離乳食後期の献立スケジュール 1週間例と作り方のコツ
離乳食後期に入ると、1日の離乳食は3回になります。献立を考えるのが大変な時期ですよね。手づかみ食べが始まる時期でもあり、遊び食べや食べ散らかしで食事時間が憂うつになることも。母乳やミルクだけでは不足してくる栄養素もあり、「誰か代わりに献立を考えて」と言いたくなりますね。
そこで今回は、離乳食後期の献立例、作るときの注意点、簡単に作るコツを紹介します。最後に赤ちゃんが喜ぶ献立も紹介するので、ムラ食いや好き嫌いに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
離乳食後期の一週間の献立表スケジュール例
月曜日から日曜日までの1週間分の献立表を、スケジュール例として紹介します。作りに困ったときや疲れたとき、栄養が心配になったときに活用してください。離乳食は、1週間くらいの単位でいろいろな食材をバランスよく取り入れられれば十分です。
作るときは味付けの調味料の量に気をつけましょう。野菜や果物を旬のものに変えると、よりおいしく健康的な献立になりますよ。
今回は後期になりたての赤ちゃんでも食べられる献立にしているため、鶏ひき肉はささみやむね肉をミンチにして使います。後期後半になれば豚肉や牛肉も食べられるようになるので、いろいろな種類の肉を使い分けるとよいでしょう。
離乳食後期1週間の献立スケジュール
| 月曜日 | 1回目
米 豆腐、かぼちゃ、醤油、片栗粉 キャベツ、味噌、だし汁 いちご |
|---|---|
2回目
パン、バター 鶏ひき肉、玉ねぎ、片栗粉、ケチャップ、だし汁 人参、醤油、砂糖 大根、塩、野菜スープ |
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3回目
米 白身魚、味噌、醤油、砂糖、だし汁、片栗粉 ワカメ、チキンスープ、塩、醤油、長ネギ |
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| 火曜日 | 1回目
小麦粉、砂糖、ベーキングパウダー、卵、サラダ油 サツマイモ、人参、だし汁 鶏ひき肉、トマト、玉ねぎ、野菜スープ バナナ |
2回目
うどん、だし汁、大根、白菜 絹ごし豆腐、ブロッコリー、だし汁、片栗粉 かぼちゃ、だし汁 |
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3回目
米、鮭、だし汁、ほうれん草 大根、人参、玉ねぎ、味噌、だし汁 きゅうり |
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| 水曜日 | 1回目
パン 卵、ミックスベジタブル、サラダ油 コーン缶詰、玉ねぎ、野菜スープ、牛乳 |
2回目
マカロニ、鶏ひき肉、玉ねぎ、人参、トマト、野菜スープ ジャガイモ、青のり リンゴ |
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3回目
米 白身魚、ブロッコリー、しいたけ 人参 豆腐、ネギ、味噌、だし汁 |
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| 木曜日 | 1回目
米、しらす ツナ缶、キャベツ、人参、玉ねぎ、野菜スープ イチゴ |
2回目
ニラ、人参、米粉 高野豆腐、だし汁 サツマイモ |
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3回目
米 鯵、大根、人参、白菜、だし汁 小松菜、砂糖、醤油、だし汁 |
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| 金曜日 | 1回目
小麦粉、ベーキングパウダー、ほうれん草、卵、牛乳、サラダ油 豆腐、玉ねぎ、だし汁、バター、小麦粉、牛乳、塩 みかん |
2回目
米、ツナ缶、玉ねぎ、人参 しいたけ、豆腐、野菜スープ 大根 |
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3回目
米 鶏レバー、だし汁、砂糖、醤油、片栗粉 大根、白菜、わかめ、味噌、だし汁 かぼちゃ |
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| 土曜日 | 1回目
パン トマト、卵、サラダ油 サツマイモ、玉ねぎ、牛乳、野菜スープ |
2回目
米 豆腐、片栗粉、サラダ油 ひじき、人参、ピーマン、だし汁、醤油 バナナ、ヨーグルト |
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3回目
米 鶏ひき肉、人参、ジャガイモ、玉ねぎ、牛乳、野菜スープ みかん |
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| 日曜日 | 1回目
パン、スライスチーズ トマト、玉ねぎ、人参、ピーマン、ツナ缶 かぼちゃ |
2回目
うどん、キャベツ、人参、サラダ油、醤油、花かつお れんこん、砂糖、醤油、だし汁 絹ごし豆腐、しらす、ブロッコリー、だし汁、片栗粉 |
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3回目
米、鶏ひき肉、玉ねぎ、卵 じゃがいも、わかめ、味噌、だし汁 ほうれん草、だし汁、醤油 リンゴ |
しらすを使うときは、熱湯をかけるか湯通しして塩抜きしてから使うと、塩分を抑えられます。青魚(鯵など)は新鮮なものを選び、しっかり加熱して少量から試しましょう。
離乳食後期の献立で気をつける3つのポイント
離乳食後期は、母乳やミルクよりも離乳食からとる栄養の割合が増えてくる時期です。とはいえ離乳食からとる栄養は1日に必要な量の6〜7割程度が目安で、残りは母乳・育児用ミルクで補われます。不足しがちな栄養素と、赤ちゃんが楽しく食べられる工夫を意識すれば、自然にバランスが整っていきます。気をつけたいポイントを3つ覚えておきましょう。
1不足しがちな栄養素を取り入れる
後期の赤ちゃんには、母乳やミルクだけでは不足しやすい栄養素があります。特に鉄は後期に不足しやすく、ムラ食いや好き嫌いが続いて食事が偏ると、鉄不足になりやすくなります。献立づくりでは、不足しがちな栄養素を多く含む食材を意識して取り入れましょう。
鉄が心配なときは、鉄やビタミンDが補えるフォローアップミルクを活用する方法もあります。ただし、鉄やビタミンDばかりに偏らせる必要はありません。ふだんの食事で過剰になることはまれですが、サプリメントの使用やフォローアップミルクの飲ませすぎには注意しましょう。
また、鉄補給に役立つレバーのうち鶏レバーはビタミンAが特に多いので、離乳食で使う場合は週1回程度・少量にとどめると安心です。ひじきは無機ヒ素をやや多く含むため、たっぷりの水で戻し、毎日大量に与えることは避けて、いろいろな食材と組み合わせましょう。
カルシウム不足を補おうと牛乳をたくさん飲ませる方もいますが、牛乳のカルシウムには鉄の吸収を妨げる働きがあり、飲みすぎるとお腹がふくれて食事量が減り、鉄欠乏性貧血(牛乳貧血)につながることがあります。飲み物としての牛乳は1歳を過ぎてからにし、量は1日200ml程度までを目安にしましょう。1歳未満でも、加熱して料理に使う分はかまいません。
2献立の栄養バランスを意識する
後期は栄養バランスを意識した献立が大切ですが、「正直むずかしい」と感じる方も少なくありません。でも難しく考えなくて大丈夫。次のコツを押さえれば十分です。
献立の栄養バランスを整えるコツ
- 1回の食事で「炭水化物・タンパク質・ビタミンやミネラル」がそろうようにする
- 黄色・緑・赤の3色がそろうように心がける
- 1種類の食材に偏って栄養をとろうとしない
炭水化物(糖質)はご飯・パン・麺などの主食で、赤ちゃんが動くエネルギーのもとになります。タンパク質は肉・魚・豆類・卵・乳製品などの主菜で、体をつくるもとになります。ビタミンやミネラルは野菜・海藻・きのこ・果物などの副菜に多く含まれ、体の調子を整えるのに役立ちます。
カラフルな彩りを心がけると、自然に緑黄色野菜が入り、バランスが整いやすくなります。また「レバーは鉄が多いから毎食レバー」のように1種類に偏ると、特定の栄養素をとりすぎる心配もあります。同じタンパク質でも朝と昼で変えるなど、1週間単位でいろいろな食材から栄養をとれるようにしましょう。
3咀嚼や手づかみができる献立を増やす
離乳食は栄養をとるだけでなく、さまざまな発達のもとになります。噛むことで顎が発達し、手づかみ食べで手先の器用さが育ちます。噛むことは歯並びにも関わるため、とても大切です。
後期からは、形あるものを噛んで飲み込む練習や、手づかみ食べの練習ができるメニューを積極的に取り入れましょう。自分で食べる喜びを多く体験させることで、食への意欲によい影響を与えられますよ。
離乳食後期の献立作りを簡単にする4つのコツ
1日3回の離乳食作りは大変です。作りに追われて赤ちゃんと遊ぶ時間が減ると、親子ともにストレスになりますよね。ここでは献立作りを少しでもラクにする4つのコツを紹介します。
1大人からの取り分け献立にする
後期になると食べられる食材が増え、すりつぶしやみじん切りも不要になるので、大人の料理からの取り分けがおすすめです。ただし大人と同じ味付けはまだ食べられないので、味付け前の素材や薄味のメニューから取り分けてあげましょう。
取り分けにおすすめの献立
- 味噌汁やカレー、シチュー
味噌やルーを入れる前に取り分け - ポテトサラダ
マヨネーズで和える前に取り分け - 親子丼
味付け前に取り分け - お鍋
水炊きならそのまま食べさせられる
2冷凍庫や缶詰、乾物を使いこなす
献立はついつい同じようなものになりがちで、食べられる食材が限られるタンパク質は3食とも鶏肉、なんてことも。冷凍庫や缶詰、乾物を上手に使えば、ワンパターン化を防ぎつつ調理時間も短縮できます。
鶏だんごやパンケーキは多めに作って冷凍しておくと便利です。魚も、切り身や刺身を買ってきた日に食べやすい大きさに分けて冷凍しておけば、毎日1食は魚料理を出せます。
ほかにもツナ缶やささみフレークなどの缶詰、高野豆腐・青のり・きな粉などの乾物、凍らせた豆腐や納豆、冷凍野菜を使えば、タンパク質・ビタミン・ミネラルを手軽にとりやすくなりますよ。
3栄養バランスは一週間単位で考える
毎回バランスよく食べてくれるとうれしいのですが、後期の赤ちゃんは機嫌によって全く食べないこともあります。毎回完璧を目指して頑張りすぎると、疲れやイライラの原因にも。
栄養バランスは1週間単位で見返してうまくとれていれば問題ありません。「今日は肉しか食べなかったから、明日は魚や豆腐にしよう」「最近魚ばかりだから、明日は魚を減らして豆腐入りハンバーグにしよう」というように、赤ちゃんが楽しく食べられるようにしながら整えてあげましょう。
4電子レンジを活用しよう
専用の電子レンジ調理器具がなくても、野菜の下ごしらえは電子レンジでできるものが多く、ゆでるより栄養素を保ちやすいことがあります。
小松菜などの葉物は、耐熱容器に水を入れて加熱すれば短時間で火が通ります。加熱時間が短い分、すぐ冷水で冷やせば熱に弱い栄養素の損失を抑えられます。
ブロッコリーなど水溶性の栄養素を含むものも、水にさらす時間が短いため流れ出す量が少なくなります。大根やじゃがいものように加熱に時間がかかる食材も手軽にやわらかくでき、調理時間を短縮できますよ。時間がないときは電子レンジを使った献立を考えてみてください。
離乳食後期から食べられるようになる食材
後期になると食べられる食材が増え、献立の幅も広がります。ここでは後期から使えるようになる食材を栄養素別にまとめました。進み具合には個人差があるので、赤ちゃんの様子を見て進めましょう。初めての食材は少量から、平日の日中に小児科が開いている時間帯に試す、という初期からのルールも守ってくださいね。
タンパク質
- まぐろ
- かつお
- あじ
- さんま
- いわし
- さば
- 鶏むね肉
- 卵
- プロセスチーズ
さば・さんま・いわしなどの青魚は、鮮度のよいものをしっかり加熱し、少量から試しましょう。
炭水化物(糖質)
- さといも
- 春雨
- ロールパン
- 蒸しパン
- ホットケーキ
- フランスパン
ビタミン・ミネラル類
- ピーマン・パプリカ
- ねぎ
- ニラ
- れんこん
- ごぼう
- しいたけ
- しめじ
- えのき
離乳食後期の赤ちゃんが喜ぶ献立
後期の赤ちゃんに喜ばれる献立を紹介します。「献立がワンパターン」「うちの子は偏食で困る」と感じている方は、ぜひチャレンジしてみてください。
かぼちゃのおやき
野菜もとれるおやきは、手づかみ食べの練習にぴったりのメニューです。いろいろな野菜で作ると飽きずに食べてくれますよ。今回は米粉で作るモチモチのおやきのレシピです。牛乳アレルギーの赤ちゃんには、水を少し多くすれば牛乳を加えなくてもおいしく作れます。
かぼちゃのおやきのレシピ
材料: かぼちゃ5g、米粉10g、水10ml、牛乳大さじ1/2
- かぼちゃをやわらかく茹でてつぶす
- すべての材料をボウルに入れて混ぜる
- 小判形に丸めてフライパンで両面をこんがり焼く
三色おにぎり
軟飯を食べられるようになると、おにぎりも作れます。外出時のお弁当にもできて便利ですよ。今回は鮭・人参・枝豆の三色おにぎりを紹介します。
三色おにぎりのレシピ
材料: 生鮭、人参、枝豆、軟飯
- 生鮭をフライパンで焼いてほぐす(フードプロセッサーでもOK)
- 人参をやわらかく茹でて細かく刻む
- 枝豆をやわらかく茹でて薄皮をむき、細かく刻む
- 1〜3の具材と軟飯を混ぜて食べやすい大きさに握る
簡単!野菜スティック
野菜スティックは手軽に作れて、噛む力を育てるのに役立つメニューです。食材は新鮮なものを選び、茹でた野菜は水にさらして冷ましておきましょう。レバーペーストを少量ディップすれば手軽に鉄分もとれますが、鶏レバーはビタミンAが多いので少量・低頻度にしておくと安心です。
野菜スティックのレシピ
材料: 人参、大根
- 人参と大根をスティック状に切る
- 耐熱容器に水と1を入れて加熱する
- やわらかく茹であがったら水にさらして冷ます
離乳食後期の献立でよくある質問
献立どおりに食べてくれません。大丈夫?
後期はムラ食いが多く、毎日きっちり食べなくても心配いりません。1週間くらいの単位でいろいろな食材がとれていればOKです。体重が増えていれば大きな問題はないことが多いですが、気になるときは乳幼児健診で相談しましょう。
鉄が足りているか心配です
後期は鉄が不足しやすい時期です。赤身の肉・魚、レバー、青菜などを意識して取り入れ、ビタミンCの多い野菜・果物と組み合わせると吸収が高まります。牛乳の飲みすぎは鉄不足につながるので、飲み物の牛乳は1歳以降に1日200ml程度までにしましょう。
味付けはどのくらいまでOK?
赤ちゃんには大人よりかなり薄味が基本です。だしや素材の風味を生かし、調味料はごく少量に。大人の料理から取り分けるときは、味付け前の段階で取り分けると安心です。しらすなど塩分の多い食材は湯通しして塩抜きしましょう。
手づかみ食べで散らかって大変です
手づかみ食べは、手先の発達や自分で食べる意欲を育てる大切なステップです。おにぎりやおやき、野菜スティックなど持ちやすいメニューにし、汚れ対策にレジャーシートやお食事エプロンを使うと、気持ちにゆとりを持って見守れますよ。
まとめ
離乳食後期の献立は、次のポイントを押さえれば無理なく続けられます。
- 栄養バランスは1食ごとに完璧を目指さず、1週間単位で整える
- 不足しやすい鉄を意識。赤身肉・魚・青菜+ビタミンCで吸収アップ
- 取り分け・冷凍・缶詰・乾物・電子レンジで手間を減らす
- 手づかみメニューで噛む力と食べる意欲を育てる
- ひじきは水戻し&頻度控えめ、鶏レバーは少量・低頻度、牛乳の飲用は1歳以降に
- 心配なときは小児科や乳幼児健診、育児相談で相談を






