍋に豆乳とご飯、1、2を入れて弱火にかけ、しゃもじでかき混ぜながら火を通す
  4. 玉ねぎが透き通ったら器に盛って、粉チーズをふれば完成です。

豆乳キッシュのレシピ

材料:食パン1/8枚、卵1/2個分、豆乳大さじ2杯、ミックスベジタブル少量、玉ねぎ少量、ピーマン少量、ミニトマト1個、粉チーズ少々

  1. 食パンは小さいサイコロ状に切り、耐熱容器やアルミカップに盛る
  2. トマトは皮をむいて種を取り除き、玉ねぎやピーマン、ミックスベジタブルと一緒に粗くきざんで、レンジで加熱する
  3. 卵と豆乳を混ぜ合わせて卵液を作り、2と粉チーズを混ぜる
  4. 1に3を回しかけ、オーブントースターで5~10分程度焼く
  5. 卵液が固まったら、完成です。
この記事を書いたライター

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪

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