離乳食のヨーグルトは満1歳のケーキの生クリーム代わりにおすすめ
離乳食にぜひ食べさせたいヨーグルト!その理由は離乳期の赤ちゃんに必要な大切な栄養が摂りやすいから。調理も簡単なので常備しておくと、忙しい時にも大助かり。
こちらでは赤ちゃんに嬉しいヨーグルトの栄養、プレーンや砂糖入りはいつから食べさせられるか、離乳食で加熱しても栄養はとれるか、美味しい食べさせ方の工夫や選び方、レシピ、苦手克服の体験談などを紹介。
満1歳の誕生日に赤ちゃんにケーキデビューをさせる家庭が多いですが、生クリーム代わりにヨーグルトを使った手作りバースデーケーキのレシピもありますので、初ケーキをプレゼントしてあげましょう。
ヨーグルトに含まれる赤ちゃんに嬉しい3つの栄養
ヨーグルトは離乳食期におすすめされる食材のひとつで、乳幼児期に食事から取り入れたい栄養が豊富に含まれています。
こちらでは離乳食期に赤ちゃんに食べさせたくなるヨーグルトの3つの栄養素について見てみましょう。
1カルシウム|成長に欠かせない栄養素
ヨーグルトなどの乳製品には、赤ちゃんや幼児の成長に欠かせないカルシウムが豊富!
離乳食ではカルシウムの吸収率をアップするビタミンDが豊富な、魚やキノコ類、ゴマと一緒に食べるのがおススメです。
2タンパク質|体を作るのに必要不可欠な栄養素
ヨーグルトには、良質なタンパク質が含まれています。良質なタンパク質は、筋肉や皮膚など、赤ちゃんの体を作るのに必要不可欠な栄養素です。
タンパク質は乳製品のほかにも肉(牛肉・豚肉・鶏肉など)や魚、豆類にも含まれていますので、バランスよく摂ることを心がけましょう。
タンパク質は体内でアミノ酸に変わりますが、人間が作ることのできない必須アミノ酸は、体内で作り出すことができず、食品から摂取しなければなりません。離乳食作りでは特に意識して取り入れましょう。
3乳酸菌|善玉菌と悪玉菌のバランスを整えるのに役立つ
ヨーグルトに入っている乳酸菌は、人体に有効な働きをするため「善玉菌」と呼ばれています。
赤ちゃんも善玉菌と悪玉菌のバランスを整えることが大切なので、飲み込みやすさも離乳食向きのヨーグルトを、積極的に食べさせてあげましょう。
離乳食にヨーグルトはいつからOK?プレーンは生後6ヶ月から
離乳食を始めてお粥や野菜、白身魚に慣れてくる頃になると、便通が悪くなる赤ちゃんが増えますが、砂糖などで味付けしていないプレーンヨーグルトなら、生後6ヶ月から食べさせられます。
離乳食を始めて2~3週間ほど経ちタンパク質も食べられるようになったら、豆腐や白身魚と共にヨーグルトもスプーン1さじから試してみましょう。
砂糖入りヨーグルトはいつから?1歳になった離乳食完了期から
離乳食期に砂糖入りヨーグルトを与えるのは、おすすめできません。砂糖自体は離乳食中期から使えるので1歳になった完了期から食べさせられますが、離乳食にしては味付けが濃すぎて、1個で完了期1回の砂糖の目安量を超えている商品もあります。
離乳期に「甘味」という刺激的な味に慣れてしまうと、幼児期以降も砂糖を摂りすぎる嗜好になりがち。完了期もできるだけプレーンヨーグルトを与えましょう。
離乳食のヨーグルトを甘くする方法
糖分は果物にも多く含まれているので、離乳食ではヨーグルトを甘みの強いバナナや完熟した柿、りんごなどと混ぜましょう。
離乳食のヨーグルトの選び方|気を付けた2つのポイント
ヨーグルトは下ごしらえもいらずそのまま赤ちゃんに与えられ、離乳食では野菜や果物と混ぜるだけで立派な1品になる便利な食材。
TVCMを観てR1やLG21などのプロビオヨーグルトなどを与えてくなるママもいますが、離乳食で与えるヨーグルトは購入時に2つの注意が必要です。
11歳までは無糖のものをチョイス!
加糖タイプのヨーグルトは離乳期の赤ちゃんには甘すぎます。満1になるまでは無糖のプレーンタイプを選んで使いましょう。
R1やLG21などのプロビオヨーグルトは秋冬には特に食べさせたくなりますが、砂糖が入っているため1歳までは与えられません。
2添加物を確認する
ヨーグルトには「砂糖ゼロ」と表示されていても、スクラロースが入っている商品やゼラチンなどの食品添加物が入っている商品もあります。
原材料に「生乳、乳製品」とだけ書かれたものを選びましょう。「生乳100%」「Milk100」と表示されているものは安心です。
パッケージに表示されている成分を見て、添加物が多すぎないか、1歳までは禁忌の「はちみつ」が入っていないか、赤ちゃんに向いているかなどもチェックしましょう。
離乳食期の赤ちゃんを預かる人にとって、ヨーグルトは食べさせやすく手軽な食品。ママやパパが赤ちゃんの頃は厚生労働省などの指導も充実しておらず、育児書の内容も長年の研究や調査の結果を受けてかなり変わったため、育児の常識が今と昔ではかなり違います。
そのため永岡さくら(saku)さんの子育て4コマ漫画のように何も伝言せずに預けると、後で「えー!」と思う食品を食べさせられていることも。
赤ちゃんを離乳食やおやつの時間に預かってもらう場合は、ベビーフードや注意書きを用意しておくと、預かる側も戸惑わずお互いに安心です。
離乳食のヨーグルトは加熱するけど乳酸菌は大丈夫?
ヨーグルトに含まれるタンパク質やカルシウムは、離乳食作りで加熱しても損なわれません。
ただし乳酸菌は60℃以上に加熱すると損なわれるので、離乳食に使う場合は鍋で加熱し、60℃を超えないようにしましょう。
離乳食のヨーグルトを美味しく食べられる調理のコツ
ヨーグルトは酸っぱいから食べないみたいと心配な場合は、調理方法を工夫することで美味しく食べてくれやすくなりまうす。
1果物や裏ごしした野菜を混ぜる
「ヨーグルトは酸っぱいから苦手」「ヨーグルトは好きだけれど野菜が苦手」という赤ちゃんにおすすめなのが、ヨーグルトに果物や野菜を混ぜる食べ方です。バナナやレンジでチンしたりんご、完熟した柿を混ぜると、ヨーグルトに甘みがプラスされるので食べやすくなります。
逆にサツマイモや小松菜などの野菜が苦手な赤ちゃんが、ヨーグルトと混ぜるだけでパクパク食べてくれることもあります。
緑黄色野菜やイチゴなどの果物を混ぜると色もカラフルになるため、ひな祭りやハロウィンなどのイベントの離乳食作りにもおすすめです。
2水切りヨーグルトにする
ヨーグルトの酸味が苦手な子は、水切りヨーグルトにすると食べやすくなります。水切りヨーグルトにすることで、他の食材と合わせやすくなります。
苦手な野菜も水きりヨーグルトに和えたり、完了期にはディップにして、野菜スティックにつけたりすると、まろやかになって食べてくれることもあります。
ヨーグルトの余った水は捨てないで!
水切りして出てきたヨーグルトの水分は乳清(ホエー)いい、高たんぱく、ミネラル、ビタミンも豊富なので捨てるなんてもったいない。蜂蜜を加えたり炭酸で割ったりしてママが飲みましょう。
3常温にしてから食べる
ヨーグルトが冷たいままだと、赤ちゃんの胃に負担がかかってしまいます。食べる前に冷蔵庫から出しておき、常温に戻してから食べさせるようにしましょう。
ヨーグルトは常温でもおいしく食べられますし、常温に戻すと酸味も少し和らぎます。ただし長時間出出しっぱなしにすると発酵が進むため、離乳食作りの最初に器に盛ってしまうのがおすすめです。
離乳食初期からのおすすめのヨーグルトレシピ
プレーンヨーグルトは離乳食初期から食べられるカッテージレシピでも使う材料で、家庭でも簡単に手作りできます。
プレーンヨーグルトをそのまま食べさせても喜ぶ子が多いのですが、甘みのあるサツマイモやかぼちゃ、バナナなどの果物をマッシュして混ぜると風味のバリエーションを楽しめます。
サツマイモとかぼちゃのヨーグルトソース添えのレシピ
材料:サツマイモ10g、カボチャ5g、調乳した粉ミルク小さじ1杯、ヨーグルト5g
- キッチンペーパーの上にヨーグルトを置いて水切りする
- さつまいもの輪切りを水にさらし、ラップに包んで電子レンジで加熱して柔らかくする
- かぼちゃのスライスをラップに包み、電子レンジで加熱して柔らかくする
- 1と2から皮以外の食べられる部分を材料に記載したぶんだけスプーンですくいとる
- 4に調乳した粉ミルクを入れ、ブレンダーや裏ごし器を使って滑らかにする
- 5の中央に1のヨーグルトソースをかけ、和えて食べさせる
ブロッコリーとヨーグルトのまぜまぜのレシピ
材料:ブロッコリー10g、ヨーグルト大さじ1杯
- キッチンペーパーの上にヨーグルトを置いて水切りする
- ブロッコリーの穂先をレンジで加熱してやわらかくし、刻んでからブレンダーかすり鉢でペースト状にする
- 1と2を混ぜる
ヨーグルトのかぼちゃ和えレシピ
材料:ヨーグルト無糖 適量、カボチャのマッシュ
- カボチャのマッシュを用意する。レンジでも冷凍でもOKです!
- ヨーグルトと和えて完成♪
離乳食中期のヨーグルトおすすめレシピ&ポイント
離乳食中期になるとヨーグルトそのままの食感だと歯ごたえが足りないので、加熱して豆腐の硬さまで柔らかくした野菜や果物くわえます。
中期前半はヨーグルトに2~3mm、後半は4~5mmに野菜や果物を刻んで加えることで、モグモグする練習をさせてあげましょう。歯ごたえのない離乳食や固すぎる離乳食ばかり与えると、丸呑みする癖がつくので注意して下さい。
バナナヨーグルトのきなこ風味のレシピ
材料:バナナ10g、ヨーグルト大さじ1杯、きなこ小さじ1/2
- 刻んだバナナを電子レンジで加熱して柔らかくする
- 2にヨーグルトを和えたら、きなこをふりかけて混ぜながら食べさせる
ヨーグルト入りポテトサラダのレシピ
材料:ジャガイモ20g、人参5g、さやいんげん5g、鶏ササミ肉5g、プレーンヨーグルト小さじ1杯
- ジャガイモを電子レンジで柔らかくなるまで加熱してから潰す
- 人参とさやいんげんは2~4mmのみじん切りにし、レンジで柔らかくなるまで加熱する
- 鶏ササミ肉を電子レンジで加熱し、包丁で細かくきざむ
- ボウルにヨーグルトと1~3を加え、よく混ぜ合わせる
離乳食後期のヨーグルトおすすめレシピ&ポイント
離乳食後期になるとバナナの硬さの食材を噛む練習を始めますが、ヨーグルトは手づかみに適していないため、ホットケーキや蒸しパンに混ぜて爽やかな味わいを楽しませてあげるのもおすすめです。
また食べられない野菜対策として後期前半は5~6mm、後半は8mm程度に刻んでヨーグルトと和えると食べてくれる子もいます。
ヨーグルトと人参のハワイアンパンケーキのレシピ
材料:薄力粉大さじ2、ベーキングパウダー小さじ1/4、すりおろし人参15g、ヨーグルト大さじ2杯
- 人参はおろし金ですりおろし、電子レンジで加熱する
- ボウルに薄力粉とベーキングパウダー、ヨーグルト、1を入れてよく混ぜ合わせる
- フライパンに2を丸く流し入れて両面焼く
- 赤ちゃんが手で持ちやすいように、スティック状に切るか型で抜く
水切りヨーグルトのナスミックスのレシピ
材料:ナス20g、ヨーグルト大さじ2杯
- ヨーグルトをキッチンペーパーの上にしばらく置いて水切りする
- ナスは輪切りにして水にさらしたら、ラップに包んで電子レンジで柔らかくなるまで加熱しスプーンで皮から身をこそげ取り、5~6mmの角切りにする
- 1、2をあえる
離乳食完了期のヨーグルトおすすめレシピ&ポイント
離乳食完了期はヨーグルトをサンドイッチなどに利用して、引き続き手づかみ食べで食への意欲を育ててあげましょう。
ただし、満1歳児になるとお弁当を持って遠出をする家庭が増えますが、ヨーグルトは生ものなので注意しましょう。
ヨーグルト入りカボチャのロールサンドのレシピ
材料:カボチャ15g、ヨーグルト小さじ1杯、サンドイッチ用食パン1枚
- カボチャは電子レンジで柔らかくなるまで加熱し、熱いうちに分量分の食べられる部分をスプーンで取り出して潰す
- ヨーグルトはキチンペーパーの上に置いて軽く水切りする
- 1と2をよく混ぜ合わせてペーストを作る
- 食パンに3を塗り、クルクル丸めてロールサンドを作る
- ラップに包んで10分程度冷蔵庫で冷やし、食べやすい大きさに切り分ける
水切りヨーグルトのクレメ・ダンジュ風のレシピ
材料:ヨーグルト大さじ4杯、砂糖不使用のイチゴジャム小さじ1杯
- コップの上に茶こしなどの小さな丸いザルを乗せ、キッチンペーパーを敷いてヨーグルトの半量を入れる
- 1の真ん中にジャムをのせ、上から残ったヨーグルトを乗せてサンドイッチする
- そのままラップをかけて冷蔵庫で半日程度置き、しっかり水切りする
- 水が切れたら丸く整えてキッチンペーパーを外し、器に盛り付ければ完成
- ヨーグルトアイスにする場合は、2時間ほど冷凍庫で凍らせる
満1歳の誕生日におすすめのヨーグルトレシピ
満1歳の誕生日ケーキは脂肪分が多過ぎるので、生クリームの代わりに水きりヨーグルトを使って手作りするママが多いです。
ホットケーキミックスを使えばスポンジも簡単なので、ぜひ初めての誕生日をママの手作りでお祝いしてあげましょう。
もしハーフバースデーの赤ちゃんにヨーグルトのケーキを食べさせたい場合は、食べられる食材で作るなどのポイントを確認してください。
水切りヨーグルトのケーキ♪のレシピ
材料:ヨーグルト無糖200g~、ホットケーキミックス 適量 好きな果物
- ボウルにセットしたザルにキッチンペーパーをひき、ヨーグルトを入れる。ラップをして一晩冷蔵庫へ
- 同じ直径のホットケーキを何枚か焼く
- ホットケーキを重ねてケーキのようにする
- ヨーグルトをクリームに見立ててデコレート
- 好きな果物を飾って出来上がり!
離乳食のヨーグルトが食べられない赤ちゃんの克服体験談
離乳食では手軽に与えられて好きな子が多いヨーグルトですが、中には苦手な子もいます。離乳食のヨーグルトが食べられない赤ちゃんはどうしたらよいのでしょう。
ヨーグルトを食べられなかった赤ちゃんを克服させた先輩ママに、赤ちゃんが食べやすくなる工夫を教えてもらいましょう。
離乳食初期(生後5、6ヵ月)|甘みの強い野菜や果物やきな粉と混ぜる
A離乳食を始めて1ヶ月目に初挑戦!
離乳食を始めて、おかゆ、豆腐、と順調に進んで行ったので、ヨーグルトにも挑戦しました。「食べるかな?」とそのままプレーンヨーグルトを口に入れましたが、すんごい顔をして出しました。大人でもプレーンは酸っぱく感じるので無理もないのかと思いましたが、便秘気味なので食べてほしくて・・・。
甘みを加えたらよいのかなとバナナをマッシュしたものと混ぜたら、ぱくぱく食べてくれました。プレーンは苦手のようなのでそれからは、バナナやりんごなど果物と混ぜてから食べさせています。7ヶ月になりきな粉にも混ぜましたが、大喜びでしたよ!
離乳食中期(生後7、8ヵ月)|各メーカーを試してお気に入りの味を見つける
A色々なメーカーを試しました。
「離乳食にはぜひ取り入れたい!」と思い、ヨーグルトを食べさせていましたが、無糖のものは、積極的には食べようとしませんでした。「やはり酸っぱいのが原因?」と思いましたが、砂糖に抵抗があったのでそのままがいいと思い、色々なメーカーを買って食べさせました。
やはり、同じ無糖でもメーカーによっては味が違い、いくつか試すうちに息子のお気に入りの味が見つかりました。また、大きなサイズを買うと、日が経つにつれて酸っぱく感じるので、残りは自分がジャムをかけたりして食べていました。小分けのものが使いやすくてオススメです!
離乳食後期(生後9~11ヵ月)|酸味がないイージーヨーがおすすめ
Aイージーヨーなら食べますよ
初期からヨーグルトはキライで、食べさせてもべーっと出していました。酸っぱい=腐っていると認識するとかで本能的なものもあるみたいですが、ヨーグルトを使えるようになると楽できるかなと、色々試してみました。
パン粥にちょっと入れたりすると食べてましたが、プレーン単品はやはりダメ。ママ友から「イージーヨーは酸味がないよ」と聞き、さっそく購入!食べさせてみたところ、すごい食べっぷりでビックリしました。
離乳食完了期(生後1歳~1歳)|しばらくヨーグルトのお休み期間を作る
Aいったん食べるのをやめたら復活♪
離乳食初期から無糖を食べさせていました。が、後期になってからこんなもの食べられない!と言わんばかりに口に入れたらそのまま出すようになってしまいました。
りんごやバナナを入れたりと色々してみましたが、食べなくなったのでちょっとお休みしてみました。タンパク質は他でとれていたし、まぁいっかなーという感じであまり気にしませんでした。
そして、最近になって久々に食べさせてみたら、以前のようにパクパクと食べてくれるようになっていました。ちょっと砂糖を入れようかと思ってましたがやめました(笑)どうしてもヨーグルトを!
というこだわりがないのであればちょっとお休みしてもよいと思いますよ。離乳食って、思い通りにはいかないものですよね。