離乳食のかぶ!健康効果&レシピに関する記事

『離乳食にかぶの葉や茎はいつから?初期~完了期のレシピ10』

離乳食にカブを使いたいママやパパは、根・葉・茎の3つの部位を与える順番に気を付けて!赤ちゃんが食べにくくて食べないことも。こちらでは初期・中期・後期・完了期のレシピ、新鮮なカブの選び方や保存方法、下ごしらえやレンジ調理法を紹介します。

マーミーTOP  >  赤ちゃん  >  離乳食にかぶの葉や茎はいつから?初期~完了期のレシピ10

離乳食にかぶはいつから?根・葉・茎を赤ちゃんに与える時期

離乳食にかぶを使おうと思ったママやパパはまず、どの離乳食段階に根・葉・茎のどの部位が向いているかを知ることが大切です。

蕪(かぶ)は「スズナ」と呼ばれて古くから日本人に親しまれてきた野菜。春の七草の一種でもあり、七草粥が胃の疲れをとると言われることからも想像できるように、胃や腸にやさしく離乳食にとても適した食材。

ただし子供が食べる七草粥の作り方を各家庭で工夫していることからも分かるように、部位によっては子供に食べにくいです。

離乳食にかぶの根・葉・茎はいつから?

  • かぶの根

離乳食初期からOK。皮の近くは繊維質が多いので真ん中を与えましょう。

  • かぶの葉

苦味があるので離乳食中期から。初めはすり潰して食べさせてください。

  • かぶの茎

食物繊維が多く赤ちゃんには食べにくいので、離乳食完了期からとしましょう。

かぶの根は大根に似ていますが、大根よりも簡単に軟らかく調理できて味も甘いため、赤ちゃんにとって食べやすく離乳食向きです。

赤ちゃんは離乳食にかぶの葉や茎を入れると食べない!?

赤ちゃんによっては、かぶの葉や茎を嫌がることがあります。特に野菜が苦手な赤ちゃんには要注意!せっかく離乳食を作っても、食べてもらえなければ意味がありません。頑張って作ったママも悲しい(T_T)

野菜嫌いで食べない赤ちゃんの離乳食にかぶの葉や茎を使う場合は、工夫が必要です予め下茹でして水にさらし、アク抜きをしてから使うようにしましょう。苦みやえぐみが減るため、薄味の赤ちゃんにも食べやすくなります。

離乳食用の新鮮で食べやすいカブの選び方や2つの保存方法

離乳食でかぶを美味しく食べてもらうためには、新鮮なかぶを購入し、適切な方法で保存することが大切です。

かぶは葉がすぐに黄色くなり根がシワシワになる野菜ですので、離乳食向きの新鮮なかぶを選び、正しい保存方法でできるだけ長く鮮度を保ちましょう。

新鮮なかぶの選び方!色・ハリ・重さをチェック

離乳食にかぶを使う際は、新鮮なかぶを使うことが大切です。かぶは古くなると根に白いスジのような繊維が入るため、鮮度が落ちると赤ちゃんには食べにくくなります。

離乳食向きの新鮮なかぶを見分けるポイントは、まず「葉」です。葉の緑色が鮮やかでシャキッとしているものは、新鮮なかぶです。

次に「根」の部分ですが、艶やかな白色をしていて、手に持った時にずっしりと重みが感じられるものを選びましょう。

  • 葉が鮮やかな緑色でシャキッとしている
  • 根はみずみずしく、艶やかな白
  • 手に持つとずっしり重い

かぶの旬は冬ですが、近年は一年中スーパーで見られます。そのため時期やお店によっては店頭に並んでいるときから離乳食に不向きなかぶが売られています。

離乳食用にかぶを購入する際は必ず鮮度をチェックし、購入後はできるだけ早く調理して赤ちゃんに食べさせてあげましょう。

かぶの鮮度が落ちにくくなる保存方法!根と葉はすぐ切り分けて

離乳食用のかぶを購入したら、すぐに葉の部分を根元から切り落すようにしましょう。鮮度が落ちにくくなります。

かぶの根に葉をつけたまま保存すると、葉が根の水分や栄養をどんどん吸収してしまうため、根にスジが入りやすくなってしまうのです。

切り分けた根と葉は別々にビニール袋に入れ、密封して冷蔵庫の野菜室で保存します。かぶの葉の部分は特に鮮度が落ちやすいので、2日を目安に食べるようにしましょう。

離乳食用のかぶの冷凍保存の方法!茹でてから凍らせて

離乳食では新鮮なかぶを赤ちゃんに食べさせてあげたいのですが、特にママとパパ、赤ちゃんの3人家庭では、買って来た束のかぶを短期間で全部使い切るのは大変。

でも、安心してください。かぶは葉も根も茎も全て、茹でてしまえば冷凍保存が可能な野菜なのです。すぐに食べきれない家庭では、離乳食用に下ごしらえしてすぐに冷凍してしまいましょう

新鮮なうちに冷凍して保存してしまえば、お粥などの調理の際にお鍋に入れるだけで手早く野菜をプラスできるので、とっても便利です。

  • 離乳食初期
    かぶの根を柔らかく茹で、すり潰してペースト状にしたものを製氷皿などで小分けにして冷凍保存します
  • 離乳食中期以降
    かぶの葉は中期のスタートしたての頃は、茹でてペースト状にしてから冷凍保存し、その後は月齢に合う大きさにカットして冷凍

離乳食用のかぶの下ごしらえの方法!鍋と電子レンジの調理法

離乳食でかぶを使う時の下ごしらえの方法には、鍋と電子レンジで加熱する2つの調理法がありますので、どちらも知っていると楽です。

離乳食作りは、食材の調理の仕方の基本をしっかり身に着ける良い機会。食材ごとの下ごしらえの方法など調理のコツをマスターしておくと、これから先お料理をしていく上でもとっても役に立ちます。

かぶの根を鍋で下ごしらえする方法

離乳食ではかぶの根の皮を厚めにむきましょう。根の皮の周りは繊維質が多く、固くなっているため離乳食では噛み切れません。皮をむいたかぶの根は、しばらく水に浸けてアク抜きをすると食べやすくなります。

かぶを茹でる時は水からです。初めは強火で加熱し、煮立ってきたら火を弱めアクをすくいながら柔らかく茹でてください。茹でる時に米のとぎ汁を使うと、アクが抜けて美味しく仕上がります。

  • かぶの皮をむく
  • しばらく水につけてアク抜きする
  • 水から強火で茹でる
  • 沸騰したら火力を弱めてアクをすくいとる

レンジ調理によるカブの下ごしらえ

離乳食用のかぶの下ごしらえに電子レンジを活用すると、栄養価が落ちにくく、より短時間でカブの甘みが引き立ち美味しく仕上がります。

赤ちゃんの離乳食だけでなく、ママとパパのかぶ料理の際にも、下ごしらえにレンジ調理を取り入れてみてください。

  1. カブの皮を剥き、8等分する
  2. お鍋に水(1L)を入れて沸騰させる
  3. 沸騰したお鍋にかぶを入れて50秒加熱する
  4. 急いで取り出し、お皿に重ならないように並べる
  5. 4の上からラップをかけ、電子レンジで加熱。(目安は、600Wで1分10~20秒)

※電子レンジの機種により加熱時間は異なりますので、硬い場合は10秒ずつプラスしましょう。

離乳食のかぶレシピ!初期・中期・後期・完了期のおすすめ10

離乳食の段階別にかぶを使ったレシピをご紹介します。かぶの根は葉や茎に比べて味が控えめなので、色々な食材に合わせることができます。

かぶは短い加熱時間で柔らかくなりますので、新鮮なカブが安く手に入る時にまとめて購入し、茹で冷凍保存しておけば、毎日の離乳食に彩りと栄養をプラスすることができます。

かぶをつかった離乳食初期おすすめレシピ

離乳食初期には、栄養たっぷりのかぶの根が大活躍してくれます。すり潰したかぶをお粥に入れてあげるだけでも、お粥に甘みがプラスされて赤ちゃんにも美味しく感じられるでしょう。

まずは離乳食初期に食べられるおすすめ野菜の人参離乳食のたんぱく源となる高野豆腐を、かぶを合わせたレシピからご紹介します。

かぶと人参のトロトロ煮のレシピ

材料: かぶの根、人参、だし汁

  1. かぶの皮を剥き、柔らかく茹でですり潰す
  2. 人参の皮を剥き、柔らかく茹でてすり潰す
  3. だし汁に1と2を加えてのばし、滑らかにする

※カブだけだと色合いが寂しいですが、赤い人参を加えることで彩りも良くなり、美味しそうな離乳食になります

かぶとすりおろし高野豆腐のトロトロのレシピ

材料:かぶ、高野豆腐、だし汁

  1. かぶは皮を厚めに剥いてサイコロ状に切り、柔らかく茹ででから潰す
  2. 高野豆腐は乾燥した状態のまま、おろし金ですりおろす
  3. 1、2を鍋に入れて、だし汁を加えて中火で煮る
  4. 高野豆腐が膨らんできたら、完成です

※かぶの高野豆腐の量は2:1程度。離乳食の進行状況に合わせて、かぶのつぶし具合やだし汁の量を変えましょう

かぶをつかった離乳食中期おすすめレシピ

離乳食中期からは、かぶの葉を離乳食に使えるようになりますので、緑黄色野菜のひとつとして利用しましょう。

クリスマスや初節句などで離乳食をデコりたい時は、かぶの葉をペーストにして彩りに使うのもおすすめです。

離乳食中期に食べられるようになる鶏のささみや離乳食中期からペーストにせず与えられるそうめんと、かぶのレシピをご紹介しますので、彩りを意識して葉も使ってみましょう。

かぶのライスポタージュのレシピ

材料:かぶ 1/2個、かぶの葉 少量、鶏のささみ肉 1/4本、玉ねぎ 1/8個、炊いたご飯 大さじ1杯、粉ミルク

  1. かぶと玉ねぎはサイコロ状に切り、かぶの葉は柔らかい葉先だけを切り取る
  2. 1と鶏のささみ肉、ごはんを鍋に入れ、ひたひたの水で、中火で煮る
  3. 全体に火が通り、かぶが柔らかくなったらささみ肉と葉を取り出す
  4. 粉ミルクを加え、ミキサーでなめらかになるまで撹拌する
  5. かぶの葉は細かくきざんでからすりつぶし、ポタージュの彩りに加えたら完成です。

※大人の場合は牛乳を加えて作り、できあがったら塩・コショーで調味して、鶏のささみ肉を細かく裂いて上に載せれば完成

かぶの葉と豆腐のだし煮のレシピ

材料: かぶの葉、絹ごし豆腐、昆布だし、水溶き片栗粉

  1. かぶの葉を茹でて、すり潰す
  2. 豆腐を食べやすい大きさに切る
  3. お鍋に昆布だしを入れて火にかけ、1のかぶの葉と2の豆腐を加えて煮る
  4. 最後に水溶き片栗粉でとろみをつける

※離乳食中期で豆腐を使う時は、柔らかくて舌触りがよい絹ごし豆腐を使用しましょう

かぶとそうめんのトロトロ煮のレシピ

材料:かぶ 1/2個、かぶの葉 少量、そうめん 50g、だし汁 50ml

  1. そうめんは熱湯でゆでてから水洗いし、2cm程度の長さにきざむ
  2. 皮を剥いたかぶはサイコロ状に切りし、葉は細かくきざむ
  3. 鍋に2とだし汁を入れて中火にかけ、火が通ったら1を入れてひと煮立ちさせれば、完成です。

※離乳食用の塩分不使用のベビーそうめんを使う場合は、乾燥した状態のまま2cm程度に手で折り、3の状態に加えて火を通せばOK

かぶをつかった離乳食後期おすすめレシピ

離乳食後期になると、かぶの根をみじん切りにしなくても食べることが出来るようになります。煮込み料理に使うことができる野菜ですので活用してみましょう。

カブの風味が嫌いな赤ちゃんには、離乳食人気の高いツナ缶を組み合わせたかぶのレシピがおすすめです。ツナの風味でカブが食べやすくなります。

かぶのそぼろ煮のレシピ

材料:かぶ 1/4個、かぶの葉 少量、鶏のひき肉 大さじ1杯程度、だし汁 50ml、片栗粉少々

  1. かぶは皮を剥いてサイコロ状に切り、葉は細かくきざむ
  2. 鍋に1、鶏のひき肉、だし汁を入れてかき回し、ひき肉がほぐれたら中火にかけて火を通す
  3. 全体的に火が通ったら水溶き片栗粉を回しかけ、とろみがついたら完成

※少量だけ調理をする場合は、耐熱ボウルに入れて電子レンジで加熱調理をすると簡単です

かぶとツナのクリーム煮のレシピ

材料:かぶの根、ツナ水煮缶、牛乳、野菜スープ

  1. かぶを下茹でし、4~5mm程度の角切りにする
  2. ツナをザルにあげて水切りする
  3. お鍋に野菜スープを入れて火にかけ、かぶとツナを加えて煮る
  4. 最後に牛乳を加えて、味をなじませる

かぶをつかった離乳食完了期おすすめレシピ

離乳食完了期になると、色々な料理で大人からの取り分けが使えるようになります。かぶは煮物や味噌汁、スープなどの具材として冬場に大活躍してくれる野菜なので、味付けを濃くする前の煮物やお味噌汁を赤ちゃんの離乳食として利用してみましょう。

チーズフォンデュ風かぶスティックのレシピ

材料:かぶ 1/2、スライスチーズ 1/4枚、牛乳 少量

  1. かぶは皮を剥き、スティック状に切ってゆでる
  2. 耐熱容器にスライスチーズと牛乳を少々入れてレンジで加熱し、滑らかなディップ状になるまでかき混ぜる
  3. 粗熱をとったかぶのスティックに、ディップを添えたら完成です

※幼児が自分の手で持てるように、かぶは柔らかく煮すぎないのがポイントです

かぶと人参の炊き込みご飯のレシピ

材料:かぶ 1個、かぶの葉 少量、人参 適量、米 1合、昆布 5cm長程度、しょうゆ 少々

  1. かぶは皮を剥いてサイコロ状に、葉は細かくきざみ、人参はみじん切りにする
  2. 砥いで吸水させた米と昆布、水と1を炊飯器に入れ、しょうゆ少々で風味をつける
  3. 通常の炊飯モードで炊く
  4. 炊き上がったらかぶをしゃもじでつぶすように混ぜて、お茶碗に盛れば完成

※離乳食の進行状況や好みに応じで水分量を変えて、柔らかめに炊いてください

かぶと根菜の味噌汁のレシピ

材料: かぶの根と葉、人参、里芋、サツマイモ、だし汁、味噌(少量)

  1. かぶの根は厚めに皮を剥き、食べやすい大きさに切る
  2. かぶの葉は下茹でして、細かく刻む
  3. 人参、里芋、サツマイモは皮を剥き、食べやすい大きさに切る
  4. お鍋にだし汁を入れて加熱し、かぶの葉以外の野菜を入れて柔らかくなるまで煮る
  5. 弱火にして味噌をいれ、最後にかぶの葉を加えて火を止める

離乳食のかぶを食べてくれない!好き嫌いへの対応

離乳食のかぶは軟らかくて食べやすいのに、残念ながら赤ちゃんによっては風味に敏感に反応することがありますので、その際はダシを使うと食べやすくなります。

ただし意外と味より舌ざわりが気になって食べない赤ちゃんが多いので、好き嫌いをして食べてくれないと思う時は、まず硬さや大きさ、形状を確認してみましょう。

初期は飲み込む練習の時期ですので、しっかりとすり潰して水分多めのポタージュスープスープ状に戻すと、上手に飲み込みやすくなります。

中期は1~5mmのみじん切りですが、少し小さめのみじん切りやすりおろしにして、ほろっと崩れるくらいの柔らかさまで調理すると、あっさり食べてくれることもあります。

かぶは離乳食の色々なレシピに使える便利な野菜ですので、根だけでなく葉や茎も余すところなく使い切りましょう。

この記事を書いたライター

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪

おすすめの記事