離乳食のパン粥でマンネリを解消!プラスワンで栄養をコントロール
離乳食の主食がお粥ばかりだと赤ちゃんも作るママも飽きるので、プラスワンで栄養をコントロールしつつマンネリを解消しましょう。
ただし離乳食では飲み込みだけでなく次第に噛む練習が必要になり、いつまでもパン粥を与え続けると丸呑みの癖がつくことも。
今回は離乳食のパン粥はいつからいつまでか、冷凍方法、基本の作り方や栄養をコントロールするレシピを紹介しますので、適切な時期が来たら噛み応えのある食事に変え、パン粥は体調の悪い時などに食べさせてあげましょう。
パン粥はいつから?中期におすすめの離乳食
パン粥は、軟らかくお粥よりも短い調理時間で完成するので、ママは初期から与えたくなりますが、実は初期の離乳食には不向き。
また後期に入るともう少し噛み応えが必要になるため、その後は体調の悪い時などに切り替えるのがおすすめです。
初期からパン粥をおすすめするレシピもありますが、食パンには塩や砂糖、バターやマーガリンなど赤ちゃんのお腹に負担がかかる材料が含まれているため、初期の赤ちゃんには不向きです。
またパン粥を作る時によく使う牛乳に関しても、離乳食中期の後半となる生後8ヶ月以降。豆乳であれば6ヶ月過ぎから使用できます。
パン粥はいつまで?離乳食後期以降は食パンに切り替えて
離乳食後期以降はパン粥から噛みごたえのある柔らかい食パンに切り替えていくことが望ましいです。もちろん、体調不良の時や食が進まない時は、食べやすいパン粥を食べさせてあげても問題ありません。
離乳食の目的の一つが、咀嚼力(そしゃくりょく)をつけること。咀嚼力の発達という観点から考えると、いつまでも軟らかいパン粥ばかり食べていては、赤ちゃんの噛む力や顎が育たないのです。
基本的な咀嚼力の発達は生後1歳半まで。そのため、「大きくなってから硬いものを噛めばいい」という考えでは遅すぎてしまいます。咀嚼力が弱い子は、顎が小さく、歯並びが悪く、噛まずに飲み込む習慣がついて内臓にも負担がかかりますよ。
ただし、硬すぎる野菜の繊維や肉に苦戦して丸呑みするようになるのも、咀嚼力をつけるという観点ではNG。
「モグモグ、カミカミできている?」「すぐにゴックンしてる?」「うんちにそのまま出てきちゃってる~」など、ママは乳幼児が離乳食を食べる姿をしっかりと観察し、適度な大きさと硬さの食べ物を発達に応じて与えるように心掛けましょうね。
ママに人気!パン粥向け食パン
さらに、パン粥に使用するパン選びにも配慮したいですね。最近はコンビニなどでも添加物を減らした食パンが販売されるようになりましたが、健康への関心が高いママにはトランス脂肪酸なども心配でしょう。
こちらでご紹介する食パンは、スーパーで手軽に買え、ママ達からの支持も高い食パンです。さっとトーストするとサクサクの食感を楽しむことができるので、赤ちゃんの離乳食だけでなくママやパパの朝食としても楽しめますよ。
超熟 山型
パスコ
赤ちゃんの体への害が心配なイーストフードや乳化剤などの添加物を使用していないので、小麦本来の甘みを楽しむことができる食パンです。初めて食パンを食べる赤ちゃんにピッタリ!バター入りマーガリンを使用していますがトランス脂肪酸は0.0gのため、健康志向の高いママ達の間で大人気なんですよ。
離乳食用のパン粥は冷凍できる?OKだけでど1週間で使いきって!
離乳食用のお粥を冷凍保存して活用しているママは、離乳食用のパン粥も冷凍保存できるか気になりますよね。冷凍可能ですよ。製氷皿や小さめの容器にパン粥を入れて冷凍保存しておくと便利ですよ。家庭の冷蔵庫は温度変化が激しいので、冷凍したパン粥は1週間を目安に使いきってくださいね。
冷凍保存したパン粥は、加熱して野菜や果物を加えるとスピーディーに離乳食の一品が完成します。下痢の時には、牛乳やトマトなどの酸味のあるものは控えなければなりませんので、牛乳入りを冷凍いている場合は注意しましょうね。
耳をカットした食パンを食べやすい大きさにカットして1食分ずつラップに包んで冷凍しておくと、体調に合わせて様々な味のパン粥を作ってあげられますので便利です。
離乳食のパン粥基本レシピ
離乳食のパン粥の定番メニューと言えば、「牛乳入りのパン粥」ですね。牛乳とパンは相性がバッチリ!生後8ヶ月前のパン粥には、水や豆乳、野菜スープを使うと赤ちゃんが喜んで食べてくれますよ。牛乳入りパン粥の味に慣れてきたら、野菜を加えると味のバリエーションも増え栄養価も高まります。こちらでは、生後8ヶ月以降の赤ちゃんにおすすめのパン粥基本レシピをご紹介します。
牛乳入りパン粥のレシピ
材料: 食パン、牛乳
- 食パンの耳を切り落としておく
- 小鍋に牛乳を入れて火にかける
- 牛乳が温まったら、食パンを小さくちぎって加える
- スプーンなどで食パンを潰しながら牛乳に馴染ませる
離乳食におすすめの栄養満点レシピ
食パンは幅広い食材と合わせやすいので、パン粥に野菜やタンパク質などを加えて栄養価の高い離乳食を作ることができます。1日2回食に進み離乳食のレパートリーを増やすのに苦労する方もいる離乳食中期。パン粥を活用して離乳食のバリエーションを増やしてみませんか?生後7ヶ月の赤ちゃんには、豆乳や水を使いましょうね。
鉄分や葉酸がたっぷりのパン粥
鉄分は、離乳食期の赤ちゃんが不足しがちな栄養素の一つ。葉酸は、赤血球を作る役割を担い赤ちゃんの健全な発育に必要不可欠な栄養素で、どちらも鉄欠乏性貧血予防に効果のある栄養素です。離乳食には積極的にとりいれたいですね。
こちらでは、かぼちゃのペーストを加えたパン粥レシピをご紹介します。かぼちゃは鉄分・葉酸ともに豊富に含む食材。かぼちゃを加えることでパン粥の栄養価が高まるだけでなく、色合いもきれいで赤ちゃんの食欲をそそりますよね。冷凍食パンやパン粥・冷凍したかぼちゃペーストを使用すると、忙しい時にも直ぐに栄養たっぷりの離乳食を作ることができますよ。
かぼちゃ入り牛乳パン粥のレシピ
材料: 食パン、牛乳、かぼちゃ
- 食パンの耳を切り落としておく
- かぼちゃはレンジで柔らかくなるまで加熱して、潰しておく
- 小鍋に牛乳を入れて火にかけ、牛乳を温める
- 牛乳が温まったら、小さくちぎった食パンとかぼちゃを加える
カルシウムがたっぷりのパン粥
赤ちゃんが健康な骨や歯を作るために欠かせない栄養素のカルシウム。パン粥を作る時にも、カルシウムを含む食材を加えてあげましょう。野菜が苦手な赤ちゃんもパン粥に混ぜると、野菜をたくさん食べやすくなりますよ。
カルシウム豊富な食材
しらす、牛乳、カブの葉、大根の葉、モロヘイヤ、小松菜、ゴマ(8ヶ月~)
パン粥に手軽にカルシウムを豊富に含む食材を加えるならゴマがおススメ。ゴマは骨を丈夫にする3大栄養素と言われるカルシウム・リン・マグネシウムを豊富に含む食材です。特にペースト状のゴマは、栄養素の吸収率が高いためおすすめ。ただし、ゴマは稀にゴマアレルギーを発症することがあるので、パン粥に慣れてから与えるように注意してくださいね。
パン粥のすりゴマ乗せレシピ
材料: 食パン、牛乳、ゴマ
- 牛乳入りパン粥を作る
- 1の上にすり潰したゴマを加えて混ぜる
夏におすすめのパン粥
体の小さな赤ちゃんにとって、夏の暑さはとても辛いもの。初めて夏の暑さを経験する赤ちゃんは、夏バテしてしまうこともあります。いつものパン粥に夏バテに効果のある食材を加えるだけで、赤ちゃんが元気になる離乳食が完成しますので、ぜひ試してみて下さいね。
こちらでは、夏バテを解消し、栄養価も高いバナナ入りパン粥にレシピをご紹介します。バナナは、夏バテ効果も高く手ごろに使える食材。バナナを加えることでパン粥の甘みが更に増しますよ。バナナを調理に使うタイミングは、黒い点々が現れ始めてからがおすすめ。あの黒い点々は甘く熟した証なんです。
バナナ入り牛乳パン粥のレシピ
材料: 食パン、牛乳、バナナ
- 牛乳入りパン粥を作る
- バナナを適当な大きさに切り、1に加える
お腹の調子が悪い時におすすめのパン粥
赤ちゃんが消化不良や風邪などで下痢になってしまった場合には、いつもの離乳食を少しお休みして、下痢用の離乳食に切り替えることが大切です。下痢の赤ちゃんには、消化のよい人参やリンゴを使用した離乳食がおススメ。こちらでは、人参を加えたパン粥のおレシピをご紹介します。
人参パン粥のレシピ
材料: 食パン、人参、野菜スープまたは水
- 人参をすりおろす
- 1の人参を野菜スープで煮て軟らかくする
- 2に細かくちぎった食パンを加える