バースプランとは?に関する記事

『バースプランで自分らしい出産にするコツ7つと書き方』

つらいお産だからこそ、自分らしく過ごして楽しくしたい!そんな前向きなプレママに、バースプランとは何かを解説します。

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バースプランとは?自分らしい出産のためのポイント7つ&書き方

最近耳にするようになった「バースプラン」とは何か、皆さんご存知ですか?バースプランとは、女性がどんなお産をして、どんな風に入院期間を過ごしたいのかを書き記した計画書のことをいいます。

これはバースプランを書くことで、プレママがお産の心づもりをして出産に向き合う精神的な準備ができるメリットと、産院が患者の希望を理解して十分な介助ができるというメリットを合わせもつ、画期的な方法なんですよ。

こちらでは、今までは「痛い」「苦しい」というイメージだったお産を、「自分らしい」「楽しい」に変える、上手なバースプランの活用法と書き方についてご紹介します。

【バースプランとは】希望を叶える7つのポイント

バースプランとはあなたの出産への希望が伝わりやすくするものです。そこで、7つのポイントをおさえて作成することが大切になります。また、しっかりと考えることで事前に情報を得てシミュレーションし、当日落ち着いてお産に望める効果も期待できますよ。

分娩方法の希望

分娩方法とは予定帝王切開や、自然分娩、無痛分娩などの分娩の種類のことです。分娩方法の希望は、どんなお産をしたいのかは、出産を満足なものにするかを左右する一番大事な項目!帝王切開などの緊急性がなければ、日本では自然分娩が一般的ですが、一口に分娩方法といってもどんな姿勢で分娩をするか、痛みを和らげるためにどんな方法をとるかなど様々な選択肢があります。

まずは、自分がどんなお産をしたいのか自分の希望をまとめてみましょう。

水中出産など、病院の施設によって希望に添えるものとできないものがありますが、現代のお産では「主役は女性」と考えてくれる産院が増えています。座位分娩や無痛分娩、アロマの利用など、可能な限りの希望にそったお産に近づけるためのお手伝いをしてくれる病院も多いので、自分の希望をお医者さんや看護師さんに理解してもらい、協力してもらいましょう

分娩方法に関するバースプランの文例

  • 前回のお産の時に、長時間とても痛い思いをしたので、痛みの少ない和痛分娩を希望したい
  • 自分や赤ちゃんの状況をできるだけ知って頑張りたいので、お産の経過をその都度教えてほしい
  • 痛みが少なくなるように、分娩中に助産師さん達にはげましてほしい

立ち会い出産の希望

大事な我が子の出産に夫が立ち会って、夫婦の協力で子供を迎えたいと考えるカップルは多いですね。
今は、ほとんどの産院で夫や家族の立会い出産に協力的ですが、これもやはりお医者さんや看護師さんの協力が無くてはできません

安全なお産を迎えるために、病院側でも事前に夫婦そろって両親学級を受講することや、夫以外の家族の立ち会いを受けつけていない場合もありますので、自分の希望をしっかりと伝え、対応ができる環境を整えておきましょう

立ち会い出産に関するバースプランの文例

  • 夫だけでなく、上の子供も出産に立ち会わせて、家族の絆を強くしたい
  • 夫は立ち会い出産に意欲的ではないので、私の側で励ます形で立ち会いできるよう配慮してほしい
  • 仕事の都合で夫が間に合わなかった場合には、実家の母に出産の連絡をしてもらいたい

陣痛室での過ごし方の希望

出産に至る経過は人ぞれぞれですが、陣痛が来てから出産に至るまでの時間は一般的に初産で12~15時間、経産婦で6~8時間がかかると言われています。多くの人は出産が本格的に進行するまで、陣痛室でつらい陣痛をやり過ごすことになりますので、その長い時間を少しでも楽にできるよう、陣痛室でどんなケアを受けたいのかを考えてバースプランに盛り込んでおきましょう。

ラマーズ法やソフロロジーなど、出産時に推奨する呼吸法も産院によってさまざまです。自分の通う産院がどんなケアをしてくれるのか、事前に確認しておくといいですね。

陣痛室での過ごし方に関するバースプランの文例

  • できるだけ夫と一緒に陣痛室で過ごして、夫婦で出産を乗り越えたい
  • 好きな音楽を聴きながらリラックスして過ごしたい
  • 呼吸法だけでなく、痛みを和らげるマッサージ法があれば事前に教えてほしい

分娩時の処置の希望

分娩の時にされる剃毛や浣腸、会陰切開などの処置も気になるところですね。こういった処置をするしないは、産院やお医者さんによってずいぶん違います。また、自分の体にされる処置は、お産を良いものかどうかに大きく影響を与えます。

「こんなはずじゃなかった」と後悔をしないように、分娩時の処置についてはきちんと自分の希望を伝えておきましょう。

最近は分娩時にへその緒のカットをパパに任せたり、生まれたての赤ちゃんにママがおっぱいを吸わせるカンガルーケアを取り入れたりしてくれる病院もあります。親子の絆を高めるセレモニーですので、そういった希望がある場合はバースプランにしっかりと盛り込みましょう。

分娩時の処置に関するバースプランの文例

  • 切開の部位によって出産後にひどく痛いので、会陰切開をするのであれば痛みが軽くなるように処置してほしい
  • 陣痛促進剤などを使わずに、できるだけ自分の力で赤ちゃんを産みたい
  • 生まれたばかりの赤ちゃんの顔をしっかり見たいので、分娩後にメガネをかけさせてほしい

入院中の過ごし方の希望

一般的に経膣分娩のママは5~7日間、帝王切開の場合は10~12日間と、出産には数日間の入院を伴います。
出産後は体の疲労もひどく、赤ちゃんのお世話で感情が激変するデリケートな時期ですから、できるだけ自分がリラックスして過ごせるよう、入院中の生活をどう過ごしたいのかよく考えておきましょう

内科や外科と違って産科での入院は食事や生活上のきびしい制限はなく、ホテル並みのサービスやエステのある病院もありますので、ちょっとテンションがあがりますね。個室か大部屋か、部屋にシャワーがついているかなどで入院費用が違う場合がありますから、事前にチェックしておきましょう。

入院中の過ごし方に関するバースプランの文例

  • 上の子供が赤ちゃんにゆっくり面会できるよう、周りに気兼ねしないように個室を希望したい
  • 夫の仕事帰りが遅いので、面会時間を少し延長してもらいたい
  • 入院中は疲れてしまうので、お見舞いを断ってほしい

入院中の育児に関する希望

病院によって赤ちゃんを新生児室でケアすることもありますし、完全母子同室を導入している病院もあり、入院中の育児の在り方は病院によってさまざまです。退院してから赤ちゃんをお世話していくのはママなのですから、入院中もできるだけ自分の希望に沿った育児ができるよう、病院にも理解をしてもらいましょう

もちろん、体の回復を重視して、できるだけ赤ちゃんのケアを看護士さんたちにお願いしてもいいのです。
日本の産院では母乳育児を推奨していますが、出産後の入院で一番重視されるのは赤ちゃんの安全と、ママの体の回復です。バースプランとはあなたの希望を叶えるための計画書ですので、「こうあるべき」という思い込みをしないで、希望があったらどんどん書いていきましょう。

入院中の育児に関するバースプランの文例

  • 自宅ではベビーベットを使わないので、病院でも赤ちゃんと添い寝をさせてほしい
  • 母乳がちゃんと出るか不安なので、赤ちゃんの様子によっては粉ミルクも使ってもらいたい
  • 身体を回復させるために、深夜の間だけ赤ちゃんの面倒を見てもらいたい

授乳や沐浴などの育児指導の希望

産院では入院中だけでなく、退院した後も自宅で安心して赤ちゃんのお世話ができるように、授乳や沐浴のなどの育児指導をしてくれます。初産で赤ちゃんのケアに自信がない場合にはうれしい指導ですね。入院期間は思ったよりも短いので、育児指導についても事前に確認をしておいて入院中の予定も立てておくと安心ですよ。

上の子を育てた経験があって、特別に指導が必要なければ余計な指導を受けず、その分赤ちゃんとゆっくり過ごしてもいいでしょう。育児指導だけでなく、産褥期のママ向けの食事指導や、次の子供の出産指導などを取り入れている病院もありますので、活用してみるのもいいですね。

分娩方法に関するバースプランの文例

  • 夫や実家の母と一緒に沐浴のやり方を教わりたい
  • 赤ちゃんの衣類の選び方や着せ方も教えてもらいたい
  • オッパイにトラブルが起きた時の相談先を教えてほしい

失敗しないバースプラン7つの書き方

バースプランを失敗せずに作成するためには、次の7つの書き方に注意することが大切です。1度きりの出産ですので、妥協せず伝わりやすい納得のいくバースプランを作成しましょう。

1お世話になる人への手紙のように

出産は、ママとケアをするお医者さんや看護師さんの協力があってこそできることです。その出産が満足のいくものになるかどうかは、あなたとお医者さん達がどれだけお互いを理解することができるかに、かかっているといっても過言ではありません。

バースプランは自分を相手に知ってもらうためのものですので、堅苦しく書くのではなく、友人に手紙を書くようなつもりで書きましょう。

あまり気負わずに書きましょう 

「バースプランに書いた希望通りにしなくてはいけない」と、固く考える必要はありません。お産の進み方は人それぞれ違いますし、予定通りにいかないことなんてよくあることなんです。お産や入院の途中で考え方が変わっても全然OK

状況によっては、お医者さん達の判断や方針に従って柔軟に対応すればいいのだ!と、気を楽にして書いてみて下さいね。バースプランはママとお医者さん達のお互いのコミュニケーションをより親密にする効果もあるので、お産や入院の流れの変更にもスムーズに対応がとれるようになりますよ。

些細なことでも書き留めましょう

バースプランとはあなたの人生で記念すべきお産を、自分らしく行うためのものです。自分からみて「くだらないな」と思うことでも、出産や入院にかかわることであれば遠慮なく書いていきましょう。あなたのケアをするお医者さんたちにとっては、判断材料が多ければ多いほど良いのです。

お医者さんたちが忙しいからと、控え目になる必要はありません。ちょっとでも気になることがあるのであれば、どんどんプランに書いていきましょう。

不安なことこそ隠さずに

医療やケアに関して不安に思っていることがあれば、包み隠さずにバースプランに書いておきましょう。ママが不安を感じて縮こまっていると、お医者さんたちは適切に処置をすることができません。「こんなこと恥ずかしい」とか、「こんなことを言うと馬鹿にされる」などと考える必要はないんですよ。

バースプランとは、あなたの不安を取り除くためのものでもあります。あなたが不安に思っていることをお医者さん達が理解すれば、より詳しい説明をすることができますよね。不安の解消に役立ち、結果として納得のいくお産をすることができる材料になります。

具体的な言葉で書きましょう

お医者さんや看護師さんに、ちょっと遠慮した気持ちをもっていませんか?いつも忙しくしているお医者さん達に遠慮して、曖昧な表現を使ってバースプランを書いてしまうと、せっかくのあなたの希望も思いも伝わりにくくなってしまいます。

「私はこうしたい」「私はコレが嫌だ」と自分の希望はストレートな表現で、具体的に書いていきましょう。簡潔にわかりやすい言葉で書いておけば、相手もプランを読みやすくなりますし、短時間であなたの希望を理解することができるので、プランの確認もスムーズに進みますよ。

前回のお産のことも書きましょう

以前の出産の経験は、ケアするお医者さんや看護師さんにとっても貴重な情報です。もしあなたに出産経験があるのであれば、忘れずに前回のお産の経過などについても書いておきましょう。前回のお産の状況を詳しく知っておくことで、お医者さん達が必要な準備を整えることができます。

出産を経験して「今度はこうしたい」と思うことも沢山あるのではありませんか?バースプランに書いた希望を、持つに至った経過を書いておくことで、相手もあなたが何を嫌がっているのかを理解して、対応しやすくなります。

自分自身の言葉で書きましょう

いざバースプランを書こうとすると、どうしてもマニュアルや文例にしたがって作ってしまいがちですが、お産に対する希望や思いは人それぞれ違うので、自分の気持ちが伝わりにくくなってしまいます。バースプランとは公式書類や作文、論文とは違い書き方にルールはありませんし、書く内容に制限はありません

たくさん書いてもいいですし、短くても自分の希望が相手にしっかりと伝わる内容でさえあればいいのです。
マニュアルなどにとらわれず、自分自身の言葉で、気持ちをこめてバースプランを書いてみて下さいね。

バースプランは早めに産院に渡しましょう

作ったバースプランは、お産をする産院に早めに渡しましょう。病院側が希望に添えない場合でも、「こんな方法はどうでしょう」と代替案を出してもらえれば、理想のお産に近付けることができます。提出したバースプランはお医者さん達と一緒に確認した後に、カルテなどと一緒に病院で保管されてあなたのお産やケアの資料として使われます。

入院案内を受けて病院で受けられる分娩方法や指導内容などを確認し、最終的に入院の申し込みをするときまでには渡しておきたいですね。病院の施設によってはあなたの希望に添えない場合もありますので、お医者さん達にとっても早いうちにあなたの要望を知っておく方が、対応もスムーズに進みます。

バースプランで自分らしいお産を!

女性の出産・育児は目まぐるしく進化していて、一昔前は医療者側の考えの方が優先されていましたが、近年は出産する女性の希望を重視する方向に変わりつつあります。その中のひとつがバースプランですね。

さまざまな選択肢から選べて、自分の希望に沿った形で出産・育児ができるのって、とても素晴らしいことだと思います。皆さんも是非バースプランを活用して、自分らしいお産と育児の楽しさを満喫しましょうね。

この記事を書いたライター

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪

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