離乳食のトマト調理やレシピに関する記事

『離乳食のトマトの進め方は?初期~完了期のおすすめレシピ』

離乳食にトマトはいつからか、皮やタネは食べられるか、選び方や甘くなる保存方法、冷凍保存の仕方、便利なトマトピューレなどの初期・中期・後期・完了期のおすすめレシピ、食べない時の対策体験談などを永岡さくら(saku)さんの子育て4コマ漫画と共に紹介。

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離乳食のトマトはいつから?加熱すれば初期後半から食べられます

離乳食でトマトを試せるのは、離乳食初期後半の生後5~6ヶ月頃からです。トマトは皮や種を取り除いて加熱すれば、初期から食べられる野菜です。

ただし、トマトの酸味を嫌がるお子さんもいるため、お粥や酸味の少ない野菜に慣れてから与えるのがおすすめです。トマトは水分が多く、様々な栄養素を含むため、離乳食のレパートリーを広げるのに役立ちます。

離乳食でトマトを与える際の注意点とアレルギーについて

トマトは簡単に潰せて離乳食用に調理しやすい食材ですが、アレルギーについて不安を持つ方もいるでしょう。トマトは特定原材料に準ずるもの(21品目)には含まれませんが、まれにアレルギー症状が出ることがあります。

厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」では、食物アレルギー発症を心配して特定の食品を離乳食の開始や進め方を遅らせることは、根拠がないとされています。

離乳食は焦らず、お子さんのペースに合わせて進めることが大切です。トマトは、離乳食初期から与えられる野菜ですので、お粥や他の野菜に慣れたら積極的に試してみましょう。

初めてトマトを与える際は、ひとさじから始め、お子さんの体調が良い日を選び、医療機関の開いている時間に試してください。もし異常が出た場合は、必ず医師に相談し、指示に従って進めてください。

離乳食ではトマトを満1歳まで加熱調理しましょう!酸味も和らぎます

離乳食期は、満1歳になるまではトマトに限らず野菜を生のまま与えず、加熱してから与えるのが原則です。加熱により食中毒のリスクを減らし、消化吸収を助けます。

トマトの場合、酸味が強くて食べられない赤ちゃんも多いのですが、加熱することで酸味が抑えられ、食べやすい離乳食が作れます。また、加熱により細胞壁が壊れ、栄養素の吸収率も高まります。

トマトの皮やタネは満1歳までは取り除くことがおすすめです

トマトの皮やタネは、赤ちゃんにとって消化しにくく、喉ごしを悪くするため、満1歳までは湯むきをして取り除くことが推奨されています。

離乳食初期の頃は特に量が少ないためミニトマトを使うご家庭が多いのですが、ミニトマトも皮やタネは取り除いた方が食べやすいです。タネの周りには酸味が集中しているため、取り除くことでトマト嫌いを防ぐことにも繋がります。

離乳食の進み具合によっては、後期後半や完了期にタネや皮を少量試すことも可能ですが、消化機能が未熟な間は丁寧に下ごしらえをしてあげましょう。

子育て4コマ漫画:離乳食のトマトは加熱して!生だと…!?

お子さんは離乳食からの食の経験で食べ物の好き嫌いを作りやすいので、1歳まで加熱して酸味を抑える調理の仕方は、トマト嫌いを防ぐのにも役立ちます。また、加熱することでうま味が増し、他の食材とも合わせやすくなります。

完了期になると離乳食で気を遣ってきた分、初めての生トマトはドキドキするものです。もし嫌がる場合は、すりおろしたりんごなどにディップさせたり、加熱調理に戻して少しずつ慣らしていきましょう。

お子さんの好き嫌いを減らすには、食卓の雰囲気も大切です。永岡さくら(saku)さんの子育て4コマ漫画のように、トマトデビューを親自身が楽しく見守り、笑顔で食事をすることがお子さんの食への意欲を高めます。

離乳食の甘いトマトの選び方!先がとがって赤く熟したものがおすすめ

トマトは通年スーパーなどで購入でき、ミニトマトなど多種多様な種類がありますが、選ぶ際はみずみずしく張りがあり、傷やカビのない熟したトマトを選びましょう。ヘタが濃い緑色でピンとしているものが新鮮な証拠です。

離乳食の食材は新鮮な物を選ぶのが鉄則ですが、スーパーには新鮮でも緑がかったトマトも多く並んでいます。この状態のトマトは甘みも少なく、酸味が強いため、離乳食に使うには不向きです。

トマトを離乳食用により甘くする保存方法|常温で追熟させましょう

トマトは低温が苦手な野菜です。購入後すぐに使わない場合は冷蔵庫に入れず、常温で保存しましょう。常温に置くことで追熟が進み、甘味が増し、酸味の少ない美味しい離乳食が作れます。

スーパーに緑がかったトマトしかない場合も、ざるにトマトを並べて常温に置いておくと、1~2日後には赤くなり、どんどん甘味が増していきます。直射日光が当たらない涼しい場所で保存してください。

ただし、トマトは傷みやすい野菜でもあり、特に夏場は注意が必要です。葉の部分から白いカビが生えてくることもあるため、購入したら早めに食べるか、調理して冷凍しましょう。

離乳食におすすめのトマトの冷凍保存方法!ピューレを製氷皿で凍らせて

離乳食作りを早く簡単にしたいママには、トマトピューレの冷凍がおすすめです。下ごしらえの手間を一度に済ませられるため、時短に繋がります。

手作りトマトピューレは初期の離乳食におすすめですが、中期以降も製氷皿で冷凍し、凍ったらジッパー付の冷凍保存袋に移して保管しておけば、味のバリエーションを広げられます。

冷凍保存したトマトピューレを離乳食に使う際は、鍋や電子レンジで再加熱してしっかりと熱を通してください。野菜や魚と和えたり、ケチャップ代わりとして使ったりと、離乳食作りがより手軽になります。

離乳食初期のトマトおすすめレシピ&調理ポイント

食塩や添加物が入っていない市販のトマトピューレは5~6倍、トマトペーストは10~12倍、トマトジュースは2倍に薄めることで、離乳初期から使えます。必ず原材料をチェックし、食塩が使われていないか確認してください。

トマトをまとめて数個をトマトピューレにし、殺菌した瓶などに詰めて冷蔵庫で保管したり、冷凍保存したりすると、離乳食のお粥に加えて加熱するだけで、初期のトマトを使った離乳食が完成します。

トマトピューレの基本レシピ(初期~)

  1. トマトを洗い、ヘタと反対のおしりの部分に十字の切れ目を入れます。
  2. ヘタの部分にフォークを刺し、沸騰したお鍋にトマトをくぐらせ、皮がめくれてきたらすぐに取り出します。(湯むき)
  3. フォークに刺したまま熱湯から上げ、冷水につけて冷まします。
  4. 簡単に皮がむけるので、皮をむいて種をスプーンなどで丁寧に取り除きます。
  5. ざく切りにしてミキサーにかけるか、裏ごし器でなめらかに裏ごしします。
  6. 鍋で少し煮詰めて水分を飛ばし、初期ならだし汁などでなめらかに薄めて使用します。

トマトとりんごのうま煮のレシピ(初期後半)

材料:トマト10g(湯むき・種除去後)、りんご10g、水小さじ1

  1. トマトは湯むきをして種をとり、レンジで加熱してから磨り潰してペースト状にする。
  2. りんごは皮をむいて、おろし金ですりおろす。
  3. 耐熱容器に水と1、2を入れて、1~2分程度レンジをかけて軽く水分を飛ばす。

※りんごの甘みがトマトの酸味を和らげ、食べやすくなります。

トマトとバナナのトロトロのレシピ(初期後半)

材料:トマト10g(湯むき・種除去後)、バナナ10g

  1. トマトは湯むきをして種をとり、レンジで加熱してから磨り潰してペースト状にする。
  2. バナナは皮をむいてレンジで加熱してから磨り潰してペースト状にする。
  3. 1と2をよく混ぜ合わせる。

※バナナの甘みとトロトロ感で、トマトが苦手な子も食べやすいレシピです。

離乳食中期のトマトおすすめレシピ&調理ポイント

離乳食中期は飲み込む練習からモグモグする練習へと進みます。トマトを加熱して豆腐くらいの柔らかさになるように調理しましょう。目安は2~4mmの粗いみじん切りです。

トマトの舌触り自体はツルッとしているのでモグモグしやすいですが、酸味が嫌そうな場合はだし汁を少しかけてあげたり、加熱して甘みを引き出すと食べやすくなります。魚や肉などのたんぱく質と組み合わせることで、栄養も補えます。

トマトとしらすの豆腐和えのレシピ(中期)

材料:湯むきしたトマト20g、絹ごし豆腐30g、しらす5g、だし汁

  1. 湯むきして種を取ったトマトを2~4mmのみじん切りにし、ひたひたのだし汁と一緒に煮る。
  2. 絹ごし豆腐をみじん切りにし、1に入れてトマトと和えたら器に盛る。
  3. 離乳食用に塩抜きしたしらすを細かく刻み、2の上に振りかける。

※豆腐は水切りを軽く行うと和えやすくなります。しらすの塩気はだしとトマトのうま味で補い、味付けは不要です。

トマトとほうれん草のミルクリゾットのレシピ(中期)

材料:トマト10g、玉ねぎ5g、ほうれん草5g、7倍粥40g、水大さじ2、粉ミルク小さじ1

  1. トマトは湯むきをして種をとり、玉ねぎと共に2~4mmのみじん切りにする。
  2. ほうれん草は離乳食でも食べやすい葉先を下ごしらえでアク抜きしたら、2~4mmのみじん切りにする。
  3. 小鍋に水と1を入れて弱火にかける。
  4. 野菜が柔らかくなったら、7倍粥と2を入れて一煮立ちさせ、火を止めて粉ミルクを混ぜる。

※粉ミルクを入れることで、カルシウムなどの栄養を補い、まろやかな味になります。

豆腐のみぞれ煮トマトあんかけのレシピ(中期)

材料:トマト20g、絹ごし豆腐30g、大根おろし10g、だし汁(適量)、水溶き片栗粉(適量)

  1. トマトは湯むきをして種をとり、2~4mmのみじん切りにする。
  2. 大根は離乳食向きの緑の部分をおろし金ですりおろし、軽く水を切る。
  3. 豆腐を電子レンジで加熱して水切りし、離乳食を食べやすい大きさに潰してから器に盛る。
  4. 耐熱容器に1と2を入れ、だし汁を加えてレンジで1~2分加熱し、水溶き片栗粉でとろみをつけあんかけを作り、3に乗せる。

※あんかけにすることで口の中でバラけにくくなり、食べやすさが向上します。

離乳食後期のトマトおすすめレシピ&調理ポイント

離乳食後期に入ると3回食になり、食事のリズムもだいぶできあがってきます。歯茎でカミカミできるバナナくらいの固さ、手づかみできる大きさの離乳食を作ってあげると食べる練習にもなります。トマトは皮を取り除けば、角切りにして手づかみ食べの具材としても活用できます。

パン粥のトマトソースがけレシピ(後期)

材料:トマト20g、ささみ10g、食パン1/4枚、溶かした粉ミルク大さじ2又は牛乳(牛乳は満1歳を目安に)

  1. 離乳食のささみは電子レンジで加熱すると楽です。冷めたら手で食べやすくほぐす。
  2. トマトは湯むきをして種をとってからみじん切りにし、レンジで加熱してすり潰すか、粗く潰す。
  3. 2に1を加えてソースにする。
  4. 小鍋にミルク又は牛乳を入れ、耳を取り除いた食パンを細かくちぎって入れる。
  5. 4を弱火にかけ、とろみがでたら器に盛って3のソースをかける。

※牛乳は満1歳を目安に使用を検討してください。乳アレルギーにも注意が必要です。

トマトケークサレのレシピ(後期~完了期)

材料(7回分):トマト1個、パンケーキミックス150g、プロセスチーズ適量、玉ねぎ適量、牛乳180ml

  1. トマトを湯むきして、皮と種を取り除きます。
  2. トマトはなめらかにすりつぶすか、粗く刻みます。プロセスチーズを5㎜角くらいにカットして、玉ねぎはスライスして加熱し、細かく刻みます。
  3. パンケーキミックスに牛乳180ミリリットルを入れて混ぜます。
  4. 2と3を合わせて紙のパウンドケーキ型にいれて180度のオーブンで25~30分ほど焼きます。
  5. 焼きあがって冷ましたら手で持てるサイズにカットしてあげましょう。

※パンケーキミックスは甘さが控えめな食事用のものを選ぶか、小麦粉や米粉で代用すると安心です。

森永パンケーキミックス600g(150g×4袋)

森永製菓

通常のホットケーキミックスに比べて甘さが抑えてあるのでお食事にもぴったりです。原材料に小麦、牛乳が含まれているのでアレルギーがある場合にはご注意ください。

離乳食完了期のトマトおすすめレシピ&調理ポイント

歩き始めて運動量が増し、食事の量もドンドン多くなる時期です。一度に沢山食べられず、すぐにお腹が空いてしまう子には、おやつにトマトを食べさせてみてはいかがですか?手作りゼリーや寒天なら、手軽に栄養を補給できます。

トマト寒天のレシピ(完了期)

材料:トマト100g、果汁100%リンゴジュース400ml、粉寒天4g

  1. トマトを湯むきして、皮と種を取り除きます。
  2. 鍋にりんごジュースと粉寒天を入れ、沸騰して粉寒天が溶けるまで煮ます。
  3. 2にトマトを5㎜角程度にざく切りにしたものを入れ混ぜ合わせます。
  4. プリンカップなどに3を入れ、冷蔵庫で冷やし固めます。

※リンゴジュースの甘みでトマトの酸味が和らぎます。ジュースは砂糖不使用のものを選びましょう。

ミルク寒天のトマトコンポート添えのレシピ(完了期)

材料(4人分):プチトマト4個、水大さじ8、砂糖小さじ2、牛乳寒天(粉寒天1g、砂糖小さじ1、牛乳200ml)

  1. 小鍋に牛乳寒天の材料を入れ、弱火で焦がさないように加熱し、寒天が溶けたら4等分してシリコンカップに入れて冷やす。
  2. プチトマトを湯むきして皮を取り除く。
  3. 小鍋に水と砂糖を入れて弱火にかけて煮詰め、2を入れてからめるように1~2分程度煮る。(コンポート)
  4. 3を煮汁に浸すようにして冷蔵庫で冷やす。
  5. カップから外した牛乳寒天を器に盛り、半分に切った4のトマトのコンポートを添える。

※牛乳は満1歳以降を目安に使用を検討してください。砂糖の量は控えめに調整しましょう。

離乳食のトマトが食べられない!先輩ママのアドバイス

トマトは酸味が強く、離乳食期の赤ちゃんの中には嫌がる子もいます。大人にとって甘いトマトでも赤ちゃんには酸味が強く感じられ、本能的に拒絶する子もいると考えられています。

ただし日を置いて与えたり、赤ちゃんの好みに合わせた工夫をすることで、食べられるようになる子も多くいますので、焦らず、トマトの風味や触感、酸味に慣らしていきましょう。

かずママ
29歳

A初めてのトマト

生後6か月で初めて離乳食にトマトをあげました。私自身がプチトマトの「アイコ」が甘くて好きだったので、少し調理が面倒でしたが皮をむいて種もとってあげました。甘いので大丈夫と思ってトマトだけあげたのですが、あまり食べてくれませんでした。

まだおかゆしかあげてなかったのでおかゆと混ぜたのですが、それも食べてくれなかったので考えた挙句、母乳と混ぜました!すると騙されたのか、まあまあ食べてくれましたね(笑)。

パンだい好き
41歳

Aバナナ×トマト

3歳児の男の子のママです。我が家の子は野菜嫌いで大変でした・・・。トマトどころか、キュウリとか他の野菜も食べてくれなかったのですが、果物は大好き!

特にバナナが大好きで毎日食べていたので最終的にバナナとリンゴをすりつぶして、それにすこーしずつ野菜を同じくすりつぶして混ぜていました。あまり野菜の量を増やすとバレちゃいますけど少しずつから混ぜると、だんだん味に慣れてくれたようです!

新米ママ
36歳

Aトマト嫌い克服!

1歳児のママです。離乳食を始めた頃は、ほとんどトマトはトマト単品であげていなかったので(つぶして何かと混ぜたりしてました)、特に食べないということもなかったのですが、だんだん離乳食が進んできてトマト!とハッキリわかる感じで出したところ、食べなくなりました。

なので、またしばらくハンバーグに混ぜたりしました。でも、できればトマトをそのままとして食べられるようになって欲しかったので、トマトスライスをのせてサンドイッチ用の食パンでピザを作ってみると食べてくれました!

ケチャップは好きなんですよね・・・。粉チーズをかけたり、私も同じものを一緒に食べたりしたのも良かったのかもしれません。ピザ、おすすめですよ!

2歳も間近になったころは、完熟トマトの缶詰とかも使っていました。完熟なのであんまり酸味もなくて、鶏肉を煮込んだりしたのはよく食べてくれてましたよ!

この記事を書いたライター

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪

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