3歳の反抗期は手ごわい!特徴を知って怒鳴らず意味のある対応を
3歳の反抗期はなかなかに手ごわいです。聞いて知ってはいてもいざ毎日直面すると、語彙も増えて態度も横柄、でも道理が伝わらない3歳児がもどかしくて「ギャーッ」となるママやパパも多いです。
3歳児は「自分でできる」「自分がやりたい」と自我の芽生えを無事迎えられたからこそ思っていますが、子供のイメージ通りに全て行動させたら、親は困りますし何より危険です。
3歳の反抗期にはできるだけパワーを吸い取られたり怒鳴ったりしないように、特徴を理解して意味のある対応を心掛けましょう。
3歳の反抗期の子によくみられる9つの特徴
育児書には「3歳になると言葉が分かるようになり、理由を言えば分かる」と3歳児の特徴としてよく書かれていますが、実際に反抗期真っ盛りの3歳児を育てると様子が違い不安になるでしょう。
言葉は分かっているようだけれどママやパパの言うことを納得できないのか、やりたい気持ちを抑えられないのか、理由を言えっても分かってくれないことばかり。
親はそんな我が子の様子を見て育児への自信を失ったりイライラしたりしがちなので、まずは3歳の反抗期にどんな特徴があるのかを確認し、自分の子供が健全に成長できているかを確認しましょう。
1なんでもかんでもイヤイヤイヤーー!
ママ「おもちゃ片づけて」3歳児「イヤー!」
パパ「もうおうちに帰るよ」3歳児「イヤイヤー!」
パパ「置いてくよ~」3歳児「パパ、嫌いー!」
ママやパパの言うことに、ことごとく「イヤ」という言葉で返すのが3歳児の反抗期の特徴の一つです。「イヤイヤ期」とも呼ばれる2~3歳の反抗期がいつまで続くかは体験談を見ても個人差がありますが、親が嫌で腹が立って言う「イヤ」ではなく、一生懸命に自己主張している「イヤの姿。
3歳になってボキャブラリーが増えたとはいえ、まだ相手の気持ちを理解したい想像したりするのが困難。しかも自分の気持ちもコントロールできず言葉でも表現できない特徴を持つ年齢で訪れてしまった反抗期なのだと理解してあげましょう。
2すぐに手が出る
3歳の反抗期の中でも親が頭を抱える特徴が、「すぐに手が出る、足が出る」です。怒ったり癇癪を起したりすると、ママや弟、妹を叩いたり蹴ったり。
家庭内で叩くのは特定の人が多いと言われていますが、いくら反抗期であっても手が出るには3歳児なりの理由があります。
特に下の子やよその子にも手が出ると親は注意しなければならず、怒った親の方が泣きたい気分になりますが、子供ながらにどうしようもできない気持ちを収められずに手が出る切なさは理解してあげましょう。
3泣く!わめく!
2~3歳の反抗期の特徴と言えば、スーパーのお菓子売り場で「これが欲しい~!」と泣き叫ぶ姿を挙げる人が多いでしょう。
ひどくなると寝転がってジタバタと暴れている場合もあり、自分の子供で経験する親は少なくはありません。
自分の要求が通らないストレスへの感情のコントロール方法を学んでいる真っただ中。泣きわめいて自己主張しながら、現実の苦悩を体験して戸惑っているだけです。
4物を投げる
気に入らないことがあると、その辺にあるものをポイポイ。おもちゃもポイポイ。注意されるとふてくされて、またポーイと、物を投げます。おもちゃ箱を豪快にひっくり返したりすることもあります。
ママとしては「どうしてこんなことするの!」とイライラしてしますが、ポイポイすると「ママが片づけに来てくれる」と分かっているからする子も見ます。
ママに構って欲しい甘えから物を投げる行動をとることがあるので「こっちを向いて攻撃」、もしくは感情のコントロールを行っている最中と捉えるとよいでしょう。
5赤ちゃん返り
「手がかからなくなったと思ったら、また赤ちゃんに戻ったみたい」と3歳の反抗期の子供に感じるママも少なくありません。
自分でできるはずなのに「服を着せてほしい」「靴を履かせてほしい」と言ってくることも。
3歳の反抗期はちょうど下に弟妹ができる子が多い時期でもあるため、今まで全てを独占できた状態から変わってしまった状況を受け入れられず赤ちゃん返りをすることはよくあります。
6「パパはあっちに行って」
3歳の反抗期によくあるのが「パパはあっちに行ってー!」という衝撃的な言動。これは「パパが嫌い」というよりママが大好きな時期だから出るセリフです。ママとは一緒にいる時間も長く、単純にママの方が安心できるのです。
逆に反抗期の3歳児の中には、「ママ嫌い」「ママはあっちに行ってー!」という子もいます。
これもママが嫌いなのではなく、ママへの安心感や甘えから八つ当たりをしたり、遊び上手でレアなパパとの遊びを邪魔されたくないだけなのです。
7ご飯を食べ残す
3歳になると自我が強くなり嫌なことはキッパリと自己主張する子が増えます。その一つがご飯を食べ残すこと。
食より遊びが好きな子、「早く食べなさい」と急かされイラついて反抗する子、嫌いな物は食べたくない子など、反抗期を迎えた3歳児にも色々と事情があり、それぞれ感情のままに行動するので結果的にご飯を食べず親がイライラさせられます。
8男の子は特に言葉遣いが悪くなる
3歳になると子供だけの世界が広がり、お友達の影響を受けて言葉遣いが悪くなる子供が増えます。
特に男の子は親が注意すべき「他人を深く傷つける言葉」を、意味も分からず口にする子供が増えるので、頭ごなしに怒らず上手に伝えていくことが大切です。
9「なんで?」と言って親を困らせる
3歳の反抗期が長引く場合「なんで?」と困った質問をしてくる「なぜなぜ期」と重なります。
例えば「赤ちゃんはどこからくるの?」といった答え方に悩む質問を次から次へとしてくるので、大人を困らせるためにワザと発言している訳ではありませんが、イライラする大人も少なくありません。
3歳の反抗期はいつまで続く?言葉や理解力の発達で次第に落ち着く
3歳前後の反抗期がいつまで続くかに、明確な答えはありません。反抗期の期間には個人差があり「万年反抗期」という言葉もあるように、長い子は卒園後も続きます。
人を叩く、物に八つ当たりするなど3歳の反抗期の特徴の一部は、言葉の発達に伴い口で気持ちを伝えられるようになるため改善される子供もいますが、5歳になっても入学しても続く子は続きます。
特に男の子の場合、言葉は理解できているのに気持ちを言葉に出して伝えるのが苦手な子が多く、親は「乱暴な子」と勘違いして怒りがちですが、年長になると幼稚園の話をしない男の子は逆に増える傾向があります。
3歳の反抗期の期間は親の捉え方によっても変わる
2~3歳だけでなく子供によって反抗期は4歳になっても5歳になってもあり、続く場合もあれば突然訪れる場合もあります。
言葉がわかるようになり3歳までの反抗期が落ち着く4歳児は「天使の4歳児」と呼ばれますが、揺らぎがあるので「3歳の反抗期がまだ終わっていない」と思う親もいます。
幼児期は子供が我慢できないのが当たり前の時期なので、自己主張を「反抗」と捉えると3歳の反抗期はなかなか終わらず、ギャングエイジと呼ばれる中間反抗期に突入し、そのまま思春期を迎えるので万年反抗期と感じやすくなります。
3歳の反抗期に効果的な6つの対処法
3歳児の反抗期に手こずるママやパパは、意味のある対処法を知らないと子供を怒鳴ったり叩いたりして状況を悪化させ、子供に悪影響を与えてしまいがちになります。
3歳の反抗期が早く終わりやすく、その場で子供がより早く落ち着ける対処法を紹介しますので、感情のコントロールや円滑なコニュニケーション方法の学習、あるいは我慢する姿のお手本だと考えて実践してみましょう。
1いったん受け止める
子供がわがままを言った時、あなたはいきなり「ダメでしょ!」と怒っていませんか?いきなり怒っても、子供は何がダメなのかさっぱりわからず、泣いたり激しく抵抗したりすることがあります。3歳の反抗期の子に頭ごなしに怒ってもあまり効果はありません。
「まだ積み木で遊びたい」「積み木で遊びたいんだね。じゃあ、お出かけから帰ったらまた遊ぼうね」と、気持ちをいったん受け止めてあげる対処法はかなり効果があります。「気持ちはわかるよ、でもできないんだ」ということを繰り返し言って聞かせることで、「ママはボク(ワタシ)の気持ちをわかってくれてる」と安心もしますし、納得できるようになります。
21日1回はギュッと抱きしめる
日頃から、ギュッと抱きしめてあげることで愛情を伝えることができます。愛情を感じることで子供の心も安定しますし、攻撃的な気持ちも落ち着いていきます。スキンシップをとると、幸福を感じやすくなるホルモンの「オキシトシン」が分泌されるのです。
ママもギュッと子供を抱きしめることで、愛情を確認することができます。反抗期にイライラしたり、怒ったりしても、子供のやわらかな体に触れ、ぬくもりを感じることでママの心も安定します。
怒った後などにギュッとするのもお互いにとって効果的ですね。「ママを困らせて怒られてしまったけど、嫌われたかな?」という子供の不安も、抱きしめられると吹き飛び、安心することができるでしょう。幼児期にスキンシップを取ることは、これからの成長にもすごく大切です。
3時間に余裕を持つ
「早くしなさいって言ってるでしょ!もう急がないと間に合わないよー」と毎日同じように言ってるママはいませんか?時間に余裕が生まれると、心にも余裕ができるようになります。
いつもよりも、ちょっと早めに準備を始めてみたり、自分の準備は先に済ませておくなどすると、イライラする回数も減ってきます。
4言い方を変えてみる
「早く着替えなさい」ではなく「着替えたらおでかけだよ~!」という風に、「早く◯◯しなさい」という言い方を変えるだけで、子供の受け止め方も変わります。
「じゃあ、今から10数えるまでに着替えてね」「ママが靴下をはくのとどっちが早いかな?よーいどん!」など、ゲーム感覚でやると一気にやる気になり、あっという間に終わってしまうことも。
大人だって相手から威圧的に言われるよりも、優しく言われた方が受け入れやすいですよね。それは子供も同じ!叱らずにすむので、ママのイライラも軽減されます。ぜひ一度試してみて下さいね。
52択にして選ばせる
この対処法は、小学生などにも非常的に効果のある方法です。3歳の反抗期の子供がぐずる時などは、選択式にして選ばせてみましょう。子供が反抗して「着替えたくない!」という場合は「どっちの服がいいかな~?」と選ばせましょう。2択にするとどちらかを選ぶようになるので、着替えない状態から進むことができます。
「自分でしたい!」と言って全然進まない場合は、「ここはママに手伝わせてね」「これは自分でできるかな?」と部分的に自分でさせることで、やりたい気持ちを否定せずに進められます。
6一度やりたいようにやらせてみる
3歳の子供のパワー全開で「もう何でもかんでもイヤ」と常に反抗されていては、ママはヘトヘトに疲れてしまいますよね。一度好きにやらせてみるのも一つの方法です。「公園でまだ遊びたい!」と言ってぐずっていたら、「じゃあ遊んでおいでー」と好きにさせると意外と早く飽きて子供から「帰る」と言いだすこともありますよ。
2~3歳くらいの時は、こだわりもある時期です。晴れていても、ずっと長靴を履いている子もいます。履きやすいから、お気に入りだからという理由のようですが、好きなようにさせたことで自分で靴が履けるようになったり、幼稚園でほかの子が靴を履いているのを見て、いつの間にか自分も長靴ではなく運動靴を履くようになっていることが多いので、親が1から10まで、何度も言って教えなくても大丈夫!
危険がなく、周りに迷惑もかけていないのであれば、自分の気の済むようにさせてあげるのも一つの手です
「子供に失敗させたくない」「恥をかかせたくない」と思うのは親心ですが、些細なことで親がしつこく注意することを繰り返すと、子供は人の話が聞けなくない子に成長することがあります!本当に大切なこと以外は本人に失敗の経験を積ませ、傷ついた時には親が受け止めてあげることで、親子の良好な関係を築けますし、子供は自分の意見を尊重してもらうことで自己肯定感が育まれます!
3歳の反抗期に父親が嫌われない接し方
可愛い我が子にどんなに優しくしても「パパ嫌」「ママがいい」「あっち行って」と言われ続けて、落ち込んでしまう父親も少なくありません。一生懸命家族のために会社で頑張っている父親としては、とってもショックなことですし、どのような接し方をすればいいのか戸惑いますよね。
父親からしてみると、「何で?」「ママは人気者でいいね」とつらいことですが、この態度は3歳の反抗期によく見られる成長の過程ですので、「パパ嫌い!」と言っても、心底嫌いというわけではないのです。そして、ママも3歳の反抗期だからママへの執着が増しているだけだと分かっていることが多いものですよ。
「パパ嫌」は真に受けない!
父親としては、キライと言われ続けると凹みますし、内心「そんなこと言うならパパもキライになるぞー」と思ったり、うっかり口に出してしまったりするかもしれませんが、ここはグッと我慢の時です。
ずっと「パパが嫌い」という時期が続くということはありませんので、「パパは○○ちゃんが好きだよ」と常に伝える接し方を心がけましょう。キライと言われても、めげずに、時には笑いに変えて頑張ってください。
手を上げたり、怒鳴ったりしない
間違っても「パパキライ、あっちに行って」と言われたからといって、感情的になって手を上げたり、大声で怒鳴ったりするような接し方はやめましょう。相手は3歳の反抗期の子供です!いくら仕事で疲れていても、そんなことで子供と同じ土俵に立ってしまっては、男性としてカッコ悪いですよね。子供に恐怖心が植え付けられ、本当にパパが嫌いになってしまうこともあります。
ママはパパが仕事でいない間、「パパはすごいんだよ」「パパが家族のために頑張って仕事してくれてるよ」などと、パパの前では決して言わないようなことを言って、陰で子供に対してパパを褒めているものです。
そんなママの刷り込みと、帰って来た時のパパの優しい対応で3歳の反抗期を抜けた頃には、「パパはすごいんだ」「パパみたいな人と結婚したい!」なんて感じるようになりますよ。
家族を喜ばせる時間を増やす
子供はママを労わっているか、家族のために家庭で何をしてくれているのか、自分達と遊んでくれているのかをしっかり見ています。確かにイクメンでも、3歳の反抗期に「パパ嫌い」と言われることはありますが、日頃から家族のために家庭で力を発揮しているパパの場合、ママがパパを怒っていると「パパが可哀想だからやめて!」と、パパをかばうこともあるものですよ。
そんな風に子供に愛されるパパでいるためには、3歳の素直な時期にパパにしかできないダイナミックな遊びをするなど、「パパはすごい!」「パパは優しい!」「パパは楽しい!」とパパへのプラスのイメージを子供が膨らませられる接し方をし、積極的に育児に関わることが大切です。
子育て4コマ漫画:一人っ子の特徴とは?我が家は夫が大活躍!
永岡さくら(saku)さんの子育て4コマ漫画のように初めは先輩ママの対応に驚き「すごい!」と感心するのですが、毎回上手く行くとは限らず、言う相手によっても態度が違うのが3歳の反抗期です。
そのため3歳の反抗期になると色々な対処法を試行錯誤するママが増え、相手を動かして問題を解決する能力を高める親育てにもなっています。
この頃になると子育てについてのコーチングやアンガーマネジメントなど社員研修のようなスキルアップ学習をするママも増えますが、再就職の際に役立ちますので実習と思って前向きに対処していきましょう。