【離乳食の始め方】初めは重湯?時間と量、メニュー例やレシピ本まで
離乳食の始め方が分からないママ!初めてのママも、あなたのお母さんも、初めは分からなかったのに、みなさん立派に子育てしていますよね。心配しなくても大丈夫ですよ。まずは離乳食の始め方のポイントを抑え、肩の力を抜いて、できるだけ楽しんで進めていきましょう。
今回は、離乳食の始め方について、開始時期のサイン、食べさせる時間や量、授乳回数や量の調節方法、メニュー例などを詳しくご説明します。毎日同じようなメニューだと赤ちゃんも飽きてしまいますね。メニュー例やおすすめのレシピ本も紹介するので、レパートリーを増やしたいママは参考にしてみてください。
離乳食を始める時期の決め方
厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」でも、離乳食を始める時期の目安は生後5、6ヶ月頃とされています。ただし発達には個人差があるため、月齢だけで判断するのはおすすめできません。次のようなサインがそろってきたら、始めどきです。
- 首がしっかりすわり、支えると座れる
- 大人の食べる様子に興味を示す
- スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる
早すぎるとかえって食べなくなってしまうこともあるので、赤ちゃんの「そろそろ食べたいな」というサインを見逃さずにスタートしてあげましょう。
離乳食の初めのひと匙の始め方
赤ちゃんに初めての離乳食を与える時は、ママも緊張しますよね。まずは、いきなり離乳食初期のメニューを食べさせるのではなく、初めのひと匙として重湯を与え、スプーンに慣れさせてみませんか?
重湯とは?
「赤ちゃんに初めて与える離乳食に適している」と昔から言われてきたのが重湯(おもゆ)です。重湯とは、10倍粥をこしてご飯粒を取り除いた上澄み液のことです。
離乳食開始の前準備として、まずは重湯をスプーンで1口あげて、ゴックンする練習をしてみましょう。上手にゴックンできるようになったら、初期の離乳食スタート!10倍粥をすりつぶして与え始めてみましょう。
離乳食開始前に果汁は飲ませないの?
以前は、離乳食開始前の赤ちゃんに、スプーンで果汁をゴックンする練習をさせるのが一般的でした。そのため、おばあちゃんや先輩ママから「もう果汁あげた?」「そろそろ果汁を飲ませたら?」などと言われた経験のあるママもいるのではないでしょうか。
ところが、厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」では、離乳の開始前に果汁を与える栄養学的な意義は認められないとされ、現在はすすめられていません。果汁でお腹がふくれて母乳やミルクを飲む量が減ってしまうことも理由の一つです。離乳食の開始前に、無理に果汁を飲ませる必要はありません。
離乳食を食べさせる時間の決め方
離乳食を始める時、まず決めておきたいのが食べさせる時間です。毎回バラバラだと生活リズムが整わず、赤ちゃんも思うように食べ進まないことがあるので、無理のない時間帯にしましょう。時間はあくまで一般的なおすすめ例なので、各ご家庭で臨機応変に調整してOKです。
食物アレルギーの影響を考える
食べさせる時間を決めるうえで知っておきたいのが食物アレルギーです。赤ちゃんによっては早い段階からアレルギー症状が出る子もいて、症状が現れたら受診が必要になります。
ですから、離乳食を食べさせる時間は、かかりつけの小児科や専門医の診察が受けられる、平日の午前中がおすすめです。午後も開いている病院は多いので、朝が難しいようならお昼や午後でも構いませんが、「水曜日は午後が休診だった…」とならないよう、診療時間に配慮しておくと安心です。
離乳食が進みやすい時間帯を選ぶ
離乳食が進みやすいのは、赤ちゃんの機嫌のよい時間帯です。また、満腹時や空腹時を避けるのも大切なポイント。お腹がいっぱいだと離乳食を食べないのでなかなか進みませんし、逆に空き過ぎていても「早くミルク飲ませてよ~!」と泣いて離乳食どころではなくなります。
各家庭の生活リズムにもよりますが、「離乳食は午前中10時に食べさせる」とおすすめする育児書が多いです。保育園に通っている赤ちゃんは園のスケジュールに合わせる必要があるので、先生と相談して決めましょう。
離乳食を始めてからの授乳回数と量の調節の仕方
離乳食を開始するということは、それまで母乳やミルクに頼っていた栄養を、徐々に食事から摂るようにしていくということです。授乳回数や量は減らした方がいいのでしょうか?調節の仕方を覚えておきましょう。
離乳食開始後の授乳回数
離乳食を始めても、しばらくは母乳やミルクが栄養の中心です。授乳は、母乳なら赤ちゃんが欲しがるだけ、ミルクならこれまでの回数を目安に続けてOK。離乳が進むにつれて自然と量は減っていくので、開始してすぐに無理へ減らす必要はありません。急に減らすと栄養が不足することもあるので、赤ちゃんのペースに合わせましょう。
生後9ヶ月頃になり3回食に進んでも、鉄分などの栄養が不足しがちで心配な場合は、フォローアップミルクを取り入れる方法もあります。すべての赤ちゃんに必要なわけではないので、迷うときはかかりつけ医に相談しましょう。
離乳食開始後の授乳量の調節の始め方
離乳食が進むにつれて、授乳量は少しずつ調節していきます。離乳食がドンドン進むのに授乳量が変わらなければ、なかなか離乳できませんよね。
調節の始め方は、初めのうちは離乳食開始前と同じ量(ミルクなら1回200mlが目安)を与えてOK。母乳の場合は欲しがるだけ飲ませてください。ポイントは与えるタイミングを離乳食の後にすること。お腹がいっぱいになれば飲み残しますよね。その飲み残し分が、調節された授乳量の目安になります。
順調に食べるようになると、「最近ミルクを50ml残すから、今回は50ml減らそう」と、ママが自分で調節できるようになってきますよ。量には個人差があるので、体重の増え方も見ながら進めましょう。
離乳食の量と新しい食材の始め方
離乳食の始め方でママ達が気になるのが量!「1日どれくらい?」「よく食べるけど増やしていいの?」「この量で栄養は足りてる?」など、量は不安になりやすいポイントですね。
また、新しい食材の始め方にもルールがあります。消化不良で下痢をしたり、噛めずに喉に詰まらせたり、食物アレルギー症状が強く出たりするのを防ぐためなので、しっかり覚えておきましょう。
1初めはスプーンひと匙から
重湯での練習も、初期の10倍粥も、新しい食材も、すべて赤ちゃん用スプーンひと匙から始めましょう。初期の離乳食はスプーンに慣れることが目的なので、量はあまり気にしなくて大丈夫です。
離乳食が進んで新しい食材を試すときも、初めての食材はスプーンひと匙分から。ひと匙から始めておけば、万が一アレルギー症状が出ても、たくさん食べたときより軽く済みやすいです。
食物アレルギーは、同じ食材でも回数を重ねて強く出ることがあります。1回目が大丈夫でも2回目に急にたくさん与えず、2回目は2匙程度から、様子をみて少しずつ増やしていきましょう。初めての食材は、受診できる平日の午前中に単品で試すと安心です。
2初めの1週間で10倍粥のみ3匙まで
初期の離乳食を開始したら、初めの1週間程度で10倍粥を赤ちゃん用スプーンひと匙から徐々に増やし、3匙程度まで様子をみながら与えましょう。食欲旺盛な子だとつい増やしたくなりますが、赤ちゃんの消化器官はまだ未熟です。急に量が増えると消化器官に負担がかかるので、目安量から大きく超えないよう注意しましょう。
逆に食べてくれなくても、あまりガッカリしないでください。赤ちゃんの頃は食べムラがあって当然です。母乳やミルクで栄養が摂れていれば、離乳食を食べない日があっても気にしすぎなくて大丈夫ですよ。
3開始2週目から野菜や果物もスタート
お粥が上手にゴックンできて離乳食に慣れてきたら、初期に食べられる離乳食の野菜も食べさせてあげましょう。野菜もお粥と同じように、茹でて柔らかく潰したり裏ごししたりしてから与えます。量は1匙から徐々に増やし、初めの1ヶ月で15g程度、中期に入る前には1食で20g程度を目安に。お粥も、初めの1ヶ月で30g程度、中期に入る頃には50g程度食べられるよう、少しずつ増やしていきます。
野菜はできるだけ新鮮なものを。買ってすぐ調理し、小分けにして冷凍保存しておくと、離乳食作りの時間が短縮できますよ。
新しい食材は1日1種類のみ!
野菜や果物だけでなく糖質やタンパク質も、新しい食材を増やすときは原則1日1種類にしましょう。特に初期の1ヶ月は慎重に進め、2日で1種類としてもよいでしょう。皮膚や呼吸などにアレルギー症状が出たとき、原因の食材を特定しやすくなるからです。
4開始3週間目からタンパク質もスタート
お粥や野菜も順調に進み、食べられる食材が増えたら、タンパク質も食べさせてみましょう。離乳食初期に食べられるタンパク質は、豆腐、タイ・ヒラメなどの白身魚です。量は離乳食開始から1ヶ月でスプーン1匙程度、中期に入る頃には1食で豆腐なら30g、魚なら10g程度が目安です。
離乳食の白身魚で注意したいのがタラ。アレルギーが出やすいため、白身魚ですが後期からにしましょう。豆腐も大豆アレルギーが出ることがあるので、食後の様子や量に気をつけて。
生で食べられるものでも、離乳食では必ず加熱してから与えてください。タイやヒラメは、スライスされたお刺身を使うと小さく切る手間が省けて便利です。
楽チン離乳食作りの始め方とお手軽メニュー
忙しいママが少しでも楽チンに離乳食作りを始めるには、作りおきのコツを知っておくことが大切です。お手軽メニューのパターンをいくつか覚えておくと、手際よく進められます。初めは悩みながら30分かけていた離乳食が、パパっと10分ほどで作れるようになりますよ。
楽チン離乳食作りの始め方
楽チンな離乳食作りの始め方は、製氷皿を使った冷凍テクを覚えること。食材をスプーン1匙分ずつ冷凍しておけば、食べる時に加熱するだけなのでとっても楽チンで、量も調整しやすいです。パパがお休みの日に赤ちゃんを見てもらって作りおきするのもおすすめです。
1匙分ずつ冷凍し、凍ったら製氷皿から冷凍用保存袋に移します。保存袋には作った日にちと食材の名前を書いておきましょう。離乳食は基本的に味をつけず、1歳までは加熱してから与えるので、食べる分をお皿に入れてレンジで温め、お湯で伸ばして固さを調節すれば完成です。凍らせたものは早めに使い切り、一度解凍したものは再冷凍しないようにしましょう。
離乳食のお手軽メニューを覚えましょう
「どうしても料理が苦手!」「なんだか大変そう」と困ってしまうママは、離乳食初期1ヶ月目のスケジュールに沿って作り、慣れていくのもよいでしょう。
離乳食開始から1ヶ月目までの間に食べさせやすい、お手軽メニューを紹介します。
- ヒラメ入りお粥
- かぼちゃ粥
- タイと人参のトロトロ煮
- リンゴとサツマイモのペースト
茹でてすりつぶしたヒラメをお粥に混ぜるだけの簡単メニュー。ヒラメの代わりにタイを使ってもよいでしょう。
皮をむいて柔らかく煮て潰したかぼちゃをお粥に混ぜます。甘みがあり、柔らかく煮ると潰しやすいかぼちゃは離乳食にぴったり。冷凍ストックして色々な料理に使ってみましょう。
茹でてすりつぶしたタイと人参を野菜スープや昆布だしで煮て、片栗粉でとろみをつけます。野菜スープや昆布だしを冷凍ストックしておくと離乳食の味付けに役立ちます。
すり潰したリンゴをレンジで1分ほど加熱し、茹でて裏ごししたサツマイモと合わせます。リンゴは離乳食初期から使える代表的な果物です。
楽チン離乳食を始められるお助けレシピ本
メニュー作りに時間をかけたくないママは、離乳食の始め方や簡単なレシピが載っているレシピ本を1冊持っておくと便利です。ネットで検索するママも多いですが、レシピ本は栄養士さんが監修していることが多く、栄養面でも安心。数ある中から、おすすめの2冊を紹介します。
1最新版 はじめてのカンタン離乳食548 安心レシピ
一人目ママに最適!離乳食のバイブルとも言える一冊
監修:太田百合子
出版社:学研プラス
価格:1,200円 + 税
離乳食の進め方や冷凍保存方法などの基本情報と、初期から完了期までのレシピが1冊に。これさえあれば毎日のメニューに困りません。簡単に作れるレシピばかりなので、初めての離乳食作りでも短時間で完成します。使う食材の種類が多い点もおすすめポイントです。
2最新 月齢ごとに「見てわかる!」離乳食新百科
実物大でわかりやすい大助かりのレシピ本!
編纂:ベネッセコーポレーション
出版社:ベネッセ・ムック
価格:1,300円 + 税
料理の写真が実物大で載っているので、初めてのママにも料理の柔らかさなどがわかりやすいです。1週間のレシピ例や病気のときのレシピなど、実用的な内容も助かります。料理中に開いたままにしやすい製本なので、見ながら作ってもイライラしません。
離乳食の始め方によくある質問
離乳食は必ず重湯から始めないといけない?
必ずしも重湯からでなくて大丈夫です。すりつぶした10倍粥から始めてもOK。重湯はスプーンやゴックンに慣れる練習として取り入れると、初めての一歩がスムーズになります。
食べてくれないときはどうすればいい?
赤ちゃんは食べムラがあって当然です。母乳やミルクで栄養が摂れていれば、食べない日があっても心配しすぎなくて大丈夫。機嫌のよい時間に、少量から気楽に続けてみましょう。無理強いは逆効果になりがちです。
新しい食材はどれくらいのペースで増やす?
新しい食材は1日1種類、スプーンひと匙から。初めての食材は、体調に変化があってもすぐ受診できる平日の午前中に試すと安心です。特に初期の1ヶ月は慎重に進めましょう。
まとめ
離乳食の始め方は、生後5、6ヶ月頃を目安に、赤ちゃんのサインを見ながらスタート。まずは重湯やすりつぶした10倍粥のひと匙から、機嫌のよい平日午前中に始めるのが基本です。新しい食材は1日1種類ずつ少量から進め、初めての食材は受診できる時間帯に試しましょう。
授乳は当面が栄養の中心なので、離乳の進み具合に合わせて少しずつ調節すればOK。製氷皿での冷凍やお手軽メニュー、レシピ本も上手に使いながら、肩の力を抜いて、赤ちゃんのペースで楽しく進めていってくださいね。








