保育園の連絡帳に何を書いていますか?先輩ママの連絡帳の楽しみ方
保育園の連絡帳は、保護者の方が保育士さんとお子さんの情報を共有するための重要なコミュニケーションツールです。しかし、毎日欠かさずに書くとなると、内容に困ったり、負担に感じたりすることもあるのではないでしょうか。他の保護者の方が、どんなことを連絡帳に書き込んでいるのか気になりますよね。
そこで、家事や仕事で忙しい中、先輩ママたちは「いつ」「どうやって」連絡帳を書いているのかを聞いてみました。やはり、圧倒的に多かったのは、朝、登園前に書くという方です。登園前の体調や食事の記録をするため、朝に記入する方が多いようです。
また、多くのママが、保育士さんからの連絡事項を楽しみにしています。連絡帳を読んで思わず笑ってしまったという声も多く聞かれました。保護者の方が知らない我が子の保育園での過ごし方を知ることで、さらに愛おしさが増すのでしょうね。
この記事では、書くことがない日にそのまま使える例文、0歳児クラスと2歳児クラスでの書き方の違い、言いにくいことを伝えるときの言い回し、先生から気になることを書かれたときの返事の書き方まで、実際に連絡帳を書き続けてきた12人の声とあわせて整理していきます。
連絡帳は「今日の記録」ではなく「引き継ぎのメモ」です
連絡帳を書く手が止まる方の多くは、連絡帳を日記だと考えています。日記だと思うと、面白い出来事があった日は書けるのに、何もない日は真っ白なページの前で固まってしまいます。子育ての現場では、この「今日は特別なことがなかった」という日のほうが圧倒的に多いのですから、日記として書き続けようとすれば行き詰まるのは当然のことです。
連絡帳の役割を考え直すと、書く内容は決めやすくなります。保育所保育指針(厚生労働省告示)は第4章に「子育て支援」を置き、家庭との連携を密にしながら保育を行うことを求めています。こども家庭庁が公表している保育所保育指針解説でも、保護者と信頼関係を築きながら子どもの育ちを共に支えていく姿勢が繰り返し示されています。つまり連絡帳は、園と家庭がそれぞれ持っている情報を突き合わせるための仕組みとして位置づけられているのです。
そう考えると、連絡帳に必要なのは面白いエピソードではありません。先生が今日の保育を判断するために知っておきたい情報が入っていれば、それで役目は果たしています。会社で言えば、日報ではなく引き継ぎのメモに近い性質のものです。引き継ぎのメモに「今日は特に変わりありません」と書くのは、手抜きではなく正確な報告です。
この視点に立つと、書く内容は次の3つに整理できます。ひとつ目は昨日の帰宅後から今朝までの様子。ふたつ目は今日の保育で気にかけてほしいこと。3つ目は事務的な連絡です。この3つのうち、書ける欄だけ埋めれば十分です。
書くことがない日にそのまま使える保育園の連絡帳の例文
「保育園 連絡帳 例文」と検索したくなるのは、たいてい朝の忙しい時間に手が止まったときです。そこで、場面ごとにそのまま書き写せる文例を並べておきます。名前や出来事の部分だけ差し替えれば、そのまま使えます。
| 場面 | そのまま使える例文 |
|---|---|
| 特に変わりがない日 | 「昨夜は20時に就寝し、今朝も機嫌よく起きました。変わりなく過ごしています。今日もよろしくお願いいたします。」 |
| 寝るのが遅くなった日 | 「昨夜は寝つきが悪く、就寝が22時過ぎになりました。日中眠そうにしているかもしれません。様子を見ていただけると助かります。」 |
| 朝ごはんが進まなかった日 | 「今朝は食が進まず、パンを半分だけ食べて出てきました。お茶はしっかり飲んでいます。」 |
| 家での成長を伝えたい日 | 「昨日、初めてひとりで靴を履けました。とても得意そうにしていたので、園でもできそうなときは見守っていただけると嬉しいです。」 |
| お迎えの人が変わる日 | 「本日は17時頃、祖母(母方)がお迎えに伺います。到着が前後する場合はご連絡いたします。」 |
| 先生の記入への返信 | 「昨日は砂場遊びの様子を教えてくださりありがとうございました。家でも『すなば』と何度も話していました。」 |
| 本当に何も思いつかない日 | 「特に変わりなく過ごしています。今日もよろしくお願いいたします。」 |
例文をそのまま使うことに抵抗を感じる方もいますが、連絡帳は文章力を評価される場ではありません。むしろ毎日同じ書き出しで統一されているほうが、先生は変化に気づきやすくなります。いつも「変わりなく過ごしています」と書いてある連絡帳に、ある日「昨夜は寝つきが悪く」と書かれていれば、その一行の重みが伝わるからです。
自分の言葉で書きたい日のために、組み立て方も覚えておくと迷いません。「いつ」「何があった」「だから今日どうしてほしいか」の順に並べるだけです。「昨夜(いつ)、久しぶりに祖父母の家に泊まりました(何があった)。生活リズムが少し崩れているかもしれません(だから今日どうしてほしいか)」。この形にはめれば、3行で必要なことが伝わります。
2歳児クラスからは連絡帳に書く内容が変わります
「保育園 連絡帳 例文 2歳児」という調べ方をする方が多いのには理由があります。0歳児クラスの連絡帳は、食事の量、睡眠の時間、排便の回数といった記入欄が細かく決められていて、迷う余地がありません。ところが2歳児クラスに上がると、多くの園で記入欄がぐっと減り、自由記述だけが残るのです。欄が減った瞬間に「何を書けばいいのか分からない」となるのは、とても自然な反応です。
この変化には、子どもの側の事情があります。2歳前後になると、子どもは自分の身に起きたことを言葉で伝え始めます。「きょう、〇〇ちゃんとあそんだ」と、断片的でも本人の口から出てくるようになる。つまり、情報の伝達経路が「連絡帳だけ」から「連絡帳と子ども本人」の2本立てに変わるわけです。園側も、細かく記録を残さなくても子どもとの会話で状況を把握できるようになります。記入欄が減るのは手抜きではなく、子どもの育ちに合わせた変化なのです。
だからこそ、2歳児クラス以降の連絡帳では、書く軸を変えると格段に書きやすくなります。おすすめは「子どもが家で話したこと」を起点にする書き方です。
| 2歳児クラス以降の書き方 | 例文 |
|---|---|
| 子どもが話したことを引用する | 「帰り道に『きょう、せんせいとおうたうたった』と教えてくれました。家でも同じ歌を口ずさんでいます。」 |
| 家での困りごとを共有する | 「最近、着替えを『じぶんで』と言って譲りません。時間はかかりますが、家では待つようにしています。」 |
| できるようになったことを伝える | 「週末、はじめてスプーンを持ち替えずに最後まで食べきりました。」 |
| 週明けに休日の過ごし方を書く | 「土曜日に祖父母の家へ行き、日曜はゆっくり過ごしました。生活リズムは崩れていません。」 |
子どもが話したことをそのまま書くのは、実は先生にとって価値の高い情報です。園での出来事を子どもがどう受け止めたかが分かるからです。同じ「お歌をうたった」でも、家で楽しそうに再現している子と、何も話さない子では、次の日の関わり方が変わってきます。ネタとして書いているつもりの一行が、保育の材料になっているのです。
ネタ切れな時の参考に!保育園の連絡帳を楽しく書く方法
ここからは、実際に連絡帳を書き続けてきた12人の声を紹介します。書く時間帯、書く内容、心がけていること、そして思わず笑ってしまった先生からの一言まで、それぞれのやり方が驚くほど違うことに気づきます。
毎日書くのが大変
たいてい連絡帳は夜に翌日分を記入していました。子供が風邪を引きやすく、すぐに中耳炎にもなっていたので、病院で言われたことや「鼻水が多く出ています」といった体調のことが中心でした。
それ以外には、トイトレ中の家での様子や、日常で困ったことなど、相談的な内容も書いていました。
こちらの困り事やお願い事などもよく書いていたので、「先生方には大変お手数をおかけしますが…」など、なるべく丁寧な文面を心掛けていました。
毎日となると書くことが尽きてしまい、内容に困ることもありました。
ただ、先生方から「書くのが大変でしたら毎日じゃなくて大丈夫ですよ」と言っていただいていたので、少しは気が楽でしたね。
先生方は毎日きちんと、その日の出来事を書いてくれたので、日々の園生活が想像できて良かったです。いつも連絡帳を見ては、楽しくてニヤニヤしていました。
思わず笑ってしまったのは、まだ2歳くらいの頃の連絡帳に書いてあった連絡事項です。
一人っ子なので何でも私が世話を焼きすぎたようで、イスに座るとき、必ず先生たちに「イスをちゃんと引いて!」と指示をしていたと…。
読んだ時は笑ってしまいました。何でも親が先回りしてやってしまうのはいけないな、と反省しました。
トイトレ中の先生の誤字
保育園の連絡帳は、一歳児までは毎日、一日の出来事・食べたもの・排便・変わったことなどを書いて持たせていました。
2歳児以上になってからは、普段と変わったことがあった時や、連絡しておいたほうがよいと思う事がある時、お迎えの時間が変わる時などに書いて提出しています。
連絡帳を書く際に気を付けていることは、だらだらと長く書かない、用件をはっきり書くことです。また、書いた日は連絡帳の上にタグを付けています。
書く際に困ることは、苦情を書くときです。どう書いたら嫌味に感じさせないか、とても悩みます。文章よりも、口頭で伝えた方が良いのかと思うこともあります。
思わず笑ってしまった連絡事項は、一歳児クラスの時、食べたものの欄に「パンツ」と書いてあったことです。
たぶん「パン」の誤字でしょうね。あえて言いませんでしたが、先生もお疲れだったのでしょう。トイトレの時期でもあったので、頭がいっぱいだったのだと思います。
まるで保育士さんとの交換日記
子供が保育園に通い始めて4年になります。通園当初は、連絡帳を書くのがとても苦痛でした。仕事を始めたばかりで、生活のリズムも整っていないせいで、朝の準備も大忙しだったからです。
朝の準備を一通り終わらせてから連絡帳を書いていたので、忙しいときは何も書かずに持たせようか、と何度も思っていました。
ところが、私の仕事と生活が慣れ始めて余裕が出てくると、連絡帳が楽しみになりました。
元々文章を書くことが苦ではなかったので、保育士さんと連絡帳を通してお話しをしている感覚で、私自身楽しんでいました。
その日保育園での子供の様子を保育士さんが書いてくれたものに対して、次の日に感想などを書くようにしているので、まるで交換日記のような感覚です。
なるべくポジティブな内容を書くように心がけたり、時には子供のしつけの仕方の悩みなども書いてみたりしています。
「週末の休みにはどこどこに遊びに行きました」とか、「家ではこんな遊びにはまっています」というような内容も書いたりします。
時々、こちらが書いたことが軽くスルーされている時は少し寂しいですが、元々交換日記のような感覚で書いているので気になりません。
「子供たちがいつも元気ですが、私は最近腰が痛いです」と、保育士さん自身のユーモラスな愚痴が書かれていたりと、ちょっと笑える内容もあったりします。
私は使い終わった連絡帳を捨てられず、今でも大事に取ってあります。
息子の様子が目に浮かびます
私は基本的に保育園への連絡帳は、当日の朝、息子が食後の牛乳とテレビを見ている時に書くようにしています。
以前は前夜のうちに書いていたのですが、朝になって急に体調を崩し、保育園をお休みになる日もあるため、結局朝になりました。
内容としては、保育園から帰ってから朝までの間どう過ごしたか、また体調面で気になることなどがあれば記入するようにしています。
特に体調面については、当日の朝、先生に直接お話もしますが、小さなことでも必ず書くようにしています。(いつもより朝食の量が少ない、耳をかゆがるなど)
何かイベントがあるとスラスラと書けるのですが、お父さんが残業で帰りが遅い日や、すぐに寝てしまった日などは書くことがなくて困ってしまいます。
以前、子供の食欲がなかった日に、その旨を連絡帳に書き「少し心配です」と記載しました。
すると、「園ではモリモリ食べてました!」と一言。あの時は安心して笑ってしまいました。
できるだけ簡潔に書くようにしています
私は保育園の連絡帳を、毎朝書くようにしています。その方が、保育園から帰って来た時から、次の日家を出る瞬間までの様子など、細かなことが書けるからです。
主に、その日の体調や機嫌、気になることなどを書くようにしています。その際心がけていることは、先生が返事をするのが負担にならないよう注意することです。
先生は空き時間に連絡帳を書いてくださっているので、できるだけ分かりやすく書いたり、こちらで完結できることは完結させたりするようにしています。
その中でも困ることは、書くネタがない時です。そんな時は「今日もよろしくお願いいたします」とだけ書くようにしています。
先生からは様々な連絡事項がありましたが、その中でも「今日はずっと○○ちゃんと手を繋いでいました」という連絡事項には、微笑ましくて笑ってしまいました。
早く読みたくてソワソワしちゃいます
保育園の連絡帳はいつも、子供が寝た後に書いていました。主に保育園から帰ってきたあとの息子との会話の内容を書きました。
連絡帳に書いてあった事について、質問したり感想を書いたりすることも。また、息子が身振り手振りや単語で伝えた内容を連絡帳に書いていました。
私が書く際に心がけていることは、クレームなどの不満は書かないことです。
それほど不満に思うような事はないのですが、そういう事があったときは先生と直接お話したほうがいいと思っているからです。
連絡帳は楽しみながら書いていますが、話題がない時はやはり困ってしまいます。
前日と同じような内容になってしまうときがあるので、そういうときは、仕方なく短文で済ませています。
先生たちは、本当に子供たちをよく観察しているなぁと感心しますが、笑ってしまった連絡事項があります。
保育園で配られていた市のチラシに、たまたま私が写っているのを2歳の息子が気づいたときのこと。「チラシを持って、先生全員に『これ!ママ!』と言い回ってました」と。
普段は見られない息子の姿を知ることができ、とても嬉しくなりました。
保育園からの帰宅後に読むのが日課
保育園から帰宅して、すぐに連絡帳は読みますが、記入するのは翌朝、子供が園服に着替えたり、準備をしたりしている時です。
主に、保育園から帰宅した後の妹との様子や、保育園での様子を子供が楽しそうに話してくれたことを書きます。
また、私が事前にお迎えに行けないのが分かる場合は、代わりに誰が行きますと書いたりしています。
書くからには、先生からの返事が欲しいので、返事を書いてもらえるような内容にもしています。
ただ、保育園では重要な内容や急な内容の時、保護者にメールでも連絡を送ってくれるのですが、連絡帳に書いてあった連絡事項とメールでの連絡事項の内容が違うことがしばしばあります。
思わず「どっちー?」と笑ってしまいます。
時々ドッキリさせられる保育園の連絡帳
我が家の連絡帳は毎日書いています。月曜から金曜日の朝、保育園に出発する前に慌ててチェックして記入します。
書くのはたいてい前日の様子についてですが、最近困っている事も書いています。例えば、お金を持ち歩こうとしたこと、おやつのガムを持っていこうとしたことなどです。
そして、連絡帳を書く時には、できるだけ丁寧な字で書くようにして、言葉遣いにも気を使っています。
それは、保育園の先生方に失礼でないようにということと、いつか子供が大きくなったら読んでほしいと思っているので、あまり汚い字だとまずいかな…と思っているからです。
時々、何も書く事がない日の朝は困ってしまいます。「うーん」と頭を抱えて、時間だけが過ぎて行ってしまうのです。
毎日の様子が分かるので、とても連絡帳は大切なものです。一度、連絡帳を読んで大笑いしてしまったのが、連絡帳の内容が他の子のことだったことです。
名前が違っているし、内容も当てはまらないので、「あ、これ別人だー」と笑ってしまいました。先生方も忙しいんだな、と心が和んでしまいました。
先生のトイトレの悩み
私は現在、次女を保育園に預けているのですが、連絡帳は毎朝記入するようにしています。
子供たちが寝た後の夜書けば、朝バタバタしなくてすむのでしょうが、朝の様子をきちんとみて記入したいと思っているので、朝に書くようにしています。
主に自宅での体調について書くほか、次女が保育園であった嫌な事について私に話してくれた時には、その事も書くようにしています。
連絡帳を書く際は、先生たちが読みやすい様に簡潔に書くことを心がけています。
ただ、記入欄が結構大きくてたくさん書く欄があるので、朝の忙しい時間に結構時間をとられてしまい少し困ります。もう少し記入欄が小さければいいのに…と思ったりしています。
先生からの連絡事項で「○○ちゃんはトイレトレーニングの時、決まったトイレでしかしないんです。どうしたらいいでしょう?」と相談された時は、少し笑ってしまいました。
子供の体調のことは必ず書きます
私はいつも保育園に行く前に書きます。いつも必ず書くのは体調面のことです。体調を気にかけ、それを正確に先生方に伝えるよう気をつけていました。
少しでも体調の変化があった場合は、必ず書き、保育園と連携をとることが重要だと考えています。
ただ、毎日体調のことだけ書くと、わりと味気ないというか、事務的な内容になりやすいので困ります。なので、体調のことのほかに、必ずもう一つ書くように努力をしていました。
連絡自体は、結局は世間話みたいになることが一番多かったですね。その中で思わず笑ってしまうのが、子供の思いがけない発言です。
「今日は、○○くんのこと好き!って言って追いかけてましたよー」と書いていた時は、「○○君ごめんねー」って思ったものです(笑)。
ほぼ毎日「元気です」
保育園の連絡帳は、朝子供のご飯が終わってから書くことが多かったです。「朝ごはんに何を食べたか」「完食出来たか」などを記載しなくてはいけなかったので自然とそうなりました。
主にその日の体調について、小さな事でも書くように気をつけていました。
でも、うちの息子は丈夫で体調を崩すことが少なかった為、毎日のように「変わりなく、元気です」と書くことが多かったです。その他には、家でできる様になったことなどを書きました。
そんな息子が3歳の頃、戦いごっこがマイブームに…。ヒーローになりきって、見えない敵と戦うのです。
その頃の連絡帳に、「お昼寝の時も戦っているような姿勢で寝ていて、とても可愛かったです」と書いてありました。
夢の中でも見えない敵と戦っていたんだろうなぁと、思わず笑ってしまう出来事でした。
連絡帳は唯一の情報伝達ツール
私の毎日の朝の日課が、保育園の連絡帳の記入です。前日の夜に先生からの返事については目を通していますが、書くのは毎日朝にしています。
連絡帳には、「登園前の体温」「体調」「朝ごはんのメニュー」「プールや泥遊びの可否(夏のみ)」「その他連絡事項」といった欄があるので、全ての欄を記入しています。
特段、先生への連絡事項がない時もあるので、そんな日は日記のような形になってしまい、毎日同じようなことを書いてしまうこともあります。
保育園で軽いけがをして帰ってきたときのように、そのことを書くべきか迷うこともあります。「何を書こう」「これは書いていいものか」と悩み出すと面倒になることもあります。
でも、保育園の様子は私たちには分からないので、連絡帳は重要な情報伝達のツールになっています。
「明日、ママと結婚すると言っていました」というかわいらしい連絡を見ると、仕事の疲れも吹っ飛んでしまいます。
12人の書き方を並べると、朝に書く人と夜に書く人の分かれ道が見えてきます
12人の話を、書く時間帯という一点だけで並べ直してみると、はっきりした傾向が浮かび上がってきます。単純な習慣の違いではなく、それぞれに理由があるのです。
| 書く時間帯 | 該当した人 | 選んだ理由 |
|---|---|---|
| 朝に書く | みやこさん、まりんさん、2匹のぷーさん、かえるぽんさん、りあんさん、まるゆさん、rocoさん、ふっちょさん | 登園前の様子まで含めて書けるから。朝に体調を崩して休む日があるから |
| 夜に書く | ねこっこさん、ふじこままさん | 帰宅後の子どもとの会話を、記憶が新しいうちに書き残せるから |
| 時期によって変わった | みーままさん | 仕事に慣れて余裕が出てから、負担から楽しみに変わった |
| 必要な日だけ書く | まいあさん | 2歳児クラス以降、伝えることがある日に絞ったから |
朝に書く人が多数派なのは、記入欄に理由があります。ふっちょさんの連絡帳のように「登園前の体温」「朝ごはんのメニュー」といった欄がある場合、朝にならないと埋められません。みやこさんが前夜に書くのをやめたのも、朝の状態が変わることがあるからでした。連絡帳の様式そのものが、書く時間帯を決めているのです。「朝に書けない自分はだらしない」という話ではまったくありません。
一方で、夜に書く人の書く内容には共通点があります。ねこっこさんもふじこままさんも、子どもとの会話や家での様子といった、時間をかけて思い出す必要がある内容を書いています。朝の3分では出てこない情報です。つまり書く時間帯は、自分が何を伝えたいかによって決まります。事実の記録が中心なら朝、子どもの育ちを共有したいなら夜。この対応関係を知っておくと、「毎朝書かなければ」という思い込みから抜けられます。
もうひとつ見逃せないのが、まいあさんの「2歳児以上になってからは、普段と変わったことがあった時」に絞ったという選択です。毎日書くか、必要な日だけ書くかは、園の方針とクラスの年齢によって変わります。自分の園がどちらなのかを、進級のタイミングで一度確認しておくと、無駄な悩みが減ります。
言いにくいことを連絡帳で伝えるときの書き方
まいあさんは「書く際に困ることは、苦情を書くときです」と話し、ふじこままさんは「クレームなどの不満は書かない」と決めていました。同じ場面で、正反対の対応です。この違いこそが、多くの保護者が悩んでいる点でしょう。
言いにくいことが連絡帳で伝わりにくいのには、はっきりした理由があります。文字には表情も声の調子もありません。対面なら「あの、ちょっと気になったんですけど…」という前置きと、困った顔と、軽い笑いで柔らげられる内容が、文字になると要求だけが裸で残ります。さらに連絡帳は保管される記録です。書いた本人は一度きりのつもりでも、読む側には残り続ける。この非対称性が、書き手と読み手の温度差を生みます。
そのうえで、連絡帳で伝えるのに向いている内容と、向いていない内容を分けて考えると判断しやすくなります。
| 内容 | 連絡帳と口頭のどちらが向くか |
|---|---|
| 持ち物の入れ違い、記入内容の確認など事実の照会 | 連絡帳。記録として残るほうが確実 |
| 家庭での方針を伝えたいこと | 連絡帳。全員の先生に共有される |
| 子ども同士のことで気になっている出来事 | 口頭。まず状況を確認したい段階だから |
| 保育の進め方への疑問 | 口頭。文字だけだと意図が伝わりにくい |
| 感情が強く動いているとき | どちらも一晩置く。翌日に伝える |
連絡帳に書くと決めた場合は、書き方の型があります。「事実」「困っている点」「お願い」の順に、それぞれ一文ずつです。たとえば持ち物の入れ違いなら、「昨日、カバンに別のお子さんのタオルが入っていました(事実)。うちの分が見当たらず探しております(困っている点)。園でお預かりになっていないか、ご確認いただけますでしょうか(お願い)」となります。
逆に避けたいのは、「いつも」「毎回」「どうして」の3語です。「いつも汚れて帰ってきます」は事実ではなく評価になり、受け取った側は責められたと感じます。「先週から3日続けて」と回数で書けば、同じ内容でも相談として読まれます。感情ではなく回数と日付で書く。これが、文句と受け取られずに伝えるための最も確実な方法です。
そして、まいあさんが感じていた「文章よりも、口頭で伝えた方が良いのか」という迷いには、ひとつの答えがあります。急ぎでなく、感情が動いている内容なら、口頭が向いています。連絡帳に書いてしまうと、返事が来るまでの半日以上、お互いが宙ぶらりんになるからです。
先生から気になることを書かれたときの返事の書き方
連絡帳は保護者だけが書くものではありません。先生から「お友達を押してしまう場面がありました」「今日は登園後しばらく泣いていました」といった、読んで胸がざわつく内容が書かれる日もあります。こうした知らせにどう返せばいいのか、迷う方は少なくありません。
まず知っておきたいのは、先生がそうした内容をわざわざ書くのは、責めるためではないということです。園での様子を家庭と共有しておかなければ、家庭で子どもが同じ話をしたときに保護者が対応できません。書かずに隠すほうがずっと簡単なのに、あえて書いているのは、一緒に考えたいという意思表示です。りあんさんが受け取った「どうしたらいいでしょう?」という相談も、まさにその形でした。
返事に入れるとよいのは、次の3つです。
| 入れる要素 | 例文 |
|---|---|
| 知らせてくれたことへの受け止め | 「教えてくださりありがとうございます。」 |
| 家庭での様子との照らし合わせ | 「家でも下の子のおもちゃを取ってしまうことが増えています。」 |
| 家庭でやってみることの共有 | 「順番を言葉にして伝える練習を、家でも続けてみます。」 |
謝罪から書き始めたくなる場面ですが、「申し訳ありません」だけで終わると、先生は次から書きにくくなります。保護者を恐縮させてしまうと感じるからです。返事の目的は謝ることではなく、次も書いてもらえる関係を保つことにあります。「家ではこうです」という一文が入っているだけで、先生には「共有してよかった」と伝わります。
ふっちょさんが「保育園で軽いけがをして帰ってきたときのように、そのことを書くべきか迷うこともあります」と話していたように、書くかどうかの判断が難しい場面もあります。迷ったときの基準はひとつです。園が知らないと明日の保育に影響することなら書く、影響しないなら書かなくてよい。この線引きで、ほとんどの迷いは解けます。
連絡帳を書かない日があってもいいのか
「連絡帳を書かない親」という言葉に、どきりとする方もいるでしょう。何も書かずに提出した日があると、先生にどう思われているのか気になってしまいます。
ここで思い出したいのが、ねこっこさんが先生からかけられた言葉です。「書くのが大変でしたら毎日じゃなくて大丈夫ですよ」。これは特別に優しい先生の例外的な発言ではありません。まいあさんの園でも、2歳児クラス以降は必要な日だけ書く運用になっています。園によって方針は違いますが、毎日必ず埋めなければならないと決まっているわけではないのです。
そもそも、書かない日が続くことに困る場面は限られています。0歳児クラスや1歳児クラスのように、家庭での睡眠や食事の記録が保育の判断材料になる時期です。この時期は記録欄に数字を入れるだけで役目を果たします。文章を考える必要はありません。一方、3歳児クラス以降になれば、子ども本人が状況を伝えられますし、送迎時に直接話す機会もあります。連絡帳が唯一の伝達手段ではなくなるのです。
それでも空欄が気になるなら、まりんさんのやり方が参考になります。「今日もよろしくお願いいたします」の一行だけ。これは何も書いていないのとは意味が違います。連絡帳を開いて、目を通したという事実が伝わるからです。先生が知りたいのは長い文章ではなく、家庭が今日も連絡帳を見ているかどうかなのです。
書けない時期があるのは、家庭に余裕がない時期があるということでもあります。みーままさんが「通園当初は、連絡帳を書くのがとても苦痛でした」と振り返り、その後「連絡帳が楽しみになりました」と変わっていったように、書ける量は生活の状況とともに変わっていきます。今書けないことを、自分の姿勢の問題として抱え込む必要はありません。
保育士さんが返事を書きやすい連絡帳に共通していること
2匹のぷーさんは「書くからには、先生からの返事が欲しいので、返事を書いてもらえるような内容にもしています」と話していました。一方で、みーままさんは「こちらが書いたことが軽くスルーされている時は少し寂しい」と感じています。この差はどこから生まれるのでしょうか。
まりんさんの言葉にヒントがあります。「先生は空き時間に連絡帳を書いてくださっているので、できるだけ分かりやすく書いたり、こちらで完結できることは完結させたりする」。保育士さんは、子どもたちが午睡している短い時間などに、クラス全員分の連絡帳に向き合っています。1冊にかけられる時間は限られているのです。
この前提に立つと、返事が書きやすい連絡帳の特徴が見えてきます。
| 返事が書きやすい書き方 | 返事に困る書き方 |
|---|---|
| 「家では〇〇でした。園ではいかがでしょうか」と、答える場所が指定されている | 長文で、どこに答えればよいか分からない |
| 質問が1つに絞られている | 質問が3つ以上並んでいる |
| 返事が不要な内容には「ご確認だけお願いします」と添えてある | すべてに返事が必要そうに読める |
| 子どもの発言をそのまま引用している | 保護者の感想だけで、子どもの姿が見えない |
特に効果があるのが、質問を1つに絞ることです。3つ聞けば3つとも短い返事になりますが、1つに絞れば、その1つについて具体的な様子が返ってきます。みやこさんが食欲について書いたとき、「園ではモリモリ食べてました!」という一言が返ってきたのも、聞きたいことが明確だったからです。
そしてもうひとつ、「ご確認だけお願いします」「お返事は不要です」という一文の効き目は大きいものです。返事の要否がはっきりすれば、先生はその分の時間を別の子の連絡帳に回せます。相手の負担を軽くする配慮が、結果として自分の知りたいことへの丁寧な返事につながっていきます。
保育園の連絡帳についてよくある質問
連絡帳に毎日同じことを書いてしまいます。問題はありますか
問題ありません。rocoさんのように「変わりなく、元気です」が続く家庭は珍しくありませんし、変化がないことも立派な情報です。むしろ同じ書き方を続けているほうが、変化があった日に先生が気づきやすくなります。それでも気になる場合は、まるゆさんのように「体調のことのほかに、必ずもう一つ書く」と決めておくと、自然と内容に幅が出ます。
2歳児クラスになって記入欄が減りました。何を書けばよいでしょうか
子どもが家で話したことを書くのがおすすめです。「きょう、〇〇した」という断片的な発言でも構いません。園での出来事を子どもがどう受け止めたかが分かるため、先生にとって価値のある情報になります。ほかには、家でできるようになったこと、週末の過ごし方、お迎えの変更などが定番です。
気になることを書きたいのですが、文句だと思われないか心配です
「いつも」「毎回」といった評価の言葉を避け、日付と回数で事実を書くと、相談として読まれやすくなります。「事実」「困っている点」「お願い」を一文ずつ並べる形が伝わりやすい構成です。感情が強く動いているときや、子ども同士のことで状況の確認から始めたいときは、連絡帳ではなく送迎時に直接話すほうが向いています。
先生からの返事がそっけない日があります。何か伝わっていないのでしょうか
その日のクラスの状況によって、書ける時間が大きく変わるためだと考えられます。保育士さんは限られた時間の中でクラス全員分に向き合っています。返事を受け取りたい内容があるときは、質問を1つに絞り、「園ではいかがでしょうか」と答える場所をはっきりさせておくと返事が返ってきやすくなります。
使い終わった連絡帳はどうしていますか
みーままさんのように「捨てられず、今でも大事に取ってあります」という声は多く聞かれます。かえるぽんさんが丁寧な字で書くようにしているのも、いつか子どもが読むことを想定してのことでした。数年分の記録は、その時期にしか残せないものです。保管場所に困る場合は、印象に残るページだけ写真に撮って残しておく方法もあります。
連絡帳が続くのは、上手に書けているからではありません
12人の話を通して見えてくるのは、書き方に正解がないということです。毎朝すべての欄を埋める人もいれば、必要な日だけ書く人もいる。丁寧な文面を心がける人もいれば、「今日もよろしくお願いいたします」の一行で済ませる人もいる。それでも全員が、連絡帳を通して子どもの姿を共有できています。
連絡帳が続いている家庭に共通しているのは、文章力ではなく、自分に合った書き方の型を持っていることでした。朝に書く人は朝に書ける内容を、夜に書く人は夜だから書ける内容を。ネタ切れの日には決まった一行を。型があれば、忙しい朝でも手が止まりません。
そして、連絡帳に書かれた「イスをちゃんと引いて!」も、「パンツ」という誤字も、「明日、ママと結婚すると言っていました」も、その日その時にしか残せなかった記録です。うまく書こうとするより、今日のひとことを残すこと。数年後にページをめくったとき、その積み重ねが何よりの価値になっています。



