離乳食中期の旬食材で作る一週間の献立スケジュール&量や注意点
離乳食のゴックンが上手になり、「そろそろ離乳食を中期に進めよう!」と思い始めたいママにとって気になるのは、食べ物の量や大きさだけでなく、食べられる食材を増やすことや栄養バランス。できるだけ美味しい旬の食材も摂り入れたいですね。
離乳食中期におすすめの旬の献立スケジュールを使うことで、栄養価が高く低価格な旬食材を摂り入れて、赤ちゃんだけでなく家族そろって旬の恵みを堪能し、ママの献立作りの手間も軽減させましょう。
目次
離乳食中期の春の献立スケジュール!旬の魚・野菜・果物は?
離乳食中期の春の献立スケジュール!旬の魚・野菜・果物は?
春が旬の食材は冬の間に不足しがちなミネラルやビタミンを補ってくれ、解毒作用も期待できる野菜類が多いです。
離乳食の中期には食べにくい香りや苦みが強い野菜も多いのですが、あく抜きなどの調理の仕方を工夫して離乳食に取り入れてあげましょう。
離乳食中期の春の献立スケジュール
1日目(月曜日) |
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2日目(火曜日) |
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3日目(水曜日) |
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4日目(木曜日) |
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5日目(金曜日) |
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6日目(土曜日) |
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7日目(日曜日) |
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春が旬の魚!中期におすすめなのはタイやシラス
離乳食の白身魚として初期から食べられる、しらすや鯛などがあります。
お雛様には春が旬のアサリも食べさせたくなりますが、離乳食中期の赤ちゃんに貝類はまだ早すぎるため、アサリでだしをとって離乳食に使うのもおすすめです。
春が旬の野菜や果物!中期におすすめなのはキャベツやブロッコリー
キャベツ、菜の花、ブロッコリー、レタス、カリフラワー、いちご、デコポンなどがあります。
カリフラワーやブロッコリーはパサついて、食べないこともありますので、市販のホワイトソースやコーンスターチ、片栗粉を使ってトロミをつけると徐々に慣れてくるでしょう。
離乳食でいちごを好む赤ちゃんは多いので、旬のおいしい時期に食べさせてあげたいですね。味になれるまで、柑橘類は果汁を水で薄めてジュースにするとよいでしょう。
離乳食中期の夏の献立スケジュール!旬の魚・野菜・果物は?
夏は赤ちゃんにとって過ごしにくい季節!夏野菜には、内側から優しく身体を冷やしたり、疲労を回復したりして、夏を過ごしやすくしてくれる働きがあります。
あまりに暑い、エアコンの温度を下げたり、冷たい麺を食べさせたりしたくなりますが、胃腸の働きが悪くなりますので気をつけましょう。
離乳食中期の夏の献立スケジュール
1日目(月曜日) |
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2日目(火曜日) |
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3日目(水曜日) |
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4日目(木曜日) |
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5日目(金曜日) |
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6日目(土曜日) |
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7日目(日曜日) |
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夏が旬の魚!中期のおすすめはキスやスズキ
きす(鱚)、スズキ、タチウオなどの白身魚があります。
魚嫌いな赤ちゃんには、フードプロセッサーでミンチにし、片栗粉を使ってすり流しにしたり、お麩や豆腐をつなぎにしてふわふわにしてあげたりすると、喜んでたべてくれますよ。
夏が旬の野菜や果物!中期におすすめなのはトマトやきゅうり
トマト、きゅうり、ピーマン、さやえんどう、なす、パプリカ、モロヘイヤ、レタス、さくらんぼ、すいか、モモ等があります。皮を剥いたり、加熱したりして固さや苦さを調節してあげましょう。ピーマンやパプリカは消化の負担を考えて、生後8ヶ月以降、味に慣れさせるためにごく少量何かに混ぜる程度にしましょう。
離乳食のトマトレシピや離乳食きゅうりレシピは、さっぱりしていて夏にぴったり!離乳食のヨーグルト和えは、暑くて食欲がない時も食べやすいのでおすすめです。
離乳食中期の秋の献立スケジュール!旬の魚・野菜・果物は?
食欲の秋には、旬の食材を美味しく調理して、食べる喜びを教えてあげたいですね。秋が旬の食材には、秋冬の風邪シーズンに備えて体にエネルギーを蓄えられる、甘味が強いものが多くあります。夏場に食欲がなかった赤ちゃんも、涼しくなることで徐々に食欲を取り戻しますが、呼吸器の感染症なども流行り始めるため、しっかり栄養と休養をとらせてあげましょう。
離乳食中期の秋の献立スケジュール
1日目(月曜日) |
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2日目(火曜日) |
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3日目(水曜日) |
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4日目(木曜日) |
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5日目(金曜日) |
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6日目(土曜日) |
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7日目(日曜日) |
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秋が旬の魚!中期のおすすめは鮭やカレイ
鯛(タイ)、カレイ、キンメダイ、鮭などがあります。 離乳食の鮭は、中期から食べられますが、塩鮭ではなく生鮭を使いましょう。
離乳食中期に入り魚が大きくなると、食べにくくて離乳食を食べなくなることがありますので、いも類やレバーペースト、お粥、カボチャのマッシュなどに茹でてすりつぶした魚を混ぜると、残さず食べやすくなりますよ。
秋が旬の野菜や果物!中期におすすめなのはサツマイモやりんご
栗、にんじん、ナス、じゃがいも、玉ねぎ、里芋、チンゲンサイ、舞茸、しいたけ、ぶなしめじ、さつまいも、カボチャ、なし、ぶどう、りんごなどがあります。
ただしきのこ類は赤ちゃんには噛み切れず消化しにくいため、中期に無理に使う必要はありません。食べさせるときは、生のしいたけをブレンダーでそのまま飲み込めるくらいのみじん切りにし、ごく少量を他の食材に混ぜ、とろみをつけましょう。中期のベビーフードにもごく少量入っていますので使う時は参考にしてください。
また、里芋はかゆみが出るため生後7ヶ月か8ヶ月頃からとしますが、無理に与える必要はなく、生後7ヶ月の場合はじゃがいもで代用するとよいでしょう。離乳食のりんごは、お腹の風邪薬にも便秘予防にもなりますので、できるだけ常備しておくと便利です。
離乳食中期の冬の献立スケジュール!旬の魚・野菜・果物は?
冬野菜には、体を温める働きがあります。生後7ヶ月~8ヶ月になる外出する機会も増え、風邪をもらいやすくなりますので、離乳食中期は体を温める色々な冬野菜の献立を作り、赤ちゃんの免疫力をアップさせてあげましょう。
離乳食中期の冬の献立スケジュール
1日目(月曜日) |
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2日目(火曜日) |
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3日目(水曜日) |
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4日目(木曜日) |
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5日目(金曜日) |
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6日目(土曜日) |
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7日目(日曜日) |
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冬が旬の魚!中期のおすすめはカレイやヒラメ
ハタハタ、ヒラメ、カレイ、キンキなどがあります。
白身魚のタラや赤身のマグロも冬が旬ですが、白身魚が順調に進んでいる赤ちゃんでも、新しい野菜や鶏肉などを先に進め、中期の後半~後期から始めた方が無難でしょう。
冬が旬の野菜や果物!中期におすすめなのはカブやイチゴ
かぶ、水菜、ほうれん草、白菜、里芋、大根、小松菜、りんご、冬ミカン、いちご、いよかんなどがあります。
初期から食べられる食材ばかりですが、里芋はかゆみが出やすいので、様子を見て進めましょう。また、苦味が強いほうれん草や小松菜などの野菜は、だし汁やりんごなど食べやすいものとミックスすると食べやすくなります。
離乳食中期の量の目安は?無理に食べさせるべき?やめさせるべき?
離乳食の量を悩んでしまうママは多いです。育児書によっては、「一日の栄養の1/3を、離乳食から摂りたいですね」などと書かれているため、小食の子のママはとても心配になります。
逆に離乳食が大好きな赤ちゃんのママも、「こんなに食べるけど、欲しがるだけ食べさせたら、内臓に負担がかからない?」と不安になったりもしますので、目安量を知っておきましょう。
離乳食中期の1回の量の目安リストはあくまで目安!食欲や身長体重に合わせて
離乳食中期の1回の量の目安リスト
- おかゆ(50~80g)
又は、いも(40~70g)
又は、うどん(30~50g)
又は、パスタ(10~15g)
又は、食パン(15~25g) - 果物、野菜(20~30g)
- 魚(ほぐしたもの小さじ3)
又は、しらす(大さじ1.5)
又は、肉(10~15g)
又は、豆腐(大さじ3)
又は、納豆(大さじ1)
又は、ヨーグルト(大さじ4)
又は、卵(卵黄1~全卵1/3)
「子供の基礎的な噛む力をつける時期は、1歳半くらいが臨界期だ」言われています。この時期にしっかりと噛む力をつけないと、顎や歯の発達にも影響を及ぼします。
ミルクが大好きで離乳食をあまり食べない赤ちゃんには、味付けをミルク味にしたり、今までと少し違うメニューにして興味を持たせたり、哺乳瓶の穴を小さくしてミルクを一生懸命吸わないと飲めないようにして、離乳食をしっかりと食べるようにさせましょう。
また、離乳食を食べすぎる赤ちゃんの場合、今の大きさで上手にモグモグできているようであれば、ほんの少し大きめにしてみてもよいでしょう。噛むのに時間がかかると、疲れて食べる量が抑えられることがあります。
量の目安は、あくまでも目安!個人差がありますので、食欲や身長体重、ミルクの量などの様子を見て、調節することが大切です。
離乳食中期のメニュー作りの注意点!固さや大きさを無理強いしない
離乳食中期のメニューを作る時には、歯茎でうまくかめないことでのどに詰まらせないように無理なく料理することが大切。固さや大きさ、量などを無理強いして、離乳食嫌いにしないように注意しましょう。
また体調の悪い時は、胃腸に負担がかからない初期の離乳食に戻すことも必要になります。下記の点にも注意してください。
- 新しい食材は一日一種類とし、小児科がやっている日の午前中に与える
- 特にアレルギーが出やすい食材(卵、牛乳、大豆製品、赤身の魚、肉)は少量からスタート
- 食べられる食材の種類を増やす
- 素材が苦いものは、甘みの強いりんごなどに少しずつ混ぜ、徐々に味に慣らす
- 繊維の多いものはごく少量を細かくし、とろみをつける
- 寒天ゼリーは潰して与える(誤飲予防)
- 味付けが濃くならないように注意する
- 新鮮な食材を使う
- 急に全ての離乳食の食感を変えない
離乳食中期の食事を食べやすくする工夫!食べないのは味だけが原因じゃない
離乳食中期になると、初期はスムーズにゴックンしていた赤ちゃんが、急に食べなくなってしまうことがよくあります。
そうなると、普段味付けをしているものを食べているママとしては「味がマズいの?」「舌が発達して、味が分かるようになったから?」と思い、離乳食の味付けを濃くしてしまいがち。
けれど、赤ちゃんの離乳食の味を濃くすることには、様々なデメリットがありますし、味付けだけが食べなくなる原因ではないのです。
中期の離乳食を食べやすくする工夫
・急に大きなものや固いもの与えない
・りんごやバナナ、ヨーグルト、納豆、ミルクなど、食べやすいものと混ぜて、徐々に慣れさせる
・味付けや見た目を変えて、離乳食への興味を持たせる
・茶巾など、手で持って食べられる物を与えてみる
・固いものは、水分で伸ばして食べやすくしてみる
・パサパサするものは、とろみをつける
・苦みのある野菜はしっかりあく抜きし、少量ずつ何かに混ぜて与えてみる
・野菜を煮ないで蒸してみる(甘みが増す)
離乳食中期の赤ちゃんは脳の発達に伴い様々なものに興味を抱き、賢くなった分だけ離乳食だけに集中することが難しくなっていて中だるみしやすいのです。
また、「中期だから大きさは◯mmにしなきゃ」と、ママが突然大きな食材を沢山食べさせようとすると、ベタベタな食事からの急な食感の変化に、警戒心を発揮して食べなくなることもあります。
「中だるみは、1週間~1ヶ月で元に戻る」と言われていますので、無理強いしないことが大切です。
食に興味を示すように、誘導してあげることも効果的でしょう。急に大きさを変えず、1~2品は絹ごし豆腐やスープにするなど、離乳食中期の1ヶ月は初期の食感のものを混ぜるメニューにすると、食が進みやすくなりますよ。